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舞台俳優は儲からない?ギャラや年収は?2.5次元俳優は収入が高い?
世間のイメージとは違う舞台俳優のギャラ・年収
世間一般では舞台俳優は儲からない・貧乏・ギャラだけで食べていけなくてアルバイトしているといったイメージがかなり浸透しています。
テレビや映画に出演していなくて顔を知らない俳優と知り合って「主に舞台をやっています」と言われると、ほとんどの人が「大変ねぇ」「苦労してるのね」なんて言葉を掛けることも少なくありません。
世間の多くの人が舞台ばかりに出演している俳優はお金がない、苦労しているというイメージを持っているのは間違いないでしょう。
実際に売れてテレビドラマなどに出演し出した俳優が「劇団時代は貧乏できつかった」なんてことを言っている場面をよく目にします。
もちろん彼らが嘘をついているわけではありません。
たしかに貧乏で大変だったのでしょう。
実際に僕の周囲の舞台俳優にも貧乏な役者はたくさんいましたし、かなりの年齢になってもアルバイトをしながら舞台に出演している役者はたくさんいました。
まさに世間のイメージ通りといった、アルバイトをしながら生活費カツカツで舞台をやっている人たちはたしかに存在します。
しかし、舞台俳優として稼いでそれなりの生活をしている役者もたくさんいます。
中には中年のサラリーマンよりも年収の高い役者もたくさんいますし、年収1,000万クラスの年収の舞台俳優だって存在しています。
テレビドラマであまり目立たないポジションでレギュラーをやっている俳優よりも、舞台俳優の方が稼いでいるケースは全然あります。
舞台(ミュージカル)俳優のギャラ(出演料)の基本的な支払いの形
舞台やミュージカルに出演すると、役者には出演料(ギャランティー)が支払われます。
ギャラの支払い方法は基本的に2通り。
1つはグロスと言って『公演回数に関わらず舞台に出演したら〇〇万円といった形』
もう1つは『1公演〇〇円といった形』
グロスのギャラの場合
例:全部で12回公演あったとしても回数に関係なく全部で20万円
(公演回数に関わらず全体の出演料)
1公演ごとのギャラの場合
例:1公演が3万円だとすると12公演あったら12×3万円で36万円
舞台やミュージカルでは公演回数が多ければ多いほど、役者が稼げるケースが多いです。
もちろん公演回数が多い場合はお客さんがしっかり入って席が埋まるような人気がなければいけません。
公演回数に関係なく稽古の期間というのはあまり変わらないので、1公演ごとのギャラの場合は公演回数が多い方が単純にコスパがいいということになります。
稽古期間は基本的に1ヶ月が多く、長いと2ヶ月稽古する舞台やミュージカルも。
その間は拘束されるので、基本的には役者の他の仕事ができなくなります。
稽古期間を経て本番を迎えるわけですが、8回ぐらいしか公演がない舞台と30回公演で地方でも公演するといった舞台だと、30回公演がある舞台やミュージカルの方がだんぜん稼げることになります。
舞台俳優・ミュージカル俳優のギャラの相場は?
舞台俳優・ミュージカル俳優のギャラの相場ですが、俳優や女優によって大きく違うので平均的な金額で言うのが難しいです。
ただ、安くてだいたい1公演1万5,000円〜で、ここから1公演30,000円や4万5,000円などどんどん上がっていく感じです。
テレビや映画で活躍している俳優や女優が舞台に出演することがありますが、知名度が全国区の俳優・女優のギャラはかなり高いと思っていいです。
また、舞台よりもミュージカルの方がギャラが高いイメージがあります。
舞台は小規模なものから大規模なものまで様々ありますが、ミュージカルは舞台に比べてそれなりの規模の作品が多いので、役者のギャラも高い印象です。
音響とか重要なので小規模なミュージカルだと結構まずい作品が多いのが現実かと…。
2.5次元俳優の年収は?ギャラはどれぐらい?
