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映画『コンサルタント』作品情報
今回のおすすめ映画シリーズは『ザ・コンサルタント』です。
映画『ザ・コンサルタント』はベンアフレック主演の会計士でありながら凄腕のヒットマンという内容の映画ですが、アクションに重点を重きを置いているわけではなく、非常にドラマがしっかりと描かれている映画となっています。
映画『ザ・コンサルタント』を観たきっかけはひろゆき氏の動画を見ていておすすめしていたので、観てみようと思ったのがきっかけでした。
映画との出会いはいろんなところに転がっていますね。
原題は『ザ・アカウンタント』なのですが、コンサルタントの方が日本人にしっくり来るなどの理由でコンサルタントにしたのかなといった印象です。
それでは『ザ・コンサルタント』の映画紹介です。
映画『ザ・コンサルタント』は2017年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は128分。
監督はギャヴィン・オコナー監督。
キャストは
クリスチャン・ウルフ…ベン・アフレック
デイナ・カミングス…アナケン・ドリック
レイモンド・キング…J・K・シモンズ
ブラクストン…ジョン・バーンサル
フランシス・シルヴァーバーグ…ジェフリー・タンバー
メリー・ベスメディナ…シンシア・アダイロビンソン
ラマー・ブラックバーン…ジョン・リスゴー
リタ・ブラックバーン…ジーン・スマート
エドチルトン…アンディアン・バーガー
ジャスティーン…アリソン・ライト
神経学者…ジェイソン・デイヴィス
クリスチャンの父…ロバート・C・トレヴァイラー
クリスチャンの母…メアリー・クラフト
クリスチャンの弟…ジェイク・プレスリー
フランクライス…ロン・プラザー
ドローレスライス…スーザン・ウィリアムズ
ほか。
映画『コンサルタント』ネタバレ・あらすじ
とある建物の一室から怯えた声が聞こえてきます。
『助けてくれ。俺はじじいを殺していない』という言葉はその男の命と共に途切れます。何者かが何者かによって殺害されたようでした。
部屋に通じる廊下には他にもその何者かによって殺められたと思われる死体が転がっていました。
1989年のアメリカニューハンプシャー州。少年クリスチャンウルフは自閉症と診断されていました。
神経学者(ジェイソンデイヴィス)はウルフの父親(ロバートCトレヴァイラー)に自閉症について説明をしていました。ウルフは光や大きな音に敏感で異常なほどに反応を示す少年でした。
なかなか他の子と馴染むことができずに自分の世界だけに籠ってしまう可能性が多分にあることを知ったウルフの父親は神経学者のアドバイスには従わずに、大きな音や光が苦手ならばそれに慣れさせればいいという考えを持ちました。
元軍人であるウルフの父親はウルフを甘やかさないことを決めたのでした。
弟を遊んでいる時などにウルフは時々混乱を起こしました。
父親が駆け付ける時もありましたが、ウルフは自分を落ち着けるために『ソロモングランディの歌』を口ずさむ術を身につけていました。ウルフにとってはこの行為が癖になっていました。
ある時ジグソーパズルのピースが見つからずに混乱を起こしたウルフでしたが、その場にいた少女がピースを見つけてウルフに渡すとウルフは落ち着きを取り戻しました。
ウルフと同様にその少女も自閉症のようでした。
時は経過しウルフは大人へと成長していました。
成長したクリスチャンウルフ(ベンアフレック)は会計士となり田舎の小さな町で会計事務所を開いていました。
とある老夫婦がウルフの元に相談にやってきます。農家をしている老夫婦は税金の支払いに困っている相談をウルフに持ち掛けます。ウルフは老夫婦に的確なアドバイスを送りました。
老夫婦は喜び、親切なウルフに時間がある時に遊びに来てくれと自宅に招待します。後日ウルフは田舎にあるその老夫婦の家に行き、メロンに顔を書いて射的の的にして銃を構えていました。
窓からその様子を見ていた老人はあまりの距離に『こんな距離で命中させるなんて不可能』と言葉を発していましたが、ウルフは見事にメロンを銃弾で撃ち抜きました。
