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映画『プラチナデータ』作品情報
今回のおすすめ映画は『プラチナデータ』です。
嵐の二宮和也さん主演、東野圭吾さん原作の映画『プラチナデータ』は公開当時からかなり話題になっていた映画でした。
二宮和也さんと東野圭吾さんということでこれだけで十分話題になるのですが、実際にストーリーも大変面白く、二宮和也さんの演技力が活かされた作品にもなっていて、見応え十分な映画となっています。
それでは『プラチナデータ』の映画紹介です。
映画『プラチナデータ』は2013年に公開された日本映画です。
上映時間は133分。
原作は東野圭吾の小説『プラチナデータ』。
監督は大友啓史。
『ミュージアム』『るろうに剣心』『億男』『ハゲタカ』などを監督しています。
キャストは
神楽龍平/リュウ…二宮和也
浅間玲司…豊川悦司
水上利江子…鈴木保奈美
志賀孝志…生瀬勝久
白鳥里沙…杏
蓼科早樹…水原希子
蓼科耕作…和田聰宏
戸倉稔…遠藤要
那須真之…中村育二
神楽昭吾…萩原聖人
小木茂光
ほか。
映画『プラチナデータ』ネタバレ・あらすじ
日本の捜査に大きな変化が訪れていました。
全国民のDNAデータが利用されるようになり捜査にはそのDNAデータが利用され検挙率100パーセント、冤罪がまったくないという驚異的な効果をもたらしていました。
特殊捜査機関の犯罪専門の科学者である神楽龍平(二宮和也)は所長の志賀孝志(生瀬勝久)の指揮の下、NF13について調査を進めていました。
NF13とは未解決の猟奇的殺人事件のことで、犯人の残したDNAが誰にも該当しないというものでした。
開発に力を入れていた神楽でしたが、そんな中で有能な数学者であり開発者の蓼科早樹(水原希子)、蓼科耕作(和田聰宏)兄弟が殺害される事件が起こってしまいます。
犯人はNF13でした。早樹は自閉症で精神科医の水上利江子(鈴木保奈美)の患者でもありました。
殺害された早樹の爪に残されたDNAを調べる神楽でしたが、驚きの結果が出ます。
残されたDNAから割り出されたのは神楽龍平本人でした。神楽はこの結果に愕然とします。
自分自身にまったく身に覚えがなかったからです。
しかしDNA判定で自分という結果が出てしまった以上、神楽は警察から追われる身となります。
刑事の浅間玲司(豊川悦司)は重要参考人となった神楽を追います。
神楽は追い詰められるものの白鳥里沙(杏)の助けもあり何とか逃げ延びます。
神楽は浅間に追い詰められた時に「自分は犯人じゃない!」と潔白を訴えていました。
しかしDNAの結果は神楽が犯人であると示していました。
浅間は調査を続けるうちにある事実に辿り着きます。神楽龍平が多重人格者であるという事実でした。きっかけとなったのは神楽昭吾(萩原聖人)の死によるものでした。
神楽は里沙になぜ自分の逃走に協力してくれるのか疑問に思い、理由を尋ねます。
里沙は実は早樹が「モーグル」と呼ばれる開発に成功していたことを神楽に話しました。
「モーグル」とは既存のプラチナデータに足りていないものを補完し、完璧なプラチナデータを作り上げるものでした。
里沙は実は元々アメリカからのスパイで、早樹の開発した「モーグル」を狙っていたのでした。
里沙の狙いはこの「モーグル」で、結果的に利害関係が一致し神楽に協力していたのでした。
浅間は変わらず神楽を追っていましたが、調べていくうちに神楽が犯人ではないのではないかという考えが浮かんできます。
そんな中神楽に協力していた里沙が何者かによって殺害されてしまいます。
調べていくうちに神楽のもう一つの人格である「リュウ」が早樹と元々惹かれ合っていた関係であったことがわかります。
浅間は何か裏で動いている力を漠然と感じ、神楽に手を組んで真相を暴こうと持ち掛けます。神楽は浅間のこの提案を受け2人は手を組んで調査を続けていきました。
リュウは早樹を愛していました。そんな関係のリュウが早樹を殺害するというのは考えにくく、犯人は他にいると考えていました。
神楽のもう一つの人格であるリュウは絵を描くことが趣味でした。
その絵の中に早樹を描いたものがあり、そこから「モーグル」へとたどり着くことができました。
浅間は神楽を置いて施設に侵入しこの「モーグル」を利用して本当の「プラチナデータ」が何なのかに辿り着きます。神楽は遠隔でモニターを用いその様子を見ていました。
モーグルはNFをなくす効果を発揮しました。
本当のプラチナデータとは政府の高官や警察官僚など、そしてその身内を守るためのもので、彼らはNFとして扱われて万が一犯罪を犯してもNFとしてDNA捜査に引っかからない仕様になっていたのでした。
早樹の開発した「モーグル」を使った結果、NF13の身元が判明しました。
NF13の正体は水上利江子でした。
神楽は水上に対峙します。
神楽に秘められた秘密とは…?
水上の狙いとは…?
結末は本編をごらんください。
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映画『プラチナデータ』感想・評価
原作の「プラチナデータ」自体が、かなり社会にメスを入れた作品な気がしてなりません。
そして映画も然り。現実に起こり得ることがベースになっていると思いながら観るとより映画『プラチナデータ』も楽しめるというか、心に響く映画なのではないかと思います。
原作が非常に面白い作品なわけですが、二宮和也さんが主演をしてくれたおかげで面白さそのままに非常に見ごたえのある映画になっています。
多重人格の役をやるに十分な演技力を備えている事はいまさら特筆することもないと思いますが、実際に観てみると「さすがだなぁ」という感想しか出てきません。
こういった特殊な役柄を演じる時って普通はどうしても力が入ってしまうと言いますか、自分の演技力を誇示したくなるのが役者の性であると思うのですが、二宮和也さんの芝居っていつもそういった事に無欲なんですよね。
今回のこの『プラチナデータ』でもあまりに自然に多重人格者を演じていて、怖いぐらいの才能を見せつけています。
淡々とした表情や空気感だけで十分に表現してしまっているのです。
彼のような演技をできる役者って同世代では確実にいないと思います。
ふり幅の少ない中で絶妙に違いを表現していて、天才俳優とよく呼ばれる二宮和也さんですが、まさにその通りといった感じです。
二宮和也さんの演技ってぱっと見では凄さが伝わりにくい種類の演技だと思うのですが、こうやってしっかり評価されていることは非常に嬉しいことです。
豊川悦司さんや生瀬勝久さんという芸達者な方々がより一層見応えを増してくれていて、脚本、演技共にかなり楽しませてくれる映画になっています。
二宮和也さんの『プラチナデータ』の言い方があまりに有名な映画ですが、それだけではありませんので(笑)ただ確かに真似したくなるのは事実ですが(笑)
おすすめ映画です。ぜひ。
映画『プラチナデータ』
この愛さえも、DNAで決まるのか。
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