2.5次元俳優は新人に近い俳優も多く出演しているので、出演のギャラ自体は相場よりも少し低くなります。
1公演10,000円台のギャラもたくさんあります。
出演作品が増えて名前と顔が認知されて、ファンがついてくればもちろんギャラは上がっていきます。
2.5次元のミュージカルや舞台は人気作品だとかなりの公演回数があります。
全国をまわることも多々あるので、公演回数がかなりの数になります。
1公演のギャラが安かったとしても公演回数が多いので、結果的に結構なギャラになるのが人気のある2.5次元作品の特徴。
2.5次元俳優の年収に関してはもちろんピンきりですが、1,000万円を超えてる2.5次元俳優も全然いるでしょう。
2.5次元俳優は物販の売り上げも大きなギャラに
舞台やミュージカルすべてにあるわけではないのが物販です。
格式高い感じの舞台やミュージカルになるとパンフレットだけ販売している場合も多いですが、多くの舞台やミュージカルでは物販と言ってブロマイドなどが売られています。
俳優別のブロマイドなどが販売されているわけですが、売上の1部は俳優のギャラになります。
特に2.5次元俳優のブロマイドの売上は人気のある俳優だとかなりとんでもないことになります。
実際に公演前や公演後などの劇場のロビーを見ればわかりますが、物販には長蛇の列ができています。
大きい作品ではあまり見かけませんが、少し規模が小さい作品だと2ショットチェキなどを販売している舞台もあります。
もちろんブロマイドなどがたくさん売れる俳優はそれだけ人気のある俳優ということなので、たくさんのお客さんを呼んでいます。
そういった俳優は1ステージのギャラも高くなるので、年収も自然と上がることになります。
稼げてない舞台俳優の方が多い現実
「チケットを買ってください」という役者がアルバイト先にいたことがある人は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
舞台俳優には自分でチケットを売らなければならない俳優たちが存在します。
というかギャラをもらえる俳優よりも、チケットノルマがある作品に出演している俳優の方が圧倒的に多いでしょう。
チケットノルマというのは、例えばノルマが30枚だったら30枚売らなければ自腹でチケット買ってねという出演形態。
例えば20枚しか売ることができなければ10枚分は自分でチケットを買わなければならないということです。
もしも4,000円のチケットだった場合、10枚を自腹で買い取ったら4万円を自分で捻出しなければならないことに…。
しかも稽古で普段しているアルバイトも休まなければならないため、収入がないどころかマイナスに…。
これを繰り返して借金地獄に陥っていく舞台俳優も、大げさではなく存在します。
しかしこういった経験をして、舞台俳優として結果的に売れた人もたくさんいらっしゃいます。
劇団を自分たちでやられている方々もすごく大変というイメージがあるのですが、僕は劇団の主宰の人とか劇団をやっている役者と懇意にしていなかったので具体的にどう大変かは詳しく書けませんが、公演がコケたらそれだけでえらいことになるのは想像がつくので、かなり大変だと思います。
もちろん最初小さくても今は大きい有名劇団もたくさんありますから、夢はあるなぁと思いますが…。
ただ、個人的にはチケットノルマを役者に課している舞台は好きではありません。
そういう作品で面白かったことがほとんどないんですよね。すべてとは言いませんが。
チケットノルマのある舞台に出演するべき?自腹はきつい?メリットは?
「舞台俳優=稼げない」
「舞台俳優=儲からない」
こういったイメージを持っている人も多いと思いますが、決してそんなことはありません。
ただ稼げていない、儲かっていない舞台俳優が大勢いるのも事実です。
ちなみにテレビや映画で活躍している誰もが顔を知っているような俳優はそれだけ知名度もハンパじゃないので、CMや映画などは規模が全然違ってくるので、舞台とは比べ物にならないぐらい稼いでいます。
そして若い舞台俳優の多くが、いずれは映像で活躍したいと思っているのも事実です。
でも舞台が好きな人って本当に好きなんですよね。
それはそれですごくいいことだと思います。
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