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映画『負け犬の美学』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『負け犬の美学』です。
映画『負け犬の美学』は1人のボクサーを描いたフランス映画です。
決して輝くことができなかった1人のボクサーが、引退を決めて引退試合に臨み意地を見せる様子や、主人公のボクサーを取り巻く家族をはじめとした人間関係を描いた感動映画となっています。
それでは『負け犬の美学』の映画紹介です。
映画『負け犬の美学』は2018年に日本公開されたフランス映画。
上映時間は95分。
監督はサミュエル・ジュイ監督。
キャストは
スティーブ・ランドリー…マシュー・カソビッツ
マリオン・ランドリー…オロビ・アメリラティ
タレク・エンバレク…ソレイマ・ヌムバイエ
オロール・ランドリー…ビリー・ブレイン
ほか。
映画『負け犬の美学』ネタバレ・あらすじ
1人のボクサーがリングに上がり試合に臨みます。
やがてゴングがなり試合が終了しボクサーは落胆して静かにリングを降りていきます。
ボクサーの名はスティーブランドリー(マシューカソビッツ)、年齢はすでに中年となっていて、ボクサーとしての戦績は敗戦を数多く喫し、うだつの上がらないボクシング人生を歩んでいる男でした。
スティーブは会場の外に出てぼんやりと考えていました。
スティーブは妻子ある身で、妻からボクシング人生に区切りをつける条件を出されていました。
スティーブは荷物を取りに試合会場に再び戻ろうとしますが、入り口にいた警備員がスティーブに入場券を見せるように言います。スティーブは出場していた選手なのにそんな扱いを受けてしまいます。
スティーブは事情を話しますが、警備員はIDを見せないと信用できないと言い通してもらえません。
スティーブは知人の助けを借りてなんとか荷物をとって帰宅することができました。
帰宅したスティーブの顔は敗戦を物語るように大きく腫れあがっていました。
妻のマリオンランドリー(オロビアメリラティ)や娘のオロールランドリー(ビリーブレイン)らはすでに就寝していました。
翌朝、スティーブの顔をマリオンが手当てをしています。
娘のオロールはスティーブに試合を見に行きたいとせがみますが、スティーブは娘が試合観戦に来ることを許しませんでした。
オロールはピアノを習っていて、スティーブはオロールのピアノ教室のお迎えに行った際に、オロールがピアノを頑張って国立音楽学校に進みたいと思っていることを知ります。
スティーブはほとんど稼ぎのないボクサーだったので、家計は苦しく、様々な支払いを滞納していました。
しかしスティーブはオロールの夢を応援するために、オロールのためにピアノを買う事を決めます。
スティーブがボクシング練習をしているジムに、欧州での王座をかけて戦うチャンピオンのタレクエンバレク(ソレイマヌムバイエ)のマネージャーがやってきます。
タレクは大事な試合に向けてスパーリングパートナーを探していました。
スティーブは実力的に相手にされていませんでしたが、自らジムの外まで追いかけていき、自分をスパーリングパートナーにしてくれと頼みます。
年齢のことを指摘されたスティーブでしたが、かつてタレクが試合をする相手と戦ったことがある実績を話し、スパーリングパートナーの仕事をどうにか得ることができました。
チャンピオンのスパーリングパートナーになれたことを家族に話すスティーブでしたが、マリオンはこの仕事に反対します。
スパーリングパートナーは試合よりも危険だと聞かされていたため、スティーブのことを思い激しく反対します。
スティーブはギャラがいいんだと説得しようとしますが、マリオンは納得しません。
しかしスティーブは結局反対を押し切ってタレクのスパーリングに出かけていきました。
スティーブが向かった先は高級ホテルで、綺麗なホテルのロビーを通り抜けると、タレクの練習場となるリングがあります。
スティーブは同じボクサーでもチャンピオンのタレクと自分の境遇の違いに圧倒されていました。
スパーリングパートナーは他にも来ていて、みんなスティーブよりも実力もキャリアも上のボクサーばかりでした。
スティーブはタレクとスパーリングしますが、スティーブの実力不足にタレクは怒り、スティーブはポンコツボクサーの烙印をおされスパーリングパートナーを解雇されてしまいます。
しかしスティーブはあきらめず、翌朝ホテルの前で待っていてロードワークに出かけていくタレクの後をついて勝手に自分もロードワークに参加します。
