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映画『ハチミツとクローバー』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ハチミツとクローバー』です。
映画『ハチミツとクローバー』は羽海野チカによる人気恋愛漫画を原作とする映画です。
美術大学に通う男女の恋愛模様を芸術を交えながら描いた作品になっています。
原作を読まずに鑑賞した者の意見としては、非常にいいキャスティングでとても満足できる作品です。
アニメ化とテレビドラマ化もされている作品なので、ものすごい人気漫画ですね。
それでは『ハチミツとクローバー』の映画紹介です。
映画『ハチミツとクローバー』は2006年に公開された日本映画。
上映時間は116分。
原作は羽海野チカによる同名漫画『ハチミツとクローバー』。
監督は高田雅博監督。CMディレクターとして活躍している監督です。
キャストは
竹本祐太…櫻井翔
花本はぐみ…蒼井優
山田あゆみ…関めぐみ
真山巧…加瀬亮
森田忍…伊勢谷友介
花本修司…堺雅人
原田理花…西田尚美
原田…田辺誠一
藤原ルイジ…堀部圭亮
藤原マリオ…宮崎吐夢
宮大工職人…中村獅童
ほか。
映画『ハチミツとクローバー』ネタバレ・あらすじ
美大に大学生の竹本祐太(櫻井翔)は他の生徒たちと共に、美術史の講師である花本修司(堺雅人)の家で開かれる親睦会『花本会』に来ていました。
食事の準備をワイワイをしている生徒たちと少し離れた縁側に、竹本は一人腰かけて餃子を包んでいました。
花本会に出席している女生徒たちは竹本に聞こえない声で「変わってる」「美大生っぽくない」「彼氏にはちょっと、でも旦那なら。いややっぱり無理」など好き放題に噂していました。
そんな話をされているとは知らずに竹本が餃子を包み終わると、集まっていたメンバーは一斉に盛り上がりました。
竹本は一人で餃子を包んでいましたが、決して友達がいないわけではなくむしろ優しい性格で好かれています。
いざ花本会がスタートするといった時に、乾杯のビールが足りていないことがわかります。
花本が2階のアトリエにストックがまだあると言うので、竹本がすぐ率先して取りに向かいました。
2階がわかりにくい作りになっているからと案内役として竹本の先輩の真山巧(加瀬亮)も竹本と一緒に2階に向かいました。
竹本と真山が2階に行くと、知らない女の子が大きなキャンパスに夢中で絵を描いていました。
花本の従妹の娘である花本はぐみ(蒼井優)です。はぐみはヘッドホンで音楽を聴いているため2人の存在になかなか気が付きませんでした。
竹本ははぐみに一目ぼれをしました。真山は一目ぼれをしている竹本を見て「人が恋に落ちる瞬間を始めて目の当たりにした」と心で思っていました。
はぐみは少し変わった性格でしたが、天才的な芸術センスを持ち合わせていて美大に特待生として入学していました。
はぐみは竹本と真山の存在に気が付き驚いていました。
竹本と真山が1階に戻って花本「2階にいる女の子は誰ですか?」と訊ねていると、2階から駆け下りてきたはぐみが花本会に集まっているメンバーの横を駆け抜けて家から出て行きました。
はぐみは大学で少し浮いた存在でしたが、花本会の山田あゆみ(関めぐみ)と親しくなり、完全に惚れてしまった竹本もはぐみに話しかけて少しずつ距離を縮めていきました。
竹本が通う美大には8年生になる先輩がいました。森田忍(伊勢谷友介)という美大生で現在は長旅に出ています。
竹本は学生寮に住んでいましたが、森田は竹本の隣の部屋に住んでいました。
そんな森田忍が長旅から帰国して大学に戻ってきました。森田は才能豊かな芸術家で個展の話もきているほどの力を持っています。
森田ははぐみが絵を描いているところを偶然目撃します。森田は一瞬で才能を感じ、「お前いいな!センスあるよ!」とはぐみに声を掛けました。
はぐみが思い切るよく絵を描いている姿を森田は嬉しそうに見ていました。
竹本はたまたまその現場にいましたが、森田は絵ばかり見ていて竹本が目に入っていません。
そして竹本が挨拶をしても森田は竹本に「君誰だっけ?」と言う始末でした。竹本は寮の隣に住んでいることを話すと、森田はようやく思い出したようでした。
森田は藤原ルイジ(堀部圭亮)、マリオ(宮崎吐夢)のオカマの兄弟から個展の開催の話をもらっていました。
特にやることもないので講師の花本にやることを伝えました。
