クリックできる目次
映画『フライト』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『フライト』です。
映画『フライト』はロバートゼメキス監督、デンゼルワシントン主演、ドーンチードル、メリッサレオらが出演する豪華な顔ぶれの映画となっています。
このそうそうたる顔ぶれに負けることのないジョンゲイティンズの素晴らしい脚本、リアルな映像、キャスト全員の存在感など、非常にクオリティの高い映画です。
感動の終盤に涙がこぼれます。
※映画『フライト』は実話ではありません。
それでは『フライト』の映画紹介です。
映画『フライト』は2013年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は139分。
監督はロバート・ゼメキス監督。
『フォレストガンプ/一期一会』『バックトゥザフューチャーシリーズ』『キャストアウェイ』など数々の名作を世に送り出している言わずと知れた名監督です。
キャストは
ウィップ・ウィトカー…デンゼル・ワシントン
ヒュー・ラング…ドン・チードル
ニコール・マッゲン…ケリー・ライリー
ハーリン・メイズ…ジョン・グッドマン
チャーリー・アンダーソン…ブルース・グリーンウッド
エレン・ブロック…メリッサ・レオ
ケン・エヴァンス…ブライアン・ジェラティ
マーガレット・トマソン…タマラ・チュニー
カテリーナ・トリーナマルケス…ナディーン・ベラスケス
患者の男性…ジェームズ・バッジデール
ディアナ…ガーセル・ボヴェイ
ほか。
映画『フライト』ネタバレ・あらすじ
ホテルの一室で目を覚ましたウィップウィトカー(デンゼルワシントン)は、ベテランのパイロットです。
ウィップの傍らには同じフライトで飛ぶ予定の客室乗務員のカテリーナトリーナマルケス(ナディーンベラスケス)がいて、フライトの前夜を同じベッドで過ごしていました。
ウィップは元妻のディアナ(カーセルボヴェイ)から電話が入り、息子の進学にかかる費用で揉めていました。
ウィップはお酒を飲み、薬物を摂取した状態でフライトへと向かいます。
彼にとってこれは特に珍しいことではありませんでした。
飛行機に乗り込みコックピットに入り、副操縦士のケンエヴァンス(ブライアンジェラティ)と挨拶を交わします。
エバンスはこの時、ウィップからお酒の匂いがしていることに気が付いていました。
ウィップはよく知る客室乗務員のマーガレットトマソン(タマラチュニー)に、砂糖たっぷりのコーヒーとアスピリンを頼みました。
空は悪天候となっていましたが、予定通りフライトは開始しました。
乱気流の中を上昇していく飛行機は激しく揺れ、さらにウィップはセオリー通りではなく自分の経験からくる操縦を行って、進路を変更し雲の切れ間を目指して飛行機を上昇させたので、飛行機はさらに激しく揺れました。
ウィップの読みはあたり、雲の切れ間に出た飛行機は安定を取り戻し、乗客からは拍手が起こっていました。
一方その頃、疲れた様子の女性ニコールマッゲン(ケリーライリー)は、仕事を終えた後に薬物を買いに来ていました。
一度は断っていたものの、再び誘惑に負けてしまったのでした。
薬をもらったニコールは帰宅しますが、家賃を滞納しているため大家の男が家賃を払えと待ち構えていました。
飛行機が安定すると、ウィップはエヴァンスに操縦を任せ、乗客にマイクを使って挨拶をしました。
乱気流が発生しているためドリンクの提供サービスを取りやめることを伝え、ユーモアも混ぜて乗客を笑わせていました。
ウィップはアルコール依存症なので、この時にオレンジジュースにウォッカを入れていました。
空になったウォッカの空き瓶を飛行機のゴミ箱に捨てコックピットへと戻りました。
フライトは問題なく続いていて、エヴァンスに任せたままウィップは眠っていました。
すると突然飛行機に大きな衝撃が走ります。
エヴァンスはハンドルを握っていますが、操縦不能だと言って焦りだしています。
動揺しているエヴァンスとは対照的にウィップは冷静に様々な手を使って対処していきます。
しかしどうやっても飛行機を持ち直すことはできず、飛行機は急降下を続けていきます。
