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映画『決戦は日曜日』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『決戦は日曜日』です。
1990年代を生きていた人は思わずドリカムの「決戦は金曜日」が頭に浮かんでしまうタイトルですね。
しかし、ドリカムの「決戦は金曜日」は恋愛の歌ですが、映画『決戦は日曜日』は選挙のお話しになります。
コミカルな中にメッセージ性もしっかり込められている良質な映画になっています。
キャスト陣の演技レベルの高さも見ていて安心感を与えてくれます。
それではさっそく『決戦は日曜日』の映画紹介です。
映画『決戦は日曜日』は2022年に公開された日本映画。
上映時間は105分。
監督は坂下雄一郎監督。
【キャスト】
谷村勉…窪田正孝
川島有美…宮沢りえ
岩淵勇気…赤楚衛二
田中菜々…内田慈
濱口祐介…小市慢太郎
向井大地…音尾琢真
川島昌平…小林勝也
池田代議士…原康義
記者…駒木根隆介
記者…前野朋也
ほか。
映画『決戦は日曜日』ネタバレ・あらすじ
大物の風格を醸し出している衆議院議員の川島昌平(小林勝也)は、基盤をしっかり持っている政治家で、安定して政治家活動を行っていました。
そんな川島を支えている1人が秘書の谷村勉(窪田正孝)です。
谷村は物腰の柔らかい性格で、娘が私立の小学校に入学が決まったこともあって、波風を立たせないように仕事していました。
ある時、川島の講演会が開かれ会場までのぬかるみの道を谷村が川島を背負って連れて行っていました。
川島は谷村の娘が私立に入学するかもしれない話を聞き、なんでも買ってやると約束しました。
1人の関係はとても良好に見えました。
しかし、講演の最中に川島が突然倒れてしまいます。
脳梗塞で倒れた川島は一命はとりとめたものの、長期入院を余儀なくされ政治家として活動できなくなってしまいました。
しかし川島は基盤を築いていて、講演会をはじめ川島の近くにいた者たちは甘い汁を吸い続けようと後継者を探します。
後継者に選ばれたのはネイルサロンを経営していた娘の川島有美(宮沢りえ)でした。
もちろん有美は政治家としての知識はまったくありません。
有美自身も政治家になりたい気持ちはまったく持っていませんでした。
講演会や川島の関係者たちは自分たちは、自分たちの私利私欲のために有美を立候補させたのでした。
しかし有美自身はそのことを知らず、父親がどうしても有美に継いでもらいたいと言っていると聞き、後継者を引き受けていました。
有美は川島の事務所を訪れて秘書たちに挨拶をしました。
谷村は引き続き有美の秘書を務めることになり、岩淵勇気(赤楚衛二)や田中菜々(内田慈)、向井大地(音尾琢真)も川島に引き続いて有美の秘書を務めることになりました。
有美は事務所のみんなに挨拶をしましたが、有美の個性的な挨拶に秘書の面々は思わず引いていました。
公設秘書の溝口祐介(小市慢太郎)がその場を取り仕切り、立候補することになった有美は活動をスタートしたのでした。
有美は記者を集めて父親の後を継いで立候補する会見を開きました。
有美は用意した原稿を読んでいましたが、「各々」を「おのおの」ではなく「かくかく」と読んでしまい記者から失笑されてしまいます。
さらに1人の記者(駒木根隆介)から少子化対策についての考えを聞かれ、政治家にあるまじき返答をしてしまい、騒動になりSNSでも炎上してしまいました。
秘書の谷村は有美の自由気ままな振る舞いに辟易していましたが、当の本人は炎上しても気にしている様子がありませんでした。
さらに有美は街頭演説の最中に炎上系の配信者に絡まれ、煽られてまんまと逆上してしまい手を出してしまいます。
この様子はニュースで放送され、講演会の面々も激怒してしまいました。
ちゃんと教育しろと上の人間から怒られた谷村は、有美に対して寄せられたクレームを伝えました。
有美は明らかに不機嫌になり、事務所のビルの屋上に上り自分の考えを訴えました。
有美には有美の考えがあり、腐った政治に対する不満も話しました。
谷村が説得を試みて、その場をなんとか収めました。
有美はめちゃくちゃな行動をしていましたが、父親の築いてきた基盤は強く、当選は確実とみられていました。
そんな中で父親の過去のスキャンダルが蒸し返されます。
有美の選挙中という事もあり、秘書が勝手にやったこととして片づけることに。