ウルフの銃の腕前は異常ともいえるハイレベルなものでした。
元軍人のウルフの父親はウルフを厳しく鍛えに鍛えました。
ウルフは大人になったいまでも光と音を克服する訓練を一人で行っていて、大音量でハードロックを流し、光を点滅させて自分に負荷を与え続けていました。
ウルフの母親は父親の教育方針についていけずに家を出て行ってしまいます。子供だったウルフは泣き叫びますが、それに対して弟は騒ぐこともなく母親が出て行くのを二階の窓から見送っていました。
ウルフの父親はさらにウルフと弟を鍛え上げていきました。これによりウルフは凄腕の銃の技術と格闘技の技を習得したのでした。
財務省の局長であるレイモンドキング(JKシモンズ)はある女性職員を呼び出していました。
女性職員はメリーベスメディナ(シンシアアダイロビンソン)という職員で、分析官を務めている優秀な人物でした。
レイモンドはメディナに対しなぜ捜査官にならないのかと問いかけますが、メディナには犯罪歴があったためそれは敵わぬことでしたが、レイモンドはそれを知っていて故意にメディアにこの質問をぶつけました。
少女時代の犯罪歴メディナの犯罪歴が明るみにでればメディアは財務省にいられなくなります。レイモンドはそんなメディアの境遇を利用してある任務を依頼したのでした。
世界にアヘンを流通させたザルメイとうい人物が3年前に何者かによって殺害されていました。殺した男は会計士を名乗る男で、その会計士を名乗る男は世界の他の場所にも姿を現していました。
その会計士を名乗る男は大物と見られる人物を始末し続けていました。
レイモンドがメディナに依頼したのはこの会計士と名乗る男の素性を探ることでした。メディナにはレイモンドに弱みを握られているため断るという選択肢はありませんでした。
メディナはまずその男が使っていた偽名にヒントがないかと探っていきました。
偽名は昔の有名な数学者であったり、童話の作家名などから取られていました。この男のこれまでの犯罪歴を知りメディナは驚きます。
レストランで2人を殺害していたり、またガンビーファミリーというマフィアを7人いっぺんに殺害していました。
そしてこの時の殺害の様子の音声が残っており、メディナはその音声ファイルを手掛かりとして徹底的に調べます。
一方ウルフの元にはリビングロボという企業から仕事のオファーが入ります。
ウルフを出迎えたのはCFOのエドチルトン(アンディアンバーガー)という男で、使途不明金が発覚したため調査を依頼したいとのことでした。
ウルフはエドが15年前から責任者になっていることを知り、15年前からの資料をすべて提出するように言いました。
ウルフは社長のラマーブラックバーン(ジョンリスゴー)とその妹のリタブラックバーン(ジーンスマート)とも会い、早速資料の確認作業に入りました。
しかしウルフが資料の用意された部屋に行くと一人の女性が机で寝ていました。
ウルフが起こすとその女性がデイナカミングス(アナケンドリック)という女性で今回の不正を見つけた人物だということがわかります。
ディナは会社からウルフの手伝いをするように言われていたのですが、ウルフは一人で調査するので手伝いは不要とディナを追い出しました。
ウルフはものすごい勢いで資料に目を通し、ガラスの壁に数字を書いていきました。
そして一晩中その作業を行ったウルフは早くもある答えに辿り着きました。スルーイット社という会社にリビングロボから送金がされているのですが、そんな会社は存在していないのです。
そして他にも架空の会社への送金が行われていました。この架空の送金を行うように命令したのはエドでした。
ウルフは社長の妹のリタにこのことを報告、リタは報告書にて書面で提出するようにウルフに頼みました。
しかしその夜、エドの家に複数の男が侵入していました。エドはインスリン治療を行っていて、男はインスリンの過剰摂取で死んだことにする筋書きをエドに話しました。
もしも抵抗すれば上階で寝ている奥さんも死ぬことになってしまうと。エドはインスリンの過剰摂取で帰らぬ人となってしまいました。
翌朝ウルフが資料のある部屋に行くと、ガラスに書いた数字は業者によって消されているところで、さらに資料も片付けられようとしてしていました。