管制員と連絡をとり緊急事態を宣言し、不時着するしかないことを伝えますが、近くの空港への着陸はエンジンが停止してしまっているために不可能でした。
飛行機は急降下を続け、このままでは住宅密集地に突っ込んでしまうことになります。
ウィップは期待を安定させて滑空させるために、背面飛行を試みて実行します。
飛行機は完全に逆さまの状態になりながら、飛行を続けていきます。
背面飛行により滑空を続けた飛行機は広い野原までたどり着き、着陸を試みます。
ウィップは最後に『衝撃に備えろ』と言葉を発し、飛行機は大きな衝撃とともに野原に不時着を果たしました。
この事故で乗客4名と客室乗務員25名が命を落としましたが、背面飛行を行わずに墜落していれば間違いなく誰一人助からなかったはずの事故だったために、ウィップは奇跡を起こしたパイロットとしてメディアで英雄として扱われました。
病室で目を覚ましたウィップの前には、心を許せるかつての同僚のチャーリーアンダーソン(ブルースグリーンウッド)がいました。
チャーリーはこれから始まる安全委員会の調査において、ウィップを守る役割をになってくれる立場でした。
安全委員会の調査員が病室に入ってきて簡単な質問をします。
ウィップはこの時に命を落とした人たちがいることを聞き、さらに付き合いの深かった客室乗務員のトリーナが亡くなってしまったことを深く悲しみました。
トリーナは背面飛行の際に、天井部分(背面飛行の際は下になっている)に落ちてしまった乗客の子供を救うために、自分のシートベルトを外し移動していました。
その結果、命を落としてしまっていました。
ウィップは軽傷だったために、数日で退院が可能になります。
ウィップの友人のハーリンメイズ(ジョングッドマン)が病室にやってきます。
ハーリンがお酒を持ってきているのを見て、ウィップは酒はもうやめたと言って持って帰るように言い、退院の時に迎えに来てくれるように頼みました。
入院中、薬の過剰摂取で入院していたニコールと喫煙所で知り合ったウィップは、住所を聞いて尋ねることを約束していました。
ウィップは退院すると、自分の自宅にはマスコミが殺到しているために帰れないと判断し、父親の残した農場にある田舎の一軒家へと向かいます。
家に到着するとすべてのアルコールを処分しました。
チャーリーから連絡が入り、今後の流れの説明を兼ねて朝食をとることになります。
チャーリーとともにいたのは弁護士のヒューラング(ドンチードル)でした。
ウィップはなぜ弁護士が必要なのか訝しみました。
ヒューは、ウィップの血液が病院で採血されていて、検査の結果ウィップの血液からアルコールと薬の成分が検出されていることを話しました。
アルコールの血中濃度は、車の運転であっても、即刑務所行きの濃度でした。
飛行機事故は航空会社や設計会社などの責任のなすりつけ合いになるため、ウィップのこの件を取り上げてウィップの責任にしようとする可能性が大いにあるため、チャーリーは弁護士のヒューを用意したのでした。
事故自体は完全に飛行機の故障によるもので、ウィップの奇跡的なフライトがなかったら、全員が命を落としていたのは明白でしたが…。
ウィップは恐怖を感じ、自暴自棄になり断とうと思っていたお酒を大量に買い込み、飲んだくれる生活も戻ってしまいます。
病院で出会ったニコールの元へ行くと、ニコールはちょうどアパートを追い出されているところで、ウィップはニコールを自宅に連れて帰りそのまま一緒に住むことになります。
しかしウィップのお酒に溺れている様子を見たニコールは更生中の自分に悪影響しかないと判断し、ウィップの前から去っていきました。
ヒューは採血に関して病院と安全調査会の穴を突いて、アルコール成分が検出された結果を無効にできたことをウィップに報告しました。
しかし飛行機のゴミ箱からウォッカの空瓶が2本見つかったことを報告し、心当たりがないかと訊きます。
ウィップは俺は3本飲んだから2本しか見つかっていないのはおかしいなと返しました。
ヒューは正直に、いかにウィップに対して幻滅したかと話します。
今回のフライトに関して、空港会社は10人のパイロットに同じ状況をシュミレーションフライトさせましたが、ウィップのように不時着を成功させたパイロットは0人でした。
一人もいなかったのです。
