クリックできる目次
映画『ヘイトフルエイト』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ヘイトフル・エイト』です。
映画『ヘイトフルエイト』はクエンティン・タランティーノ監督、サミュエルLジャクソン、カートラッセル、ティムロス、チャンニングテイタムら出演の、吹雪の中の山小屋に閉じ込められた8人が繰り広げるまさに命がけの密室劇となっています。
予想だにしない展開とタランティーノ監督特有の会話劇を楽しめる映画となっています。
それでは『ヘイトフルエイト』の映画紹介です。
映画『ヘイトフルエイト』は2016年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は167分。
監督はクエンティン・タランティーノ監督。
『レザボアドッグス』『パルプフィクション』『ジャンゴ繋がれざる者』『ワンスアポンアタイムインハリウッド』などを監督しています。多くの映画ファンをもつ映画監督です。
『ヘイトフルエイト』は脚本もクエンティン・タランティーノが担当しています。
キャストは
マーキス・ウォーレン…サミュエル・L・ジャクソン
ジョン・ルース…カート・ラッセル
デイジー・ドメルグ…ジェニファー・ジェイソンリー
クリス・マニックス…ウォルトン・ゴギンズ
ボブ…デミアン・ビチル
オズワルド・モブレー…ティム・ロス
ジョー・ゲージ…マイケル・マドセン
サンディ・スミザーズ…ブルース・ダーン
O・B・ジャクソン…ジェームズ・パークス
ミニー・ミンク…デイナ・グーリエ
ジュディ…ゾーイ・ベル
エド…リー・ホースリー
スイート・デイヴ…ジーン・ジョーンズ
チャーリー…キース・ジェファーソン
チェスター・チャールズスミザーズ…クレイグ・スターク
ジェマ…ベリンダ・オウィノ
ジョディ・ドミングレ…チャニング・テイタム
ナレーション…クエンティン・タランティーノ
ほか。
映画『ヘイトフルエイト』ネタバレ・あらすじ
南北戦争が終結してから数年が経過しています。
ワイオミング州の雪山の山中でマーキスウォーレン(サミュエルLジャクソン)が立ち往生して困り果てていました。
ウォーレンは元々は北軍騎兵隊の少佐でしたが、現在は凄腕の賞金稼ぎとしてその名を轟かせていました。
ウォーレンはすでに懸賞金のかかった3人の始末をしていて、彼らの遺体をレッドロックに運んでいる最中にあまりの大雪に困り果てて立ち往生していました。
そんなウォーレンの前に1台の馬車が通りかかり、ウォーレンは御者のOBジャクソン(ジェームズパークス)に乗せてくれるように頼みます。
ジャクソンは自分は許可を出せない、すでに乗っている客の許可がないと乗せられないと答えます。
馬車にはすでにこちらも賞金稼ぎとして有名なジョンルース(カートラッセル)が乗っていました。
ジョンは1万ドルという高額な懸賞金をかけられている女ギャングのデイジードメルグ(ジェニファージェイソンリー)を生け捕りにしてレッドロックに運んでいる最中でした。
ジョンはデイジーを他界させてから運んでも懸賞金は変わらないのですが、あえて生きたまま運んで絞首刑にする選択をしていました。
ジョンは絞首刑を行う事で有名で「ハングマン(吊るす男)」という異名があるほどでした。
ウォーレンが頼むと顔を見せたジョンがウォーレンであることに気が付きます。ウォーレンとジョンは賞金稼ぎ同士として過去に面識がありました。
ジョンはウォーレンの賞金稼ぎとしてのすごさを認めていて、デイジーを横取りされて懸賞金を持ってかれることを危惧しウォーレンを馬車に乗せることに難色を示します。
ウォーレンは自分はもう3人を始末して8000ドルの儲けを得ているので横取りする必要がないとジョンに話しました。
ジョンはウォーレンを馬車に乗せることにしました。
ウォーレンはジョンとの会話の中で、自分がリンカーン大統領と文通相手だと話しリンカーン大統領からもらった手紙を見せます。ジョンは素直に感動しています。