すぐにやめるようにいうウルフでしたが、そこ社長のラマーがやってきて、エドがインスリンの過剰摂取で亡くなったとウルフに告げました。
ラマーはエドとの関係が長く、エドがインスリンの量を間違えるなどとは考えられない、きっと自殺したのだろうとウルフに言い、調査の結果一人の友人を失ったショックを隠し切れない様子でした。
ウルフは調査は終わっていないと続行を申し出ますが、ラマーは調査を終了するように告げました。
ウルフは自閉症のためものごとを中途半端にしておくことができません、ウルフは独自でエドの死の真相を追うことにします。
しかしその後ウルフは何者かによって命を狙われ始めます。懇意になった老夫婦の家には怪しい男たちが侵入しウルフを待ち構えていました。
しかしウルフは遠距離からこの男たちを狙撃し、老夫婦を救い出します。
息の根を止めなかった男から誰に雇われたかを聞き出そうとするウルフに対して、男はポケットの中に殺すように言われた人物の写真があると言い、ウルフがその写真を確認すると写っていたのはデイナでした。
デイナの命も狙われていることを知ったウルフは黒幕がリビングロボ社であることを確信しました。ウルフは男の首を折り、すぐに避難をする手はずを整えるために動き出しました。
ウルフが電話を掛けると女性が対応しました。この女性はウルフの力に常になっている女性のようです。
女性はすぐにウルフに移動するように言いますが、ウルフはデイナを救ってから移動することに決めていました。
デイナの居場所を突き止めるように女性に頼むウルフでしたが、女性がデイナに電話するものの非通知の表示のためデイナは出ませんでした。
デイナは帰宅したところを押し込んできた複数の男に襲われ絶対絶命になります。
しかしそこにウルフが飛び込んできて、サイレンサーをつけた銃で敵たちを倒し最後には肉弾戦で男を絶命させました。ウルフはデイナを連れてその場から去りました。
デイナは警察に行くことを提案しますが、ウルフは警察の手におえる問題ではないと話します。
69億円をすぐに返せる人物だと言葉を続けました。69億円とは損害金で、そんな大金をすぐに動かせる相手ならば警察も利用できるであろうという意味でした。
ウルフはトレーラーにデイナを連れて行き必要なものをピックアップします。
トレーラーには武器や高価なものがこれでもかと置かれていて、デイナはウルフに何者なのかと尋ねました。時間がないと告げるウルフはデイナを連れてすぐに出発しました。
ウルフはまず社長の妹のリタの元に向かいましたがリタはすでに殺害された後でした。
一方会計士を名乗る男の正体を捜査していた財務省のメディナは手掛かりを掴んでいました。
残された音声ファイルを聴き込んでいたメディナは微かに聞こえる「ソロモングランディの歌」に気付きました。
これを手掛かりにFBIに協力を依頼すると特殊な才能を持った事物であることが浮き彫りになっていきました。
自閉症の人間なのではないかという手掛かりを掴みます。さらに偽名を調べると自閉症の著名人の名前を使用していることもわかりました。
メディナはさらに調査を続け、ついにウルフの会計事務所に辿り着きました。すぐにメディナはレイモンドと共にウルフの会計事務所のあるシカゴへと向かいました。
シカゴへと向かう中で、レイモンドはメディナの前科について質問しました。そしてレイモンド自身もある話をしました。
ある有能なフランシスシルヴァーバーグ(ジェフリータンバー)という会計士の話でした。マフィアの資金をごまかす事に尽力していたフランシスは組織を裏切りレイモンドたちに協力し、投獄された男でした。
協力したことで保護下に置かれるはずだったフランシスでしたが、釈放されて保護を失ってしまいます。裏切りを働いたフランシスはマフィアによって拷問され命を絶たれてしまいました。
刑務所でフランシスと懇意にしていた男がいました。男は元軍人で一人で五人分の働きをすると言われていた男でした。
フランシスの死を知ったその男は突然激怒し水筒で看守の頭を殴り逃亡しました。男はフランシスを殺した組織の人間たちに復讐を果たしにいきました。
