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映画『しゃべれどもしゃべれども』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『しゃべれどもしゃべれども』です。
先日食事をしている際の会話の中で、喋ることについての会話になりまして、今よりも喋ることがうまくなるにはどうしたいいかという話にもなったのですが、僕は思わず映画『しゃべれどもしゃべれども』を観たらどうかと提案してしまいまして。
この映画『しゃべれどもしゃべれども』は僕は映画館で公開当時に観たのですが、すごく良かった映画という印象がありまして。
記憶が鮮明ではないので、どこがどうということはその時に言えなかったのですが、とにかく映画館で観てすごく良かったという印象が強くて。
そしてこの映画のテーマはタイトルの通り『しゃべること』です。
そしてしゃべることと共に人間として成長していく物語となっています。詳しくはあらすじで書きますね。
それでは『しゃべれどもしゃべれども』の映画紹介です。
映画『しゃべれどもしゃべれども』は2007年に公開された日本映画です。
上映時間は109分。
原作は佐藤多佳子さんの小説『しゃべれどもしゃべれども』です。
監督は平山秀幸監督。
キャストは
今昔亭三つ葉…国分太一
十河五月…香里奈
湯河原太一…松重豊
村林優…森永悠希
外山春子…八千草薫
今昔亭小三文…伊東四朗
柏屋ちまき…山本浩司
実川郁子…占部房子
他。
映画『しゃべれどもしゃべれども』ネタバレ・あらすじ
落語家として活動しているものの、なかなか真打ちに昇格できず、人気も出ない現状に思い悩む落語家の今昔亭三つ葉(国分太一)。
師匠である今昔亭小三文(伊東四朗)は三つ葉に対し「俺の真似をしているだけじゃなダメだ。誰もお前の落語なんて聞いてないじゃないか。お前どうするんだ?」と三つ葉の現状に厳しい言葉を浴びせます。
小三文は話し方教室も開いていて、三つ葉もお付きの人として話し方教室についていきます。小三文の喋りに参加者たちは大いに笑っていましたが、一人だけムスッとしたままニコリともしない女性が一人いました。
十河五月(香里奈)でした。五月は席を立ち教室の途中だというのに退出してしまいます。三つ葉は五月の後を追い、いくらなんでも失礼じゃないかと五月に問います。
そして何が気に入らないのかを五月に尋ねる三つ葉に対し、五月は『本気で喋ってないじゃない。舐めてるじゃない。』と三つ葉に告げます。
そのまま五月は去っていきますが、三つ葉は五月に向かって自分の落語を聞きに来るようにと自分の落語の出演の概要を伝えます。
三つ葉の落語出演の当日、なんと五月は落語を聞きに演芸場を訪れていました。まさか来ないと思っていた三つ葉は面を食らい、その日の三つ葉の落語はボロボロな出来になってしまいました。
出番の後に三つ葉がロビーに行くと五月がいました。『あがってたじゃない』と指摘された三つ葉は正直に驚いてうろたえたことを告げます。
十河は常に表情が硬く怒ったような顔をしていて、人とうまく話せずにいる自分に悩んでいました。小三文の話し方教室に来ていたのもそのためでした。
三つ葉の祖母の外山春子(八千草薫)はお茶の先生をしていて、三つ葉は幼い頃に両親を亡くしていてこの祖母に育てられました。
そんな春子のお茶の生徒の郁子から、『甥が大阪か転校してきたんだけど、関西弁もバカにされ学校になじめないでいるから、落語を教えてあげてくれないか』と突然頼まれます。
動揺する三つ葉でしたが、実は三つ葉は郁子に密かに好意を持っていて、この頼みを断れません。
こうしてひょんなことから三つ葉の落語教室が始まりました。生徒は十河五月と郁子の甥の村林優(森永悠希)の2人です。
三つ葉の落語教室がスタートし、まずは三つ葉が手本を見せますが、2人はクスリとも笑いません。落語の面白さに気付いてほしい三つ葉は優に関西弁の落語を魅せます。優はそれをえらく気に入ります。
そして五月は暗記してきた落語をなんとスラスラと暗唱します。
噛むことなく喋る五月を見て、三つ葉は『やけに口が回るじゃねーか!』と驚きます。
そんな落語教室をのぞいているサングラスとマスクをした男が一人いました。最初こそ偽名を使っていましたが、優がその正体に気付きます。
なんと怪しい男の正体は元プロ野球選手の湯河原太一(松重豊)でした。湯河原は引退後に野球の解説をしていましたが、喋るのが苦手で野球ファンからはポンコツ解説者と思われていました。
なんとか喋りがうまくなりたいと落語教室をのぞいていたのでした。
湯河原が加わり、三つ葉の落語教室の生徒は三人となりました。
4人はぶつかり合いながらもそれぞれが少しずつ成長していきます。
そして三つ葉自身も3人と触れ合う事により変わっていきます。
それぞれが自分の前に立ちはだかる壁に向かっていき、そして三つ葉の落語教室は発表会を迎え…。
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映画『しゃべれどもしゃべれども』感想・評価
久しぶりに観返しましたが、やはりいい映画でした!!記憶に間違いはなかったです。
ストーリーもすごくいいし、最後の落語発表会の時の優の落語はなんだか泣けてきてしまいます。汗をかきながら一生懸命に落語をしているんです。
心温まる映画であることは間違いないのですが、落語にも興味が出ることはもちろん、しゃべること、そして自分が苦手と思っていることに立ち向かう事の大切さを痛感させられます。
このままじゃダメだ、変わりたい、そんな思いは大切にしなきゃいけないんですよね。うん。いい映画です
そして特に書いておきたいのですが、国分太一さんですが、この映画を観ると『もっと役者活動すればいいのに!』って普通に思います。
すごくリラックスしたナチュラルな芝居で、ナチュラルな喜怒哀楽を見せてくれています。僕はこの映画の国分太一さんの演技すごく好きです。
香里奈さんも人気が出てモテるヒロイン役みたいなのが増えていきましたが、実はこういった役の方が得意というか女優として魅力的だなぁという印象を受けました。
黙っている若干怖い顔ですし。もちろん美人なんですけどね。
松重豊さんは言わずもがなで上手いですが、子役の優役の子もとってもいいんですよね~。子役特有の上手いなって思わせる演技じゃなくて、本能で演じている感がすごいあって観る者の胸を打ちます。
そしてやはり僕は八千草薫さん大好きです。包容力でこの人の右に出れる女優さんはいません。この映画でも最高です、八千草薫さん。品があるところも大好きです。
多分この映画はそんなにメジャーな作品ではないと思いますので、知らない人も観たことない人も多いのではないかと思います。ぜひ観てみて欲しいです。損はさせません!
映画『しゃべれどもしゃべれども』
みんな、なんとかしたいって思ってる。今のままじゃ、だめだから。
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