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映画『ザ・サークル』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ザ・サークル』です。
映画『ザ・サークル』は小説を映画化した作品。
エマワトソン主演、トムハンクスも出演しています。
インターネットの進化と共にプライバシーが侵されていく恐怖を描いた映画となっています。
全世界に300億人のユーザーを持つ巨大SNS会社の「サークル」。
新入社員として入社した主人公は社長からの提案で小型カメラをつけて生活するという新しい試みを行います。
またたく間に世界中のフォロワーを獲得して生活を続けますが、人々はエスカレートしていき悲劇がはじまってしまいます。
それでは『ザ・サークル』の映画紹介です。
映画『ザ・サークル』は2017年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は110分。
原作はデイヴエガーズによる小説『ザ・サークル』。
監督はジェームズ・ポンソルト監督。
キャストは
メイ・ホランド…エマ・ワトソン
イーモン・ベイリー…トム・ハンクス
タイラフィート/カルデン…ジョン・ボイエガ
アニー・アラートン…カレン・ギラン
マーサー…エラー・コルトレーン
トム・ステントン…パットン・オズワルト
ボニー・ホランド…グレン・ヘドリー
ヴィニー・ホランド…ビル・パクストン
マット…アミール・タライ
ジェシカ・ヴィラロボス博士…プールナジャガナサン
ダン…ネイサン・コードリー
ミッチ…ジミー・ウォン
レナータ…エレン・ウォン
サントス…ジュディ・レイエス
スカイ…アンドレア・ブルックス
ジャレッド…ママドゥアティエ
ベック…ベック(本人)
ほか。
映画『ザ・サークル』ネタバレ・あらすじ
有名大学を卒業したメイホランド(エマワトソン)でしたが、現在の仕事は地元の水道会社の派遣のコールセンターで毎日苦情を聞くのが仕事内容で、そんな生活にメイは「こんなはずじゃなかった」と思わずにはいられませんでした。
メイの父親は難病を患っていました。メイは父親と父の看病をする母親と実家で暮らしていました。メイの両親は温厚で親子の関係は決して悪くありません。
しかし両親は幼馴染のマーサー(エラーコルトレーン)と結婚をしてほしいと望んでいましたが、メイにはその気持ちはありませんでした。だからと言ってマーサーと仲が悪いわけではありません。
メイは悶々とした気分で日々を過ごしながら、趣味のカヤックをしてなんとか気持ちを紛らわせていました。
そんなメイの元に友人のアニーアラートン(カレンギラン)から仕事中に電話が入ります。
アニーは世界最大のSNS企業の「サークル」の社員で重要なポストについている優秀な人間です。
アニーはメイに「サークル」の入社試験の面接をセッティングしてくれました。
今回の電話はその連絡でした。仕事中にこっそり電話に出ていたメイですが、あまりの嬉しさに大声をあげて周囲からにらまれていました。
メイはさっそく翌日に「サークル」の面接を受けます。さすが最先端の会社といった感じで少し特殊な面接が行われます。
しかしメイは見事にこの面接をクリアし「サークル」への入社が決まります。アニーも喜んでくれました。
アニーはさっそく業務を開始します。最初の仕事内容は「サークル」が提供している「トゥルーユー」というSNSのカスタマーサービスでした。
「トゥルーユー」は「サークル」が世界一の企業になったサービスで、1つのアカウントにすることで余計な手間を省きショッピングからSNS投稿、チャットなどすべてを行えるサービスでした。
チャット形式で仕事を行っていくメイでしたが、採点ではなかなか高得点を出せずに落ち込んでいました。
アニーはそんなメイを「87点はじゅうぶん優秀。最初はできなくて当たりまえ」と励ましました。
社員集会が行われ、メイと他の新入社員は立って紹介されました。
ステージには「サークル」の経営者であるイーモンベイリー(トムハンクス)が立ち話をしています。
カリスマ的な存在感を放つベイリーは盛り上がる社員たちに向かって新サービスの発表を行いました。
「シーチェンジ」と呼ばれる新サービスはワイアレスの超小型カメラを身に着けて撮影し、その動画をシェアできるというものでした。
画質もかなりのクオリティでの提供が可能となっています。
