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映画『大統領の執事の涙』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『大統領の執事の涙』です。
映画『大統領の執事の涙』はホワイトハウスのバトラー(執事)の視点から見たアメリカの歴史を描いた映画です。
アメリカの歴史を学べると同時にホワイトハウスの執事であるセシルゲインズの家族との触れ合いに大きく感動できる映画となっています。
フォレストウィテカー、キューバグッティングジュニア、ジョンキューザック、ロビンウィリアムズら豪華キャストの演技に大きな満足感も得られます。
それでは『大統領の執事の涙』の映画紹介です。
映画『大統領の執事の涙』は2014年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は132分。
ユージンアレンの実生活にインスパイアされた映画。
監督はリー・ダニエルズ監督。
キャストは
セシル・ゲインズ…フォレスト・ウィテカー
セシル・ゲインズ青年期…アムル・アミーン
グロリア・ゲインズ…オプラウィンフリー
ルイス・ゲインズ…デヴィッド・オイェロゥオ
チャーリー・ゲインズ…イライジャ・ケリー
アール・ゲインズ…デヴィッド・バナー
ハッティ・パール…マライア・キャリー
ハワード…テレンス・ハワード
ジーナ…エイドリアン・レノックス
キャロル・ハミー…ヤヤダ・コスタ
トーマス・ウェストフォール…アレックス・ペティファー
アナベス・ウェストフォール…ヴァネッサ・レッドグレイヴ
メイナード…クラレンス・ウィリアムズ3世
カーター・ウィルソン…キューバ・グッティング・ジュニア
ジェームズ・ホロウェイ…レニー・クラヴィッツ
フレディ・ファローズ…コールミン・ドミンゴ
ドワイト・D・アイゼンハワー…ロビン・ウィリアムズ
シャーマン・アダムス…ジェームズ・デュモン
ハーバート・アバウネルジュニア…ロバート・アバディーン
ジョン・F・ケネディ…ジェームズ・マースデン
ジャクリーン・ケネディ…ミンカ・ケリー
リンドン・ジョンソン…リーヴ・シュレイバー
リチャード・ニクソン…ジョン・キューザック
H・R・ハルデマン…アレックス・マネット
ジョン・アーリックマン…コリン・ウォーカー
ロナルド・レーガン…アラン・リックマン
ナンシー・レーガン…ジェーン・フォンダ
マーティン・ルーサーキングジュニア…ネルサン・エリス
ジェームズ・ローソン…ジェシー・ウィリアムズ
ほか。
映画『大統領の執事の涙』ネタバレ・あらすじ
少年時代のセシルゲインズは父親や家族と共に農園で働いていました。
農園の仕事は重労働でしたが大好きな父親と一緒にいられるのでセシルは喜んでいました。
しかしある時、農園の主である白人のトーマスウェストウォール(アレックスペティファー)がやってきてセシルの母親を小屋に連れていき乱暴します。
父親はセシルに反抗してはいけないと言いつけますが、理解できないセシルは父親にトーマスに何か言ってと頼みます。父親はトーマスを呼び止めます。
トーマスは躊躇することなくあっさりとセシルの父親を銃で撃ってしまいました。
涙を流しむセシルを同じく白人の農園の主であるアナベスウェストフォール(ヴァネッサレッドグレイヴ)は屋敷で家の家事を行うようにと屋敷に入れました。
使用人となったセシルは新しいことを学んでいきます。食事の給仕は左側からということや紅茶の入れ方など様々なことを学んでいきます。
セシルは家の使用人の方が農園の仕事よりもよっぽど楽だと感じていました。
セシルは成年へと成長します。青年となったセシル(アムルアミーン)は農園を出て行く決心をします。
母親に別れを告げるセシル。母親は廃人のようになってしまっていました。きっと母親も自分が出て行くのを望んでいるとセシルは信じていました。
セシルは農園出ます。人生で初めてのことでセシルは非常に心細くもありました。
