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映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』です。
映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』はモーガンフリーマンとダイアンキートン主演のハートフルコメディ映画です。
長年連れ添ってきた夫婦が住んでいるマンションを売却しようとする中でこれまでの人生を振り返り、お互いの存在がかけがえのないものであることを再確認していく感動の映画となっています。
名優と呼ばれるモーガンフリーマンとダイアンキートンの名演技を堪能できる映画となっています。
それでは『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』の映画紹介です。
映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』は2016年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は92分。
原作はジルシメントによる小説『眺めのいい部屋売ります』です。
監督はリチャード・ロンクレイン監督。
『ファイヤーウォール』『輝ける人生』などを監督しています。
キャストは
アレックス・カーヴァー…モーガン・フリーマン
ルース・カーヴァー…ダイアン・キートン
リリー・ポートマン…シンシア・ニクソン
ミリアム・カーズウェル…キャリー・プレストン
若き日のルース…クレア・ヴァンダーブーム
若き日のアレックス…コーリー・ジャクソン
ラリー…マイケル・クリストファー
ジャクソン…ジョシュ・パイス
ゾーイ…スターリング・ジェリンズ
ほか。
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映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』ネタバレ・あらすじ
画家のアレックスカーヴァー(モーガンフリーマン)は、妻のルースカーヴァー(ダイアンキートン)に頼まれて新聞を買いに出ていました。
0歳になる愛犬のドロシーを連れています。
今ではお洒落で人気の街となっているアレックスとルースの住んでいるブルックリンの街は、2人が引っ越してきた当時は人気のない街で田舎扱いされていました。
当時アレックスは画家として駆け出しの頃で、払える家賃の部屋が現在住んでいるマンションの部屋だったのです。
しかし時の流れと共に街は人気となっていき、今では富裕層の人々が住み、アレックスは何とも言えない気持ちになっていました。
スマホで株取引をしている男性がアレックスの目の前で車に轢かれそうになっているのは、アレックスはため息をついていました。
アレックスとルースは40年住み続けているこのマンションの部屋を売ろうと考えていました。
理由はエレベーターがついていないからで、高齢となってきたために引っ越しをした方がいいという理由からでした。
マンションの部屋を売ったお金で他のマンションを買う予定でした。
2人が住み出してから地価が上がり、いい値段で売れることが予想されていました。
マンションの部屋はすでに新聞に公告を出していて、内覧会を開き、大勢の人間がその部屋を買うかどうか下見に来ることになっていました。
今回のこの部屋の売却を担当するエージェントは姪のリリーポートマン(シンシアニクソン)で、リリーはこの立地のマンションならば今なら100万ドルで売れるだろうと考えていました。
アレックスのアトリエからは素晴らしい眺めが広がっていました。
アレックスはそんなアトリエからの景色を見ながら、この部屋は若者が住むのにふさわしいのかもしれないと思っていました。
しかし見知らぬ人間が我が物顔でマンションを見に来ることにアレックスは辟易もしていました。
そんな中、愛犬のドロシーの不調にルースが気付きます。
2人はドロシーを心から可愛がっていてすぐに獣医の元へ連れていきます。
以前心配で高額のお金を払って調べたらお腹にガスがたまっていただけだったことがあり、アレックスは今回もそうなのではと思いましたが、獣医の診断はヘルニアとのことで、きちんと調べるには1000ドルかかると言われます。
2人は調べてもらうことにしてドロシーはそのまま動物病院に入院することになりました。
ドロシーは元々ルースの退職祝いにアレックスがプレゼントした犬でした。
それからずっと生活を共にしてきていました。
調べた結果ドロシーには手術が必要で費用は10万ドルと獣医から連絡が入り、アレックスはドロシーを救ってくれるようお願いしました。
部屋の内覧が間近に迫っている時に、街にある大きな橋でタンクローリーが立ち往生しているせいで大渋滞が起きていると知らせが入ります。
