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映画『バンクーバーの朝日』ネタバレあらすじ感想

映画バンクーバーの朝日ネタバレあらすじキャスト評価

映画『バンクーバーの朝日』作品情報

今回の絶対おすすめ映画シリーズは『バンクーバーの朝日』です。

映画『バンクーバーの朝日』はキャストの豪華さもあって知っている人も多い映画かと思います。ただなんでかわからないんですが、僕けっこう油断してこの映画観てしまったんです。

実話ベースの映画はとにかく好きなので、きっと感じることはあるだろうなぁとは思っていたのですが、見事に泣かされてしまいました…。感想は後ほど…。

それでは『バンクーバーの朝日』の映画紹介です。

映画『バンクーバーの朝日』は2014年に公開された日本映画です。

上映時間は133分です。

戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日本人野球チームである『バンクーバー朝日』を描いた実話を基にした作品です。

監督は石井裕也監督。映画『舟を編む』の監督です。

キャストは

レジー笠原…妻夫木聡

ロイ永西…亀梨和也(KAT-TUN)

ケイ北本…勝地涼

トム三宅…上地雄輔

フランク野島…池松壮亮

笠原清二…佐藤浩市

エミー笠原…高畑充希

笹谷トヨ子…宮崎あおい

ベティ三宅…貫地谷しほり

堀口虎夫…ユースケ・サンタマリア

トニー宍戸…鶴見辰吾

杉山せい…本上まなみ

井上安五郎…光石研

松田忠昭…田口トモロヲ

前原勝男…徳井優

三宅忠蔵…岩松了

江畑善吉…大杉連

他。

映画『バンクーバーの朝日』ネタバレ・あらすじ

新天地を求めて海外に移り住んだ日本人たち。夢を持って渡ってきた日本人を待っていたのは、厳しい仕事を安い賃金で働くしかない環境や、いやがおうにも受ける差別の日々でした。

しかし日本に戻るお金はなく、人々は生きるために懸命に働き、彼らにも子供が生まれ日系二世と誕生しました。

カナダのバンクーバーに存在する野球チーム、バンクーバー朝日。

彼らにとって野球は唯一と言っていい楽しみであり、また観客として必ず球場に赴く日本人も数多く、野球が当時のカナダ・バンクーバーに住む多くのの日本人の心の拠り所となっていました。

しかしバンクーバー朝日の戦績はリーグ最下位の常連で、体の大きい外国人にまったく太刀打ちできない状態でした。

しかしある試合で、レジー笠原(妻夫木聡)は当たりそこないのゴロを打ち、一塁でアウトになってしまったものの、あることに気付きます。

『体が大きいカナダ人にパワーでは勝てない。でも機敏性なら日本人の方が有利なのでは?』

この狙いはピシャリと当たり、レジー笠原は次の試合でバントで出塁を決めると、次々と盗塁を決めていきます。

これをきっかけにバンクーバー朝日は記念すべき初得点を記録します。

そしてこの戦法はバンクーバー朝日を生まれ変わらせます。

チーム全員がバントを駆使した戦術はブレイン(頭脳)野球と呼ばれ、現地の日本人はもちろんカナダ人までも虜にしていきます。

バンクーバー朝日は日本人差別を野球の際にも受けていて、明らかなボール球をストライクと判定されることが多々ありました。

ある試合で打ちようのない球を見送った際にストライクの判定をされ続けていたバンクーバー朝日に対し、怒る日本人観客と共に、なんとカナダ人までもが『フェアにやれ!!』と声を上げたのです。

しかしこの直後にバッターボックスに入ったレジー笠原は頭部にデッドボールを受けてしまいます。

これに怒ったロイ永西(亀梨和也)が相手ピッチャーに猛然と向かっていき乱闘騒ぎを起こしてしまいます。

これによりバンクーバー朝日は出場停止の処分を受けてしまいます。

しかし、日本人だけではなく、なんとカナダ人までもがリーグ事務局に多くの電話をかけ、バンクーバー朝日のリーグ復帰を申し立てたのです。

そしてリーグ復帰を果たしたバンクーバー朝日は最終戦を劇的な逆転で勝利し、優勝決定戦まで駒を進めます。

しかし、ここまで仕事やそれぞれの事情によりメンバーの離脱などはありつつも乗り越えてきたバンクーバー朝日がどうにもできない出来事が起きます。

真珠湾攻撃をきっかけに太平洋戦争が勃発し、カナダに対し日本は敵性国家となってしまったのです。

カナダにいる日本人は収容所へ送られることとなりバンクーバー朝日はバラバラとなり、消滅してしまったのでした。

それぞれの思いを胸に別れを告げるメンバーたち。

バンクーバー朝日のメンバーが再会する日はくるのか…。

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映画『バンクーバー朝日』感想・評価

自分の歴史の知らなさを痛感することは多々あるのですが、今回も自分の無知を痛感しました。こうやって映画を通して学ぶきっかけを与えてもらえているわけで、感謝しなくてはと思います。

お世辞抜きで素晴らしい映画でした。

泣くとは予想していなかったのですが泣いてしまいましたし、観てよかったなぁと心から思いました。

この時代に異国の地で懸命に生きて、野球を通して戦っていた日本人がいたことを知れて良かったですし、自分たちではどうしようもできない運命に翻弄された事実は胸が痛みました。

演じる俳優陣もとても魅力的で、この人が良くなかったなんて思う俳優が一人もいませんでした。

妻夫木聡さんをはじめ亀梨和也くんも池松壮亮さんも勝地涼さんも他のキャストの面々も本当に素晴らしくて。誰一人やりすぎな芝居を一切しないし、ただ生きている人たちに見えました。

知名度がある方々がそう見えるというのは役者として当たり前のことではあるのですが、なかなかそういう映画にお目にかかれないので、そういう部分もすごく良かったです。石井監督の演出もいいのかなと思いました。

そしてベテラン勢の見応えのあるコミカルでありながらリアリティを持たす芸達者さがまた映画に厚みを与えています。徳井優さんも田口トモロヲさんも光石研さんも良かったなぁ~。

もちろん佐藤浩市さんも大杉錬さんも。どれだけ出てくるんだよって驚くぐらい豪華な俳優がどんどん出てくるんですが、岩松了さんなんてめっちゃ上手いのにこれだけ?って出番だし、ユースケ・サンタマリアさんに関しては、正直ユースケ・サンタマリアさんをキャスティングする意味がわからないぐらの出番でした(笑)

ギャラも高いだろうに。撮影たぶん一日で撮り切ったんじゃないだろうかと思うぐらい。観ている分には楽しいですけど(笑)

野球のシーンは亀梨和也さんと上地雄輔さんが元々野球すごかったっていう知識も手伝ってか、さすがでしたししっくりきていました。でもみなさんまったく違和感ない野球シーンで、プロではない設定ですし充分だったと思います。

あとこの映画でやっと高畑充希さんの良さを知れた気がします。今まで「そんなにいいかな~」なんて思う女優さんだったのですが、良かったです。出来すぎた妹と思いきや弱さもある役を見事に演じていました。

それにしても・・・やっぱり最近池松壮亮さんがとっても好きな俳優です。いい役者だ~。

観たことない人はぜひ観てみてほしい映画です。お薦めです!

映画『バンクーバーの朝日』

明日も見えない異国の地で、そのチームは希望になった。

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