しかし隣にいた手錠で繋がれているデイジーがリンカーンからの手紙に唾を吐きかけ、激怒したウォーレンはデイジーを殴り倒します。
しかしジョンはデイジーを自分と手錠で繋げているのでデイジーと一緒にジョンも馬車から落下してしまいました。
ウォーレンは御者のジャクソンに馬車を停車するように言い、落ちたジョンのところへ急いで戻りました。するとそこに1人の男が歩み寄ってきました。
近づいてきた男は新任保安官だと自己紹介し、自分も馬車に乗せて欲しいと頼んできました。
保安官バッジをもっていないことを突っ込まれると、町に着いてから宣誓をして受け取るのだと話します。
男は悪名高いマニックス略奪団のリーダーの末っ子のクリスマニックス(ウォルトンゴギンズ)だとジョンは気が付きました。
マニックスは自分を放置して凍死させたら保安官殺害の罪で縛り首になるとジョンを脅します。ジョンは嫌々ながら仕方なくマニックスを馬車に同乗させることにします。
マニックスを警戒してウォーレンに取り上げた銃を返し。マニックスに銃口を向けさせておきました。
マニックスはウォーレンの少佐時代を知っていました。
ウォーレンは捕虜にされた時に脱出する際に味方の兵隊を焼死させてしまったっことがある、そのことで卑怯者として除隊をさせられたとマニックスはペラペラと話します。
そしてマニックス略奪団を肯定する発言をして見るからに調子に乗っていましたが、ウォーレンが銃口を顔に近づけると急にしおらしくなり大人しくなりました。
ジョンたちを乗せたジャクソンが御者を務める馬車は猛吹雪のため、山中にあるミニーの服飾店に立ち寄ることにします。この山小屋で吹雪をやり過ごすしか選択肢はありませんでした。
ジョンたちが到着すると店主のミニーミンク(デイナグーリエ)はおらず、留守の間店を任されているというメキシコ人のボブ(デミアンビチル)がウォーレンらを出迎え、馬をを小屋に入れるの作業を開始しました。
ジョンが山小屋に入ると3人のお客がいました。ジョンはデイジーを奪い返しにきた仲間ではないかと警戒し1人1人確認していきます。
オズワルドモブレー(ティムロス)は紳士的な様子をした男性で巡回執行人だと自己紹介しレッドロックに向かう途中だと話しました。
ジョーゲージ(マイケルマドセン)はカウボーイの風体をした男で、クリスマスを母親とすごすために帰省している最中だと話しました。
ジョンはジョーの見た目がとてもクリスマスを母親と過ごすようには見えないと言い責めますが、ジョーは本当だと言い慌てる様子を見せませんでした。
もう1人は高齢のサンディスミザーズ(ブルースダーン)という老人でした。サンディは威厳のある風体でジョンを軽蔑し会話することを拒みました。
馬小屋でボブとウォーレンは会話をしています。
ウォーレンはミニーの店を昔から利用しているのでミニーについてボブに訊ねます。ボブの返答は怪しげなものでウォーレンはボブを怪しみます。
しかし決定的な証拠が得られないのでとりあえずこの場はそのままにしました。
老人スミザーズは南軍の証言でマニックスはスミザーズに会えたことを喜びテンションが上がっていました。
スミザーズは亡くなった息子の墓参りに行くのだと話し、マニックスの息子であることを知り気分が上がっていました。
ウォーレンもスミザーズを知っていました。スミザーズは黒人を目の敵にしていたことで有名で、ウォーレンは戦時中のスミザーズの黒人に対する扱いを猛烈に非難しました。
ウォーレンが興奮状態で山小屋は緊迫します。
モブレーがここでことを起こせば犯罪者になるぞとウォーレンをなだめ、なんとかこの場を収めました。
食事でシチューが出され全員でシチューを食べます。
マニックスがウォーレンがリンカーン大統領と文通友達であるというの聞き、自分だけ逃げだした卑怯者がリンカーン大統領と友達なはずがないと大笑いします。
ウォーレンは反論せず、リンカーンの手紙はでっち上げだと認めました。ジョンは信じていたために悔しそうな表情を浮かべていました。
ジョンは「黒人は信用できないな」と言います。これに対しウォーレンは「黒人が白人の信頼を得て生きる術だ」と返しました。