お腹が空いてしまい、空腹の限界を感じたセシルはある家に侵入します。
ここでセシルはメイナード(クラレンスウィリアムズ3世)と出会い、給仕の経験があることを訴えるとその経験を買われてメイナードの元で給仕として働きながらさらに腕を磨いていきました。
メイナードは優秀で、一流ホテルから誘いを受けていました。しかしメイナードは年齢的に辞退したことをセシルに伝え、代わりにホテル側にセシルを推薦したことをセシルに伝えました。
セシルはまだまだ自分が半人前だと自覚していたので恐縮します。
セシルは一流ホテルで働きますが、今度はホワイトハウスの事務官の主任であるヴァーナーが客として訪れた時にセシルに目をつけて、ホワイトハウスのバトラーとして働かないかと打診を受けます。
セシル(フォレストウィテカー)は面接に行くと最初難色を示されますが、欲を出さない、さらに知識豊富な部位分を気に入られて晴れてホワイトハウスのバトラーに採用となります。
セシルの大統領の執事としての人生がスタートしました。
セシルには家庭があり妻のグロリアゲインズ(オプラウィンフリー)と、ルイスゲインズ(デヴィッドオィエロゥオ)、チャーリーゲインズ(イライジャケリー)の2人の息子がいました。
家族はホワイトハウスで働くことを喜んでいました。
しかしルイスはどこか手放しで喜んでいない様子を見せていました。
セシルが最初にバトラーとして仕えたのはドワイトDアイゼンハワー大統領(ロビンウィリアムズ)でした。
ホワイトハウスの先輩執事たちはカーターウィルソン(キューバグッティングジュニア)を中心に最初から気さくに話しかけてくれました。
そして先輩執事たちはセシルの執事としての技術の高さには目を見張っていました。
この時、白人と黒人が一緒に同じ学校に通うこととなるのですが、妨害が起こりうまくいっていないことを知ったアイゼンハワー大統領は軍隊を派遣する強硬手段に出ました。
ルイスが高校の卒業式を終えて大学に行くことになります。
近くの大学に通う事も可能だったルイスですが、自宅から遠く離れた大学を希望し入学することになります。
下宿生活になるので長距離バス乗り場まで家族みんなで見送りに来ました。ルイスは父親のセシルと距離を置くようになっていました。
ルイスは大学に入学すると公民権運動に参加するようになりました。
当時はカフェやレストランで黒人と白人のテーブルが分かれていました。
ルイスは大学の同じ活動をしている仲間たちと白人の座る席に座り、いくら注意されても動かないという行動をとります。
血の気の多い白人たちがやってきてルイスたちに暴言を吐いたりコーヒーをかけたりしますが、それでもルイスたちは自分たちの権利を主張し続けました。
ルイスたちは警察に連行されて刑務所に入ることになってしまいます。
30日の拘束を経たルイスはセシルから叱責されましたが、ルイスは自分の信念を曲げるつもりはありませんでした。
セシルは仕事が忙しいので家庭にいられる時間が少なく、ルイスのことで悩みが増えていくグロリアは次第に酒に溺れていきます。
不在の多いセシルに対しても不満を持つようになっていました。
大統領の交代があり、ジョンFケネディ(ジェームズマースデン)が大統領に就任します。
セシルらバトラーはケネディ大統領の奥さんのジャクリーンケネディ(ミンカケリー)と幼いケネディ大統領の娘とあいさつを交わしました。
ルイスは引き続き公民権運動を行っていて、白人と黒人が一緒に乗るバスに乗って移動していましたが、そこにKKKが突然現れます。
KKKとは白人至上主義団体です。ルイスの乗ったバスは襲撃され窓ガラスなどを割られますが、ルイスは命は助かります。
しかしルイスはこれまでよりも長期で刑務所に入ることになってしまいます。
黒人によるデモ運動は活発になっていて、ケネディ大統領は新たな法案を打ち出します。黒人も白人も関係なく座りたい場所に座れるような世の中にするための法案でした。
