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映画『キングオブコメディ』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『キング・オブ・コメディ』です。
スコセッシ監督とロバートデニーロのタッグでつまらない作品はありません。
この映画も例外ではなく、
超絶面白い映画です。
ロバートデニーロが売れない芸人を演じている『キングオブコメディ』ですが、狂気をはらんだ演技はさすがの一言なのですが、この『キングオブコメディ』を観て頂ければわかるのですが、非常に悲しくもあり、気持ちに共感してしまう部分もある映画となっています。
映画ファンからもかなり高い評価を得ている作品です。
それでは『キングオブコメディ』の映画紹介です。
映画『キング・オブ・コメディ』は1984年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は109分。
監督はマーティン・スコセッシ。
(タクシードライバー、ミーンストリート、ギャングオブニューヨーク、ウルフオブウォールストリートなどなど数えきれない名作を作っている監督です)
【キャスト】
ルパート・パプキン…ロバート・デ・ニーロ
ジェリーラング・フォード…ジェリー・ルイス
リタ・キーン…ダイアン・アボット
マーシャ…サンドラ・バーンハード
キャシー・ロング…シェリー・ハック
ディレクター…マーティン・スコセッシ
ほか。
スコセッシ、今作も出演しています!そしてなんとスコセッシの家族も出演しているという豪華というかユニークというか(笑)
でも全ての役がスコセッシ作品らしいナイスキャスティングな映画です。
映画『キングオブコメディ』ネタバレ・あらすじ
大人気コメディアンのジェリー(ジェリー・ルイス)はテレビ出演の後にテレビ局を出ると大勢のファンに囲まれるのが常でした。
この日も大勢のファンが殺到する中車に乗りこみますが、なんと車の中にはジェリーの熱狂的なファンであるマーシャ(サンドラ・バーンハード)が潜んでおり、ジェリーに感情のままに抱きつきます。
そこにジェリーの熱狂的なファンであるルパート・パプキン(ロバートデニーロ)が割って入り、マーシャを追い払いジェリーを助けます。
パプキンは図々しく車に乗り込み、ジェリーは助けてもらった手前仕方なくパプキンを乗せたまま車を出させます。
助けた際にケガをしたというパプキンにハンカチを渡すジェリー。
パプキンはこのチャンスを逃すまいと、自分を必死にジェリーに売り込みます。
パプキンはどうしても売れたいと願うコメディアンの卵なのです。
しかしジェリーはそういった売り込みには飽き飽きしていて、パプキンを適当にあしらう為に「後日事務所に電話しなさい」と言い、パプキンを帰します。
適当にあしらわれたと思っていないパプキンは、憧れの女性であるリタ(ダイアン・アボット)が働いているバーに行き、今度ジェリーの計らいでテレビ出演する事になったと告げます(パプキンの勝手な妄想)
そして一緒にジェリーの別荘に遊びに行こうとリタを誘います。
リタは到底信じられない様子でパプキンを見ていました。
パプキンは言われたとおりにジェリーの事務所に電話をするも取り次いでもらえず、業を煮やしたパプキンは直接ジェリーの事務所に押し掛けます。
しかしそこでもジェリーに会うことは叶わず、それでも粘るパプキンに受付のスタッフは、「自分の漫談を録音したテープを持ってきてください」と告げます。
パプキンはようやく納得し、事務所を後にしました。
事務所を出ると、ジェリーの熱狂的なファンであるマーシャがパプキンを待ち構えていて、ジェリーに自分の手紙を渡してくれた頼んできます。
パプキンはマーシャを軽蔑しますが、2人の共通点はジェリーを追っかけているところで、パプキンもマーシャと変わらない熱狂的なファンにしか見えませんでした。
自宅に戻り自分の漫談をテープに録音するパプキン。
パプキンの妄想は止まらず、自分が豪華なセットで漫談をしている姿を想像します。
テープに録音している最中にパプキンの母親がパプキンに話しかけ、テープに母親の声が入ってしまう為パプキンがキレるシーンがとっても好きです。
録音テープを事務所に持っていきスタッフに渡すパプキン。
ジェリーがパプキンの才能を絶賛し、スターダムに駆け上る姿を妄想するパプキン。
パプキンは現実と妄想の区別がつかない状態がさらに悪化していきます。
パプキンはテープの感想を聞きに再び事務所を訪れますが、スタッフからあしらわれてしまいます。
ジェリー本人から感想を聞きたいと執拗に粘りますが、ついに警備員によって追い出されます。
こんなことでは懲りない妄想と現実の狭間を見失ったパプキンは、リタを連れてジェリーの別荘へと行きます。使用人の制止を聞かずに図々しく上がりこむパプキン。
ゴルフをしていたジェリーは使用人からの電話を受け別荘に帰ってきてパプキンと対面する。
行き過ぎなパプキンの行動に嫌悪感を露わにするジェリー。