レイモンドはフランシスの殺害の犯人を追っていました。建物の外で見張っているとウルフが現れ組織の人間たちを次々に倒していきます。
レイモンドは状況がつかめないままウルフを追って建物に入りますが、ウルフはすでに皆殺しにした後で、レイモンドは背後からウルフに銃を突き立てられました。
レイモンドはウルフにされた質問に答え、財務省の人間であることを話しました。レイモンドは見逃され命拾いしました。
しかしその後、女性から非通知で電話がかかってくるようになり、その電話の内容は汚職などの悪事を働いている人間の報告などでした。
レイモンドは年齢的に間もなく引退です。そしてその電話をメディナに引き継いでほしいと考え、今回の捜査に協力してもらったのでした。
ウルフの自宅に到着した2人でしたが、電話がかかってきます。ウルフはリビングロボ社にいるという内容で2人はすぐにリビングロボ社に向かいました。
リビングロボ社にはウルフの命を狙うようにラマー社長に頼まれた組織の人間たちがいました。ウルフがそこに現れ襲撃を開始しました。
次々を相手を倒していくウルフ。ウルフは精神を落ち着かせるために小さく『ソロモングランディの歌』を口ずさみました。
この歌を聞いたウルフの命を狙う組織のボスは驚愕しました。
なんとその男は離れ離れになっていたウルフの実の弟(ジェイクプレスリー)だったのです。弟はウルフの前に現れ、兄弟は感動の再会を果たしました。
しかし弟はウルフが出て行った母親の葬儀に父親と出席したことを怒っていました。行くこと自体もですが、自分を誘ってくれなかったことに対してもでした。
別室でカメラでこの様子を見ていたラマー社長はただただ驚いていました。兄弟は殴り合いそして話し、和解を果たします。お互いに相手を愛していました。
そこへラマー社長が現れ、正義感によって行動していることに怒りを露にし、儲かった金で新たな開発ができて多くの人を救えるのだと力説しますが、ウルフはあっさりとラマー社長の頭を撃ち抜きました。ウルフと弟は後日会う約束をしてその場は別れました。
ウルフは幼い頃に診てもらっていたハーパー神経科に毎年多額の寄付を行っていました。
医師は自閉症の人たちを診断し、伝えるすべがわからないだけと説明していました。
そしてこの病院には院長の娘のジャスティーン(アリソンライト)がいました。ジャスティーンはもう長い間引きこもったままでした。
彼女はウルフの幼少期にジグソーパズルのピースを差し出してくれた少女であり、今もウルフにとって貴重な存在でした。
果たして2人の関係とは…?
結末は本編をごらんください。
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映画『コンサルタント』感想・評価
映画『ザ・コンサルタント』はアクションシーンも迫力があって素晴らしいのですが、序盤のストーリーがしっかり終盤に絡み合ってきたりと、脚本も非常に秀逸な映画となっています。
手に汗握る展開と人間ドラマが絶妙に描かれている作品です。
ベンアフレックって僕は『グッドウィルハンティング』で観た時はそこまで魅力を感じていなかったのですが、どんどんと好きになっていった俳優なんです。
今では監督などもして高評価も得ていて多才ぶりを発揮していますよね。
この『ザ・コンサルタント』でも自閉症の役柄をリアルに演じてくれていますし、時折見せる笑顔がたまらなく良くて、とても魅力的なクリスチャンウルフを魅せてくれます。
アナケンドリックを始めとした他の出演者も素晴らしくて、元々素晴らし脚本をより魅力的にしてくれています。
弟と再会したシーンの兄弟のやり取りが個人的に非常に好きです。いきなり心あったまります。
お涙頂戴な演出になっていないところもまたいいんです。
『ザ・コンサルタント』はとても楽しめる映画だと思います。
この映画を知るきっかけをくれたひろゆき氏に感謝したいです。
観て良かったと思える映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
映画『ザ・コンサルタント』
職業、会計コンサルタント。本業、腕利きの殺し屋。
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