しかしケネディ大統領は暗殺されてしまいます。ジャクリーンケネディ夫人は真っ赤に染まったドレスを着たまま悲しんでいました。セシルは着替えを進めましたが夫人は着替えを拒みました。何が起きたのかを見せるためでした。
セシルも深い悲しみを感じました。自宅に帰りグロリアにケネディ大統領が暗殺されたことを話しますが、グロリアはセシルに大きな不満を抱えているので知ったこっちゃないとはねのけました。
セシルはグロリアに夫人が形見にくれたというケネディ大統領のネクタイを見せました。
グロリアは態度を改めてセシルを優しく慰めました。
世の中は動いていきます。
リンドンジョンソン大統領(リーヴシュレイバー)になり、黒人の投票の妨害などに対して演説を行います。
そんな中、マーティンルーサーキングジュニア(ロバートアバディーン)が暗殺をされてしまいます。
非暴力を掲げて活動していたキング牧師が暗殺された衝撃は大きく、街では暴動が起こりセシルも車で通りかかり巻き込まれます。
セシルは「生きて帰れないのではないか」と思うぐらいの緊張感を味わいました。
ルイスが家に帰宅します。ルイスが家に帰ってくるのは実に7年ぶりでした。
ルイスは同じく公民権運動をしているキャロルハミー(ヤヤダコスタ)という恋人を連れて帰ってきました。
弟のチャーリーとセシルとグロリアとルイスとキャロルで食卓を囲みますが、セシルはルイスのしている行動に理解を示すことができません。キャロルは失礼な態度を取り続けていました。
ルイスとキャロルは政党を作ったと話し、ブラックパンサー党という名前だと説明しました。セシルは話を聞いていましたが、我慢の限界に達してしまい、セシルは怒りルイスに出て行くように言います。
7年ぶりなのにとルイスをフォローしたグロリアでしたがルイスがセシルの執事の仕事をバカにした発言をすると、グロリアはルイスをひっぱたき、「今お前に与えられているものはすべてお父さんが白人の執事をして与えられたものよ」と言い、ルイスとキャロルを追い出しました。
弟のチャーリーはベトナム戦争へ参加します。しかししばらくしてセシルが玄関のチャイムに応対してドアを開けると、チャーリーが命を落としたことを伝えられます。
セシルとグロリアは深く悲しみます。チャーリーの葬儀が行われますがルイスは出席しませんでした。
ルイスはブラックパンサー党の話を聞いている最中に席を立ちます。ブラックパンサー党が暴力に訴えるスタイルだったので、キャロルに自分は賛同できないので抜けると話します。
キャロルとルイスは別れました。ルイスは暴力に訴えることはしたくありませんでした。
ルイスとセシルは完全に絶縁状態となっていました。ルイスは議員に立候補しますが負けてしまいます。
セシルもグロリアもルイスの選挙結果を気にしていました。ルイスが落選した知らせを受けた時にグロリアはセシルにルイスに電話してあげてと頼みますが、セシルは電話しませんでした。
セシルはホワイトハウスで執事として働きつつづけていました。
セシルは黒人の給料が白人よりも安い体制を変えるもらえるように提案しますが却下されてしまいます。しかしレーガン大統領(アランリックマン)が後押しをしてくれて見事にセシルは平等を勝ち取りました。
セシルはレーガン大統領夫人(ジェーンフォンダ)からホワイトハウスで開かれる晩餐会にゲストとして招待されます。
レーガン大統領夫人はグロリアも一緒に招待してくれます。レーガン大統領夫人はセシルの夫人の名前がグロリアであることをしっかり覚えてくれていました。
着飾ったグロリアを連れて晩餐会にやってきたセシル。執事仲間はいつも通りに給仕しています。
セシルは最初華やかな晩餐会を楽しんでいましたが、執事たちが「白人向けの顔」をしていることに気が付きます。
そして自分自身も同じように執事の時には「白人向けの顔をしている」のだと思い知り、これまで大好きだった仕事に打ち込めなくなってしまいます。
グロリアからチャーリーが亡くなった知らせが来た後に、ルイスが家を訪ねてきたことをセシルははじめて聞きました。
