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映画『人生の特等席』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『人生の特等席』です。
映画『人生の特等席』はクリントイーストウッド、エイミーアダムス、ジャスティンティンバーレイクら豪華出演陣による愛に溢れたヒューマンドラマです。
クリントイーストウッドが自身の監督作以外に出演するのは『ザ・シークレットサービス』以来となっています。
『人生の特等席』は実話ではありません。
それでは『人生の特等席』の映画紹介です。
映画『人生の特等席』は2012年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は111分。
監督はロバート・ロレンツ監督。
製作として『ミスティックリバー』『ミリオンダラーベイビー』『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』『グラントリノ』『Jエドガー』など。
クリントイーストウッドとは名コンビであり、この『人生の特等席』が監督デビュー作となります。イーストウッドの息子であるスコットイーストウッドも出演しています。
キャストは
ガス・ロベル…クリント・イーストウッド
ミッキー・ロベル…エイミー・アダムス
ジョニー・フラナガン…ジャスティン・ティンバーレイク
ピート・クライン…ジョン・グッドマン
ヴィンス…ロバート・パトリック
フィリップ・サンダーソン…マシュー・リラード
ワトソン…ボブ・ガントン
ローゼン・ブルーム…ジョージ・ワイナー
シュワルツ…ジャック・ギルピン
マックス…エド・ローター
スミッティ…チェルシー・ロス
ルシオウス…レイモンド・アンソニー・トーマス
ボージェントリー…ジョー・マッシンギル
グレッグ…ピーター・ハーマン
ビリー・クラーク…スコット・イーストウッド
ほか。
映画『人生の特等席』ネタバレ・あらすじ
ガスロベル(クリントイーストウッド)はベテランのスカウトマンでメジャーリーグのチーム・アトランタブレーブスでスカウトを行なっています。
ガスは頑固な一面もありましたが、経験からくる鋭い勘や目や耳を武器にたくさんの名選手を輩出してきていました。
しかし近年はコンピューターで選手の素質や将来性を図るシステムが導入され主流となってきていて、ガスの人間的な経験や目や耳を使った選手の見極め方法は時代遅れと見られていました。
さらにガスは高齢になっていて昔ほど目が見えなくなっていました。
ガスとは対照的なスカウトマンであるフィリップサンダーソン(マシューリラード)は、コンピューターを駆使して合理的にスカウトを行なっていました。
フィリップはいつまでもアナログなガスのやり方に嫌悪感を持っていて、ガスにスカウトマンを引退してもらいたいと思っていました。
ガスには娘がいました。ミッキーロベル(エイミーアダムス)という一人娘で、弁護士として野心に燃え仕事に臨んでいました。
頑張りが評価されたミッキーは勤めている弁護士事務所で共同経営者になれるチャンスを得ます。
現在受け持っている訴訟に勝つことができれば共同経営者にするという条件を出され、ミッキーは更にやる気を出します。
ガスとミッキーは別々に暮らしていて、ガスの妻でありミッキーの母はミッキーが6歳の時に他界。
以来2人は唯一の家族となりますが、似た者同士の2人は衝突を繰り返すことも少なくありませんでした。
その頃、ノースカロライナにはメジャーリーグから注目されている高校生・ボージェントリー(ジョーマッシンギル)がいました。
ガスはこの選手を視察しにノースカロライナに赴くことになりますが、ガスト長年仕事を共にしてきている盟友のピートクライン(ジョングッドマン)はガスの目の不調に気付いていて、ガスの娘のミッキーにガスの付添として同行してくれないかと打診します。
ミッキーは昇進のかかった大切な訴訟を抱えているために答えに困りますが、ガスに同行することを決めノースカロライナへとやってきます。
ノースカロライナにはレッドソックスのスカウトマンであるジョニーフラナガン(ジャスティンティンバーレイク)も来ていました。
ジョニーは元々は野球選手でかつてガスがスカウトした元ピッチャーでした。
ジョニーはガスのことを尊敬していて、娘のミッキーとも意気投合しすぐに仲良くなります。
ガスはミッキーが大事な仕事を抱えているのにノースカロライナに来たことに戸惑い、素っ気ない態度を取っていてはたから見ると良い関係には見えない2人でしたが、ガスの影響でミッキーは野球にかなり詳しく、また娘が来てくれたことを密かにガスは喜んでいました。
注目株のボーは確かに強打者として大活躍していて、即戦力になる可能性そして将来性をフィリップは成績と報告だけで信じていてボーの獲得に乗り出します。
