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映画『サトラレ』作品情報
今回に絶対観おすすめ映画は
『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』
です。
映画『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』は2001年に公開された日本映画。上映時間は130分です。
監督は『踊る大捜査線シリーズ』や『亜人』の本広克行監督。
キャスト
里見健一…安藤政信
小松洋子…鈴木京香
川上めぐみ…内山理名
白木重文…松重豊
岡持勝則…小木茂光
青木順也…田中要次
国光博一…小野武彦
東隆之…寺尾聡
里見キヨ…八千草薫
ほか。
佐藤マコト原作の漫画を映画化した作品です。
ちなみに僕は公開当時に映画館で観ていますが、漫画が原作とは全く知らずに観ていました。
そのせいか、「先天性R型脳梁変成症患者保護法」という法律も本当にあると思っていて、「サトラレ」も実在するものだと思い込んでいました。純粋だったんです。
サトラレは実在しません。
観ていない方々はピンとこないと思いますので、詳しくはあらすじで。
映画『サトラレ』ネタバレ・あらすじ
『サトラレ』とは正式には『解離性意識伝導過剰障害』という名称の障害で、思っていることが口にしなくても思念となって周りの人間に筒抜けになってしまうという障害です。
日本では7人しか確認されていない稀有な障害で、『サトラレ』は全員がIQ180を超える天才であることから、日本政府は『サトラレ保護法』を制定し、彼らを厳重に保護するとともに監視していました。
『サトラレ保護法』とは、
一般人がサトラレ本人にサトラレであることを故意に告げた場合、7年以上の実刑に処される。
互いの能力で自分がサトラレであることを悟ってしまうため、サトラレ同士を引き合わすことを禁止している。
などです。つまりサトラレ自身は自分がサトラレであることをもちろん知りません。
里見健一(安藤政信)はサトラレとして国に監視されている人物で、幼少期の時に飛行機事故に遭い、救出作業中に『助けて』という思念を周りに伝えたことから、サトラレと認定されました。
しかし健一はこの飛行機事故で両親を亡くしてしまいます。両親を亡くした健一は祖母のキヨ(八千草薫)に愛情を注がれながら育てられます。
成長した健一はその高い知能から外科医になっていました。
しかし国としては健一に研究者の道に進ませたく、研究者へと転向するように病院のスタッフや小松洋子(鈴木京香)を使って健一を研究者への道へ関節的に誘導します。
また、健一は研修医である川上めぐみに恋をしていましたが、国はサトラレの交際を一切認めていないため、健一の恋は悲しくも散ってしまいます。
小松洋子と無人島への旅行へと行った健一は、そこで偶然にも自殺を装って国の監視を逃れていたサトラレ第一号と遭遇します。
小松洋子はそこでサトラレの背負った孤独を目の当たりにします。
無人島から戻った健一でしたが、その時、祖母のキヨは健康診断ですい臓がんが見つかってしまいます。
しかし国と病院は結託して健一にキヨの病気を隠し、研究所へと送り出そうと躍起になります。健一は研究所へと行くことを決意し、医師に慣れなかった悔しさを感じながらも病院を後にします。
しかし、健一から医者になった理由を聞いていた小松が動きます。健一は子供の頃に高熱を出した時に、キヨにおぶられて病院に行った時から、人を助ける仕事がしたいと思い医者になったのでした。
小松は健一の研究所行きの延期を懇願し、サトラレへの非情な国の制裁を強く否定します。小松は健一にキヨがすい臓がんであることを打ち明けます。
健一は病院に戻り、キヨの主治医をさせてくれと懇願します。周りの人間の助けもあり、今回だけという特例で、健一は主治医となることを許可されます。
主治医となりキヨの手術を行う健一ですが、癌はすでに転移していて手の施しようのない状態になっていました。
サトラレである健一の強い心の叫びは病院の中の人だけでなく、広範囲の人々に思念となって伝わりました。
「ばあちゃん、ごめんな。ずっと一緒にいたのに。俺気付いてあげられなかった。いつも一緒にいたのに。ばあちゃんごめんな。本当にごめん。」
その思念を聞き涙する人たち。
キヨの病気を治すことはできなかった健一。
しかしその後、健一の医師としての活動に大きな変化が…。
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映画『サトラレ』感想・評価
忘れもしません。この映画は僕が初めて映画館でアルバイトし始めて、アルバイト特権で観た映画でして。
公開前に劇場で試写というものが行なわれるのですが、もちろん時間帯はオープン前ということもあり朝早かったりするわけですが、朝早くこの映画の試写を観に行ったのです。
何人かの映画館スタッフと共に観ていたわけですが、
自分でもびっくりするぐらい泣いてしまいまして。
アルバイトをはじめて間もないこともあり、まわりのスタッフたちも驚いたようでした。
でも本当に泣きましたね、映画『サトラレ』は。
大好きな俳優である安藤政信さん主演ってだけでも興奮なのに、こんなにいい作品で僕的には本当に幸せな贅沢な作品なのです。
特に言いたいのは、
おばあちゃん子だった人はこの映画を観ると相当やばいと思います。
僕も実はかなりのおばあちゃん子でして。そんなことも手伝ってこの映画は何度見ても涙腺が崩壊してしまいます。
でももちろんおばあちゃん子じゃなかった人も楽しめる映画です。
八千草薫さんが本当にいいんです。大好きな女優さんですし本当に稀有な女優さんだと思います。
凛としていて、でも可愛らしくて。あたたかさが前面に出ていて、でも厳しくいう時は言うみたいな。今まで見てきた映画で八千草薫さんが出演していて好きじゃない映画ってない気がします。
それだけ僕にとって素晴らしくて尊敬している女優さんです。
そして安藤政信さんですが、この時は人気絶頂機だったわけですが、さすがのカッコよさと存在感で主演を務めています。
東宝作品の予算もかなり高めと思われる映画で主演を張っている安藤政信さんにいろいろな思いを馳せながら、今でもついつい観返してしま映画『サトラレ』。
安藤政信さんは自らスターのレールを拒絶し、自分なりの道を突き進んだわけですが、最近は精力的に俳優活動をしてくれていて嬉しい限りです。
安藤政信さんはいつまでも僕の映画スターなのです。
絶対泣けると言っても過言ではないと思います。本当におススメです。
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