テレビのニュースでも大きく取り上げられていて、テロリストによる爆弾事件の可能性があると報じられ、パミールという青年が疑われていました。
アレックスは少し冷めた目でニュースを観ていて、作り上げられる犯人像や大きくなるニュースに左右されることなく純粋に報道を見ていました。
この出来事は街の不動産事情にも大きな影響をもたらしました。
最初に部屋を内覧しにやってきたのはスカイラー夫妻でした。
夫の方は愛想のない男で内覧中も電話で仕事の話をしながら汚い言葉を発していました。
アレックスはそんな夫を見て苛立ちを表情に出します。妻が言うには夫の会社の状況がいい状況ではないとのことでした。
次は盲導犬を連れた女性2人組でした。
訓練中の盲導犬とのことで犬好きのアレックスの顔は綻びますが、アレックスの冗談に対して妙な反応をする2人にアレックスはいい気分にはなりませんでした。
内覧には他にも多くの人間がやってきてソファーにくつろいで橋で起きた事件のニュースに見入っていたり、連れられてきた子供は電気のスイッチで遊んでいたり、挙句にテレビの前に立ったアレックスは内覧に来た男性から「どいてくれ」と言われてしまいます。
アレックスは思わず「どっちがだ」と言葉を吐き捨てました。
1人の女性は図々しくも寝室のベッドに実際に寝転んでいました。
内覧にきた人の娘でゾーイ(スターリングジェリンズ)という少女がいました。
ゾーイはアレックスと話し、なぜマンションを売るのかやルースの昔の肖像画について尋ねていました。
アレックスがルースと出会ったのは絵のモデルになってもらったことがきっかけでした。
アレックスはこの時ルースに赤い眼鏡をかけてもらうようにお願いしていました。
ヌードモデルの依頼だったのですがルースはなぜ美人ではない自分が選ばれたのか疑問を感じていてアレックスに尋ねました。アレックスは「君が本物だから」と答えました。
ゾーイとの会話の中で、アレックスはルースとの出会いのことを思い出して思わず微笑んでいました。
ニュースでは疑われているパミールに襲撃されてレジのお金を盗まれたと証言している店員の女性が報道されていました。
しかしこんれは完全な虚言で、アレックスは虚言であることがわかると驚きもせず「こういうことなのだ」と事態を冷静に見ていました。
バタバタした内覧会が終わり、次はオークション形式で希望者が買値額を伝えてくる段階に入ります。
オファーは入り始めルースは早く誰に売るか決めた方がいいのではと焦りますが、アレックスは焦らずに最高額が上がるのを待つことを担当しているリリーに伝えました。リリーも同意見でした。
アレックスは画家の仕事で人と会っていました。
関係者の中では評判のいいアレックスの画でしたが、やはり市場は若い芸術家の方が人気があり、最近では売ることが難しくなっていると正直に告げられてます。
アレックスは肖像画が多かったのですが、肖像画もなかなか売れないジャンルだと告げられました。
もっとお客のニーズに合わせることを提案されますが、これに異を唱えたのルースでした。
アレックスとルースは自分たちの転居先きを見つけなければなりませんでした。
売店で新聞を買って広告に出ている部屋を物色し、実際に内覧に向かいました。
見に行った部屋はエレベーターはあるものの音のうるさい不具合のあるエレベーターで、内覧にはアレックスとルースの部屋の内覧に来ていた人たちもいて、アレックスはゾーイと再会します。
ゾーイはアレックスのアトリエからの眺めが1番だとアレックスに伝えました。
他の部屋も見に行き、ルースはある部屋を気に入りました。
その部屋の担当のエージェントのミリアムカーズウェル(キャリープレストン)にそのことを伝えると、ミリアムは正直に支払いは大丈夫かと訊ねました。
30年ローンを組むには年齢が心配だと伝えました。
ルースは一括で払うから心配ないと伝えます。それを聞いたミリアムは安心して満面の笑みを浮かべました。
ミリアムは支払いを焦らすようなことを言い、オファーの締め切りなどを説明しました。
ルースとは対照的にアレックスはまだ自分たちの部屋も売れていないのに急がない方がいいと提案し、焦るのは相手の思うつぼだとルースに意見しました。
リリーがアレックス達のマンションのオークションの値段の現在の報告をしにやってきました。
アレックスとルースが転居先のマンションの話をすると、リリーはどうして自分を頼らないのかと憤慨してしまいます。
そしてリリーはエージェントが誰なのかを訪ね、ミリアムの名前を聞くと「サメ女よ」と罵りますが、値段を聞くと悪い話ではないと正直に話します。
ルースはすでにオファーを出していたのでリリーはミリアムと話すと言って部屋を移って電話をしだしました。
アレックスはなぜ自分たちの前で電話をしないのかと訝しみました。
アレックスとルースの元には盲導犬を連れた購入希望者がやってきて、値段の提示と共に1通の手紙を渡してきました。
