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映画『賭ケグルイ』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『賭ケグルイ』です。
映画『賭ケグルイ』は、原作が漫画でテレビアニメ化・テレビドラマ化・実写映画化されている人気作品です。
主演を浜辺美波さんが勤めていて、かなり振り切った演技で楽しませてくれます。
「若い人向けの映画っぽいからあんまり楽しめないかな」と思いつつ観たのですが、結果的にかなり楽しませてもらいました。
それではさっそく『賭ケグルイ』の映画紹介をしていきます。
映画『賭ケグルイ』は2019年に公開された日本映画。
上映時間は119分。
監督は英勉監督。
『ぐらんぶる』『ハンサム☆スーツ』『東京リベンジャーズ』『映像研には手を出すな!』などを手掛けています。
原作は【原作:河本ほむら・作画:尚村透】によるマンガ『賭ケグルイ』。
【キャスト】
蛇喰夢子…浜辺美波
鈴井涼太…高杉真宙
皇伊月…松田るか
西洞院百合子…岡本夏美
生志摩妄…柳美稀
夢見弖ユメミ…松村沙友理(乃木坂46)
新渡戸九…小野寺晃良
桃喰綺羅莉…池田エライザ
五十嵐清華…中村ゆりか
黄泉月るな…三戸なつめ
木渡潤…矢本悠馬
早乙女芽亜里…森川葵
村雨天音…宮沢氷魚
歩火樹絵里…福原遥
犬八十夢…伊藤万理華
ほか。
映画『賭ケグルイ』ネタバレ・あらすじ
私立百合王学園は階級制度があり、ギャンブルの強さによって自分の階級が決まります。
ギャンブルに強いものが学校で地位を確立できることになります。
逆にギャンブルに負けて賭金を支払えなかった生徒は人間としての尊厳を剥奪され、男子であればポチ、女子であればミケという名前で虐げられて生活せざるを得なくなります。
私立百合王学園では生徒会が絶対的な力を持っていて、患部にはギャンブルに強い面々が顔を揃えていました。
生徒会のトップに君臨する生徒会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)は、ギャンブルでことごとく勝ってきた猛者です。
生徒会には誰も逆らえないという風潮の中、1人の女子生徒が私立百合王学園に転入してきました。
女子生徒の名前は蛇喰夢子(浜辺美波)。
ギャンブルにめっぽう強く私立百合王学園の生徒を次々に倒していきました。
私立百合王学園の生徒たちは蛇喰夢子の狙いは何なのか?を探るようになっていきます。
蛇喰は弱気な性格の鈴井涼太(高杉真宙)と仲良くなります。
ある日、ギャンブルに負けて賭け金を払えなかった男子生徒がポチとして虐げられているところに、白装束の集団がやってきました。
彼らはビレッジと呼ばれる集団でリーダーらしき歩火樹絵里(福原遥)は、虐げられていたポチを助け出し私立百合王学園の伝統となっているギャンブルを真っ向から否定し、さらに話題になっている 蛇喰をヴィレッジに入らないかと誘いました。
ギャンブル好きの蛇喰はこの誘いをもちろん断りましたが、次の日に新聞部として学園の内情を嗅ぎまわっている新渡戸九(小野寺晃良)からある情報を耳にした蛇喰は、鈴井を連れてヴィレッジがアジトにしている建物へと向かいました。
私立百合王学園内にあるヴィレッジでは、人と争わない平穏な世界が広がっていました。
かつてはブイブイ言わせていた木渡潤(矢本悠馬)もヴィレッジの一員になっていて、横暴な性格だった木渡潤は花を愛する青年に変貌を遂げていました。
ビレッジのリーダーは村雨天音(宮沢氷魚)という男性でした。
実は村雨は生徒会長である桃喰にギャンブルで勝ったことがありましたが、化け物に勝てるのは化け物だけという考えのもと、人を傷つけないために自分自身でギャンブルを封印していたのです。
ギャンブル好きの蛇喰は生徒会長にも勝ったことがあるという村雨に、強い興味を持っていました。
しかし村雨はギャンブルを封印しているどころか、学園内でもギャンブル反対を唱えているビレッジのリーダーです。
ビレッジを目障りに感じている生徒会は、ある施策を打ち出しました。
生徒全員が参加するギャンブルの行事を開催し、参加を拒否した場合は即退学になるというものでした。
二人一組になり生徒代表を決める内容で、予選を通過したニ人組のうち誰が勝つかを生徒全員が賭けなくてはなりません。
ギャンブルに反対しているヴィレッジは、ギャンブルイベントを生徒会が開催したことにより窮地に立たされます。
ギャンブル好きの蛇喰はやる気満々です。
蛇喰の強さは学園内でも知れ渡っていたのでたくさんの誘いを受けますが、蛇喰は誘いを断って仲良くしている鈴井とコンビを組むことにしました。
ギャンブルに負けてヴィレッジに入っていた木渡は、早乙女芽亜里(森川葵)とコンビを組んで出場することにしました。
ヴィレッジのリーダーである村雨はこの状況になっても、ギャンブルに参加する意思を表明しませんでした
