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映画『悪夢探偵』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『悪夢探偵』です。
映画『悪夢探偵』は松田龍平主演、塚本晋也監督作品で、安藤政信も出演しています。
個人的な印象としては、観る前から松田龍平という俳優は塚本晋也監督の世界感によく似合いそうだなと感じていました。
実際観てみても想像通り見事にマッチしていた印象です。
それでは『悪夢探偵』の映画紹介です。
映画『悪夢探偵』は2007年に公開された日本映画です。
上映時間は106分。
監督は塚本晋也監督。『鉄男』『東京フィスト』『双生児』『バレットバレエ』『野火』などを監督しています。海外での評価も非常に高く、クエンティン・タランティーノ監督など多くの監督から愛されている監督でもあります。
キャストは
影沼京一…松田龍平
霧島慶子…hitomi
若宮刑事…安藤政信
パンク少女…猪俣ユキ
関谷刑事…大杉連
ゼロ…塚本晋也
大石恵三…原田芳雄
ほか。
映画『悪夢探偵』ネタバレ・あらすじ
他人の夢の中に入り込むことができる男・影沼京一(松田龍平)は父親の恩人でもある大石恵三(原田芳雄)に依頼され、大石の夢の中に入り込みます。
大石は悪夢にうなされていて、夢に入り込んでその悪夢の原因を探りさらにその原因を取り除いてくれという依頼でした。
影沼が大石の夢に入り込むと、そこは昭和の名残のある部屋でした。
大石のいる部屋の中で、影沼は部屋の壁にある髪の毛に気付きます。
そして影沼は大石にその髪の毛の持ち主が大石の生まれてこられなかった娘のものだと話します。
それを聞いた大石は礼を言って、自分はこの娘と共に夢の中にの頃たいと告げます。
影沼は夢の中に留まり続けると現実世界では廃人になってしまう事を忠告しますが、大石は夢の中に残ると言います。
大石は多くの資産を持っていて、それを狙う親族がいる現実世界に嫌気が差していたのです。
影沼が大石の夢から出てきて現実世界に戻ると、大石が他界しているところでした。
大石の親族は遺産の事ばかりを話していて、影沼は嫌悪感を抱きながらその場を立ち去りました。
影沼には他人の夢に入り込むこと以外に、他人の心がわかってしまうという才能もあり、人の思っていることが聞こえてしまうため、それによって自分自身悩まされてきました。
人間の汚い部分に絶望した影沼は過去に自ら命を絶とうと試みたこともありましたが、うまくはいきませんでした。
パンク少女(猪俣ユキ)はこの世に嫌気がさしていて、一緒に誰か死んでくれないかと探していました。
ゼロ(塚本晋也)という男から電話を受けたパンク少女は『一緒に死んでくれると言うなら、あなたが先に死んで見せて』とゼロに話します。
男は包丁で自分の腹を刺しました。
パンク少女も自らをナイフで傷つけようとしますが、突然何か得体の知れないものがパンク少女を襲い、恐怖に駆られたパンク少女は逃げまどいますが、全身に傷を負ったパンク少女は命を落としてしまいました。
現場に霧島慶子(hitomi)と関谷刑事(大杉連)がやってきました。
あまりの光景に霧島は気分が悪くなってしまいます。
関谷は何も盗られておらず、部屋の鍵も閉まっていたことからこの事件を自殺と判断しました。
しかし、聞き込みをしていた刑事・若宮(安藤政信)がアパートの隣人から『助けてという声を聞いた』という証言を得てきます。
さらに死亡したと思われる時刻にパンク少女の携帯電話にゼロという男からの着信が残っていたことから、霧島は自殺ではないのではと疑念を持ちました。
さらに事件は起こります。
今度の被害者は既婚の男性で、マンションの地下で電話で話していた後に、突然突き飛ばされ切り刻まれて絶命してしまう事件でした。
しかし被害者の妻によると、横で寝ていた夫が突然うなされだし、眠るながら自分で自分を切りつけていたというのです。
妻は激しいショックを受けている様子でした。
夢の中で何かに襲われている感じだったと妻は続けました。その男の携帯電話にはまたもやゼロからの着信が残っていました。
関谷は妻の証言から他殺の線はなく自殺だと断定しますが、霧島は腑に落ちていません。
霧島は『ゼロ』とは何なのかを突き止めようと検索します。
すると自殺をする人間を募るサイトに辿り着きました。
霧島はゼロの正体を突き止めようと、自殺志願者を装ってゼロに接触しようと試みます。
霧島はゼロが何かしら洗脳のようなものをかけているのではないかと思っていました。
霧島が力になってくれる人が誰かいないかと警察内で探している時に、『他人の夢に入れる人物がいる』という情報を耳にします。
霧島と若宮はその人物、影沼京一を尋ねました。
