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映画『ダイヤルMを廻せ!』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ダイヤルMを廻せ!』です。
映画『ダイヤルMを廻せ!』はサスペンスの巨匠・アルフレッドヒッチコック監督の映画。
マイケルダグラス主演で1998年に『ダイヤルM』というタイトルでリメイクされています。
映画『ダイヤルMを廻せ!』は、フレデリックノットによる舞台劇『ダイヤルMを廻せ!』をヒッチコックが映画化しました。
本作の舞台となっているアパートの鍵はラッチ式と呼ばれる鍵で、ドアが閉まりきると自然に施錠され、ドアを開ける際は鍵が必要になる鍵となっています。
それでは『ダイヤルMを廻せ!』の映画紹介です。
映画『ダイヤルMを廻せ!』は1954年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は105分。
監督はアルフレッドヒッチコック監督。
『裏窓』『ロープ』『鳥』など数々の名作を残している名監督です。
キャストは
トニー・・・レイミランド
マーゴ・・・グレースケリー
マークハリディ・・・ロバートカミングス
ハバード警部・・・ジョンウィリアムズ
スワン・・・アンソニードーソン
ほか。
映画『ダイヤルMを廻せ!』ネタバレ・あらすじ
テニスの花形選手だったトニー(レイミランド)は、美しい容姿を持ち資産家の娘であるマーゴ(グレースケリー)と結婚しイギリスのロンドンのアパートの1室で夫婦生活を送っていました。
トニーは現在はテニス選手を引退していて、一般の仕事をしています。
マーゴとトニーの夫婦生活は冷え切っていて、マーゴは推理作家のマークハリディ(ロバートカミングス)と不倫をしていました。
トニーは不倫に気が付かないふりをしていましたが、マークとマーゴの関係に確信をもっていました。
トニーとマーゴの贅沢な生活は、マーゴの実家の資産によるところが大きく、トニーは不倫を知っていても離婚に踏み切ることができません。
しかし。もしお互いの身に何かあったときは財産を分け合う約束を交わしていて、トニーはマーゴを殺害する計画を立てます。
自分に財産が転がり込んでくるトニーが手を下しては疑われるのは目に見えています。
トニーは大学時代の先輩であるスワン(アンソニードーソン)に巧みに近づき、妻マーゴの殺害を報酬を出す形で依頼します。
スワンが経済的に困窮していることをトニーは事前に調べて知っていました。
トニーは自分の考えたマーゴ殺害計画をスワンに話します。
トニーは事前にマークをパーティーに誘っていました。
マーゴをアパートに残してトニーとマークがパーティーに出かけている隙に、トニーが玄関前に隠しておいた鍵を使ってアパートの中にスワンが侵入しカーテンの裏に隠れていて、トニーがパーティー会場から23時に電話をするので、その電話を合図にスワンがマーゴをストッキングを使い絞殺するという計画でした。
強盗の犯行に見せかけるために、トニーはあらかじめスワンに金目の物を奪う事も指示しています。
計画通りに犯行は実行され、スワンは侵入するとカーテンの裏に隠れて電話が鳴るのを待ちます。
しかし23時になっても電話が鳴りません。
トニーの腕時計は22時40分で止まっていたのが原因でした。
トニーはパーティー会場にいるメンバーに時間をたずね、すでに23時を過ぎていることを知り、慌てて公衆電話に行って電話をかけます。
マーゴが寝室から出てきて電話に出ると同時に、スワンが襲い掛かり絞殺を開始しました。
しかしマーゴは意識をなくす瞬間に手探りでハサミをつかみ、首を絞めているスワンの背中に突き刺します。
スワンはもんどりうって倒れ、そのまま背中から倒れハサミがさらに体内に食い込みそのまま絶命してしまいました。
電話はまだつながっていました。
トニーは動揺しているマーゴに自分が帰るまで誰にも言うなと言って、パーティーに出席しているマークや他のメンバーに妻の体調が悪いと言って大急ぎで帰宅しました。
トニーは自分が計画した犯行である証拠を隠さねばなりません。
帰宅するとマーゴの見ていない隙にスワンのポケットを探り、鍵を発見します。
トニーは自分の家のアパートの鍵だと思い込み、元々マーゴの鍵であったため、マーゴのハンドバッグの中にその鍵を忍び込ませました。
しかしこの鍵は実際はスワンのアパートの鍵でした。
スワンは玄関に隠してあった鍵でドアを開けると鍵を再び隠してあった場所に戻していて、マーゴの鍵は玄関の隠しン場所に置かれたままになっていたのでした。
警察に通報し捜査が開始され、スワンが玄関から鍵もないのに入ってこれたことが問題となります。
スワンはマーゴとマークが不倫をしている証拠の手紙を持っていて、マーゴを脅迫していたと警察は判断し、マーゴがスワンを部屋に招き入れてそのまま殺害したのではないかと疑います。
マーゴは裁判にかけられ、有罪となり死刑を求刑されてしまいます。