しかし実際にボーのプレーを目の当たりにしたガスはボーに弱点があることをすぐに見抜きます。
そしてガスが見抜いた弱点はミッキーもすぐに気づいていました。
ボーは変化球に滅法弱かったのです。
ジョニーとミッキーは徐々に関係を深めていきますが、ミッキーにはなかなか他人に心を開くことができないという短所がありました。
仕事に明け暮れている父親に幼い頃から親戚に預けられていたことで愛されていないと感じてしまっていたことが原因でした。
さらにミッキーはノースカロライナに来ていたことで仕事が滞ってしまい、ものにすれば昇進という約束をもらっていた訴訟をライバルに奪われてしまいます。
ミッキーは激しく落胆しますが、そんなミッキーをジョニーが慰めました。
ミッキーはそんなジョニーに心を開き、2人はさらに関係を深めていきました。
ガスはジョニーにボーが変化球を苦手にしていることを教えます。そしてガスは自分たち(ブレーブス)はボーを一位指名しないとジョニーに伝えました。
ジョニーは尊敬するガスのこの言葉を受けて自身がスカウトマンを務めるレッドソックスのGMに報告。レッドソックスもボーの獲得を取りやめることにします。
しかしブレーブスはガスではないスカウトマン・フィリップの意思を尊重してしまい、ブレーブスを指名します。
フィリップは実際にボーのプレーを観ておらずデータを元にボーを推していました。
事情を知らないジョニーはガスに騙されたと思い来み、激怒してガスとミッキーの元を去ってしまいました。
ガス自身も球団がフィリップの意見を尊重したことにショックを受けていました。
ガスはブレーブスが自分のスカウト能力を信頼していないと考え、引退することを真剣に考えます。
ガスはミッキーをなぜ親戚に預けたかを初めて話しました。
ガスは幼いミッキーを球場に連れて行っていましたが、ある時ミッキーが球場に来ていた男にいたずらをされそうになり、ガスはその男を自分でも驚くぐらいボロボロに殴ってしまったことがり、その事がきっかけでミッキーを親戚に預けるようになっていました。
ガスはミッキーを残してノースカロナイナから帰っていきます。
残されたミッキーは宿泊してる安ホテルで運命的な出会いを果たします。ホテルの庭でキャッチボールをしている少年にとんでもない素質を感じたのです。
ガスもミッキーもボールがグローブに収まる時の音で素質を見抜く力を持っていて、ミッキーはその子に大きな可能性を感じます。
その子はホテルの息子のリゴという子で、ミッキーはそのままリクエストをしながらリゴにボールを投げてもらいます。
リゴの才能を確信したミッキーはピートにこのことを話しどうにか入団テストをリゴに受けさせてもらえないかと頼みます。
ガスの盟友であるピートはミッキーの頼みを受けて球団に交渉、異例の形でリゴは入団テストを受けることになります。
リゴのテストの相手をするバッターは、フィリップが強引にスカウトした鳴り物入りで入団したボーでした。
テストを見ている多くの者がリゴの力を疑っている中で入団テストは始まります。
果たしてリゴの入団試験の結果は…?
ガス、ミッキー、ジョニーの関係は…?
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映画『人生の特等席』感想・評価
心温まる名作、そんな言葉が本当にしっくりくる映画です。
親子の絆を描いていることはもちろんなのですが、その他にもミッキーの恋愛が絡んでいたり、チャンスを掴む青年の姿があったり、そしてその出来事がすべて親子に関わっていて、観ていてこれでもかと温かい気持ちになれる映画です。
クリントイーストウッドのすごさを改めて書く必要もないとは思いますが、『グラントリノ』でも見せてくれていますが、仏頂面で見るからに温かさや優しさを見せないキャラクターでありながらしっかりと人間味と温かみを感じさせてくれる演技力と人間力には本当に脱帽です。
どうやったらこんな演技ができるんだろうと真剣に悩んでしまうほど、他の俳優ではできないであろう芸当を自然体で見せてくれるところが個人的には本当にすごいと感じてしまいます。
才能や努力や経験、すべてが揃っているからこその演技なのだと思います。
エイミーアダムスも非常に魅力的にミッキーというキャラクターを演じていて、快活そうでありながら心に傷を持っている女性をリアルに演じてくれています。
表情豊かで感情をストレートに表現することに長けている女優という印象で好きな女優の一人です。
ジャスティンティンバーレイクもすごくいいです。
そしてジョングッドマンをはじめ周りを固めるキャストも、本当に魅力的で自然と映画の世界に入り込むことができます。
観終わった後に『観てよかった。』と思えることを約束します。
おすすめ映画です。ぜひ。
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