ウォーレンは共に戦争を経験しているスミザーズに話しかけます。
スミザーズは自分のことを話しだしますが、ウォーレンがスミザーズの息子チェスターの最期を知っていると話すと、スミザーズは驚きの表情を浮かべました。
ウォーレンは挑発するかのように拳銃をスミザーズの傍に置き、自分のことを始末しに来たが返り討ちにしたことを話しだしました。
ウォーレンはチェスターが黒人を目の敵にしていたスミザーズの息子だと知って簡単には始末せずに屈辱をたっぷり味わわせてから始末したことを嬉しそうに話しました。
スミザーズは怒りと屈辱に駆られ、拳銃を取ってウォーレンに銃口を向けます。
その瞬間、ウォーレンは見事な早撃ちでスミザーズを射殺しました。正当防衛でした。
ウォーレンがスミザーズを挑発し、銃を向けたスミザーズを撃っている時に、1人の男がコーヒーのポットに毒を入れていました。
その様子を見ていたのは山小屋ではデイジーのみでした。
御者のジャクソンがスミザーズの遺体を外に片付けに行かされ、戻ってきてからこのコーヒーを飲みます。
デイジーはジョンの許可を得て山小屋にあったギターを弾き歌います。ジョンはギターを叩き割り再び手錠でデイジーと自分を繋ぐとコーヒーをすすりました。
マニックスがコーヒーポットからカップにコーヒーを移し飲もうとしますが、その瞬間にジャクソンが鮮血を吐き出しながらもがき苦しみます。
コーヒーを飲んだジョンも鮮血を吐きはじめ苦しみます。
その様子を見たマニックスは驚いて飲もうとしたコーヒーを床に投げ捨てました。手についたコーヒーも袖で拭いています。
ジョンは苦しみながらも息がまだあり、デイジーを殴り倒しますが、デイジーは拳銃を手にしてジョンを撃ち絶命させました。
コーヒーに入れた毒によりジャクソンとジョンが絶命しました。
ウォーレンはデイジーから銃を取り上げると、3人の男たちを壁に向かって立たせます。
マニックスはコーヒーを飲もうとしていたため毒を入れた犯人だとは考えにくいのでウォーレンは信用し、銃を渡して3人に向けるように指示しました。
ウォーレンはメキシコ人のボブが犯人であることがわかっていました。ミニーは人の好き嫌いをする性格ではなかったもののメキシコ人だけは嫌っていたことをウォーレンは知っていました。
そのミニーがメキシコ人のボブに店を任すということはあり得ないと考えていました。
ボブはウォーレンに指摘されると、自分は場所的にコーヒーに毒を入れるのは不可能だったと話します。
しかしウォーレンは共犯者がいれば可能だと言い、問答無用でウォーレンを撃ち絶命させました。
ウォーレンが共犯者がどっちかと聞いているとジョーが自分だと告白します。
しかしその瞬間、ウォーレンの立っている床下から銃が発砲されウォーレンは股間を撃ち抜かれもんどりうって倒れました。
その瞬間モブレーが隠していた拳銃でマニックスを撃いちます。マニックスは応戦しモブレーを撃ちますが、自分も撃たれてしまいます。
時間が巻き戻されます。
女性の御者であるジュディ(ゾーイベル)は4人の男たちを乗せた馬車をひいてミニーの服飾店へとやってきました。
店の山小屋にはミニーの他に従業員のジェマ(ベリンダオウィノ)とチャーリー(キースジェファーソン)がいました。
そして山小屋には常連客のスイートデイヴ(ジーンジョーンズ)とスミザーズがチェスをしていました。
山小屋に入ってきた4人の男はモブレー、ジョー、ボブ、そしてこの3人のリーダーであるジョディドミングレ(チャニングテイタム)でした。
4人はミニーやジェマと談笑し油断させてから女御者のジュディを含む全員を絶命させてしまいます。スミザーズは利用価値があるということで唯一生かされました。
リーダーのジョディはジョンに捕まっているデイジーの弟で、ジョンからデイジーを奪還するために必ず寄るであろう山小屋で待ち伏せる計画を立てたのでした。
スミザーズは余計なことをしゃべらずに座っていろと指示をされていました。
予定通りジョンの乗っている馬車が到着し、4人はそれぞれの持ち場へとつき、ジョディは床下へと潜り込んだのでした。