トニーにとってはこの結果は予想外ではあったものの、結果的に満足のいく結果となりました。
事件は解決したかのように思えましたが、マークはあきらめきれず、トニーにある仮説を供述してマーゴの死刑を免れる作戦を考えます。
しかしトニーはマークの仮説には無理があると話し応じません。
捜査にあたったハバード警部(ジョンウィリアムズ)は、この事件にひっかかるものを感じていて、捜査を独自に続けていました。
トニーが事件の数日前から、金払いがよくなっていたことや、銀行に記録のないお金があり、その出所が不明なことから、ハバード警部はトニーがスワンにマーゴ殺害を依頼したと睨んでいましたが、証拠が見つかっていませんでした。
ハバード警部はトニーに罠を仕掛けます。
トニーに別件で用事があると言ってアパートを訪ね、用事を済ませたように見せかけて部屋を出ます。
この時に自分のコートとトニーのコートをわざと間違えて、トニーのアパートの鍵を持ち出します。
トニーには警察署にマーゴのハンドバッグが預けられたままだから取りに行くようにと話していました。
その後トニーが出かけていくと、ハバード警部はトニーのコートに入っていた鍵を使って中に入ります。
マークもやってきて中に入ります。
マークはハバード警部が何をしようとしているかわかっていません。
するとマーゴが警察官とともに家の前にやってきます。
ハバード警部が特別に手配したのでした。
マーゴは自分のハンドバッグの中の鍵を使ってアパートに入ろうとしますが、鍵が合わずに中に入れません。(マーゴのハンドバッグに入っていたのはトニーが勘違いして入れたスワンのアパートの鍵だから)
マーゴが諦めて帰ろうとしますが、警察官に促されて勝手口に姿を現します。
この時に実際のマーゴのアパートの鍵は玄関の隠し場所に置かれたままでした。(スワンが犯行時に玄関を開けて再びもどしたまま)
ハバード警部はもしもマーゴがこの隠してある鍵を取って中に入ってきたら、やはり犯人はマーゴだと考えていましたが、マーゴは本物の鍵が隠してあることを知らないことがはっきりとわかります。
ハバード警部はすぐに部下に鍵の入ったマーゴのハンドバッグを警察署に戻すように言います。
トニーが帰宅してきます。
ハバード警部とマーゴとマークは、部屋を暗くして中で息をひそめて様子をうかがっています。
トニーはコートのポケットを探り自分の鍵がないことに気が付き、コートをよく見ると自分のではなくハバード警部のものだと気が付きます。
トニーは警察署へと向かいました。
ハバード警部は部下に自分が不在だと伝えるように指示していましたが、トニーはマーゴのハンドバッグを受け取ることになっていたので、その中にスワンのポケットから取った鍵を自分で忍ばせていたので、ハンドバッグを受け取ると帰宅してきます。
ハンドバッグから鍵を取り出しドアを開けようとしますが、鍵が合わずに開けることができません。
トニーはアパートを離れようとしますが、思い返して戻ってきます。
スワンの鍵だということに気が付いたトニーは、自分がスワンのために隠した鍵を隠し場所から取り出して、鍵を開けて中に入ってきました。
これでトニーがスワンにマーゴ殺害を依頼していたことが判明しました。
トニーは観念し、マーゴは死刑を免れました。
(アパートの鍵がラッチ式と呼ばれる鍵で、出ていくときは自然に締まるので施錠する必要がないこと、鍵の見た目が酷似しているなど、時代背景があってのサスペンスとなっています)
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映画『ダイヤルMを廻せ!』感想・評価
映画『ダイヤルMを廻せ!』面白かったです。
鍵の形式が閉まると勝手に施錠される鍵だという事を知らずに観ると「ん?」となってしまうので、知らずに観た人は「どうゆうこと?」となってしまう恐れはあります。
昔の映画ですからね、現代と違った内情があるのは当然と言えば当然です。
マイケルダグラス主演のリメイク『ダイヤルM』は観ていないのですが、そのへんどうなっているんでしょう。
最初観始めた時は順調に犯行が行われて犯人捜しの推理の内容なのかなと思っていたのですが、いい意味で全然違いました(笑)
もっと奥の深い映画でした。ヒッチコックですもんね。
ヒッチコックと言えば必ず劇中に出てくるのが有名ですが、この『ダイヤルMを廻せ!』では、大学の同窓会のスワンとトニーが写っている写真にめちゃくちゃ目立つ位置にヒッチコックが写っています。思わず笑ってしまいました(笑)
こういうところも楽しませてくれるヒッチコックはやはり偉大です。
映画もとっても面白いので、観たことない人はぜひ観て見てください。
おすすめ映画です。ぜひ。
ちなみにダイヤルMを廻せのMは、外国のダイヤル式電話は数字とアルファベットの表記がされていて、トニーが廻した最初の番号が6で、6にはMの表記があるので、ダイヤルMとなっています。
映画『ダイヤルMを廻せ!』
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