森田は個展の目玉になる作品を作る必要があり、大きな木彫のオブジェの制作に取り掛かります。はぐみは一心不乱に木を削っていく姿に圧倒されながらも嬉しそうに見ていました。
森田の木彫は終わりに近づいていました。森田は休憩を取っている時にはぐみと顔を合わせます。
はぐみは何の遠慮もなく「あの作品、1週間前の方がよかった」と森田に突然告げました。
森田は真顔ではぐみを見ていましたが、すぐに大笑いし「バレたか~!」と言いました。
そして「木彫は修正がきかないからきついよ」と嘆きました。はぐみはそんな森田に「でも、楽しそう」と声を掛けました。
森田は突然はぐみの横にあった看板に絵を描き始めます。
はぐみも一緒になって描き始め、まるでセッションのように2人は描いていき完成させてしまいました。
いつの間にか美大生の見物人が多数いて、2人に思わず拍手を送っていました。
竹本ははぐみのことを好きながらも、才能を認め合っているはぐみと森田を複雑な気持ちで見守っていました。
森田自身も木彫は途中から満足のいく作品ではないと感じていました。
しかし個展を主宰するオカマの藤原ブラザーズはそ木彫を絶賛し、やり直すには時間がないし、目玉になる作品が必要だからと、その木彫を個展に出品するように森田を説得しました。
個展に出品されたその木彫は500万円の値段がついていました。
美術関係者が訪れている中で、森田は木彫の件で自分の中で折り合いがついていないせいか、何かをごまかすようにお酒を飲んで酔っ払っていました。
竹本や真山、そしてはぐみは個展に訪れました。
花本はかつての同級生あった原田理花(西田尚美)と共にやってきました。真山は原田を見てテンションが上がってしまいます。
真山は原田のデザイン事務所で働いていたのですが、原田のことを好きになってしまい、会社内でそういった感情を持たれることを嫌う原田に解雇されていました。
真山は原田の使用したストローなどをコレクションしていて、完全にストーカーのようになっていて、本人にも自覚がありました。
しかしそんな真山に惚れているのが山田あゆみでした。
あゆみも真山を尾行したりしていたので、原田をストーキングする真山を尾行するあゆみという構図が出来上がっていることもありました。
はぐみは森田が納得のいっていない作品を個展に出していることにショックを受けている様子でした。
森田は「俺は悪くない」とはぐみに言っているようで自分に言い聞かせているようでした。
個展は盛況でしたが、森田が突然1人の男性を殴り飛ばしてしまいます。殴った相手は評論家でした。
森田は足早に個展会場を後にし、竹本や真山、はぐみとあゆみが追いかけました。会場では藤原ブラザーズが必死に相手に謝っていました。
竹本が何があったかを聞くと、評論家が森田の木彫を酷評し、その評価にはぐみが食って掛かり、森田はそれを止めていたら勢いで殴ってしまったとのことでした。
内情を聞いた全員は大笑いしました。
歩いていた先に真山が修理をしたボロボロの車がありました。森田はその車を懐かしがり、今から海に行こうと提案します。
5人は車に乗って海へと出発しました。
海に到着してはしゃいだ5人はそのまま旅館に泊まることにします。真山は竹本と温泉に入りながら「まだ気持ち伝えてないのか」と竹本に訊きました。
部屋で竹本ははぐみに自分の気持ちを伝えようとしますが、酔っぱらった森田が部屋の掛け軸を突然破り、自分の方が絵が上手いと言って絵を描き始め伝えられませんでした。
森田がテーブルの上にあった醤油を使って指で描く絵をみんなで見ていました。
翌朝、竹本が目を覚ますとはぐみと森田の姿がないことに気が付きます。
はぐみと森田は波打ち際に来ていました。探しに来た竹本は2人の背中を見ていました。
森田が突然はぐみにキスをしました。竹本は思わず目を伏せました。キスをされたはぐみは竹本のいる方に走ってきます。竹本は慌てて車の陰に隠れました。
海から帰ってきたはぐみはまったく絵が描けなくなってしまいます。講師の花本は竹本に「海で何かあったか?」と訊きます。
竹本は「何も」と嘘をつきますが、はぐみが森田となにかあったなと花本は読んでいました。
花本は「竹本ならよかったのになぁ」と言い、それを聞いた竹本は思わず無邪気に喜んでしまいました。
はぐみは時間が経っても絵を描くことができず、キャンパスを真っ黒に塗りたくっていました。竹本ははぐみの力になりたくてもなれない自分に歯がゆさを感じていました。
テレビの特集でイケメン芸術家として森田が特集されています。