この「シーシェンジ」が普及することで個人の娯楽だけでなく犯罪抑止にも繋がると話し、社員たちは立ち上がって喝采を送りました。
まだ自分の仕事でいっぱいいっぱいのメイは、すごいと思いながらもどこか他人事のように聞いていました。
メイは初出勤から1週間を過ごし、週末は実家で両親やマーサーらとゆっくりして過ごしました。
メイは世界一の企業に勤めていることを両親に話し、両親も誇らしげでした。
しかし父親の容態が途中良くなくなってしまったのがメイは気がかりでした。メイは趣味のカヤックで気分転換をしました。
メイが出社すると、メイは仕事内容のことではなく「サークル」の社内のコミュニティをもっと生かすように言われます。イベントなどにも積極的に参加することを勧められました。
メイが父親の病気のことを話すと、「サークル」には同じ難病の親を持つコミュニティがあること、またメイは自分に合った社内の保険に加入し、メイの父親は最先端の技術で治療を受けることが可能になりました。
メイは「サークル」の整った体制に感謝します。
しかし趣味のカヤックを知られると誘われたりと段々と自分のプライバシーがなくなっていることにも気づいていました。
メイはアニーに連れられてベイリーら幹部がミーティングに使っている極秘の部屋を見せてもらいました。その後多忙なアニーは仕事に戻り、メイは1人で「サークル」が催した野外パーティーに参加します。
メイは特にまだ親しい人はいません。パーティー会場から少し離れたところに1人の男性が立っていました。
彼はメイと少し話をして、開発されているサービスが意図とは違った方向に用いられ始めていると現状を危惧していることをメイに話しました。
マーサーは鹿の角を使ったシャンデリアを作っていましたがメイがそのシャンデリアをSNSにアップしたことにより、マーサーの元に批判的な過激な意見が寄せられてしまいます。
マーサーは「サークル」を訪れてメイに対してこのことを叱責しました。
2人が言い合いをしているところを「サークル」の他の社員たちが何人も動画で撮影していましたが、そんな行為も当たり前の自然な様子となっていました。
マーサーはSNSに対して元々いい考えを持っていませんでした。
マーサーを怒らせてしまったメイは夜に立ち入り禁止の海で他人のカヤックを借りて漕ぎ出してしまいます。
メイのカヤックはバランスを崩しメイは海に放り出され、救命着も着ていないメイは命の危険にさらされ必死に助けを呼びます。
そこへタイミングよくヘリコプターが現れてメイを救助してくれました。
メイは自分の身勝手な行動を反省していました。
そしてヘリコプターが偶然自分を見つけてくれた幸運に感謝していましたが、ベイリーに呼び出されたメイはある事実を知ります。
新サービスのシーチェンジを見ていた人が通報してくれて救助ヘリがやってきてくれていたのでした。命をシーチェンジに救われたメイに対してベイリーはある提案をします。
メイは次の社内集会でベイリーに呼び込まれてステージへと上がります。
そこでメイはカヤックを盗んで海に出て溺れる体験をしたことを話し、自分のやったことは犯罪行為だと話しました。
ベイリーはメイに「誰かに見られていたらカヤックを盗んだ?」と訊かれ、盗まなかったと答え、見られていたらこういった行動はしない、秘密を持つことは罪だと話し、シーチェンジを24時間つけて生活し、自分を透明化することを宣言しました。
会場にいる「サークル」の社員たちは大盛り上がりでした。
メイはシーチェンジをつけて生活を開始します。あっという間にメイは1000万人ものフォロワーを獲得し、私生活を公開し人気を得ていきます。
アニーはトイレ以外の時間カメラを起動しているので両親とのビデオ通話も世界中に発信されています。
アニーは人気者となり「サークル」内でももちろん目立つ存在になっていきます。アニー自身もこの段階ではシーチェンジを楽しんでいました。
しかしアニーの様子がおかしいことに気が付き、トイレでカメラのオフにしてメイはアニーと話します。アニーは激務で憔悴していました。
さらにアニーがもてはやされている事にも隠し切れないほどの嫉妬心を持っていました。
メイを「サークル」に紹介したのはアニーなので、アニーの元にメイに関することを聞きに来る人が絶えず、それにも辟易していました。
メイはアニーを元気づけようと食事に誘いますが、アニーは世界中の人に観られながら食事なんて冗談じゃないと断りました。
メイの両親もビデオ通話をしなくなっていて、メイは段々と悩んでいきます。