時間は現在に戻ります。
ウォーレンとマニックスは傷を負いながらも銃を向けてデイジーやジョーを制圧しています。
マニックスは床下にいるジョディに出てこないとデイジーを撃つと脅しておびき出します。
床下から顔を出し姉のデイジーと再会を果たし微笑み合う2人でしたが、あっさりとウォーレンがジョディの頭を銃で打ち抜きました。
デイジーは絶叫し、怒りに震え自分たちの正体を明かします。
デイジーの本当ファミリーネームはドミングレで、悪名高きギャング集団ドミングレ一味だと素性を明かします。
ウォーレンはデイジーの懸賞金がなぜ1万ドルと高額なのかと気になっていましたが、これで納得しました。
デイジーは懸賞金を分けるという誘惑をしてマニックスにウォーレンを撃つように交渉します。
またレッドロックに自分たちのギャング仲間15人が待機していて、奪還に失敗したら襲ってくる約束になっていることも話しました。
ウォーレンはモブレーやジョーをベッドに横になりながら発砲し殺害し、デイジーにも銃口を向けて発砲しようとしますが、弾切れを起こしてしまいます。
マニックスはデイジーの誘いに乗るようなそぶりをしますが、コーヒーを飲んでいれば自分もジャクソンやジョンと同じ目に遭っていたことを思いだし、デイジーにとどめを刺そうとします。
しかし傷を負っているため突然意識を失って倒れてしまいます。
これを見たデイジーは手錠で繋がれたジョンの手を切り落とし、拳銃を手にしようとはいつくばって進んでいきます。
ウォーレンは股間を撃ち撃抜かれて意識はあるものの動くことが出来ません。
必死にマニックスに目を覚ますように呼び掛けています。
デイジーが拳銃を手にしようとした瞬間、意識を取り戻したマニックスが…。
結末は本編をご覧ください。
|
映画『ヘイトフルエイト』感想・評価
映画『ヘイトフルエイト』はネット上では「そこまで伏線回収がすごくない」などの意見を結構見る機会の多い映画なのですが…僕としてはそういったことお構いましで「面白かった!」という感想です。
前評判とかポスターの文句で煽り過ぎていた感じがあったかもしれませんね。
僕は伏線だったり先を読んだりするのが決して得意ではないと自負しているので、『ヘイトフルエイト』も「マジかよ!」!という思う事が多々あり純粋に驚きながら観てしまいました。
気付けていない伏線とかも結構あるんじゃないかな(笑)
ジェリービーンズはさすがにわかりましたけどね(笑)
予想外の展開だったし、タランティーノらしく会話劇もセリフがしっかり面白いものになっているし、時間軸の移動もタランティーノの真骨頂といった感じで本当に面白かったです。
上映時間は長めですが、タランティーノ映画を普段観ている人には説明不要だと思いますが、全然長く感じないのでご安心ください。
そして映画『ヘイトフルエイト』サミュエルLジャクソンをはじめキャストも全員最高です。
キャラも立ってるしバランスがすごくいいんですよねぇ。
変な奴ばっかりなのに浮いている奴がいないという奇妙なバランスを楽しむことができます。
そして口から鮮血が噴き出すシーンは、タランティーノ映画は他の映画と一線を画しているよなぁと改めて思わされました。
俳優が吐きだしている感じが皆無なんですよね(笑)「あ~止まらん止まらん!」って感じで噴出している感じは思わずクスっと笑ってしまいました。さすがです本当に。
チャニングテイタムの頭の吹っ飛び方も半端じゃなかったです。
しかも撃ち抜かれるまでの間とかも絶妙なんですよね。
観ていて「うおおっ」ってちょっとびっくりしてしまうぐらいの間と言いますか。
映画『ヘイトフルエイト』は文句なく面白い映画です。
安心して楽しんで頂けます。
おすすめ映画です。ぜひ。
感想はコメント欄にお気軽にどうぞ。
映画『ヘイトフルエイト』
クセ者8人、全員嘘つき。生き残るのは誰だ!
タランティーノ監督の作品はこちらもおすすめ。
《映画『ワンスアポンアタイムインハリウッド』ネタバレあらすじ感想》
映画『ワンスアポンアタイムインハリウッド』ネタバレあらすじ感想
続きを見る