森田も明らかに元気がない様子です。このテレビの放送を見た竹本は自転車に乗り相当な距離を漕いで森田の元へと行きます。
竹本が来たことに喜んでいる森田に、竹本は「テレビなんか出てる場合ですか!?はぐちゃんの力になれるのは花本先生でもなくて、もちろん僕でもなくて、森田さんあなたなんですよ」と森田に告げました。
竹本はそのまま自転車を濃いで旅に出ます。神社で野宿した竹本は目を覚ますと宮大工の職人(中村獅童)が作業をしていることに気が付きます。
竹本は近づき話します。職人は「やってみるか?」と訊きますが竹本が真に受けて「いいんですか!?」と答えると「いいわけねぇだろ!あっちいってろ!」と言われてしまいました。
花本の家では恒例の花本会が開かれていました。森田が突然現れて2階にあがりはぐみを連れて降りてきます。
森田は真山に車を借りると言い、そのままはぐみを連れて出て行きました。
真山花本もきょとんとしていました。花本は真山にあゆみと話した方がいいんじゃないかと言葉をかけました。
森田ははぐみを連れて自分の個展が開かれている会場に忍び込み、暗い中で木彫にガソリンをかけて火をつけて燃やしてしまいました。
燃え上がる作品を見ながら森田は「自分の作品を燃やすとこんな気分になるんだなぁ」と呟きます。
はぐみは「どんな気分?」と訊くと森田は「札束を燃やしている気分」といって笑いました。
森田ははぐみに「お前は1人じゃない。みんないる。それに竹本なんてお前のことを異常に心配している。
俺がなんでこんな中学生みたいなことを言っているかと言うと、全部竹本のせいだ」と言い、また旅に出ることをはぐみに告げました。はぐみは旅に出ると言われ、「だと思った」と答えました。
竹本は心に前向きな変化が訪れていました。必死に自転車を漕いで帰り道を走っています。
そこへ宮大工の職人の車が通りかかります。
「自転車も積めるし乗っていくか?」と訊かれた竹本は丁寧に断りました。
職人は水と手ぬぐいを渡して「自分探しの旅なんだろ?」と言って竹本を応援して走り去っていきました。
竹本は頭を下げて「ありがとうございました!」と言って車を見送りました。
竹本が花本の家に到着しました。
竹本は2階にあがり…。
竹本ははぐみに言葉を投げかけます。
竹本が言った言葉とは…?
はぐみの反応は…?
結末は本編で…。
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映画『ハチミツとクローバー』感想・評価
映画『ハチミツとクローバー』は公開当時にかなり話題になっていたのを覚えています。
僕は原作をまったく知らないこともあり、さらに恋愛系の邦画は本当に当時まったく観ていなかったので映画館で「ハチミツとクローバー」は鑑賞していないのですが、観てみたら面白かったので「映画館で観ればよかった」と思った作品の1本です。
とってもイノセントでいいなと思います。
観返しても色あせることなく楽しめました。
蒼井優さんももちろんいいのですが、個人的には男性キャストがかなり素晴らしかったです。
櫻井翔さんは他にも出演作をいろいろ観ていますが、「ハチミツとクローバー」の櫻井翔さん相当いいです。僕の中では一位かもしれません。
海ではぐみと森田がキスしたのを見てしまった時に目を背けたシーンがとてつもなく良かったです。
かなり切なくなりました。
加瀬亮さんもすごく役に合っていて、メガネ姿も似合っていたし温泉で曇りまくっているメガネ姿は思わず笑ってしまいました(笑)
こういう人いるよなぁと思わせてくれるリアルな人物を作り上げてくれていました。
そして伊勢谷友介さんです。ちょっとカッコよすぎやしませんか?
めちゃくちゃかっこいいんです。森田役は誰よりも似合うのではないでしょうか。
原作読んでないのであくまでキャラクターとして。
伊勢谷友介さん本人も美大生だったわけで、見事にその才能と経験を活かされているなと感じました。
キャラクターもかっこいいしルックスもかっこいいし、いつもかっこいい伊勢谷友介さんですが「ハチミツとクローバー」ではさらにやばいぐらいかっこいいです。
懐かしい淡い気持ちを思い出したり、胸が痛くなるような映画です。
素敵な作品です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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