そんな中で犬八十夢(伊藤万理華)が声を上げ、ヴィレッジのメンバーを鼓舞します。
歩火はヴィレッジの仲間となっていた犬八と一緒に出場することを決めました。
ギャンブルイベントの予選が開始されます。
予選の内容はグーチョキパーがそれぞれ書かれたカードが1枚ずつ配られるので、そのカードを使ってじゃんけんをして、勝てばカードを獲得していけるというものでした。
二人一組で参加する形で、20枚以上集めれば予選を勝ち抜くことができます。
ゲームが開始され鈴井はさっそく参加しようとしますが、蛇喰は焦って参加する様子をまったく見せず、優雅な時間を過ごし始めました。
カードを20枚集めなければいけないゲームなので、そんな蛇喰を見て鈴井は焦っていました。
鈴井と蛇喰がゲームに参加していない間に、木渡と早乙女芽亜里ペアが早々とカードを20枚以上集め予選突破を決めます。
さらに皇伊月(松田るな)がアンドロイドの男子生徒を相棒にして、予選突破を決めました。
鈴井は次々に予選突破をするペアを見て、焦りを募らせていました。
歩火と犬八もなんとか予選を突破していました。
鈴井は蛇喰にカードの種類を聞いていて、蛇喰はパーだと答えていました。
鈴井が持っていたカードもパーなので、鈴井は絶望を感じていました。
そんな鈴井の前に一人の女子生徒がやってきて「早々に負けちゃったから小遣い稼ぎに他の生徒のじゃんけんのカードの種類を教えている」と言ってきました。
鈴井はこの話を鵜呑みにしてしまい、2万円払うからグーのカードを持っている人を探してほしいと頼みます。
グーのカードを持っている生徒を探したと報告を受けて、いざ勝負に出ようとする鈴井と蛇喰でしたが、その女子生徒が相手の生徒とグルだったことがわかります。
パーしか持っていない鈴井と蛇喰は窮地に立たされたと思いきや、蛇喰は鈴井さえも騙していました。
蛇喰がパーを出すと思い込んでいた相手はもちろんチョキを出しましたが、蛇喰が出したカードはグーでした。
これにより相手のカードを奪取した鈴井・蛇喰ペアも予選を突破することになりました。
予選を突破した4組は、今度は1〜7までの数字が書かれたカードで勝負をすることになります。
ペア同士でカードを出し合い、1番数字が大きいカードを出したペアの勝ちとなります。
出し合ったカードが同じ数字だった場合はバッティングとして引き分けになり、残りの二人が出し合ったカードの数字が大きい方が勝ちとなります。
ジョーカーは好きな数字を選べるカードとして利用することができますが、ジョーカーを出し合ってバッティングした場合は引き分けとなりジョーカーの効果は無効となります。
さらに生徒達がどちらのペアが勝つかを予想して賭ける勝率も、勝負に大きく関わります。
カードゲームで勝った数と勝率の合計が高い方が決勝戦へと進むことになります。
最初に対戦をしたのは蛇喰&鈴井ペアと皇&アンドロイドペアでした。
会場には生徒会長の桃喰が現れて、高みの見物を決め込んでいました。
蛇喰&鈴井ペアは序盤こそ劣勢に立たされているように見えましたが、すべては蛇喰の計算通りでした。
蛇喰は皇たちを追い込み勝利をおさめました。
次の勝負は早乙女芽亜里&木渡ペアたい歩火&犬八ペアでしたが、勝負の時刻になっても犬八が現れません。
犬八は何者かにさらわれ監禁されて、会場に来ることができなくなっていました。
歩火の不戦敗かと思われた時に村雨がやってきました。
メンバーチェンジはルール上認められていませんでしたが、生徒会長の桃喰が特例として認めたため、村雨は歩火とペアを組んでゲームがスタートします。
村雨は早乙女芽亜里&木渡ペアの持っているカードを見つめ、出してくるカードを見透かします。
圧倒的な強さで早乙女芽亜里&木渡ペアを任せた村雨&歩火ペアは、決勝戦へと駒を進めました。
蛇喰はモニターでこの勝負を見ていて、少し冷めたような表情をしていました。
蛇喰は何かを企んでいて、早乙女芽亜里にこっそりと耳打ちをします。
いよいよ決勝戦が始まりました。
村雨は相変わらず目で蛇喰&鈴井ペアのカードを追い、出してくるカードをよみますが、歩火が出すカードがことごとく裏目に出てしまい、蛇喰&鈴井ペアがあっさり2連勝します。
歩火は「自分のせいだ。自分に責任がある」と泣き出しますが、蛇喰はそんな歩火に対して「三文芝居はいい加減終わりにしたら」と言葉をかけ、歩火が企んでいることを暴き出しました。
歩火の狙いは村雨がリーダーを務めているビレッジの解体でした。
歩火は以前生徒会長の桃喰にギャンブルで負けていて、桃喰に強い憧れを抱いていました。
負けた時に桃喰から自分の目を褒められたことも嬉しく、「この人の役に立ちたい」と願うようになっていました。
桃喰の舌で働きたいと願った歩火は何か手土産を持っていかなくてはと考え、ギャンブルに反対しているヴィレッジを解体することで桃喰が喜んでくれると考えたのでした。
