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映画『コラテラル』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『コラテラル』です。
映画『コラテラル』はトム・クルーズ主演の映画で、トムクルーズが新しい顔を見せたと公開当時言われていた映画です。
その宣伝文句通りそれまでのトムとは違ったトムクルーズを見せてくれています。
そして社会との繋がりや人間関係の希薄さなども考えさせられる映画になっています。
ラストシーンがあまりに印象的です。
それでは『コラテラル』の映画紹介です。
映画『コラテラル』は2004年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は120分。
監督はマイケル・マン。
『ラスト・オブ・モヒカン』『ヒート』『インサイダー』『アリ』などを監督しています。
キャストは
ヴィンセント…トム・クルーズ
マックス…ジェイミー・フォックス
アニー…ジェイダピンケット・スミス
ファニング…マーク・ラファロ
リチャード…ピーター・バーグ
ペドロサ…ブルース・マッギル
アイダ…イルマ・P・ホール
ダニエル…バリーシャ・バカヘンリー
フェリックス…ハビエル・バルデム
空港の男…ジェイソン・ステイサム
ほか。
映画『コラテラル』ネタバレ・あらすじ
タクシーの運転手として働くマックス(ジェイミーフォックス)の夢は、自分のリムジン会社を設立することです。
その資金を作るためにマックスはロサンゼルスの街をいつものようにタクシーを走らせていました。
この日はすでにお客を乗せていて、一人目のお客は司法省の検察官というエリートのアニー(ジェイダピンケットスミス)でした。
アニーはタクシーの中での会話の流れから、マックスに自分の名刺を渡して降車しました。
アニーが入って行ったビルから一人の男が出てきました。
その男はマックスのタクシーにそのまま乗り込みます。
男の名前はヴィンセント(トムクルーズ)。タクシーを走らせるマックスを見ていたヴィンセントは、街を知り尽くしていてプロ意識の高いマックスを気に入り、一晩貸し切りたいと申し出ます。
しかしタクシー会社の規則でドライバーの貸し切りは禁止されていました。ヴィンセントは一晩貸切る料金として600ドルを提示します。
600ドルという大金はマックスにとっても非常に魅力的で、マックスはタクシー会社の規則を破りヴィンセントの貸し切りのオファーを受けることにしました。
このオファーを受けたことがマックスの運命を大きく変えることになります。
最初の目的地に着き、ヴィンセントが用事を済ませるのをタクシーに乗ったまま待っていたマックスでしたが、なんとタクシーの上に突然人が落下してきます。
動揺するマックスに対して戻ってきたヴィンセントは自分の素性をマックスに明かします。
ヴィンセントは殺し屋でした。しかもヴィンセントは今晩のうちに五人を片付ける予定で、今落下してきたのは一人目の男だということでした。
ヴィンセントに殺害されたのは薬の売人でした。マックスはヴィンセントの脅威に怯えながら仕方なく死体をトランクに入れます。
そして再びヴィンセントを乗せてタクシーを走らせました。
次の目的地に着きヴィンセントは仕事をするために降車しますが、マックスはハンドルと繋がれて身動きを取れなくされてしまいます。
クラクションを鳴らしライトを点滅させ必死に助けを求めるマックスですが、そのマックスの行動に気付いた若者たちは逆にマックスの財布を盗み、さらにヴィンセントのバッグを持ち去ってしまいます。
ヴィンセントは仕事を済まし戻ってきて事態を把握し、バッグを盗んだ若者たちを追いバッグを取り戻しました。
あっさりと若者たちはヴィンセントに殺害されました。
次にヴィンセントに指示されマックスが向かった場所はジャズクラブでした。
次の標的はこのジャズクラブのオーナーでありトランペット奏者のダニエル(バリーシャバカヘンリー)でした。
ヴィンセントはダニエルを始末しタクシーに戻ります。マックスは怯え恐怖を感じ続けていました。
ヴィンセントはそんなマックスに対し指示に従わないと殺すと脅し、ヴィンセントがいとも簡単に人間を殺害しているのを目の当たりにしているマックスは従うしかありませんでした。
タクシー会社からマックスに連絡が入りました。
内容はマックスの母親から連絡が入っているとのことでした。マックスの母親は入院していてマックスは毎日その母親のお見舞いに行っていたのでした。
しかし今夜はこんな状況になってしまい行けないと考えていましたが、話を聞いたヴィンセントは習慣を変えるのは良くないことだと話し、マックスに母親のお見舞いに行かせました。
マックスはこの状況から逃れたい一心で隙をついてヴィンセントのバッグを奪います。
