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映画『ヴェニスの商人』ネタバレあらすじ感想

映画ヴェニスの商人ネタバレあらすじキャスト評価

映画『ヴェニスの商人』作品情報

今回のおすすめ映画は『ヴェニスの商人』です。

シェイクスピア作品の中でも人気の高い『ヴェニスの商人』にアルパチーノが出演するという事で、公開当時話題になった映画です。

ストーリーをご存知の方も多いと思いますが、アルパチーノ演じるシャイロックが憎たらしくも哀愁のある感じでとにかく素晴らしい出来栄えとなっています。

またアントーニオを演じるのは名優のジェレミーアイアンズで、非常に見応えのある『ヴェニスの商人』になっています。

それでは『ヴェニスの商人』の映画紹介です。

映画『ヴェニスの商人』は2005年に日本公開されたアメリカ・イタリア・ルクセンブルク・イギリス合作映画です。

上映時間は130分。

監督はマイケル・ラドフォード監督

キャストは

シャイロック…アル・パチーノ

アントーニオ…ジェレミー・アイアンズ

バッサーニオ…ジョセフ・ファインズ

ポーシャ…リン・コリンズ

ジェシカ…ズレイカ・ロビンソン

グラシアーノ…クリス・マーシャル

ロレンゾー…チャーリー・コックス

ランスロット…マッケンジー・クルック

ネリッサ…ヘザー・ゴールデンハーシュ

ほか。

映画『ヴェニスの商人』ネタバレ・あらすじ

1596年、ヨーロッパの貿易で重要な役割を担い栄えていたヴェニスでは、ユダヤ人たちが隔離されながらも金貸し業を営んでいました。

そんなヴェニスのユダヤ人の金貸しの中に、シャイロック(アルパチーノ)という男がいました。

彼らは宗教の考え方の違い、また金貸しの際に非常に高い金利を付ける高利貸しという事、高利貸しの行いがキリスト教の教えに背いているという事でキリスト教徒から迫害されていました。

ユダヤ人である事がわかるように赤い帽子を被り、彼らはキリスト教徒からの迫害に怯えながら暮らしていました。

シャイロックもこのような扱いを受けていて、ある時貿易商人として活躍するアントーニオ(ジェレミーアイアンズ)に顔に唾を吐き掛けられ屈辱を味わいます。

シャイロックは心の奥底で憎悪の気持ちを膨らませていました。

アントーニオにはバッサーニオ(ジョセフファインズ)という友人がいますが、バッサーニオは財産を使い果たしていたのですが、ベルモントに住むポーシャ(リンコリンズ)という女性に求婚しようと考えていました。

ポーシャは莫大な遺産を相続する女性でした。

バッサーニオはポーシャに求婚するためにお金をアントーニオに都合してくれないかと頼んできたのでした。

しかしアントーニオは貿易商人のため、現在アントーニオの財産と呼べるものはそれぞれ船に乗って海へ航海の旅に出ていました。

もちろん無事に航海が終わればアントーニオの財産は元どおりというよりもより大きな財産になる予定でした。

しかし今すぐにはアントーニオには用意できるお金はありませんでした。そこでアントーニオは自分が保証人となる事でシャイロックからお金を借りる事を提案します。

バッサーニオはこの提案を受けてシャイロックに金を借りに行きます。

しかしシャイロックは高い金利を吹っかけてくると想像していたアントーニオとバッサーニオの予想を裏切り、なんと無利子でお金を貸すと言います。しかもその金額は大金3000ダカットです。

しかしこれには裏がありました。シャイロックは利子を取らずに他の条件を出してきました。

もしも三ヶ月以内に3000ダカットを返済することが出来なかった場合は、アントーニオの肉を1ポンド頂くという条件でした。

狂気と言える条件を出してきたシャイロックにアントーニオは動揺しますが、バッサーニオの力になるべくこの申し出を受け入れます。

船の積荷が無事であればなんの問題もなく3000ダカットを返せるという思いがアントーニオにはありました。

バッサーニオはアントーニオの後押しのおかげでポーシャのいるベルモントへと出発します。

バッサーニオのお供として友人のロレンゾー(チャーリーコックス)と、ロレンゾーと駆け落ちしたジェシカ(ズレイカロビンソン)もベルモントへ向かいました。ジェシカはシャイロックの娘です。

シャイロックに黙って家を飛び出したジェシカはシャイロックの宝石も持ち出していました。愛していた娘と共に大切な財産を失ったシャイロックは怒り狂いました。

ベルモントに到着したバッサーニオたちは手厚い歓迎を受けます。

ポーシャの元には元には世界中から求婚者が訪れていますがバッサーニオのルックスはその中でも群を抜いていて、人間性にも惹かれたポーシャはバッサーニオに結婚相手の条件を満たしてほしいと考えます。

しかしポーシャの夫となるには箱選びの儀式を通過することが必要でした。複数の箱から正解である箱を選ぶことが必要で、装飾などには惑わされない心の目で箱を見極めることが必要になります。

いよいよバッサーニオは箱選びに挑戦します。ポーシャはバッサーニオに惹かれているため、心の中でバッサーニオが正しい箱を選んでくれることを祈ります。

結果バッサーニオは見事に正しい箱を選びます。こうしてバッサーニオは見事にポーシャの夫となる権利を手に入れたのでした。

さらにバッサーニオに同行していたバッサーニオの友人グラシアーノ(クリスマーシャル)がポーシャの侍女であるネリッサ(ヘザーゴールデンハーシュ)と良い仲になっていて、グラシアーノの求婚によってグラシアーノとネリッサも結ばれることになり、その場は歓喜で溢れることになりました。