さらわれて監禁されていた犬八はすでに助け出されていましたが、犬八を監禁していたのは歩火で、狙い通りに村雨を釣り出したのでした。
リーダー格だった歩火が裏切り者だったことを知り、ヴィレッジのメンバーは全員落胆します。
しかもアジトから出ていくように生徒会から責められ、ヴィレッジもここまでかと思われましたが、犬八がみんなを鼓舞し、ビレッジは再び立ち上がり生徒会に戦いを挑みました。
歩火は負けることが目的なので、このまま行けば蛇喰&鈴井ペアの勝利となるので高笑いを続けていました。
村雨も諦めた表情を浮かべていましたが、蛇喰が意図的に負け出します。
蛇喰が意図的に負けているのを見て歩火は焦りだします。負けてしまうと多額の借金を背負ってしまうため、鈴井もテンパっています。
迷っている様子を見せる村雨に対し、蛇喰は村雨がギャンブルで生徒会長に勝ったことで村雨の姉が自ら命を絶ったことを話題に出し、自分の人生は自分のものだと話しました。
結果は引き分けで終わりました。
生徒がどちらが勝つかを賭けている支持率で勝敗が決まることになりますが、最初に練習をしていた蛇喰&鈴井ペアが圧倒的に有利だと思われていました。
しかし実際の支持率を見てみると、支持率が高かったのは村雨たちでした。
ギャンブルを拒否していたビレッジのメンバーが、全員村雨ペアに賭けていたのでした。
村雨は勝者がもらえる、自分の望みのものを書き込むことができる「人生計画書」をもらいます。
村雨は人生計画書に望みを記入して、生徒会長に渡してくれと頼みました。
書かれていた内容は、食堂のスイーツを美味しくしてほしいということでした。
これは蛇喰が以前、村雨に相談していた悩みでした。
決勝戦に負けたことで2億円の借金を背負ってしまった鈴井は泣きそうになっていました。
そんな鈴井とは逆に、蛇喰は余裕の表情を浮かべていました。
そこに早乙女芽亜里が2億円を持って現れました。
蛇喰と鈴井の取り分だと言って2億円を渡す早乙女芽亜里。
何が何だかわからない鈴井。
一体どうして早乙女芽亜里は2億円を蛇喰と鈴井に渡したのか…?
理由は本編をご覧ください。
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映画『賭ケグルイ』感想・評価
映画『賭ケグルイ』は漫画もテレビアニメも一度も見たことがなく、いきなり映画を鑑賞したのですが、かなり楽しめました。
普通に面白かったので『観てよかった〜』と思える作品でした。
かなりぶっとんだ内容ですし登場人物のキャラクターも振り切っているあたりは、原作が漫画という感じがめちゃくちゃするのですが、若手俳優陣の頑張りで違和感の少ない実写映画になっているのではないでしょうか。
正直わざとらしい演技してるな〜と感じる出演者も何人かはいたのですが(演出による意図的なわざとらしい演技かもしれません)、基本的に出演している俳優陣の演技が素敵だったので、漫画原作の実写化にありがちな途中で冷めてしまうという現象も起きず、最初から最後まで楽しむことができました。
一番驚いたのは蛇喰夢子を演じた主演の浜辺美波さんです。
浜辺美波さんは映画『君の膵臓をたべたい』を観た時に、正直言って演技が上手いとは思いませんでした。
しかも役柄のせいだったのか可愛くも見えなかったので女優としては高い評価ではありませんでした。
しかし映画『賭ケグルイ』を観て浜辺美波さんの印象が一気に変わりました。
お芝居もすごく素敵でしたし、何より『君の膵臓がたべたい』の時よりも断然可愛かったです。
可愛いに関しては個人的な好みが大きいのかもしれませんが…。
木渡を演じた矢本悠馬さんも相変わらず素敵な演技を見せてくれていました。
演技が下手な俳優が木渡を演じていたらかなり寒いことになっていたと思うので、矢本悠馬さんが木渡役で良かったと思います。ナイスキャスティングですね。
矢本悠馬は演技が上手い?下手?演技力が高い?子役出身?
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村雨天音を演じた宮沢氷魚さんも、とても役柄にマッチしていました。
宮沢氷魚さんのモデル体型が役柄にすごく合っていて、クールな感じがぴったりでした。
感情を表に出すような役ではなく、「絵になるかどうか」が重要な役どころだったと思いますが、普通にかっこよかったので、宮沢氷魚さんが村雨天音を演じて大正解だったと感じました。
池田エライザさんは相変わらず綺麗でした。
若手俳優や若手女優特有の『演技を頑張ってる感』が出てしまっている形も何人かがいましたが、それはまだまだ年齢的に仕方がないことですし、漫画が原作ということで大げさな演技も求められていたのだと思います。
全体的に俳優や女優のクオリティーも高く、十分楽しむことができました。
漫画やアニメを見ていなくても楽しめたので、映画で初めて『賭ケグルイ』を見るという人も安心して鑑賞してください。
映画『賭ケグルイ』
JOKERよりも最強の、JK