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映画『アリーキャット』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『アリーキャット』です。
映画『アリーキャット』は窪塚洋介さん、ドラゴンアッシュの降谷建志さんをはじめ、市川由衣さんや品川祐さんど豪華キャストが顔をそろえた映画となっています。
内容や全体的なつくりとしては、ミニシアターが元気のよかった僕としては、ミニシアター系の映画を観ている懐かしい気持ちがいい意味で蘇ってきた印象を受けました。
窪塚洋介さんと降谷建志さんの画になり具合が圧倒的にスゴイ映画。
それでは『アリーキャット』の映画紹介です。
映画『アリーキャット』は2017年に公開された日本映画。
上映時間は129分。
監督は榊英雄監督。俳優としての活躍はもちろん『誘拐ラプソディー』などを監督しています。
キャストは
朝秀晃(マル)…窪塚洋介
梅津郁己(リリィ)…降谷建志
土屋冴子…市川由衣
玉木敏郎…品川祐
柿沢美智也…三浦誠己
南雲壮介…高川裕也
田口直樹…川瀬陽太
倉持洋一…森岡豊
多田瑞希…柳英里紗
橋本健吾…馬場良馬
羽柴康夫…火野正平
ほか。
映画『アリーキャット』ネタバレ・あらすじ
東洋太平洋チャンピオンにも輝いたことのある元プロボクサーの朝秀晃(窪塚洋介)は警備会社のアルバイトをしながら細々と暮らしていました。
秀晃は猫のマルを飼っていましたが、ある日マルがいなくなってしまい、近所の人と探しますが見つかった猫はマルではない猫でした。
秀晃はもしかしてと保健所へと向かいます。秀晃が保健所に入ろうとすると、ちょうど猫を抱えた男性、梅津郁巳(降谷建志)が出てきました。
秀晃がよく見ると郁巳が抱いている猫はマルでした。
秀晃は安堵して郁巳に自分の飼っている猫だと説明し引き取ろうとしますが、郁巳は自分が今もらって来たリリィという猫だと言い、秀晃に猫を渡しません。
説得しようとする秀晃でしたが郁巳は聞く耳を持たずそのまま猫を抱いて自転車で帰ってしまいました。
部屋で寝ていた秀晃にアルバイト先の警備会社から電話がかかってきます。
秀晃が元ボクサーという事でうってつけの仕事があると上司は言い、秀晃はある女性のボディガードの仕事をするように指示されます。
指定されたクリーニング店に行くと中から土屋冴子(市川由衣)が出てきた、依頼したのは自分ですと自己紹介しました。
冴子は交際していた玉木敏郎(品川祐)の病的なストーカー被害に遭っていて、もう一度会いたいという玉木の要望を聞いてもう一度会うことになっているものの、不安だから近くで見ていてほしいと秀晃に頼みました。
秀晃の警察に言った方が良いという提案を断る冴子には何か隠していることがありそうでした。
冴子にはまだ幼い一人の息子がいました。
冴子と玉木は喫茶店で会い話をします。秀晃は喫茶店のカウンターで他人のフリをして様子を伺っていました。
冴子がきっぱりと別れることを告げている時に、喫茶店に偶然郁巳が入ってきて、秀晃の隣の席に座ります。郁巳は喫茶店の常連のようでした。
秀晃に気が付いた郁巳は猫が餌を食べてくれないと相談します。マルが心配な秀晃はいつもあげていたキャットフードを絵まで描いて説明し、郁巳にちゃんと面倒を見てくれと頼みます。
その間に、別れ話を言われた玉木が逆上し手を上げそうになったので、秀晃が止めに入りますが、郁巳は正義感の強い男で関係ないのに割って入り玉木を喧嘩慣れしていない感じで殴ります。
騒ぎが大きくなり喫茶店の店員が警察に通報し、秀晃と郁巳は店を後にしました。
玉木は冴子の見られたくない写真を持っていて、なんとか別れるのを止めようとしていました。
ボディガードの仕事は終わり、通常の警備員の仕事をしていた秀晃でしたが、警備会社から変な画像が送られてきて困っていると電話がかかってきます。
