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映画『追憶』作品情報
今回の絶対観おすすめ映画は『追憶』です。
映画『追憶』はかなりすごいキャストの映画です。
そして降旗康男監督、撮影が木村大作さんという巨匠のお2人です。
予想通り見応え十分のいい意味でとっても重たい映画となっています。
こういう『追憶』のような映画、個人的にはとても好きです。
アイドルでありながら俳優としての確かな地位を築き上げた岡田准一さんと、小栗旬さんと長澤まさみさんに吉岡秀隆さんに安藤サクラさん、そして柄本佑さんとこれでもかと演技派の役者陣の演技が本当に素晴らしい映画です。
それでは『追憶』の映画紹介です。
映画『追憶』は2017年に公開された日本映画です。
上映時間は99分。
監督は降旗康男監督。『鉄道員』『ホタル』『単騎、千里を走る。』『憑神』などなど数多くの映画を監督してきている巨匠です。
出演は
四方篤…岡田准一
田所啓太…小栗旬
川端悟…柄本佑
四方美那子…長澤まさみ
田所真理…木村文乃
川端小夜子…西田尚美
仁科涼子…安藤サクラ
山形光男…吉岡秀隆
樋口…矢島健一
豊田幸一…北見敏之
山崎豊…安田顕
佐中隆…三浦貴大
足立…高橋努
貴船誠一…渋川清彦
小川尚…大賀
田中要次
遠藤要
仁科貴
ほか。
映画『追憶』ネタバレ・あらすじ
四方篤(岡田准一)、田所啓太(小栗旬)、川端悟(柄本佑)の3人は幼い頃に親に捨てられたような境遇となってしまい、ある喫茶店で引き取られて3人で暮らしていました。
喫茶店は仁科涼子(安藤サクラ)が営む『ゆきわりそう』で、常連客で賑わっている喫茶店でした。
常連客の1人だった山形光男(吉岡秀隆)も3人をかわいがり、まるで家族のようにあたたかく暮らしていました。
ところが昔の涼子の男であった貴船誠一(渋川清彦)が『ゆきわりそう』に訪れてから平穏で幸せな日々は終わりを告げます。
貴船は涼子の元を訪れては迷惑ばかり掛けます。やくざということもあり強く出ることも出来ず、仕方なく言いなりになる日が続いていました。
そんな状況を見かねて、篤、啓太、悟の3人は貴船を殺害しようと画策します。
結果的に貴船は命を落としますが、涼子が罪を被り服役します。
涼子は今後3人が会う事を禁止し、このことは忘れなさいと子供たちに言っていました。3人はバラバラになり、時が流れていきました。
大人になった篤は刑事になっていました。
結婚し妻がいますが、妻・美那子(長澤まさみ)とは別居状態でした。
母親も問題を抱えている母親で借金をして息子の篤に無心してくる状態でした。
ある日篤がラーメン屋で食事している時に1人の男が篤の帰り際に声を掛けてきました。悟でした。
悟は25年ぶりに篤に会えたことを喜び、2人は飲みに行きます。
悟が渡した名刺には社長の肩書が書かれていました。驚く篤でしたが、悟は婿養子に入って会社を継いだだけだと言い、しかも経営がかなり危ない状態だと話しました。
そこで土建屋を経営している啓太にお金を借りに行くところなんだと篤に話しました。
啓太は仕事が順調で『ゆきわりそう』の跡地に自分たちの新居を建てようとしていました。
奥さんもいて奥さんの真理(木村文乃)は啓太との子供を妊娠しています。
篤は啓太が土建屋を営んでいることなども初めて知りました。悟との別れ際、『何もしてやれないけど・・・』とその時のありったけのお金を篤は悟に渡しました。
事件が起こったのはその翌日でした。
刃物で刺された死体が発見されたという現場に急行した篤が見たのは悟の死体でした。
篤は悟との関係を上司に隠し捜査のために悟の住んでいた東京に向かいます。
しかしその後すぐに母親が問題を起こしたこともあってすぐに富山に戻ることになります。
悟がお金を借りるために啓太に会いに行ったことを知っている篤は啓太の元を訪ねます。
篤と啓太は25年ぶりの再会を果たしますが、篤の刑事のような質問に啓太は不快感を表し、『まるで刑事みたいだな』と吐き捨てますがこれに対し篤が『実は俺は刑事なんだ』と返し、啓太は絶句します。驚き「自分だけきれいになったつもりか?」と啓太は篤に言葉をぶつけます。
啓太が悟と会っていたことの目撃情報なども出て、啓太は警察からマークされていきます。
また篤は涼子の元を訪ねますが、山形と一緒にいる涼子は出所後に交通事故に遭い半身不随になってしまっていて、さらに記憶も失ってしまっていました。
篤は山形から「もう事件のことは忘れてくれていい」と言葉を掛けられました。
捜査が続いていく中で啓太と思われる人物が悟と接触していたという目撃情報から啓太は重要人物としてマークをされるようになっていました。
篤は啓太の元を訪れて啓太に真相を問い詰めますが、その時ちょうど啓太の妻である真里が産気づいた事で急いで病院へと運びます。
そして事件は予想もしなかった形で終わりを迎えることになります…。
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映画『追憶』感想・評価
絶対面白いだろうなと思ってこの映画を観たのですが、やっぱり面白かったという感想です。
かなり心にドーンと来る映画です。はっきり言って重たい映画です。僕は重たい映画が好きなのでとても好きな作品なのです。
そしてさすが降旗康男監督と木村大作さんというタッグだなぁと思わされます。
昭和の感じも漂っていて、それが作品にも非常にマッチしていたのです。夕日がバックに映っているカットなどを観ると、『きっとかなりの時間待ったのだろうなぁ』と考えてしまったり。こだわりが伝わってくる映像美でした。
それだけでも楽しめる映画なのに、ストーリーもかなり凝っていますし、出演者も皆さんとにかく魅力的で…。
岡田准一さんも小栗旬さんももちろん素晴らしかったのですが、個人的には柄本佑さんがすごく良かったというか感情移入してしまいました。
不器用な感じが凄く出ていて、でもいい人で。『こういう人って確かにいそう』とものすごくリアリティを感じながら観てしまいました。長澤まさみさんもすごかったですし。
長澤まさみさんのすごさって華やかな役の時はこれでもかってぐらいキラキラしているのに、そのキラキラをすべて封じ込めて幸が薄い感じの役も見事に演じてしまうのですよね。
今回の『追憶』でも本当に見事でした。
吉岡秀隆さん安藤サクラさんもさすがとしか言いようがない素晴らしさですし、安田顕さんと三浦貴大さんも多くはない出番ながら存在感あって目を引きます。
確かな演技力の俳優陣とベテラン演出部の融合といった映画で、非常に見応えのある日本映画になっています。こういう作品は決して多くはないので、この貴重な一本を是非観て頂きたいなと思います。おすすめ映画です。ぜひ。
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