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映画『アンチェイン』作品紹介
今回は少々マニアックな映画『アンチェイン』の紹介です。
僕は豊田利晃という映画監督の作品がとても好きなのですが、その豊田利晃監督の作品です。
豊田監督は『青い春』や『ナインソウルズ』、『空中庭園』『I'M FLASH』『泣き虫しょったんの奇跡』などを監督している監督です。
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松田龍平さんとタッグを組むことが非常に多い監督で、松田龍平さんの魅力を最大限に引き出せる監督だと思っています。
また板尾創路さんや千原ジュニアさんと共に仕事することも多いです。
それでは映画『アンチェイン』の映画紹介です。
映画『アンチェイン』は2001年に製作された日本映画。
上映時間は98分。
カメラが追った4人のボクサーは
アンチェイン梶
ガルーダ・テツ
永石磨
西林誠一郎
ナレーション…千原ジュニア
アンチェイン梶が繋いだボクサーたちとも言える点では、主演はアンチェイン梶と言っていいかと思います。ただ、全員が主役です。
実は昔から気になっていた作品だったのですがなかなか観れずにいまして…やっと観れたわけですが、豊田監督らしい、観た後に心にズシンと来る余韻の残る作品になっています。
映画『アンチェイン』ネタバレ・あらすじ・感想
アンチェイン梶というボクサーがいた。
リングネームのアンチェインはレイ・チャールズの名曲『アンチェイン・マイ・ハート』からとった。
『心の鎖を解き放て!』
まさにその歌のように梶は生きた。
戦績:6敗1引き分け
たった一度も勝てなかった。
決してエリートボクサーのドキュメンタリーではありません。
ボクサー、キックボクサーとして生きた4人の男の生きざまを泥臭く、あまりにリアルに描いている作品です。
どうしようもない現実を突きつけられる作品であり、破天荒でありながら愛され続けたアンチェイン梶という男の魅力、その梶に引き寄せられた格闘家たち。
それぞれのドラマを背負いながら戦い続ける男たち。
懐かしむようにしかし昨日のことのように当時の事を話す男たち。効果的に織り込まれる当時の映像。そして時間経過が再び現実を突きつけリアルさをこれでもかと叩きつけてきます。
格闘技に魅せられ、なんの疑問も持たずに一つの事に少年のように取り組む男達。しかし綺麗ごとだけではもちろんいきません。
特に男性が観るとかなり胸に来るものがある作品だと思います。
しかし5年間も追い続けるってすごいですよね。
アンチェイン梶という男は常識はずれな部分も正直あって、周りにも多大な迷惑をかけてきた男なのですが、仲間想いな面もあり、それでも頭に血が上ると即行動に移してしまう、正直にしか生きれない男です。
しかし久しぶりにアンチェイン梶と再会した仲間の表情は穏やかで再会を喜んでいて、深い絆を感じずにはいられませんでした。
一つの事に一生懸命に打ち込んできた男たちもそれぞれ新たな人生を歩んでいて、必ず夢が叶うという綺麗ごとではない人生のリアルを教えてくれます。
千原ジュニアのナレーションもかなりハマっていてかなりいいです。
余談ですがドキュメンタリー映画って役者にとってなにより勉強になるんですよね。
演じているわけではない素の人間のドラマを観れるというのは役者にとっては何より教科書なわけです。若い役者の方々にはドキュメンタリーを観る事をお勧めします。
そして皆さんもたまにはドキュメンタリー映画いかがでしょうか。
映画『アンチェイン』
アンチェイン梶というボクサーがいた。
6敗1引き分け。
たった一度も勝てなかった。
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