95万ドルの提示でしたが、これよりも1万ドル高い96万ドルで購入を希望する人も現れます。
ルースは盲導犬を連れた2人組の女性の手紙に養子をとることが決まったことが書かれているのを読んで、安くても彼女たちに部屋を売りたいと考えました。
しかしアレックスは気持ちはわかるものの、自分たちも余裕があるわけではないので、より高く買ってくれる人に売るべきだと自分の意見を言いました。
アレックスとルースは購入しようとしている部屋の手続きに訪れます。
ミリアムがいて売り主の夫婦も現れます。しかし部屋の持ち主のヴィンセント夫妻は思っていた値段よりも安すぎる値段で落札されたため、「断ることはできるのか」と訊ねてきました。
ミリアムは今更断れないと説明し、アレックスは小切手にサインしようとしますが、ヴィンセント夫妻は遠回しに嫌味を言ってきて、今回の橋で起きた事件のせいで5万ドルぐらい損したなどと愚痴をこぼしていました。
事件の容疑者だったパミールが逮捕されたというニュースが流れていて、小切手を書こうとしていたアレックスが反応します。
パミールは爆弾などは何も所持していませんでした。
ヴィンセント夫妻はこのパミールに罵声を浴びせていましたが、アレックスは画面に映るパミールを見て「普通の若者じゃないか、どこがモンスターなんだ」と言いました。
ヴィンセント夫妻に対してミリアムが売却を断るなら違反行為に値すると告げます。
アレックスは様々ことに振り回され、ヴィンセント夫妻に目の前で文句を言われ、ついに我慢できなくなってしまいます。
アレックスはこの部屋の購入を辞めることを伝えて、部屋を後にします。
ヴィンセント夫妻には「10億ドルで売れるといいな」と告げてエレベーターへと向かいました。
ミリアムもヴィンセント夫妻も唖然としてアレックスを見送りました。
ルースが追いかけてきて1人で勝手に決めないでと怒ります。アレックスはルースに謝罪しました。
アレックスはパミールのニュースのことのように、勝手に騒いで不安や想像を膨らませることに疑問を感じていました。
これまであの部屋で幸せに暮らしてきたのになぜ引っ越す必要があるのかとルースに話します。
ルースはエレベーターの件などでアレックスが心配だったからと話し、アレックスとならどこで暮らしても幸せだと伝えます。
アレックスとルースの決断は…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』感想・評価
映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』は本当に心あったまるハートフルコメディ映画です。
決して重苦しくない演出と俳優陣の演技で繰り広げられる映画ですが、だからと言って軽いわけではなく心に響く感動できる映画になっています。
個人的にはテイストとしては『恋愛小説家』に似ている印象です。
モーガンフリーマンはどの映画でも100パーセントと言っていいほど魅力的ですが、この『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』でも本当に魅力的です。
人間の深みを必要される演技は説得力抜群で、モーガンフリーマン本人が間違いなく魅力的な人なんだろろうなと勝手に僕は思っています。
絶対に人間的に素晴らしい人だと思うのです。でないとあんな深みのあるあったかい演技はできないでしょう。
ダイアンキートンはいろんな映画で観てきて大好きな女優さんですが、特に好きなのは『マイルーム』でレオナルドディカプリオの心の支えとなった叔母さん役がとにかく大好きです。
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そしてこの『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』でもダイアンキートンの良さがふんだんに出ていて、演技が上手いなんて言うまでもないことですが、包容力と人間味豊かな感情の表現の融合はさすがの一言でした。
すごく品がある感じでお綺麗でした。
他のキャストの方々もみんな素晴らしくて、憎たらしい人たちはわかりやすく憎たらしくてそこが見やすいポイントの1つだったと思います。
こういった芸達者の俳優の人たちって、お芝居に余計なことを全然していないのに十分伝わるんですよね。
だからこそリアルな演技にもあんるわけですが、これはなかなか怖いことだし、自然さだけで表現したいことを伝えるというのは本当に芸術と呼ぶにふさわしい業だと思います。
『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』はそんな演技を堪能できる贅沢な映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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