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映画『ウッジョブ』作品情報
今回のおすすめ映画は『WOOD JOB!(ウッジョブ)』です。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)』は染谷将太さん、長澤まさみさん、伊藤英明さんなど豪華キャストが集結した矢口史靖監督作品です。
原作は三浦しをんさんの『神去なあなあ日常』です。
映画の副題も『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』となっています。
『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』を手掛けている矢口史靖監督らしく『WOOD JOB!(ウッジョブ)』もとても面白い映画になっています。
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それでは『WOOD JOB!(ウッジョブ)』の映画紹介です。
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)』は2014年に公開された日本映画です。
上映時間は116分。
監督は矢口史靖監督。
『スウィングガールズ』『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』『アドレナリンドライブ』などを監督しています。
原作は三浦しをんの『神去なあなあ日常』です。
キャストは
平野勇気…染谷将太
石井直紀…長澤まさみ
飯田与喜…伊藤英明
飯田みき…優香
中村清一…光石研
中村祐子…西田尚美
田辺厳…マキタスポーツ
小山三郎…有福正志
林業組合専務…近藤芳正
指導員B…田中要次
山根利郎…柄本明
勇気の父…菅原大吉
勇気の母…菅原由里子
高橋玲奈…清野菜名
飯田しげ…小野敦子
山本翔…永沼伊久也
内藤力…青木健
ほか。
映画『ウッジョブ』ネタバレ・あらすじ
大学受験に失敗し彼女の高橋玲奈(清野菜名)にもフラれてしまった平野勇気(染谷将太)は、憂さ晴らしに友人とカラオケをしていました。
そのカラオケの帰り道に勇気はあるパンフレットを目にします。
勇気はパンフレットに載っている女性に惹かれ興味を示します。パンフレットは林業に関するもので林業を学ぶ『緑の研修生』を募集するパンフレットでした。
勇気がパンフレットに載っていた女性に惹かれたからという理由で、この『緑の研修生』に参加し林業を学ぶことを決めます。
研修に参加するために向かった場所は新幹線に乗り電車を何度も乗り換えて辿り着いた超田舎でした。
あまりに田舎のため携帯電話の電波も入らない状態でした。
いきなり想像と違った環境に出くわし勇気は引き返そうとしますがうっかり携帯電話を水没してしまい、さらに引き返すための電車が来るのは6時間後になることを知り、仕方なく迎えに来た林業組合の人間の車に乗り込みました。
林業に対して志も目標も持っていない勇気は、やる気を出さず明らかにやる気のない態度で参加していました。
研修の内容は1ヶ月で林業の基本的なことをマスターし、その後は現場に出て1年間過ごすというものでした。
やる気のない勇気はチェーンソーの指導に来ていた飯田与喜(伊藤英明)に激しく叱責されます。
おまけに勇気は怪我もしてしまい、早々と逃げ出して家に帰りたくなります。
なんとか逃げ出そうと適当な理由を考えながら林業組合の事務所に辞める事を告げに行きますが、ちょうど先日激しく叱られた与喜がいたためビビッて事務所に入ることが出来ずに引き返します。
なんとか帰ろうとバス停に向かおうとしますがバス停まではかなりの距離がありました。
途方に暮れる勇気でしたが、そこに1台のバイクが通りかかり勇気はそのバイクに乗せてもらい駅に向かう事にします。
バイクに乗っていたのはなんと勇気がパンフレットを見て惹かれた女性である石井直紀(長澤まさみ)でした。
直紀は勇気に対し「とっとと帰れ!迷惑や」と厳しい言葉をぶつけます。
罵れた勇気は帰るのをやめて絶対に最後までやり遂げる決心を固めます。
研修はとても厳しく参加した研修生はどんどん辞めていきます。そんな中で勇気は根性を見せ最後まで研修をやり遂げました。
研修を終えて資格を取得した勇気は現場に出ることになり、神去村の中村林業でお世話になることになります。
さらに勇気は飯田家に居候させてもらう事になっていました。そこへ勇気を迎えに来たのは厳しく怖い与喜でした。