グロリアは悲しみからお酒をたくさん飲んでキッチンで倒れていました。介抱して着替えさせてくれたのがルイスでした。そしてルイスは「母さんは最高の母さんだ」と言ってくれたとグロリアはセシルに話しました。
ルイスは執事の仕事をやめる決心をします。大統領はセシルに家族同然だと言葉をかけてくれて、セシルのこれまでの功績に感謝してくれていました。
ルイスはデモに参加していて演説を行っています。ルイスの視界にセシルの姿が入り、仲間に演説を代わってもらったルイスはセシルのところへ行きます。
ルイスが何の用かと尋ねると、セシルは「デモに参加しようと思って」と答えます。
ルイスは驚き「仕事を失うよ!」と言います。セシルは「もうやめてきた」と答えました。
セシルとルイスはようやく分かり合うことが出来て、強く抱きしめ合いました。
デモに参加したセシルはルイスたちとともに刑務所に拘留されます。ルイスは慣れたもので「数時間で出られるから」とセシルに言葉をかけました。
ホームパーティーをしたりして楽しい時間を過ごすセシルたち。
セシルとグロリアはルイスの迎えがきたら出かける予定でしたが、ルイスがなかなか現れずセシルは「あいつは議員になってから遅刻が多いな」と愚痴をこぼしていました。
そんな時間を過ごしている中でグロリアは静かに息を引き取りました。
大統領にオバマ大統領が当選します。セシルはルイスを呼びつけ当選確定のニュースを一緒に観ました。セシルとルイスは感慨深い表情でテレビ画面を見ていました。
セシルはオバマ大統領に招待されてホワイトハウスに来ています。
執事が現れてセシルに会えて光栄ですと告げ、案内しようとします。
セシルはある言葉をかけました。
セシルがかけた言葉とは…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『大統領の執事の涙』感想・評価
映画『大統領の執事の涙』ですが、鑑賞前に「いい映画そうだなぁ」と思っていたのですが、いざ鑑賞してみると思っていた以上に最高の映画でした。
終盤は感動の連続で目頭がかなり熱くなりました。
激動の時代と言いますが、本当に世の中が目めぐるしく変わっている時代で、そして自分の信念のために行動を起こしている人たちがたくさんいて。
「こういうことがあった」という漠然とした歴史は知っていたのですが、あまりにもちゃんと知らいことも多く、この『大統領の執事の涙』はそういった意味でもとても勉強になりました。
フォレストウィテカーの渾身の演技と言った感じで、1人の人間の長い年月を演じきっています。
フォレストウィテカーの演技はいつも惹きこまれるのですが、『大統領の執事の涙』も例外にもれず最高の演技で魅了してくれています。
キューバグッティングジュニアもとても好きな俳優なので、フォレストウィテカーとの共演が単純に嬉しかったです。
もっと出番多かったらよかったのにと正直思いましたが、それでもやはりいい味を出していました。
ロビンウィリアムズも出演していたとは全然しりませんでした。他界してしまっているなんていまだに信じられません。
そして『大統領の執事の涙』で一番驚愕したのはセシルの母親役を演じたマライアキャリーです。全然気づかなかったです。
気付かなかったどころかこの記事を書いている時もキャストを打っている時に「マライアキャリー」と同姓同名?と普通に思っていました(笑)
それぐらい全然わからなかったです。
これはある意味女優としてはすごいことですよね。いや~本当にびっくりしました。
『大統領の執事の涙』は物語としても非常に素晴らしい映画です。
惹きこまれ感動できることを約束します。
おすすめ映画です。ぜひ。
映画『大統領の執事の涙』
彼は、見ていた。7人の大統領に仕えた黒人執事。ホワイトハウスの知られざる物語。
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