リタは空気を読んでパプキンに帰ろうと言いますが、パプキンはジェリーにテープの感想を迫ります。
ジェリーは我慢できず、事務所に電話しろと言ったのは追い払うための口実だったとパプキンに言い放ちます。
パプキンは自分の妄想のすべてを打ち砕かれます。
しかしパプキンは、落ち込むどころか誰も頼るものかと言い残して別荘を出ていきます。
ジェリーの熱狂的なファンであるマーシャとパプキンは手を組み、2人はジェリーを誘拐し、監禁します。
パプキンはジェリーを人質にしてテレビ出演を目論み、マーシャはジェリーと共に時間を過ごしたいという願望、2人の利害は一致していたのです。
パプキンは誘拐してきたジェリーを脅し、テレビ番組のプロデューサーに電話させ自分を出演させるように説得させます。
ジェリーはパプキンに対しての自分の振る舞いを詫びますが、パプキンはテープを聴いていなかったジェリーを恨み、ジェリーをガムテープで拘束し出ていきます。
テレビ出演の為に意気揚々と収録スタジオに現れるパプキン。
待ち構えていた刑事に対し、誘拐した罪を認めるパプキン。
しかしジェリーの居場所を決して言わず、番組の放送が終わればジェリーを渡すと約束し、そのまま番組は収録されます。
一方マーシャはジェリーからガムテープをほどくように頼まれ、まんまとほどいてしまいジェリーはマーシャを張り倒し逃げ出します。
収録を終えたパプキンは、数時間後の自分の出演した番組の放送時間に合わせ、リタのいるバーへと行きます。刑事には放送が終わればジェリーを解放すると約束しています。
そして放送が始まり、リタと共にテレビに映る自分を誇らしげに観るパプキン。
パプキンは見事に番組内で観客から笑いを取っていました。
リタに自分の姿を見てもらい、テレビ出演を果たしたパプキンは満足気な様子で刑事に連行されていきます。
『どん底で終わるより、一夜の王でありたい』
そんなパプキンの願いは果たされました。
パプキンには6年の懲役が言い渡され、服役となりますが、パプキンのその後の人生は大きく変わり…。
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映画『キングオブコメディ』感想・評価
僕の大好きな映画です。
この『キングオブコメディ』はあのレオナルド・ディカプリオも、「もっと高く評価されるべき映画」と昔のインタビューで言っていました。
自分には才能があると信じていながらも陽の目を見る事がなく、年齢だけは重ねていってしまった男の寂しさと意地が、この映画には見事に描かれていると思います。
犯罪はもちろんいけないことですが、現実と妄想の区別がつかなくなった男の、『どん底で終わるより、一夜の王でありたい』と願った行動力と信念に感動させられます。
そして、
ロバートデニーロのすごさを思い知らされることとなります。
この一見するとただのわがままな、都合よく妄想する子供のようなルパート・パプキンを愛さずにはいられないのです。
これはひとえにロバートデニーロの力だと思います。
もちろんスコセッシの演出力や周りのキャストの素晴らしさも大きいのですが、
ロバートデニーロが演じていなかったら、ここまで魅力的なキャラクターにはなっていなかったであろうと思うのです。
思えば僕が役者を始めたばかりの頃、そして役者を始めて何年かは
ロバート・デ・ニーロのすごさが全然わかりませんでした。
なぜに名優と騒がれているのかがわかりませんでした。
しかし、ある時ふと思い知らされる時がありまして。
自然さやリアリティ、効果的な見せ方、滲み出る空気、演じるがただ生きてるかのような芝居に気づいた時は、なんというか…
目から鱗が落ちたというか、水を得た魚のようになったというか。
使い方合ってるかしら⁇(笑)
デニーロアプローチなんて言葉がとても有名ですが、見た目の体重の増減などに多くの人が意識がいってしまいますが、デニーロはただ単に演じる役を生きると結果的にそうなったという事だと僕は思います。
タクシードライバーの役をやるにあたって実際にタクシードライバーとして働いたり、演じる役の生まれた地域に設定されている街に住んだり、やることが段違いです。
西田敏行さんがこれに関しては、日本では映画一本のギャラが高くないから掛け持ちしなきゃならないからできないんだよねとおっしゃっていました。
現実問題それもあるとは思いますが、デニーロは売れる前のインディーズ映画でも同じことをやっていたらしいので更に驚きです。
『アンタッチャブル』では頭の毛を剃るどころか抜いたらしいですからね。
驚愕するレベルです。
そして映画の話に戻りますが、
ドキドキするし笑えるシーンもあるし、心が痛んだりもしたり、考えさせられたり、観終った後には自宅で一人だとしても思わず拍手したくなってしまう映画です。
是非観て頂きたいです。
胸を張ってお勧めする映画
『キング・オブ・コメディ』
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