ボディーガードの際のトラブルならば、大事になる前に自分で片づけてるように命令されます。
同じ頃、冴子の元にもその嫌がらせの画像が玉木から送られてきていて、保育園などにもその画像はまかれていて、冴子は保母さんからはっきり言って迷惑だと注意されます。
玉木は保育園にまでやってきて無茶な行動に出ます。事態を重く見た保育園側は冴子の息子の隼人の安全を考えて冴子と離すために施設に入れる手続きを行います。
隼人は施設に入ることになります。秀晃は問題解決のために冴子の元に来ていました。
そして施設に隼人を送るために、自動車整備工場に勤めている郁巳の元にやってきて、自分は車もないし免許もないので車を出して欲しいと頼みます。
郁巳は秀晃の頼みを受けて車で隼人を送ります。
隼人を施設に預けた後、秀晃と冴子と郁巳の3人はこれからのことを話そうとしますが、そこに玉木が武器を持ってやってきます。冴子は危険な目に遭いますが秀晃と郁巳はなんとか玉木を捕らえます。
しかし今度はそこに警察を名乗るスーツ姿の2人組がやってきました。冴子を連れ去ろうとしているので秀晃は事情を聞きます。
会話の中で警察ではないと感じた秀晃は冴子を奪い返し郁巳と共に2人組から車で逃げました。
冴子は自分の過去を2人に話しはじめます。冴子は昔デリヘル嬢をしていて、その時に政治家の南雲壮介(高川裕也)の愛人をしていたことも話します。
冴子はこの時に南雲に対して南雲を利用しようとする行いをしていて南雲に行方を追われていたのでした。
冴子は過去に関わっていた経営コンサルタントを名乗る柿沢美智也(三浦誠己)を頼るしかないと、昔住んでいた場所へと向かう事にします。秀晃と郁巳は冴子を東京まで送り届けることにしました。
冴子は昔同僚だったデリヘル嬢の多田瑞希(柳英里紗)と再会します。瑞希なら柿沢の連絡先がわかると思い郁巳と秀晃が動いていたのでした。
しかし追手の2人組はここまで追いかけてきていて、拳銃を出して脅迫してきますが秀晃は1人を殴り倒し拳銃を奪って逃走し、3人は瑞希のマンションに身を隠しました。
2人組の男は南雲のSPでした。冴子は瑞希に頼んで柿沢に連絡を取ります。
柿沢と冴子が会う事になり、秀晃と郁巳は冴子を柿沢の元へ送り届けます。
柿沢は秀晃と郁巳に大金の入った封筒を差し出しました。冴子を守ってくれたお礼と言う事でしたが、秀晃と郁巳はそんなつもりではないと憤慨します。
本当に柿沢は冴子を守るのか疑問を持ち始めた秀晃と郁巳は柿沢に敵対心を持ちますが、柿沢は言うことを聞かないと判断すると、秀晃のボクサーの過去を話し始め、当時後援会長を務めていた羽柴康夫(火野正平)の名前を出してきました。
秀晃は目をかけてくれていた羽柴に挨拶もなく行方をくらませていて、さらに最後に多額の借金もして迷惑をかけていました。
羽柴は現在は暴力団の幹部となっていました。羽柴の名前を出されて秀晃は何も言えなくなり、大金を受け取って店を後にしました。
その頃、瑞希のマンションには玉木が訪れて瑞希から冴子の居場所を聞こうとしていました。瑞希は玉木に乱暴され殺害されてしまいました。
帰りの車の中で、秀晃あまりに危険な状態にこのまま帰ることを決めて、自分の気持ちをなんとか静めようとしていました。
しかし郁巳は納得のいかない様子をずっと出しています。
秀晃は郁巳の態度も手伝って、冴子を助けに行くことを決め、郁巳に車で引き返すように言いました。その頃カーラジオからは瑞希が殺害されたニュースが流れていました。
秀晃は覚悟を決めて、柿沢の情報を入手するために羽柴の元を訪れました。羽柴は怒りを露にし土下座している秀晃の頭を踏みにじります。
郁巳がかばい郁巳も同じように足蹴にされます。郁巳は我慢できずに秀晃がSPから奪った拳銃を羽柴に向けますが、簡単に殴り倒されてしまいました。
羽柴は郁巳のことを気に入り秀晃に大切にするように言い、情報を与えて二度と顔を見せるなと秀晃に言いました。