バッグの中にはヴィンセントが今夜始末する予定のターゲットの情報が入っています。ヴィンセントは歩道橋からこのバッグを投げ捨てました。
しかし標的の情報を失ったヴィンセントは雇い主であるフェリックス(ハビエルバルデム)に連絡を入れ、新たに情報をくれるように依頼します。
そしてその情報をマックスに取りに行かせます。ヴィンセントは指示通り動かないと母親を殺すとマックスを脅迫しました。
雇い主のフェリックスはヴィンセントの顔を知りません。
マックスはヴィンセントになりすましフェリックスと接触し、ターゲットの情報を入手することに成功します。
情報はUSBメモリに入れられていました。ヴィンセントは情報を手に入れ次のターゲットの元へと向かいます。次のターゲットは韓国のマフィアであるピーターでした。
ロサンゼルス警察も動き出していました。刑事のファニング(マークラファロ)は今夜殺害された人物たちの関連性を調査していました。
すると一つの共通点を見つけ出します。
ファニングはすぐにFBI捜査官のペドロサ(ブルースマッギル)に報告、調査したペドロサは殺害された三人がフェリックスが起訴されている事件の検察側の証人だったことに気が付きます。
フェリックスはヴィンセントに殺しを依頼している男です。
他の証人も危険だと判断したペドロサはピーターの身を守るためにピーターの元に護衛を派遣します。ファニング刑事も向かいます。
ピーターのいたクラブでヴィンセントはピーター本人とボディガードなどを全員殺害します。
店を後にしたヴィンセントですがファニング刑事はマックスが事件に巻き込まれているだけだと気が付きマックスを救出しようとしますが、ヴィンセントによってファニング刑事は帰らぬ人となってしまいました。
マックスは再びヴィンセントを乗せタクシーを走らせることになります。
マックスの精神状態は限界に来ていて、ヴィンセントを叱責します。
口論になるヴィンセントとマックスでしたが、マックスが意図的にタクシーを乱暴に運転し車を横転させます。
マックスもヴィンセントも命に別状はありませんでした。ヴィンセントは最後のターゲットを始末するためにマックスの前から去っていきました。
事故を起こしたマックスのタクシーに警官が駆けつけますが、トランクの中の死体を見られてしまい、マックスは逮捕されてしまいます。
悪いことはしていないマックスはそのまま警官の指示に従いますが、ヴィンセントが最後に殺害しようとしているターゲットが検察官のアニーだということを知ります。
ヴィンセントを乗せる前に乗車したお客で仲良くなり名刺をもらった人物でした。
それを知ったマックスは警官の制止を振りほどき、車内にヴィンセントが残していった銃を手に取ってアニーのいるオフィスへと急ぎます。
ヴィンセントがアニーを殺害する直前にマックスはアニーを救い出します。
しかしヴィンセントは仕事を遂行するためにアニーとマックスを追いかけてきます。
逃げるマックスとアニーは地下鉄の列車に飛び乗りますが、ヴィンセントもこの列車に乗車してきました。
マックスはヴィンセントの闘いの結末は…?
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映画『コラテラル』感想・評価
マイケルマン監督にトムクルーズにジェイミーフォックスというあまりに豪華な顔ぶれとなっていて、見る前から見態度は自然と上がってしまうのは仕方ないことなのですが、実際に『コラテラル』を鑑賞してみて期待以上のものを残してくれたというのが率直な感想です。
ジェイミーフォックスがやっぱり上手いです。
ただ怯えるだけのキャラクターや演技ではなく様々な感情を細かく表現してくれていて人間味に溢れています。
そしてその対極がトムクルーズ演じるヴィンセントで、トムクルーズが冷徹なキャラクターに徹すれば徹するほどジェイミーフォックスが活きるといった感じです。
高い声を張り上げないトムクルーズって意外となかなか見れないですからね(笑)
そしてトムクルーズももちろん素晴らしくて「やっぱりこの人すごい俳優なんだな」と思わせてくれます。
実際にあまり見ないキャラクターを演じていますが違和感は一切ありませんし、しっかり恐怖心を見る者に与えてくれます。
そしてラストは本当に切ないというか、確かに今の社会ってそうだよなぁと思わされます。
この映画が製作された時よりもさらに現代なんて他人への無関心さに拍車がかかっているのではなかと思います。
スマホの普及も大きいですよね。
地下鉄でトムクルーズが一人俯いて死んでいて、周囲の人間が素通りしていくシーンはなんとも言葉にしがたいものがあります。
観て頂いてこの感覚を味わって頂きたいです。
おすすめ映画です。ぜひ。
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