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映画『イミテーションゲーム』作品情報
今回のおすすめ映画シリーズは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』です。
映画『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は実在の天才数学者であり暗号解読者のアランチューリングを描いた歴史映画です。
映画は脚色はされているものの実在の人物を描いています。
第二次世界大戦中にエニグマ暗号の解読に懸命に取り組んだ様子がリアリティたっぷりに描かれています。
決して人付き合いも上手くなかったアランチューリングが周囲に協力と共に暗号を解読していく様子は手に汗を握る展開でありながら感動も与えてくれます。
アランチューリングを演じたベネディクトカンバーバッチは素晴らしい演技で高い評価を受けています。
それでは『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の映画紹介です。
映画『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は2015年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は114分。
監督はモルテン・ティルドゥム監督。
キャストは
アラン・チューリング…ベネディクト・カンバーバッチ
ジョーン・クラーク…キーラ・ナイトレイ
ヒュー・アレグザンダー…マシュー・グッド
ロバート・ノック刑事…ロリー・キニア
ジョン・ケアンクロス…アレン・リーチ
ピーター・ヒルトン…マシュー・ビアード
アラステ・アデニストン…チャールズ・ダンス
スチュアート・ミンギス少将…マーク・ストロング
ジャック・ゴールド…ジェームズ・ノースコート
スタール巡査部長…トム・グッドマンヒル
スミス警視…スティーヴン・ウォディントン
キース・ファーマン…イラン・グッドマン
クリストファー・モーコム…ジャック・バノン
ヘレン…タペンス・ミドルトン
ウィリアム・ロウサーケンパークラーク…デイヴィッド・チャーカム
ドロシー・クラーク…ヴィトリア・ウィックス
ほか。
映画『イミテーションゲーム』ネタバレ・あらすじ
1951年、天才数学者アランチューリング(ベネディクトカンバーバッチ)は自宅に空き巣に入られてしまいます。
通報を受けた刑事はアランの部屋にあった大きな仰々しい機械に驚きます。
アランは刑事たちがこの機械に手を触れることを執拗に嫌がります。
アランの頑なに拒む様子を見た刑事はアランがソ連のスパイなのではないかという疑惑を持ちます。
調査をした結果アランが過去に同性愛者であったことがわかりました。
当時は同性愛が罪とされていました。アランはスパイ容疑が晴れず、刑事に連れられて取り調べを受けることになります。
アランは取り調べで刑事に対して自分の過去を話し始めます。
そしてアランが第二次世界大戦中に働いていたブレッチリーパークでの出来事を刑事は知ることになります。
その事実はエニグマ解読の秘密であり、十分に驚愕に値するものでした。
時は遡り1928年、アランは寄宿学校に通っていました。アランが変わった子供でその変わった性格からいじめの標的とされていました。
心無い学友にひどいいじめを受けていたアランでしたが、ある時同じく寄宿学校に通っている生徒のクリストファーが救ってくれます。
アランはクリストファーと共に行動するようになり、暗号の解読をする楽しさもクリストファーから教わりました。アランはいつの間にかクリストファーに心惹かれるようになっていました。
同性のクリストファーに自分の気持ちを打ち明けようとするアランでしたが、クリストファーは肺炎にかかりこの世から去ってしまいました。アランは大きなショックを受けます。
アランは数学の才能を発揮し、10年後には数学者として活躍していました。その才能を評価されたアランは海軍の元で暗号解析のチームに加わり働くことになります。
解読する暗号はドイツのエニグマの暗号です。アランは解読チームの他のメンバーと交わることなく、暗号解読機の制作に一人で励んでいました。
そんなアランはメンバーから煙たがられていましたが、アランは自分の目標を達成することに集中していて気にもしていませんでした。アランはこういった感覚を持ち合わせていませんでした。
さらに暗号解読機の製造のためにさらに資金が必要になったアランは予算をくれるよう直訴し、さらに実力が足りないと感じているチームのメンバー2人の解雇を上司に進言し、実際に解雇して残ったメンバーからその行動を非難されさらに孤立してしまいました。
実力のあるメンバーを入れるためにクロスワードパズルを得意としている人間が試験のために集められます。アランはこの試験を取り仕切りますが、一人の女性ジョーンクラーク(キーラナイトレイ)が遅刻してやってきます。
他の受験者は男性だけで試験官はジョーンを帰そうとしますが、アランがジョーンにも試験を受けさせます。試験内容は6分以内にクロスワードを解くというものでした。
