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映画『殺人の追憶』ネタバレあらすじ感想

映画殺人の追憶ネタバレあらすじキャスト評価

映画『殺人の追憶』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『殺人の追憶』です。

映画『殺人の追憶』は、韓国で1980年代後半に実際に起きた10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を元に作られた映画です。

あくまで事実を元としている映画で事実とは相違している点もあります。

『パラサイト半地下の家族』でアカデミー賞を受賞したポンジュノ監督とソンガンホがタッグを組んでいます。

それでは『殺人の追憶』の映画紹介です。

映画『殺人の追憶』は2004年に日本公開された韓国映画です。

上映時間は130分。

監督はポン・ジュノ監督

『パラサイト半地下の家族』『母なる証明』『グエムル漢江の怪物』などを撮っている名監督です。

キャストは

パク・トゥマン…ソン・ガンホ

ソ・テユン…キム・サンギョン

チョ・ヨング…キム・レハ

シン・ドンチョル…ソン・ジェホ

クヒボン…ピョン・ヒボン

ペク・グァンホ…パク・ノシク

パク・ヒョンギュ…パク・ヘイル

カク・ソリョン…チョン・ミソン

チョ・ビョンスン…リュ・テホ

ほか。

映画『殺人の追憶』ネタバレ・あらすじ

1986年10月、韓国の農村地帯で若い女性の遺体が発見されました。

遺体となって見つかったのはポヒという女性でした。

この事件に地元の警察のクヒボン課長(ピョンヒボン)とパクトゥマン刑事(ソンガンホ)、チョヨング刑事(キムレハ)が捜査にあたることになりました。

パク刑事はこの地域で育った刑事で、頭を使うというよりかは自分の直感などを頼りに捜査をするタイプの刑事でした。

同行しているチョ刑事は熱血漢といった感じで猪突猛進なタイプの刑事です。

2人は周囲の人間に聞き込みを行い、怪しいと思える男を尋問しますが大した手掛かりも見つからずに捜査は進んでいませんでした。

そんな状況の中で2か月が経過した頃、新たにチョビョンスン(リュテホ)という女性の遺体が見つかってしまいます。

被害者女性の共通点は赤い服を着ていて、犯行も下着で拘束され乱暴された後に絞殺されているという同じ手口だったことから犯人を同一人物と考えていました。

パク刑事は恋人のカクソリョン(チョンミソン)から情報をもらい、焼き肉屋を営んでいる両親を親に持つペクグァンホ(パクノシク)を拘束します。

グァンホは知的障害を持っていて、ビョンスンに付きまとっていたのが理由でした。

グァンホに対して厳しい取り調べを行うパク刑事とチョ刑事。そこへソウル市警から刑事のソテユン(キムサンギョン)が赴任してきます。

パク刑事とチョ刑事は犯人を挙げることに必死になりすぎて、グァンホを犯人に仕立て上げようと証拠をでっちあげ無理やり自白させようとします。

しかしちょうどこの頃取り調べにおいての拷問などが問題視され、グァンホに行った取り調べが問題となりク課長が解任されます。

後釜にはシンドンチョル(ソンジェホ)が課長になりました。

赴任してきたソ刑事は論理的かつ科学的に捜査を行う刑事で、冷静にグァンホには犯行は不可能だと考えます。

グァンホは手が不自由だったので、その手ではとても犯行は実行できないという考えでした。

新たに課長の座に就いたシン課長はソ刑事の意見に納得し、グァンホを釈放します。

さらにソ刑事は殺害が雨の日に行われていることを理由に、行方不明となっている女性ヒョンスンの殺害を予想する。

大規模なヒョンスンの捜索が行われますが、見つかったヒョンスンはすでに遺体となっていました。

さらに事件が続き、今度はセメント工場の近くで女性の死体が発見されてしまいます。

犯人は現場に証拠をまったく残さずに立ち去っていて、犯人がどんな人物なのかという手掛かりもまったくつかめません。

そんな中、女性警官であるギオクが自分が好きでいつも聴いているラジオで気になる点があることを話しました。

彼女が聴いているラジオ番組は音楽番組で、事件があった日には必ず『憂鬱な手紙』という曲がリクエストされているという事でした。

リクエストした者のペンネームは「テリョン村の寂しい男」だということがわかり、ソ事はそのハガキから筆跡鑑定や指紋採取などを行おうとしますが、そのハガキはすでに処分され焼却されてしまっていました。