ヒューはその結果からもウィップのことを尊敬していましたが、ウィップの振る舞いはそれ以上にヒューを幻滅させるものでした。
ウィップの暮らしはさらに荒んでいき、元妻の家にまでお酒を飲んで押しかけ、息子から「出ていけ酔っ払い!」と罵倒されてしまいます。
マスコミ追われ行き場のなくなったウィップはチャーリーの元に身を寄せますが、チャーリーはお酒をやめられないウィップに愛想を尽かしていました。
ウィップはチャーリーに謝罪し、お酒を断つ約束をして公聴会の日までチャーリーの家で寝泊まりしました。
ウィップは約束通りそれから8日間お酒を一滴も口にしませんでした。
公聴会のためにホテルに前泊することになります。
ヒューもお酒を断っているウィップを見て嬉しそうでした。
翌日の公聴会に備え、入り口には警備員が配置され一夜を過ごすウィップでしたが、チャーリーやヒューの期待を裏切り、結局お酒に手を出してしまい、翌朝トイレに頭を強打して倒れている状態で発見されます。
公聴会に出られる状態ではないため、仕方なくウィップの友人のハーリンが薬を持って現れ、違法な行為によって頭をシャキッとさせて公聴会に臨むことになりました。
ヒューが手をまわしておいたおかげで、ウィップは薬物やアルコールに関して疑いをかけられることなく公聴会は進んでいきました。
しかし、やはりゴミ箱から見つかったウォッカの空き瓶が問題になります。
客室乗務員の中で、トリーナの血液からアルコールが検出されていたことが発表されます。
トリーナはフライト前夜にウィップと一夜を共にしていて、アルコールを摂取していました。
さらにトリーナがアルコール依存症の治療を受けていたことも発表されます。
ウィップはこの事実を知らなかったので驚きます。
トリーナは事故で亡くなってしまっているために、本人はもちろん否定も肯定もできません。
安全委員会のエレンブロック(メリッサレオ)は、ウィップの意見を求めます。
エレンは「あなたはウォッカの空き瓶はトリーナが飲んだものだと思いますが?」と質問しました。
ウィップは黙り込みます。
ウィップは「神よ、力を」と口に出しました。
エレンはどういうことかわからず質問を繰り返します。
ウィップが亡くなったトリーナが飲んだものだと思うと発言すれば公聴会は終了で、ウィップも何も罪に問われることがありません。
しかし、ウィップにはそれはできませんでした。
「トリーナは飲んでいない。ウォッカは自分が飲んだものだ」
とウィップは発言しました。
さらに「フライトの数日前から、フライト中も、今も僕は酔っぱらっている。自分はアルコール中毒だ」と言葉をつづけ場内は騒然としました。
チャーリーは公聴会の中止を要求し、ヒューはあきらめた表情を浮かべました。
ウィップは刑務所に収監され、自分の状況を他の囚人たちの前で話し、告白をしたことで自分が本当に自由になれたと話していました。
ウィップに面会が入ります。
息子がウィップに会いに来ました。
息子がウィップに話した内容とは…?
結末は本編で…。
|
映画『フライト』感想・評価
映画『フライト』ですが、なんでしょうこの映画の世界に引き込まれる感覚は。
過去にも鑑賞していたのですが、久しぶりに鑑賞しても食い入るように見入ってしまいました。
デンゼルワシントンやドンチードルなどの名優たちの演技ももちろん素晴らしいですし、飛行機のフライトシーンもこれでもかの緊張感を与えてくれます。
そしてその中でジョングッドマンのキャラクターが箸休めの役割も担ってくれたりと、本当にお腹いっぱいになれる映画なのです。
デンゼルワシントン演じるウィップは本当にどうしようもない男なのですが、そんなウィップを見捨てられない人たちがいても不自然な感じがしないのは、デンゼルワシントンが見事に演じているからこそでしょう。
亡くなった客室乗務員のトリーナのせいにできず、正直に告白をするウィップのシーンでも涙腺崩壊するのに、その後の息子との面会のシーンでさらに涙腺が壊れてしまいました。
最初から最後まで最高の映画でした。
ちなみに事故原因は飛行機の経年劣化、故障が原因です。
おすすめ映画です。ぜひ。
感想はコメント欄にお気軽にどうぞ。
映画『フライト』
彼は英雄か 犯罪者か
飛行機に関する映画はこちらもおすすめ。
映画『ハドソン川の奇跡』ネタバレあらすじ感想
続きを見る