勇気は与喜の家に居候することになっていたのでした。もちろん仕事も与喜と一緒にすることになります。
与喜の運転するトラックに乗り飯田家へと向かう勇気は、道中にあった鹿の死体を持ち帰る与喜の様子をみたりで、あまりの田舎さに驚きます。
飯田家に到着した勇気は与喜の奥さんである飯田みき(優香)や母親のしげ(小野敦子)に温かく迎えられます。
勇気はすぐに中村林業の親方・中村清一(光石研)の元へ行き、そのまま親方と与喜と共に山へと向かう事になりました。
山では雨が降りしきる中、中村林業の男たちが働いていました。
勇気は足を滑らせて斜面を滑り落ち下半身を蛭に襲われてしまい、いきなり中村林業の従業員たちの前で醜態を晒してしまいました。
さらに飯田家で夕食に出されたのは来る途中に与喜が拾ってきた鹿の刺身とマムシの飲み物で、勇気は食欲がわきません。
さらにタイミングの悪いことに与喜が浮気をしたのが奥さんのみきにバレていて、みきはすこぶる機嫌が悪く食卓の空気は最悪なものでした。
とてもやっていけないと感じた勇気は飯田家から脱走しようと目論むのでした。
脱走を試みた勇気でしたが、バス停までの距離があまりに遠く、どうしようかと思案しているところを買い物に向かう与喜に見つかってしまいます。
そのまま車に乗せられる勇気、車には親方の清一の奥さんである祐子(西田尚美)も小学生の息子も乗り込みました。
到着した町で勇気は携帯電話を修理に出します。
その帰り道、勇気は直紀を発見したのでした。そして与喜から直紀にことを聞きますが、直紀は『緑の研修』でやって来た男と大恋愛をしたもののその男が突然いなくなってしまったという過去を持っていました。
勇気は本格的に仕事に参加するようになります。
叱られる日々の中で勇気はなんとかぁ頑張って仕事を続けていました。ある日与喜とみきが子作りをするというので勇気はその日は家にいないように言われます。
与喜は勇気にけしかけ直紀のところに行くように提案します。勇気は直紀の元へ行ってみるものの、直紀は勇気に対して冷たい態度でした。
直紀は学校の先生をしていて勇気は直紀についていきます。
しかし小学校の生徒たちに勇気が股間を蛭に襲われたことが広まっていて小学生たちから勇気はからかわれ苦い思いをします。
また会長を務める山根利郎(柄本明)は自分に挨拶に来なかったとい理由で勇気に嫌味を言います。勇気は直紀の家に泊めてもらえるはずもなく親方の清一の家に泊めてもらう事になります。
勇気は仕事を頑張り成長しついにチェーンソーで実際に木を切らせてもらいます。その難しさを目の当たりにし、与喜のすごさを改めて痛感する勇気。
また親方の清一は後の世代のことまで考えた経営を行っていて勇気は感心し感動します。
仕事をしている勇気の元にみきに頼まれた直紀がお弁当を届けにやってきます。
そのまま2人は昼食を共にしこれまでになくいい雰囲気になります。雨が急に振り出し勇気と直紀は軽トラックに避難します。そこで直紀は以前付き合っていた男が携帯電話の電波が届かないことを理由に村を出て行ったことを話します。
それを聞いた勇気はそれなら引っ越せばいいのにと軽く言葉を発すると、この言葉を聞いた直紀は怒って帰ってしまいました。
勇気の元に修理に出していた携帯電話が返ってきます。使えるようになった携帯電話には元カノの玲奈から留守番電話のメッセージが入っていました。
玲奈は大学で入っているサークルの関係で、サークルの仲間で勇気のいる村に行きたいということでした。勇気はこの申し出を快諾し、村には玲奈の大学のサークルの若者たちがやってきました。
あまりの田舎さにはしゃぎ写真を撮っている大学生たちに勇気も付き合っていましたが、村や村人たちをバカにするような発言に腹が立ち、怒ってカメラのメモリーを取り上げ追い返します。
冬がやってきました。村では恒例の祭りが催されることになっていましたが、勇気もその祭りの打ち合わせに参加することになります。
勇気も村人たちに仲間と認められた証でした。しかし会長の山根は挨拶に来なかったことを根に持っていて勇気を村の仲間に迎え入れることを良く思っていませんでした。
他にも1年間の期限付きで村に来ている人間を認められないという意見を言う男たちもいましたが、与喜が勇気を「こいつは山の男だ」と言って庇ってくれました。
山の雪も溶けて春がやってきました。山には山止めと呼ばれる山に入ってはいけない日があり、山の神様が木を数える日と言われていました。
勇気は村の子供たちと川の近くで焚火をして遊んでいました。そこに直紀がやってきて危ないから火遊びをしないようにと注意をします。
