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映画『ライフオブパイ』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ライフオブパイ/トラと漂流した227日間』です。
映画『ライフオブパイ』はかなり話題になっていた映画ですので観た人もかなり多いのではないのでしょうか?第85回アカデミー賞で11部門ノミネートされ、監督賞など4部門を受賞した作品です。すごいですね。
観る前の予想とはだいぶというか全然違う内容でした。
思ったより安易な内容では全然なかったです。深いんです、この映画。
想像とは裏腹に深いんです。後ほど感想で詳しく書かせて頂きます。
それでは映画紹介です。
映画『ライフオブパイ/トラと漂流した227日間』は2013年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は127分。
監督はアンリー監督。
原作はヤンマーテルの『パイの物語』です。
キャストは
パイパテル…スラージ・シャルマ
パイパテル(成人)…イルファーンカーン
サントッシュパテル…アディル・フセイン
ジータパテル…タッブー
ラヴィパテル…アヤンカーン
アナンディ…シュラヴァン・ティサイナット
小説家…レイフ・スポール
コック…ジェラール・ドパルデュー
仏教徒船員…王柏傑
保険調査員…ジェームズ・サイトウ
保険調査員…ジュン・ナイトウ
ほか。
映画『ライフオブパイ』ネタバレ・あらすじ
インド人の青年・パイの話を聞きに一人の小説家がパイの元にやってきます。
小説家がやってきたきっかけは『話を聞けば神を信じる』という話を聞いたからでした。
パイの名付けられた名前はピシンでしたが、ピシンはおしっこという意味の言葉と同じ発音だったことから、パイは幼いころから自分の名前でからかわれ続けてきました。
パイは名前でからかわれることに嫌気が差し、ニックネームはパイですと名乗り、また円周率を延々と暗記していることで周囲を驚かせていました。
パイの両親は植物園と動物園を営んでいて、パイは子供の頃に飼育しているベンガルトラに不用意に近づき父親からこっぴどく叱られてしまいます。
父はパイに『トラを友達だなんて思うな。お前はトラの目に映っている自分の心と話しているだけだ』と叱り、トラがいかに危険かを教え込みました。
しかしその後資金繰りが厳しくなったパイ一家はカナダへの移住を決め日本の貨物船で渡航することになります。
しかし船の中は問題だらけで、母親はベジタリアンだと言っているのに肉料理を出すコックや、口を出してくる仏教徒など周囲の人間に悩まされます。
しかもなんとこの貨物船は太平洋の上で沈没してしまいます。
小型の救命ボートに乗ったパイ少年だけが唯一生き残ることになりました。
小型救命ボートで助かった人間はパイだけでしたが、そのボートには足を負傷したシマウマも乗っていました。
やがて漂流してきたオラウータンもこの小型救命ボートに乗りこみます。さらにハイエナとベンガルトラのリチャードパーカーが乗っていました。
しかしほどなくしてハイエナがシマウマを襲い、助けようとしたオラウータンもハイエナにやられてしまいます。
しかし身を隠していたベンガルトラが息もつかせぬスピードでハイエナをやっつけてしまいます。結果的小型救命ボートにはパイ少年とベンガルトラのリチャードパーカーのみとなります。
パイ少年とベンガルトラとの漂流がスタートします。
遭難した時のマニュアル本を見つけ、備蓄されていた食料や水などを消費しながらパイは何とか生き続けます。
またトラの脅威から逃れるために、救命器具で作った即席のイカダで難を逃れながら漂流を続けるパイでしたが、クジラの水しぶきで船が大きく揺れ多くの食料を失ってしまいます。
なんとか魚を獲ろうと懸命になり、獲ったものの優しい性格から魚に謝りながら涙を流すパイ。
そしてベンガルトラも空腹から魚を獲ろうと小型救命ボートから降り海に入りますが、小型救命ボート上がることができなくなりしがみついている状態になります。
パイはベンガルトラを殺そうと試みますが、どうしても手を下すことはできず、ベンガルトラとの航海は続いていきました。
嵐など様々な困難に見舞われながらも航海を続けるものの、他の船などに気付いてもらう事も出来ず、パイとベンガルトラは死を覚悟します。
パイは力尽きて動けなくなったベンガルトラの頭を自分の膝にのせ、生き延びさせられなくてごめんと謝ります。
しかしパイとベンガルトラはある島へと流れ着きます。
