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映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ジヌよさらば~かむろば村へ~』です。
映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』はお金恐怖症になってしまった元銀行員の男が自給自足を夢見て東北にあるかむろば村へ移住し、そこで巻き起こる騒動を描いたコメディ映画です。
コメディ映画でありながら考えさせられる作品なので、一度で二度美味しいを味わえる映画になっています。
それでは『ジヌよさらば~かむろば村へ~』の映画紹介です。
映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は2015年に公開された日本映画です。
上映時間は121分。
原作はビッグコミック連載されたいがらしみきおの漫画『かむろば村へ』です。
監督は松尾スズキ監督。俳優活動でも幅広く知られているあの松尾スズキさんです。大人計画の松尾スズキさんです。
出演は
高見武晴(タケ)…松田龍平
天野与三郎…阿部サダヲ
天野亜希子…松たか子
なかぬっさん…西田敏行
青葉…二階堂ふみ
いそ子…片桐はいり
奈津…中村優子
佐藤伊吉…村杉蝉之介
佐藤トキ…伊勢志摩
みよんつぁん…モロ師岡
青木…荒川良々
青砥…皆川猿時
多治見…松尾スズキ
刑事…近藤公園
???…三谷幸喜
ほか。
映画『ジヌよさらば』ネタバレ・あらすじ
銀行員だった高見武晴・タケ(松田龍平)は銀行員として働いていたものの倒産しての自殺などを目にしたことをきっかけに『お金恐怖症』になってしまい、お金を見ることにも触ることにも拒絶反応を起こしてしまいます。
もちろんお金が欲しいという願望もまったくなくなってしまっています。
もちろんお金に関わらずに生きていくことは普通の暮らしでは不可能に近く、タケは東北にある集落『かむろば村』に、お金を使わない暮らしを求め移住します。
初めての東北の地での暮らしに命の危険さえ感じるタケでしたが、タケの面倒を見てくれる村のみんなのおかげでタケは次第に村での生活に馴染んでいきます。
村長の与三郎(阿部サダヲ)やその妻の亜希子(松たか子)は特にタケの面倒を見てくれていました。
村には青葉(二階堂ふみ)という売春をしている子や、その青葉と組んでいる青木(荒川良々)がいましたが、お金に執着がまったくないタケはターゲットにされてしまいます。
タケが600万円の通帳を捨てたことを知った青葉はタケの弱みを握ったのをいいことに100万円をタケから受け取り、そのまま青葉は東京へと旅立っていきました。
また村には多治見(松尾スズキ)というやくざがやってきて与三郎に嫌がらせを繰り返します。多治見は亜希子を誘拐するなど暴挙に出ます。
隣町に住む青砥(皆川猿時)は合併を目論んでいました。佐藤伊吉(村杉蝉之介)を利用しようとそそのかし村長選挙に立候補させました。
多治見の嫌がらせは続いていて与三郎は過去に女性を殺害し指名手配されていると言いふらし、与三郎は留置場に入れられてしまいます。
亜希子が与三郎の面会に行った時に与三郎はタケへの伝言を亜希子に頼みました。与三郎はタケに村長に立候補して選挙に出るように亜希子に伝言したのでした。
タケはこれまでの与三郎の村に対して貢献をしてきた話を聞き、村長に立候補する決意をします。
タケが選挙で掲げたスローガンは『お金を使わない、買わない、売らない』というものでした。
選挙運動を開始したタケでしたが、対する伊吉は青砥の応援の力が大きく県知事の後押しまで得ていました。
与三郎の容疑が言いがかりだとわかり与三郎が留置場から出てきました。
選挙で苦戦してるタケの元に与三郎が駆け付けました。
与三郎はこれまで自分のためにまったくお金を使わずに村のためだけにお金を使ってきたタケの行動こそ、村長にふさわしい男の証だと群集に話します。
集まった村人たちは大いに賛同し拍手が起こります。しかしタケは力及ばず村長選に敗れてしまいました。
一方多治見は人体に有害な温泉に入ってしまい、そのまま死亡しました。
そしてその直後に村の神様であるなかぬっさん(西田敏行)も帰らぬ人となります。大往生でした。
村の神様なかぬっさんが亡くなると村には空から大量のザリガニが降ってきました。
村に青葉が帰ってきてタケと一緒になります。
青葉は東京で現実の厳しさを味わって帰ってきていました。
タケの今後の人生はいかに…?
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映画『ジヌよさらば』感想・評価
いろいろとあり得ないことも起きる映画のストーリーですが、今の社会に問題定義している映画でもあると思います。
『お金』というものの考え方が変わりつつある今の世の中で、観るべき映画として君臨すべき映画なのではないかと思います。
そしてもちろんそんな堅い意味を抜きにしても『絶対観るべき映画』です。
かなり笑わせてくれますからこの映画!松尾スズキさんが監督をやって、脚本も書いている作品ですからね。
普通に考えて面白いことに何の矛盾もないわけです。
しかもお金恐怖症の主人公という設定がもう面白いですし、その主人公を演じているのが松田龍平さんだということもまた面白いですよね。
個人的にはこういう役を藤原竜也さんがやっても面白いのではないかと思いますが、もしも僕がキャスティングプロデューサーだったら松田龍平さんか藤原竜也さんの二択になりそうな気がします。
お2人ともすごくすきな俳優だし、お芝居も魅力的なのですが、どこか不器用さがあるんですよね。そこがまたすごく魅力的なのですが。
そして今回のタケというキャラクターにはそういう役者が合っている気がするのです。
小栗旬さんや山田孝之さんだと器用に演じてしまいそうな気がしてしまうのです。もちろんそれはそれで魅力的なのですが…完全に好みの問題ですね(笑)
ちなみに僕は小栗旬さんも山田孝之さんも大好きな俳優です。
そんなわけでタケを演じている松田龍平さんが素晴らしいのです。
デビューしてまだそこまで時が経っていない松田龍平さんが主演した『恋の門』という映画の監督が松尾スズキさんだったわけですが、さすがその頃から知っているだけあるなぁといった感じで魅力を存分に引き出しているなぁといった印象です。
そして二階堂ふみさんですが、もう超売れっ子女優の彼女ですが、売れているのも納得の実力と容姿ですよね。
この『ジヌよさらば~かむろば村へ~』でもはっきりいって超かわいいです。
ただ可愛いだけなら芸能界ってきっとわんさかいるはずなので、結局こういう光るものを持っている女優さんってかわいい意外にしっかり魅力があって且つお芝居もしっかりできているのでしょう。
これだけのルックスを持ちながら昔も今も『演技派女優だなぁ』という印象です。
他にも西田敏行さんや松たか子さん、そして松尾スズキさんならではのキャスティングがこれでもかと笑わせてくれます。それに加えてハートフルな要素もしっかりあります。
たくさん笑えてほっこりして、さらにお金に対してもいろいろと考えられる映画です。おすすめです。是非。
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