パク刑事とチョ刑事は4番目に起こった犯行現場で見張っていました。

すると中年の男が一人で自慰行為にふけり出します。

彼らはその変態男を捕まえて詰問しますが、彼は事件には無関係であることがわかります。

捜査を進めていく中で、ある女子中学生が学校のトイレに変質者が夜な夜な出没する噂があると話します。

その噂を元に捜査を進めていくと、畑で一人で泣いている女性を見たという目撃証言に辿り着きます。

ソ刑事はその噂を頼りに農村にある一軒家を訪ねます。

1人の女性を見つけますが、女性はソ刑事の姿を見ると異様におびえた様子を見せました。

その女性は被害に遭いながらも命が助かった唯一の女性でした。

怯えているため女性警官のギオクを連れてソ刑事が聴取をすると、被害者の女性は犯人の手が柔らかい手だったと証言しました。

ところがその夜、ラジオで再び「憂鬱な手紙」がリクエストされ、あらたな殺人事件が起きてしまいます。

ラジオ局に問い合わせたギオクはそのリクエストの主が、テリョン村に住んでいるパクヒョンギュ(パクヘイル)という青年であることがわかります。

生き残った女性の証言と一致する部分もあり、ヒョンギュを連行し取り調べを開始します。しかしヒョンギュは詰問をかわして否定を続けます。

ヒョンギュの態度にカッとなってしまったパク刑事が暴力をふるってしまい、取調室は大混乱になりその日の取り調べは終了となります。

取り調べ後にソ刑事は、最初に容疑者として取り調べを受けたグァンホの取り調べ内容を思い出します。

その時の取り調べのテープを聴き返します。

グァンホは犯行の様子を証言していますが、それは自供ではなく目撃証言だったのです。

ソ刑事とパク刑事はグァンホのいる焼肉屋へと赴きますが、そこでは捜査から外されたチョ刑事が酒に酔って暴れて店内をめちゃくちゃにしていました。

他のお客と乱闘騒ぎになっていて、グァンホはその場から逃げ出します。

パク刑事はグァンホを追い掛けヒョンギュに顔写真を見せて見覚えがないか訊ねます。

グァンホは質問に答えずに意味不明なことを口走り、近くの線路に立ち入りそのまま列車に轢かれて即死してしまいました。

貴重な目撃者と思われたグァンホを失ってしまったのでした。

ヒョンギュを犯人だと断定できる証拠げ出てこないため、ヒョンギュは釈放されることになります。

しかしその次の日に、捜査を行っていた科学捜査班から犯人のものと思われる精液が発見されたとシン課長に連絡が入ります。

この証拠がヒョンギュのものと一致すれば完璧な証拠となります。

しかし韓国ではそのDNA鑑定を行うことは設備の問題で不可能でした。

アメリカに輸送し鑑定をするしかありません。

その間に再び事件が起こることをソ刑事は危惧し、ヒョンギュに張り付いて24時間監視します。

しかしある時睡魔に襲われ寝落ちしてしまった隙にヒョンギュを見失ってしまいます。

そしてまた事件は起きてしまいました。

被害に遭ったのは捜査に協力して噂話を教えてくれた女子中学生でした。ソ刑事は怒りに震え、ヒョンギュの自宅へと乗り込みます。

ヒョンギュを外に連れ出し、感情のままにヒョンギュを殴るソ刑事。

そしてトンネルまでヒョンギュを連れて行くと、拳銃をヒョンギュに向けて自白するように告げます。

ヒョンギュはあざ笑うかのように「俺が殺したという言葉を聞きたいのか?」とソ刑事に言います。ソ刑事はさらにヒョンギュに暴行を加えます。

そこへパク刑事が大急ぎでやってきました。

パク刑事はアメリカでの鑑定結果を持ってソ刑事の元へやってきました。

ソ刑事が鑑定結果に目を通すと、「DNA不一致のため、犯人と断定できない」と書かれていました。

ソ刑事は信じられないといった様子で呆然とします。

しかし感情のままにヒョンギュに向けて発砲してしまいます。慌ててパク刑事がソ刑事を止めます。

ヒョンギュはそのままトンネルの暗がりの中へ走って逃げていきました。

時間は経過し、2003年になっていました。

パク刑事は刑事の仕事から足を洗い現在はセールスマンになっていました。

恋人だったソリョンと結婚もしていました。2人の子供もいて幸せな日々を送っています。

そんな中、仕事の途中で最初の殺人事件の現場となった場所を通ります。

パクは当時死体のあった用水路を覗き込んでいました。

すると1人の少女がパクに話しかけてきます。

少女はパクに衝撃の言葉をかけました…。

パクが少女に聞いた言葉とは…?

鳥肌のラストシーンは本編をご覧ください…。

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映画『殺人の追憶』感想・評価

映画『殺人の追憶』は実話が基になっているだけあって、映画としては珍しいラストシーンとなっています。しかしこのラストシーンがめちゃくちゃ鳥肌が立つのです。

刑事たちの奮闘や葛藤を余すところなく描いている『殺人の追憶』。

取り調べのシーンの緊迫感がすさまじく観ていて気持ちが萎えてくるほどリアルです。

ポンジュノ監督の演出力の高さが随所に発揮されていて、またソンガンホやキムサンギョンらの熱演がさらに映画に引き込んでくれます。

そして現在、この映画の元となっている事件の犯人が判明していることにもまた鳥肌が立ってしまいます。

すでに他の事件で刑務所に服役中とのことです。

ただこの事件に関してはすでに時効を迎えているため罪に問う事はできないそうです。

この映画のポスターの写真がもう凄いセンスだなぁと個人的には昔から思っています。

なんとも形容しがたい稀有な映画です。

しかし面白いことは間違いありません。

自信をもっておすすめします。ぜひ。

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