そこで水や食料を得てパイとベンガルトラは息を吹き返します。その島は無数のミーアキャットが生息していました。
しかしこの島はなんと夜になると島の水が酸性に変わり、動物を溶かしてしまうという恐ろしい島でした。
ミーアキャットも夜になるとみんな木の上で生活していました。パイも木の上で夜を過ごし、ベンガルトラはボートに戻って夜をやり過ごしました。
島の正体を知ったパイはベンガルトラと再び航海に出ます。
漂流の結果メキシコ海岸へとたどり着きますが、その時は体力的にもかなり限界が近づいていました。ベンガルトラはジャングルの前に立つと、パイを振り返ることなくジャングルの中へと入っていきました。
パイは地元に人間に発見され保護されます。この時パイは号泣していましたが、その涙の理由は絆ができたと思っていたベンガルトラがあっさりと自分の前から消えてしまったことの涙でした。
一命を取り留めたパイの元へ日本から保険調査員がやってきます。日本の貨物船が沈没したために原因追及のためにパイに話を聞きに来たのでした。
小型救命ボートに最初に乗り込んだ動物たちとの話、ベンガルトラと漂流し続けた話をパイはしましたが、日本の保険調査員は話を信じず、現実の話を聞かせて欲しいとパイに迫ります。
するとパイは貨物船の遭難後に生き残ったのは自分と母親とコックと仏教徒の船員だったと話しだします。
仏教徒の船員は小型救命ボートに飛び乗る時に足を怪我してしまい、その怪我した傷は化膿してしまっていてコックが『足を切らなければ腐って死んでしまう』と言った事。
パイと母親が仏教徒の船員を抑えつけて、コックが足を切断したが船員は死んでしまったこと。
パイがミスをした時にコックが怒りパイを殴ったら母親がコックに怒って手を出したこと。
母親はパイにイカダに乗り移るように言いイカダに乗せた後に、コックにナイフで刺されて死んでしまったこと。
これに怒ったパイがコックを殺めたことを話しました。
小説家はパイからこの話を聞き、トラ=パイ、ハイエナ=コック、オラウータン=母親、シマウマ=仏教徒の船員なのではないかと指摘します。
この指摘に対してパイが答えた内容は…?
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映画『ライフオブパイ』感想・評価
正直に申しまして、トラと漂流することになった少年が、トラとの友情を育み、力を合わせて大変な航海を乗り切る的な話だと思っていたのです。全然違いました(笑)
確かにそんな感じのストーリーでこんなにアカデミー賞とかでも評価されているのか~とちょっと意外だなぁとも思っていたのです。
相当映像が綺麗でそこが評価されているのかなと思っていたのですが、なるほど、鑑賞してみてよくわかりました。これは確かにすごいと思わされました。
このストーリーは作り手側が伝えたい意図が100パーセント観る人に伝わるかと言えば、かなり困難だと思います。
捉え方が個人の自由でいいのは映画の長所でもあるので、正解とかに興味があるわけではないのですが、僕の解釈も全然不足している部分がたくさんあると自覚しています。
まず宗教のことが僕は無知に等しいので、冒頭で少し置いてかれ気味に正直なっていました。
ここで冷めたくはないと思っていたので、あんまり気にするのをやめようと思って観ていたら、どんどん惹き込まれていったのですが、小型救命ボートにオラウータンが乗り込んでくるあたりでクスッとなってしまい、『あれ?そういう感じの映画?』と一瞬なったのですが、これは最終的にしっかりなっとくできるというかそういう事かとなるシーンでした。
間違っていたらホントにごめんなさいだし恥ずかしいのですが、僕の解釈としては、パイ少年があまりに壮絶な現実を立て続けに目撃してしまったために、動物との物語に置き換えて頭にインプットしたのではないかと僕は思いました。
そしてトラはパイ自身が生きてくために本能的に作り出した自分なのかと。
浅い解釈だったら面目ない…。でも映画はどう感じるか自由ですので。僕は個人的にはそう思いました!
しかしオチというか後半のシーンを置いておいたとしても十分に楽しめる映画です。息を呑むシーンも多々ありますし、はっきり言って面白いですこの映画。
観た方もこれから観る方も是非感想聞きたいなと思っています。お薦め映画です!
映画『ライフオブパイ/トラと漂流した227日間』
命を奪うのか。希望を与えるのか。
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