タレクは相手にしていませんでしたが、途中で「どういうつもりだ?」とスティーブに質問します。
スティーブはスパーリングパートナーの仕事を失うわけにはいかない家計が困窮している事情を話します。
タレクは大切な試合を控えている身で、個人の事情につき合う余裕があるはずがなく、スティーブを雇う意思がないことを改めて告げますが、スティーブはKO負けを数多くしてきた自分だからこそアドバイスできることがあると言って食い下がります。
スティーブはスパーリングパートナーの1人としてスパーリングに参加させてもらいますが、実力が足りていないのは明白で、スパーリングを行ってもサンドバッグ状態で殴られるだけでした。
戦術ミーティングが開かれた際に、トレーナーの考えている作戦に異を唱えたスティーブはタレクのトレーナーから一喝されます。
しかしスティーブはタレクの部屋を訪れて自分にできるアドバイスを送ります。
お互いをからかったりもしながら、タレクとスティーブの間には奇妙な友情が芽生えているように見えました。
オロールはスティーブンのスパーリングを見たいと頼みます。
スティーブはこれを許し、オロールは他の観客も見に来るタレクの公開スパーリングを見に行きます。
タレクの公開スパーリングが始まり、スティーブは2番目の相手に指名されます。
しかし開始直前にタレクが観客に向かってスティーブを紹介し、「勇敢なボクサー」と紹介した後に、自分のヘッドギアを外して「つけていてもパンチが当たらないから意味がない」と言い、観客は盛り上がります。
さらにスティーブは1ラウンドでケリをつけると言って練習会場を盛り上げました。
スパーリングが始まります。
スティーブはいつも通りまったく歯が立たず、パンチはすべて空振りし殴られ続けます。観客はスティーブにヤジを飛ばしながら盛り上がります。
オロールはとても見ていられず、走って練習会場から出ていきました。
後日、ホテルのカジノにいたタレクは通りかかったスティーブに声をかけます。
公開スパーリングでのことをタレクは「客を盛り上げるためだった。すまない。恨まないでくれ」と謝罪しました。
タレクはスティーブに自分の試合の前座にでないかと誘います。タレクの感謝の気持ちでした。
スティーブにとって次の試合は50試合目でした。
スティーブなマリオンと『50試合で引退すること』を約束していました。
スティーブの引退試合が急遽決まったのでした。
スティーブは練習に励み、過去にお世話になったトレーナーのもとへ向かい、セコンドについてくれるように頼みます。最初と最後の試合を同じトレーナーに見てもらいたいという思いからでした。
スティーブはオロールに引退試合を見に来ないかと誘います。しかしオロールは「パパが殴られているのを見て笑う人たちが許せないから嫌だ」と断りました。
マリオンは試合に向かうスティーブに絶対勝つように言葉をかけました。
マリオンは試合会場にきてスティーブの試合を見ています。
序盤はスティーブにいいところがなく、観客も退屈している様子の試合となりました。
しかしトレーナーがスティーブを鼓舞し、スティーブは人が変わったようにこれまで自分が培ってきたボクシングを出し切ります。
観客は盛り上がりだし、マリオンも笑顔で声援を送っています。
その後の試合を控えているタレクは控室の廊下から隠れて試合を見ていて、スティーブのすべてを出し切ろうとしているボクシングを見て笑顔で控室へと戻りました。
試合を終えたスティーブは帰宅してオロールのベッドに行き、オロールを笑顔で抱きしめました。
オロールのピアノの発表会の日になります。
結末は本編をご覧ください。
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映画『負け犬の美学』感想・評価
映画『負け犬の美学』、泣いてしまいました。
最後の試合のシーンが超感動しました。
これまでの展開も演技も撮り方もすべてが良くて…普通に泣いてしまいました。
男のけじめと覚悟を見た感じで、さらに主人公を取り巻く人たちの心境を感じて観ていると自然に泣けてきてしまいました。
チャンピオンのタレクが本当にいいんです。彼の不器用なやさしさも本当に最高です。
タレクもボクシングに人生をささげた男に思うところがあったんだろうなと思うと、胸が熱くなります。
出番こそ少ないですが、スティーブの引退試合につく過去にお世話になったトレーナーの存在も最高ですし、本当にいい映画でした。
胸が熱くなり、感動することを約束します。
おすすめ映画です。ぜひ。
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