そんな中メイは新たなプロジェクトのリーダーとなります。
開発された「ソウルリサーチ」は世界中の人々と繋がることで逃亡している犯罪者や行方不明者を探せる可能性を期待したものでした。
ステージ上でサービスの説明をしていたメイは実際に逃亡している犯罪者を探すミッションをスタートします。
制限時間は20分でしたが、見事に制限時間内に犯人を捕まえることに成功します。
ベイリーはさらにメイに、自分の疎遠になっている会いたい人を探してみようと提案し、社員たちも盛り上がってしまい。しかたなくメイは音信不通になっているマーサーを探すことにします。
山にいたマーサーはすぐに見つけだされて、周囲の人間たちは遠慮なくスマホカメラや小型カメラを向けます。マーサーは映るのを嫌がり逃げ出し、さらに車に乗って逃走します。
逃げたマーサーをさらにオートバイとドローンでその場にいた人間たちが追跡します。
メイはもうやめてと言いますが、マーサーの追跡は続いてしまいます。
マーサーは橋の上を走っている時に目の前にドローンが現れたためハンドルを切り、そのまま車ごと橋の下に落下してしまいました。
メイの叫びが社内集会の会場に響き渡りました。
マーサーが命を落としてしまいメイは実家に帰り部屋に引きこもっていました。カメラはもう外しています。
メイはアニーに電話をします。ビデオ通話です。アニーは配信されていないことを確認して話しだしました。
アニーは仕事をやめて故郷のスコットランドに帰りのんびりしていました。
メイにも来るように言います。アニーはさらにベイリーともう1人の経営者のトムステントン(パットンオズワルト)に犯罪すれすれの仕事をさせられていたなど話しました。
メイは「サークル」の闇を暴かなくてはいけないという使命感に駆られていました。
サークルに出社しトゥルーユーを開発したタイラフィート(ジョンボイエガ)の協力の元、ある計画を実行します。
ベイリーとトムは新たなサービスについてメイに話し協力を仰ぎます。
メイは1度は保留したものの、そのサービス説明のためにステージへと上がります。
しかしメイの目的は違いました。
ベイリーとトムをステージに呼ぶとシーチェンジの小型カメラをつけて、透明化を求めて断りにくい空気を作りました。社員たちは盛り上がっています。
さらにタイが解読した難解なパスワードでロックされたこれまでのメールのやりとりなどがすべてステージ上のモニターに映し出されました。
ベイリーはトムに小声で「やられたな」と言います。
しかし次の瞬間会場の照明がすべて落とされ…。
結末は本編で…。
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映画『ザ・サークル』感想・評価
映画『ザ・サークル』はまさに現代の社会問題を浮き彫りにした映画という感じで、このままいったら大変なことになってしまうよと問題提議をしている作品です。
映画の感想は普通に楽しめたし面白かったです。結構ドキドキしながら観れましたし。
ヘタなホラー映画よりも怖いと感じるストーリーと演出で、逃亡犯を探したりマーサーを探したりするシーンは赤の他人があそこまで食い下がるのかと本当に怖かったです。
マーサーに関しては「ああたぶん事故るな」と思ったら事故った感じはありましたが。
エマワトソンがすごく綺麗でした。ただすごく綺麗だったのでシーチェンジのサービスで1000万人ものフォロワーがついたのか、どんな人物でもそれだけのフォロワーがつく画期的なサービスなのかが気になりました。
そしてトムハンクス演じるベイリーがスティーブジョブズを彷彿させる感じになっていたのが、良かったのか悪かったのか。
せっかく名優トムハンクスなのだから、まったく違ったキャラクターで観たかったなぁとも感じました。
勝手に僕がスティーブジョブズっぽく感じているだけかもしれません(笑)
映画『ザ・サークル』はどんどん感覚がマヒしていく感じが非常に怖い映画です。
プライバシーがなくなること、他人のプライバシーを侵すことに何の矛盾も感じなくなる様子は現実社会にじゅうぶん起こりうることと考えると、この映画は警鐘を鳴らす役割も果たしているのではないでしょうか。
ドキドキしながら楽しめていろいろと考えさせられる映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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