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映画『忍びの国』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『忍びの国』です。
映画『忍びの国』は嵐の大野智さん主演、監督は外れなしの映画監督・中村義洋監督の映画です。
さらに石原さとみさんや伊勢谷友介さん、マキタスポーツさんはじめ豪華キャストが顔を揃えています。
監督・キャストを見て「これで面白くないはずがない!」と言う印象の映画ですが、実際に面白い作品となっています。
それでは『忍びの国』の映画紹介です。
映画『忍びの国』は2017年に公開された日本映画です。
上映時間は125分。
原作は和田竜による歴史小説『忍びの国』です。
監督は中村義洋監督。『アヒルと鴨のコインロッカー』『チームバチスタの栄光』『ジェネラルルージュの凱旋』『ゴールデンスランバー』『ちょんまげぷりん』『殿、利息でござる!』などを監督している映画監督で僕の好きな監督の一人でもあります。
出演は
無門…大野智(嵐)
お国…石原さとみ
下山平兵衛…鈴木亮平
日置大膳…伊勢谷友介
織田信雄…知念侑李(Hey!say!JUMP)
北畠凜…平祐奈
長野左京亮…マキタスポーツ
百地三太夫…立川談春
北畠具教…國村準
下山甲斐…でんでん
下山次郎兵衛…満島真之介
半六…きたろう
ほか。
映画『忍びの国』ネタバレ・あらすじ
忍びの国と呼ばれ、忍者が数多く存在している伊賀(現在の三重県)。
ある日、伊賀で立場が上の忍者である百地三太夫(立川談春)と下山甲斐(でんでん)が争いを起こしていました。
些細な内部争いで忍者同士が命を落としている状態に下山甲斐の息子の下山平兵衛(鈴木亮平)は疑問を感じていました。
正義感が強く下っ端の忍者の命を軽く扱っている父・甲斐をよく思っていませんでした。争いの最中も見るからに乗り気ではありませんでした。
争いの最中に百地三太夫側にひと際動きの機敏な忍者がいました。
開けられずに手こずっていた門をいとも簡単に開けたのは無門(大野智)という忍者でした。
一仕事終えた無門はその場を立ち去ろうとしますが、百地三太夫は帰ろうとする無門に下山甲斐の次男である次郎兵衛を討つことを打診します。
無門はまったく興味を示さずそのまま立ち去ろうとしますが、百地三太夫が賞金を出すことを話すと無門はこの依頼を引き受けます。
無門は次郎兵衛と対峙し闘いがスタートします。
兄の平兵衛次郎兵衛に「お前が敵う相手ではない」と闘いをやめさせようとしますが次郎兵衛は無門に闘いを挑みます。
闘いは無門の勝利で終わり、次郎兵衛は帰らぬ人となります。
平兵衛は次郎兵衛の死を悲しみます。
しかし父親の甲斐は悲しむことはなく平兵衛にはそれが信じられなく、また許せませんでした。
そんなことが当たり前の忍びの国・伊賀を憎みました。
その頃、織田信長は伊勢の北畠家に縁組をし、次男・信雄(知念侑李)を伊勢に送りました。
信雄は義父となった北畠具教(國村準)に、北畠家にあるという超高価な茶入れを出すように命令しますが、具教はこれを拒み信雄の前でその茶入れを叩き割ります。
これに怒った信雄は家来の長野左京亮(マキタスポーツ)に具教を討つように命じますが、具教の剣術の腕前はすさまじく歯が立ちません。
これを見た信雄は日置大膳(伊勢谷友介)にも加勢するように命じますが、大膳は元の主を斬ることはできないと拒みます。
具教を斬ることを拒んでいた大膳でしたが、長野左京亮が具教に斬られる寸前で、目にも止まらぬ太刀で具教を斬りました。
元の主を斬った大膳は悲しみの色を隠せませんでしたが、斬られた具教は大膳に対し「これからは織田家と共に生きるのじゃ」と言い残しこの世を去りました。
織田は伊勢を抑え、残すは伊賀を落とすのみになりました。
織田軍が落としに来ることを恐れた伊賀は、織田に従う意向であることを先に伝えることにします。平兵衛と文蔵が使者となり信雄に逆らう気などないことを伝えに出発しました。
無門にはお国(石原さとみ)という大切な女性がいました。
しかし無門は完全に尻にひかれている状態で、お国に頭が上がらないという関係性でした。
というのも、元々無門がお国に一目ぼれをしたこともそうなのですが、無門はお国を口説く際に「銭の心配はいらない。
年間40貫は稼ぐ」と言って口説き落としたのですが、実際の稼ぎは40貫には程遠い稼ぎでした。話と違う状況にお国は怒り、無門は家に入れない日々が続いていました。
家に入れない無門のところに信雄のところに行ったはずの文蔵が傷だらけで現れました。
あまりにも早い帰郷に驚く無門でしが、聞けば平兵衛に斬られ早々に帰ってきたということでした。伊賀に嫌気が差し憎んでいた平兵衛は伊賀を裏切ったのでした。
裏切った平兵衛は信雄に伊賀を攻めて落とす事を進言します。
織田軍と伊賀の忍びの闘いの結末はいかに…。
陰謀渦巻く闘いの中で無門がとった行動とは…?
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映画『忍びの国』感想・評価
忍者って現代の人にとっても謎めていてどこか崇高なイメージがあるかと思うのですが、この『忍びの国』の伊賀の忍者たちは非常に人間臭く、人としてのリアリティがしっかりと感じられる描き方をされていて、まずはそこが印象に残りましたしとても良かったと思いました。
そして俳優陣もいわゆる時代劇特有の演技はまったくなくて、ナチュラルなお芝居を皆さんされていてかなり見やすかったですし、映画にも入りやすかったです。
鈴木亮平さんだけは時代劇な感じのお芝居を一人だけされていましたが、演出なのかナチュラルにできなかっただけなのかはわかりません…。
主演の大野智さんですが、僕としては昔から大野智さんの俳優としての評価ってすごく高くて、俳優としてとにかく魅力的という印象を持っています。
何よりも『気張った感じがない』ことに魅力を一番感じていて、頑張っている感も一切見せることはなくて、すごくナチュラルな芝居を毎回見せてくれているのです。
明らかに、絶対簡単じゃないことも簡単そうに淡々とやってしまうところももちろん魅力的です。これは嵐での活動でもそうなのですが。
特に今回は俳優・大野智を活かしたお芝居を見せてくれていると同時に、類まれな身体能力でも観る者を楽しませてくれます。
動きの柔らかさは完全にダンスの賜物なのだと思います。
ただアクションができるという俳優には出せない動きなんですよね。
そしてやはり大野智さんの個人的に演技ですごいなぁと思う一番の部分は『無欲』なところなのです。
これは大事なセリフだなぁとか、これは見せ場だなぁと思うシーンって絶対あるものなのですが、意識せずともどうしても意識してしまうものでもあると思うんです。
しかし大野智さんはそういう欲が一切感じられないのです。
ただ役が生きているというだけで、役を演じている人間の欲は一切排除しているのです。
これはこれまで大野智さんの出演作を見てきて一貫していると感じますし、決して簡単なことではないと思います。ご本人の人柄も大きいと思いますが、とても稀有な才能だと思います。
他のキャストの方々も魅力的ですし、中村義洋監督なので安心して楽しめる映画です。
個人的には満島真之介さんがもっと観たかったです、結構ハマっている感じでしたので。
かなりヒットした映画なので観ている人も多いと思いますが、おすすめ映画です。ぜひ!!
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