しかし喜びに満たされるバッサーニオの元に良くない知らせが届きます…。

アントーニオの財産を積み込んでいる船が難破し、無事に航海を済ませた船はなくアントーニオは財産をすべて失ってしまったとの知らせでした。

シャイロックに自分の肉1ポンドを担保に金を借りていたアントーニオは自分の肉をシャイロックに差し出さなければならなくなってしまいました。

しかし内容が内容だけに正当性を審議すべく裁判が開かれることになっているということでした。バッサーニオはポーシャとの結婚式を済ませて急いでアントーニオの元へ、ヴェニスへと急ぎました。

財産を多く持つポーシャは3000ダカットの2倍のお金を用意しました。

裁判ではシャイロックが非常にアントーニオを追い詰めていました。

シャイロックはこれまでアントーニオから受けた屈辱の復讐を果たすべく、さらに娘のジェシカが駆け落ちをして家を飛び出してしまっていることも手伝って、場を取り仕切る公爵の『慈悲はないのか』という言葉にも一向に耳を傾けません。

さらに貸した金額の2倍の金額を返済するという提案もまったく受け入れようとしませんでした。

万事休すと思われた時に、ベラーリオ博士の推薦状を持った年齢もまだ若い法学博士が裁判の場に到着します。

博識な彼が裁判を取り仕切ることになります。若い法学博士はなんとかシャイロックが考えを変えるように話をしますが、シャイロックは法学博士の言葉に耳を傾けず、アントーニオの肉1ポンドを頂くといって頑なに考えを変えません。

アントーニオはそんなシャイロックの様子を見ていよいよ覚悟を決めます。

法学博士は仕方なくシャイロックにアントーニオの肉1ポンドを切り取ることを許可します。

しかし法学博士はシャイロックに対して肉1ポンドを切り取る際の条件を提示しました。「切り取る肉は証文通りきっかり1ポンドで、それよりも多くても少なくてもいけない。

また一滴たりとも血を流してはいけない」とシャイロックに告げたのでした。これまで証文通りにしてもらうと一点張りだったシャイロックは証文を逆手に取られて慌てます。

そんなことは不可能と思ったシャイロックは提示されていた2倍のお金を受け取ることでアントーニオとの貸し借りを終わりにしようとしますが、もはやそれも許されない状況になってしまいます。

さらにシャイロックは全財産を没収、そしてキリスト教に改宗することを命じられ、意気消沈し放心状態になったシャイロックは裁判の場から去って行きました。

こうしてアントーニオは助かりバッサーニオは胸を撫で下ろし、機転を利かせて救ってくれた法学博士に対しお礼がしたいと申し出ます。

法学博士はバッサーニオがはめている指輪を見て、その指輪を譲ってほしいと告げます。

その指輪はポーシャとの結婚の際にポーシャから「絶対に外さないで」とお願いされている結婚の証の指輪でした。

バッサーニオはこの指輪だけは…と拒みますが法学博士の畳みかける言葉によって指輪を法学博士に譲りました。

指輪を譲ってしまったバッサーニオはアントーニオを連れてポーシャのいるベルモントへと向かいました。

ポーシャはバッサーニオが指輪を持っていないことを激しく非難します。

バッサーニオは事情を話し指輪は男性に譲ったのだと話しますが、ポーシャは納得しませんでした。

しかし実はすべてはポーシャの仕組んだイタズラでした。

法学博士の正体は実は…?

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映画『ヴェニスの商人』感想・評価

『ヴェニスの商人』は迫害の様子などが含まれていることからシェイクスピア作品の中でも好き嫌いが分かれる作品ではあるのですが、こういった時代があったことは事実なわけで、教訓としても活きている作品なのではないかと思います。

特にこの映画『ヴェニスの商人』は舞台で上演される『ヴェニスの商人』よりもシャイロックに焦点が当てられているように感じます。

アルパチーノの演技によってそう感じるのか演出的に狙ってのものなのかはわかりませんが。たぶん両方なのだと思います。

シェイクスピア作品と聞くと構えてしまう人も多いかもしれませんが、実は決してそんなことはなく軽やかなシーンも多く含まれていますし、意外と突っ込みどころが多いのもシェイクスピア作品の特徴であると個人的には思っています。

そういった不条理さ理不尽さが時代を超えて愛されている要因なのかもしれません。

アルパチーノ演じるシャイロックですが、これはもう本当に素晴らしいの一言に尽きると思います。

哀愁を漂わせつつも狂気な部分も表現し、観る者が思わずシャイロックに感情移入してしまうのはアルパチーノだからこその芸当だと思います。

アントーニオがジェレミーアイアンズというのも本当に豪華なキャスティングで、個人的にビジュアルも含めてアントーニオにピタリとハマっているという印象です。

もしも『ヴェニスの商人』を観たことない人はこの映画を観ることをおすすめします。

舞台などできっといつでも上演されていると思いますが、わざわざ足を運ぶのも大変ですし当たりはずれも激しいと思いますので。

個人的には舞台で上演された藤原竜也さんと市村正親さんの『ヴェニスの商人』もかなり好きです。

おすすめ映画です。ぜひ。

映画『ヴェニスの商人』

心に宿して美しいのは、憎しみよりやさしい愛。

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