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映画『ニュースの天才』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『ニュースの天才』です。
映画『ニュースの天才』は1998年に起きたアメリカの政治雑誌『ニューリパブリック』の記者であるスティーブングラスによる捏造事件を描いた実話映画となっています。
主演をヘイデンクリステンセンが務めています。
ヘイデンクリステンセンは『海辺の家』で知って、当時からいい俳優だなぁと思っていたら見事に売れた俳優です。
それでは『ニュースの天才』の映画紹介です。
映画『ニュースの天才』は2004年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は94分。
製作総指揮はトム・クルーズ。
監督はビリー・レイ監督。
『キャプテン・フィリップス』『サスペクト・ゼロ』などで脚本家としても活躍している監督です。
キャストは
スティーブン・グラス…ヘイデン・クリステンセン
チャールズ・チャックレーン…ピーター・サースガード
ケイトリン・アヴィー…クロエ・セヴィニー
アダム・ペネンバーグ…スティーブ・ザーン
アンディ・フォックス…ロザリオ・ドーソン
エイミー・ブランド…メラニー・リンスキー
マイケル・ケリー…ハンク・アザリア
ルイス・エストリッジ…マーク・ブルーム
カタリーナ・バニア…シモーヌ・エリーズジラール
デイヴィッド・バック…チャド・ドネーラ
アーロン・ブルース…ジェイミー・エルマン
ロブ・グルーエン…ルーク・カービー
ほか。
映画『ニュースの天才』ネタバレ・あらすじ
スティーブングラス(ヘイデンクリステンセン)は権威ある政治雑誌である『ニューリパブリック』の最年少記者です。
ある日スティーブンは母校に招かれ在校生たちに記者としても仕事がどんなものかを話します。
『ニューリパブリック』で最年少記者として活躍している功績を認められ、母校に招かれたのでした。
スティーブンは元々田舎で生まれ育った青年で、進学を機に都会に進出し現在はジャーナリストとして活躍しています。
保守的な両親は息子スティーブンに医者や弁護士になることを勧めていて、ロースクールで学ぶことを勧めていました。
両親の言いつけを邪険にできないスティーブンは、仕方なくロースクールに通いながらジャーナリストとして活動していました。
スティーブンは元々ジャーナリストになることが夢だったので、多忙な生活を強いられながらも情熱を持って仕事に臨みジャーナリストとして結果を出していました。
スティーブンの書く記事はユーモアに富んでいて人気を集めていました。
『ニューリパブリック』の編集長であるマイケルケリー(ハンクアザリア)もスティーブンの手腕を高く評価していました。
そんな編集長のマイケルをスティーブンも慕っていました。
そんな日々を送っていたスティーブンでしたが、ある時編集長のマイケルが社長に反抗したことで解雇となってしまいます。
マイケルの行動は部下を思ってのことでした。
編集長の座には後任としてチャールズチャックレーン(ピーターサースガード)がつきますが、チャックの能力は優秀だったマイケルには遠く及ばず、現場で働く者たちは不満の気持ちを抱きます。
もちろんそんな状況の中でも『ニューリパブリック』は発行され続けていきます。
スティーブンも記事を書き続けていました。
ある時スティーブンはハッカーに関しての記事を書きます。
内容としては天才少年ハッカーがある大手コンピューター企業のホームページをハッキングして内容を書き換え、その天才少年に対して企業側が能力を高く評価しスカウトし、その条件として多額の報酬と高級車をプレゼントしたというものでした。
この記事は人々の関心を集め好評を得て広まります。
しかし、インターネットマガジン『フォーブスデジタルツール』の記者アダムペネンバーグ(スティーブザーン)がこのスティーブンの書いた記事の内容について調査を行ったところ、スティーブンの書いた記事の内容は人物をはじめ、ことごとく存在していないものばかりだということが判明します。
この事実を知った編集長のチャックはスティーブンに真実を話すように詰問します。
スティーブンはまったく捏造を認めず、それどころか自分の非を認めず、自分も騙された被害者であると訴えます。
さらにチャックに対し自分を他社の雑誌のバッシングから庇ってくれなかったことを非難し、自身が前編集長のマイケルと懇意であったことから、その復讐なのではないかとチャックに言い放ちます。
チャックは『ニューリパブリック』の他のジャーナリストからも良く思われていなかったため他の記者からも冷たい態度を取られてしまいますが、実際はチャックはスティーブンのジャーナリスト生命を守ろうと『フォーブスデジタルツール』の編集長にかけ合うなど手を尽くしていました。
この後、ハッカーに関する記事だけでなく、スティーブンがこれまで書いてきた記事のほとんどが捏造であったことが判明します。
スティーブンを庇っていた同僚たちはこの事実を知り、チャックに対して謝罪をします。
ロースクールに通いながら一流雑誌でジャーナリストを務めるというのは非常に困難なことであり、スティーブンは取材に足を運ぶことができず自分で作り上げたフィクションをあたかも実際にあった出来事のように記事にし続けていたのでした。
捏造を行ってきたことが判明したスティーブンは解雇され、裁判にもかけられます。
冒頭で母校の生徒たちに誇らしく語っていたのはスティーブンの妄想でした。
現実のスティーブンの姿とは…?
結末は本編をごらんください。
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映画『ニュースの天才』感想・評価
地位や名声、夢に捉われてしまった青年の物語で、胸が痛くなるストーリーです。
最後まで自分の非を認めずに相手に責任をなすりつけようとするスティーブンの姿がよりリアルな描写になっています。
追い詰められた人間のとってしまう行動ってこういう感じなのだろうなと感じてしまいました。
また親のプレッシャーから逃れられなかったことも、この捏造事件を起こしてしまったきっかけになっていると思います。
スティーブンがもっと無責任に自由に生きられえる性格であったならばこんな事件は起こさなかったのではないかと思わずにいられません。
しかし結果的にジャーナリストしては無責任な行動を取っていたわけで、その矛盾点にも寂しさ含めた面白さを感じてしまいます。
どうしてバレることなくスティーブンがジャーナリストとして活動を続けられたのかという点も、彼の記事が実際に面白いもので人気を博していたからという背景があるわけで、その才能故に罪を犯し続けることになってしまったことも非常にドラマを感じます。
ヘイデンクリステンセンがスティーブングラスを好演していて、スマートな青年から追い詰められた時の責任転嫁の様子や教室で一人佇む様子といったシーンでのギャップを見事に印象的に演じています。
庇う必要のない青年であるはずなのに、映画を観ていてどこか再起を期待してしまうような気持ちにさせられるのはヘイデンクリステンセンの演技によるものでしょう。
実話が基になっているということもあり、短いながらも非常に見応えのある映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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