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映画『欲望という名の電車』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『欲望という名の電車』です。
『欲望という名の電車』は舞台作品としてあまりに有名な作品で、日本でもたくさん上演されている作品です。
この映画の『欲望という名の電車』も1947年にブロードウェイで上演された舞台とほぼ同じキャストで映画化されています。
それでは『欲望という名の電車』の映画紹介です。
映画『欲望という名の電車』は1952年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は122分。
原作はテネシーウィリアムズによる戯曲『欲望という名の電車』
監督はエリア・カザン。
『波止場』『エデンの東』『ラストタイクーン』などを監督しています。
キャストは
ブランチ・デュボア…ヴィヴィアン・リー
スタンリー・コワルスキー…マーロン・ブランド
ステラ・コワルスキー…キム・ハンター
ハロルド・ミッチェル/ミッチ…カール・マルデン
ユーニス・ハッベル…ペグ・ヒリアス
スティーブ・ハッベル…ルディ・ボンド
ほか。
映画『欲望という名の電車』ネタバレ・あらすじ
ブランチデュボア(ヴィヴィアンリー)は高校で国語の先生をしていました。
裕福に暮らしていたブランチでしたが、両親を亡くし家は財産を失くし、お金のなくなってしまったブランチは妹のステラコワルスキー(キムハンター)も元に身を寄せることになります。
ブランチはオリオールという町からステラの住むニューオーリンズのエジリアンフィールドへとやってきました。
ステラは10年前にスタンリーコワルスキー(マーロンブランド)という男性と結婚し、この町で暮らしていました。
裕福に育ったブランチはステラとスタンリーの暮らす家にやってきて、貧しい暮らしぶりに驚きます。
ステラも裕福だった実家の財産がすべてなくなってしまったことに驚いていました。
ブランチはいわゆる上流階級育ちでその癖が抜けずにステラの旦那のスタンリーと衝突を繰り返します。
ブランチはもう自分は裕福ではないという現実を直視することができず、さらにスタンリーは荒々しい性格でいかにも肉体労働者といった感じの男でした。
スタンリーはブランチが財産について妹のステラに相談せずに処分したことにも腹を立てていました。
一緒に暮らすにつれてスタンリーはストレスを募らせ、ステラとの関係までギクシャクしてきてしまいます。
ブランチもスタンリーのお酒とギャンブルにまみれたその日暮らしのような生活に嫌気が差し、ステラにここを出て一緒に二人で暮らそうと持ち掛けます。
しかしステラは愛するスタンリーと離れるつもりは毛頭なくこの申し出を断ります。
そんな中、ブランチはスタンリーのギャンブル仲間で友人のハロルドミッチェル(カールマルデン)通称ミッチと懇意になっていきます。
仲良くなったブランチとミッチはデートを重ねるようになり、結婚の話まで出始めます。しかしスタンリーの仕事仲間でブランチの住んでいたオリオールに詳しい人間がいてブランチの過去をスタンリーに話します。
ブランチはいかにも上流階級育ちで上品に見えますが、実は男癖が悪いことで有名だったというのです。
ブランチには結婚歴もありました。
詩人だという男性と結婚したブランチでしたがその男性の経済力のなさに嫌気が差してしまいました。
その相手は気に病み自殺を試みてしまったということでした。
ブランチはその出来事で精神を病んでしまい今も不安定な状態だとミッチに話します。
ミッチはブランチに同情しプロポーズをします。ミッチと結婚したかったブランチは喜びますが、スタンリーがオリオールでのブランチでの行いをミッチに話してしまいます。
スタンリーから話を聞いたミッチは話を聞いてショックを受けブランチとの結婚を躊躇します。
ミッチは不安になりブランチの素性を調べました。
するとスタンリーが言っていたようにブランチは男癖が悪く、教師時代には17歳の少年を誘惑し関係を持ったとして問題も起こしていました。
ブランチの過去を知ったミッチはブランチとの結婚を取りやめることにします。
スタンリーはブランチにほとほと嫌気が差し、ここを出ていくようにと汽車の切符を渡します。
妊娠していたステラが産気づき急遽スタンリーとステラは病院へと向かいました。
ミッチが訪ねてきたのでブランチは結婚の話を持ち出しますが、ミッチはすでにブランチと結婚するつもりは毛頭なくブランチに対して冷たい反応をします。
スタンリーが帰宅してブランチをさらに追い詰めます。ブランチはどんどん錯乱し、さらにスタンリーはブランチを襲ってしまいます。
これで完全にブランチは正気を失ってしまいました。
ステラが無事に出産を済ませ家に戻ってもブランチは精神に異常をきたしたままで、精神病院に送られることとなります。
精神病院からの迎えが来ますが、ブランチは裕福な男性が自分を迎えに来たと勘違いし、そのまま精神病へと向かったのでした。
姉を見送っていたステラでしたが、スタンリーはいつものようにステラの名前を呼んで用を言いつけるのでした。
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映画『欲望という名の電車』感想・評価
ストーリーはとことん重たいストーリーです。
僕は初見の時は何がいいのか正直わからなかったです。この『欲望という名の電車』は役者をやっていると読まなければいけない雰囲気を醸し出している作品で、最初は『読んでおかなければ』『観ておかなければ』といった理由で観たのが正直最初でした。
ただ再び観た時に『ああ、いいなぁこの作品』と漠然とですが思えて、それから何度か観ている映画なのです。
出演者が数々の賞を受賞していたりノミネートされている映画なのですが、映画を観て頂くとそれも納得といった感想を抱いて頂けるのではないかと思います。
中でもブランチを演じたヴィヴィアンリーとスタンリーを演じたマーロンブランドが個人的にはとてもすさまじいなという印象で、二人のやり取りは観ていて自然と見入ってしまうほどです。
あのジェームスディーンが憧れていた俳優がマーロンブランドなわけですが、やっぱりかっこいいです。
ビジュアルももちろんなのですが、演じている様がなによりかっこいいんです。
名優として歴史に名を残しているわけですから演技が素晴らしいのは当たり前ですが、少し年齢を経てからのマーロンブランドしか知らないといった人も結構いらっしゃると思うので、若い時のマーロンブランドを是非も目撃してほしいなと思います。
古い映画ですが、これからも語り継がれる名作です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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