しかしこの問題は非常に難解なクロスワードでアラン自身も解くのに8分かかるものでした。アランは解けなくていいからその事実にどう対処するのかを見たいと考えていました。
しかし6分の時間が経過する前にジョーンが手を上げます。
アランは驚いた顔でジョーンに「終わったのか?」と尋ねます。ジョーンは解き終えたクロスワードをアランに渡しました。
アランが確認すると正解でした。ジョーンは見事に合格し、ジョーンの他に一人の受験者が合格となりました。
しかしジョーンは女性であることから暗号解読チームに入ることにはならず、他に女性も働いている部署で情報員の一人として働くことになりました。
ジョーンはこの重大な任務に就くことを自分には恐れ多いと思い事態を申し出ますが、アランが説得し働くことになったのでした。
ジョーンは両親から結婚を早くするように言われていることも話していて、アランはジョーンの才能を認めていたため自分と婚約すればいいと言い、アランとジョーンは婚約を果たします。アランは同性愛者であることをジョーンに隠していました。
暗号解読メンバーと相変わらず良好な関係を築けていなかったアランでしたが、ジョーンのアドバイスでリンゴをみんなに差し入れたのを皮切りに少しずつ関係が良くなっていきます。
暗号解読機の制作も進めていました。アランは製造している暗号解読機にクリスファーという名前を付けていて、機械に名前を付けていることをジョーンはいいことだと喜んでいました。
しかしドイツの暗号は多種多様なパターンで送られてくるため、その度にいちいち対応しはくてはいけないために膨大な量力を必要としていました。メンバーは疲労困憊になりイライラすることも増えていきました。
しかし状況を打開するきっかけは突然訪れました。バーでお酒を飲んでいた際にジョーンの同僚の情報員の女性が漏らした一言が大きなヒントとなり、アランたち暗号解読チームはエニグマの暗号の解読に成功しました。
これによりドイツの行動パターンを先読みすることが可能になりますが、今度はこの暗号解読をどのように活用するかの問題に直面することになりました。
また信頼していたスチュアートミンギス少将(マークストロング)が暗号解読のメンバーにソ連のスパイがいることを知って生かしていたことなどが分かり、裏で渦巻く陰謀も明るみになっていきます。
ジョーンの身を心配したアランはジョーンに自分の元から去って離れるように言います。婚約も解消することを告げました。
別れる理由として自分が同性愛者あることを告げるアランでしたが、ジョーンは以前から気が付いていたと言い動じることなくアランから離れることを拒みました。
アランはさらにジョーンのことを大切に思ったことはないと嘘をつき、ジョーンはアランから離れるのでした。
第二次世界大戦が終わり、暗号解読チームも解散を迎えることになります。
ミンギス少将は暗号解読チームを集めブレッチリーパークで起きたことをこれから先他言しないこと、そしてこのブレッチリーパークの資料をすべて燃やすことを命じました。
そしてこの地を去った後はそれぞれが赤の他人になることも話しました。エニグマ解読の偉業は世間に知られることなく大きな役割を終えたのでした。
時は1951年のアランが取り調べを受けている場面に戻ります。
アランから当時の話を詳しく聞いた刑事はアランがソ連のスパイかもしれないという疑念を払拭しますが、アランは別の罪で告発されていました。
気になる続きは本編をごらんください。
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映画『イミテーションゲーム』感想・評価
映画『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は観る前の印象といい意味で全然違った内容でした。
無知な僕は天才数学者の英雄的な物語だと思っていたのですが、英雄であることは間違いないのですが、こんなに悲しい物語だとは思いもしませんでした。
歴史を知らないことはやはり良くないなと痛感すると同時にこの『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を通して歴史を知れたことに感謝しています。
映画の中では政府の機密事項ってよく出てくる言葉ですが、本当に実際の世界でたくさんあるのだろうなということも改めて思いました。日本でもきっとあるんだろうなぁ。
アランチューリングを演じたベネディクトカンバーバッチですが、高い評価を得ているというだけあって本当に素晴らしかったです。
決して同情を買うような大げさな演技をすることなく心に訴えかけてける演技に胸を打たれました。
多くの人が天才の人に対して持つ印象をリアルに表現してくれていると思います。
キーラナイトレイは個人的に久しぶりに見たのですが、この女優さんもとっても魅力的ですよね。
他のキャストの方々も非常に魅力的で物語にリアルさを与えてくれています。
おすすめ映画です。ぜひ。
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挑むのは、世界最強の暗号。
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