若宮は事件の内容を影沼に話し、夢に入ってくれないかと打診しました。
関谷はゼロに電話をかけていましたが、一向に繋がりませんでした。
しかし、若宮が電話を掛けるとゼロが出て話をすることができました。
ゼロと通話した若宮は洗脳しようとするような感じはまったくなかったと霧島に報告しました。
若宮はなるべく通話を引き延ばしたものの、ゼロのいる場所は特定できませんでした。
若宮は電話の最後に『今タッチしました』と言っていたことも報告しました。
霧島は胸騒ぎを覚え若宮に電話しますが繋がりません。
さらに影沼に電話をかけますが留守番電話で伝言だけ残しました。
影沼は部屋にいましたが人間社会と関わりたくないため電話を無視していました。
霧島が警察に到着すると、若宮はソファで仮眠を取っていました。ホッとする霧島の前に、影沼が現れました。
影沼は夢に入ることは仕事してやっていない、できればしたくないし危険なことだから、もう頼まないでくれと霧島に告げます。
ちょうど霧島が夢に入ってくれと頼もうとしていた矢先に言われたので、霧島は心を読まれたことを悟りました。
最後という約束で、影沼は若宮の夢に入り込みました。
夢の中で若宮は必至で逃げていました。世界を壊すには自分を壊せばいいんだ、そう言いながら若宮は自らを割れた瓶で傷つけようとします。
しかしその時、音と共に何者かに襲われ若宮は腕を傷つけられてしまいました。
若宮は今度は自転車で必死に逃げますが、追われ続けています。
影沼が登場しました、一瞬だけナイフを持つ手を確認しますが、そのまま影沼も襲われてしまいます。
影沼は水に落ち、そのまま若宮は襲われてしまいました。
実際の世界では、若宮は眠りながらカッターナイフで自分を切り刻み続けていました。
霧島は必死に止めようとしまうが、止める隙もなく若宮は自分を傷つけていき、そのまま絶命してしまいました。
関谷も霧島も激しいショックを受けます。
一方ゼロは夢に入り込んできた影沼が気になりだします。
影沼も傷を負ってしまったために入院を余儀なくされます。
霧島は病室を訪れ影沼にゼロを倒してくれないかと頼みますが、人間社会に関わりたくない影沼は断ります。
霧島は自分の捜査方針のせいで若宮が命を落としたことに責任を感じていました。そして自らゼロに対峙しようと考えました。
ゼロに電話した霧島はゼロに自分自身の心の中を見透かされてしまいます。
霧島は関谷にゼロに電話したことを報告し、自分の身の回りにある刃物類をすべて処分しました。
しかし自分の身に覚えのないカッターナイフがソファにあり、霧島はゾッとします。
眠ったら終わりだと思っている霧島はなんとか起きていようとしますが、眠気は容赦なく襲ってきました。霧島は恐怖に駆られ影沼に連絡しました。
眠気が限界になった時、霧島は再びゼロに電話をしました。
自分が刑事であることを告げ、どうやって他人の夢に入り込んでいるのかを訊きました。ゼロは『共感』であることを告げました。
元々ゼロは本当に自分も死ぬつもりでいましたが、パンク少女の事件の際、自らの腹を刺したゼロは自分の意識がパンク少女の元に飛んで行き、そして傷つけたパンク少女の血を吸うと自分の傷が治ったこと。
そしてその感覚が忘れられなくなってしまったと話しました。
影沼が現れ、ゼロの過去を知った影沼はゼロにそのことを告げます。
自分でも忘れていた過去を思い出してゼロは動揺します。影沼にも同じように忘れたい過去がありました。
ゼロは霧島の光に手を伸ばしました。
ゼロは息絶えました。現実世界のゼロは包丁で腹を刺した時から昏睡状態で病院に入院していたのでした。
後日、影沼の病室を訪れた霧島。
2人が交わした会話とは…?
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映画『悪夢探偵』感想・評価
塚本晋也監督作品に松田龍平と安藤政信が出演する、それだけで僕的には非常にテンションの上がることでして。
そして実際に作品を観ても、個人的には文句なく面白い作品です!
塚本晋也監督作品を観たことがある方ならご存知だと思いますが、塚本晋也監督の世界感がしっかり出ている作品です。
またその世界感に松田龍平さんが非常にマッチしています。
安藤政信さんは途中で死んでしまう役なのでもっと出番あって欲しかったなぁと正直思いますが、やはり演技している感じがなくて、うまく見せたいという欲が本当にない役者さんだなぁとこの作品でも感じて、やっぱり好きだなと思わされます。
見応え十分な映画だと思います。でもはっきり言って大衆受けをする作品ではありません。
たまにはそんな映画もいかがですか?おすすめです。ぜひ。
映画『悪夢探偵』
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