向井大地が罪をかぶって事を収めることに決定しますが、このやり方に有美は納得がいっていない様子でした。
そんな中で入院している有美の父親の容態が悪化してしまいます。
公設秘書の溝口や講演会の面々、川島に優遇されていた企業の幹部たちは会議を開き、今後の流れを話し合います。
たまたま事務所に立ち寄った有美がこの会議の話を聞いてしまい、部屋に入って自分の意見を述べます。
しかし有美の発言は全く相手にされず、それどころか「君が口を挟めるような問題ではない」と一蹴されてしまいます。
ここで有美は初めて、自分が父親に望まれて後継者になったのではなく、講演会や関係者がちょうどいい後継者として自分を選んだことを知ったのでした。
有美は選挙への意欲を完全に失います。
出馬を取りやめると谷村に相談しますが、なんとか思いとどまって欲しいと説得されました。
有美は自ら記者に電話をしてスキャンダルをバラしましたが、記者は秘書の溝口を始め関係者たちのつながっていて、スキャンダルを記事にすることはなく、有美が自らスキャンダルをバラしたことも事務所関係者に伝えました。
谷村は有美のもとに行き、スキャンダルを自らバラしたことを知っていることを話し、なんとか選挙頑張ってほしいと説得しますが、有美は落選したいという思いを告げ、谷村に協力してくれるように頼み込みます。
谷村は有美の願いを聞き入れ、有美の評判が悪くなるような動画や情報をネットに次々とアップしていきました。
有美の評判がどんどん悪くなることを狙ったのですか、様々なタイミングが重なり有美の問題行動は世間から称賛されてしまいます。
このままでは有美が当選してしまうと考えた谷村は、溝口が行っている関連企業との賄賂問題をリークしました。
さすがにこの情報は世間に激震を与え、講演会を始め関係者は大きく動揺しましたか、北朝鮮がミサイルを撃つというさらに大きいニュースが起こり、溝口の賄賂問題は世間の人たちに見向きもされなくなってしまいました。
選挙当日となり、開票が行われます。
果たして谷村と有美の狙い通り落選することができるのか…?
衝撃のラストは本編をご覧ください。
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映画『決戦は日曜日』感想・評価
窪田正孝さんが好きな俳優なので気になって鑑賞してみた映画なのですが、率直な感想としては『とても楽しめる映画』でした。
派手さは全くない映画なのですが、日本映画のいい部分がたくさん現れている感じがして、少し懐かしさも感じる作品でした。
日本の映画は恋愛系の映画がやたらと多いので、こういったジャンルの映画を見るとなんだかほっとしてしまう自分がいます。
キャスティングもかなり渋いと言えるのではないでしょうか。
窪田正孝さんはもはや安定的に演技が上手い、安心感がある俳優ですよね。今回の『決戦は日曜日』でも主演としてどっしりとした感じで作品を引っ張ってくれています。
困った感じの演技が窪田正孝さんは非常に上手いと思うのですが、困るシーンがとっても多いので見応え十分で楽しませてくれます。
宮沢りえさんもすごくいい味を出していて、少し一般社会とズレた感覚を持つ女性を演じているのですが、逆にまともなことを言っていたり的を得た発言をしたりするのも面白かったですし、宮沢りえさんの演技が川島有美というキャラクターを魅力的に愛されるキャラクターに作り上げていました。
やっぱりすごい素敵な女優さんだなと改めて感じました。
現在人気となっている赤楚衛二さんも出演していますが、出番はそこまで多いわけではありません。
ただ赤楚衛二さんが得意なナチュラルな演技はたくさん見られます。相変わらずものすごく自然な演技をされていました。
この映画の赤楚衛二さんは個人的になんだか松山ケンイチさんっぽいなぁと感じました。松山ケンイチさんもフラットでナチュラルの演技をされるので、何だかかぶってしまったのかもしれません。
音尾琢真さんをはじめとした秘書の面々も素敵な演技を見せてくれていて、「さすが芸達者だなぁ」としみじみと感心してしまいました。
個人的には内田慈さんがすっごく良かったです。
笑えるしほっこりできる映画なので、軽い気持ちで観ることができる作品です。
おすすめ映画なので、気になった方はぜひ一度鑑賞してみてください。
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