しかし子供1人である山根の孫のケンジが口うるさいから嫁に行けないと直紀に言い放ち直紀は怒ってしまいます。
直紀がケンジを無視するのでケンジはどうしていいかわからず山の中へ1人で入って行ってしまいます。
ケンジは帰って来ず山の中で迷子になっていると大騒ぎになり、村の男たちは緊急事態として身体を清めて山の中に入ります。与喜と勇気も山に入りケンジの捜索にあたりました。
山の中で勇気は何者かに手を引っ張られます。手を引かれるままに山の中に入っていくと突然その手を離されます。
するとそこには探していたケンジがいました。勇気の手には米粒がついていました。勇気は以前自分のおにぎりを半分山の神様にお供えしていました。
ケンジを連れて山を下りた勇気は英雄となります。
勇気を嫌っていた山根もケンジを助けてくれた勇気に心からお礼を言いました。しかし勇気の耳にはマムシが噛みついていてそれに気が付いた勇気は気を失いそのまま救急車で運ばれました。
大事に至らなかった勇気は催される祭りに参加することになります。
ふんどしになって祭りへと参加することになるものの、内容がどんなものなのかはまったく聞かされていませんでした。
祭りは切り倒した神木を丸太にして、山の頂から滑車に乗せて滑らせ、しめ縄のあるところで止まるという内容でした。
勇気は与喜と共にこの神木を切り倒し、他の男たちと共に丸太を滑車まで運んでいました。
しかし縄が足に絡まって取れなくなってしまい、丸太はそのまま滑車に乗せられ山を麓まで滑り落ちようとしています。勇気は丸太に跨り丸太と共に猛スピードで山のふもとへと滑り落ちていきました。
いよいよ勇気が帰る日がやってきてしまいました。直紀は駅に来れなかったものの、みんなが見送りにやってきています。
与喜は涙を流していました。
電車が出発するとバイクで直紀が電車と並走して勇気を見送りました。
直紀は手に勇気の愛羅武勇と書かれた手ぬぐいを掲げていました。
直紀のメッセージでしたが、勇気はわからず手を振り続けていました。
東京に帰ってきた勇気は1年しか時が経ってないと思えないほど、東京がよその街に感じていました。
勇気が下した決断は…?
結末は本編をごらんください。
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映画『ウッジョブ』感想・評価
矢口史靖監督の映画って本当にハズレがないのですが、この『WOOD JOB!(ウッジョブ)』も例にもれずとても面白い映画となっています。
笑えるし感動できるしで、かなり大満足をして頂けるのではないかと思います。
笑いを散りばめるのが本当にうまいなぁと観ていて感嘆してしまいます。
そして矢口史靖監督の映画の特徴として出演している俳優が非常に輝いているのです。
この『WOOD JOB!(ウッジョブ)』でも皆さん本当に輝いていてとても魅力的です。
端役の方々も非常に魅力的です。
矢口史靖監督の映画に出演することは俳優にとって大きな喜びなのではないかと思うほどに、みなさん輝いていて、きっと演出が上手いんだろうなと思います。
そしてこの『WOOD JOB!(ウッジョブ)』に主演した染谷将太さんですが、やはりこの人は本当に演技が上手いですねぇ。
どんな役を演じてもリアリティを持たせてしまう演技力は本当に天才的だと思います。情けなくても人間味のあるキャラクターをこの『WOOD JOB!(ウッジョブ)』でも魅せてくれています。
あと何よりコメディセンスが抜群だと思います。
きちんと役柄を活かした芝居の中で笑わせてくれるので、もっとコメディの部分も評価されてほしいなぁと個人的には思います。
長澤まさみさんもすっごくいいです。
この人もいろんな役を魅力的に演じてくれて大好きな女優さんです。
今回の一見男勝りな役柄でも女性としてとっても魅力的に見せるのは選ばれた才能と言って過言ではないでしょう。
そして伊藤英明さんですが、僕はこの人は演技が上手いという印象は正直ないのですが、この『WOOD JOB!(ウッジョブ)』ではすごくいいんです。
役柄に合っているのか矢口監督の演出が上手いのか非常に魅力的なのです。見方が変わってしまうぐらい輝いています。
軽く観れますし、大いに笑えて大いに感動できるとても素晴らしい映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)』
少年よ、大木を抱け。
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