秀晃は柿沢から受け取った大金を羽柴に差し出していましたが、羽柴はそれを秀晃に返しました。
柿沢は南雲と結託していて冴子は南雲に引き渡されることになりホテルへと連れてこられていました。
秀晃と郁巳もホテルへと到着します。秀晃は冴子のいるホテルの部屋へと向かいました。
南雲が来る前に冴子に会った秀晃は、冴子が持っている南雲出されたくない写真をすべてさらけ出して、海外に高飛びするように提案します。
お金は柿沢から受け取った大金があり、偽造パスポートも郁巳の社長が用意してくれると説得します。
南雲がやってきて秀晃は身を隠します。冴子に襲い掛かった南雲に秀晃が殴りかかります。
しかし南雲は柔道の有段者で、秀晃はボクサー時代の後遺症があり、劣勢になります。冴子が後ろから鈍器で南雲の頭を殴り、ふらついたところを秀晃がアッパーでとどめをさしました。
ホテルのロビーではSPたちが極秘に玉木を連れてきていました。
玉木に冴子を殺害させようと目論んでいましたが、玉木が部屋に行くと中にはボコボコになった南雲のみがいて、玉木は心無い表情で南雲を刺し殺しました。
冴子はボロボロになっている秀晃を連れて車のある駐車場に行きます。
車にいるはずの郁巳がいません。冴子は後部座席に瀕死の秀晃を乗せて自分で運転しようとしますが、SPの1人に見つかってしまいます。
冴子はアクセルを思い切り踏み込んでそのSPを撥ね飛ばします。しかし次の瞬間何者かによって冴子は車から引きずり出されてしまいます。
立っていたのは玉木でした。玉木は冴子に持っていた包丁を振り下ろそうとしますが、駆け付けた郁巳が玉木の頭部を銃で撃ち抜きました。
3人は車で走ってその場から逃げました。秀晃は危険な状態に陥っていて「死にたくない」と感情を露にしていました。
郁巳は「死ぬタイミングを間違えるなよ」と声をかけていました。
秀晃の運命は…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『アリーキャット』感想・評価
映画『アリーキャット』ですが、窪塚洋介さんと降谷建志さんのW主演というだけで観る価値が十分にある映画だと思います。
被写体としても存在感十分で観ていて終始ワクワクさせてくれました。
これはもう持って生まれた才能と生きてきた経験が重なってこそなせることだと思います。
映画自体はレビューなどではイマイチという意見も正直あるのですが、そんなこともなく楽しめました。
ただ途中ちょっと昔のVシネマを思い出させるような感じは正直ありましたが、そこは主演のお2人の自然と出てしまうおしゃれ感でしっかり引き戻してくれます。
火野正平さんが個人的にすっごい良かったです。単純に怖かったですし、その中で見せる優しさが心に沁みました。
市川由衣さんもかなり身体を張っていて、こういう役やるんだなぁと驚いてしまいました。
とても熱演されていてよかったと思います。
おしゃれなミニシアター系の映画っぽい感じはするのですが、内容的には結構ドロドロした感じになっています。
勧善懲悪なラストにもなっているので観てすっきりできる映画でもあります。
マルが生きていて本当によかったです。
南雲を演じた高川裕也さんがVシネ感を出しているのか柿沢を演じた三浦誠己さんがVシネ感を出しているのか演出なのか、とりあえずこの辺りがVシネ感の要因のような気がしました。
三浦誠己さんはとても分かりやすい演技をされていたなぁという印象です。
降谷建志さんはやる役柄はビジュアル的に限られてくるとは思いますが、もっと俳優活動をしてほしいなぁと思います。
観たのは『けものがれ、俺らの猿と』以来になる気がします。
あの時もかっこよかったんですよね。
おすすめ映画です。ぜひ。
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映画『アリーキャット』
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