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映画『曲がれ!スプーン』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『曲がれ!スプーン』です。
『曲がれ!スプーン』は主演に長澤まさみさん、監督は本広克行監督ということでこれだけでもかなり話題になりそうな映画ですが、公開当時はそこまで大々的に宣伝していなかった気がします。
あんまりCMとか見掛けていなかった気がするので。ポスターはかなり印象に残っていますが。
さすが本広克行監督といった感じで楽しめて最後に心があったかくなる映画となっています。
それでは『曲がれ!スプーン』の映画紹介です。
映画『曲がれ!スプーン』は2009年に公開された日本映画です。
上映時間は106分。
原作は上田誠氏による戯曲で舞台で上演されていた作品です。
監督は本広克行監督です。
『踊る大捜査線シリーズ』『スペーストラベラーズ』『サトラレ』『幕が上がる』などなど話題作品を多く監督されています。僕は本広克行監督の作品で好きな映画も多く、これまでもいくつかレビューを書かせて頂いています。
出演は
桜井米…長澤まさみ
早乙女…志賀廣太郎
河岡…諏訪雅
井出…川島潤哉
筧…中川晴樹
椎名…辻修
小山…三宅弘城
神田…岩井秀人
へっちゃら男…寺島進
工場長…松重豊
ディレクター…甲本雅裕
UFO男…三代目魚武濱田成夫
ユースケマツイ…ユースケサンタマリア
中村康則…平田満
外山幸一…木場勝己
永野宗典
佐々木蔵之介
本多力
ほか。
映画『曲がれ!スプーン』ネタバレ・あらすじ
桜井米(長澤まさみ)はバラエティ番組『あすなろサイキック』でAD(アシスタントディレクター)として頑張っています。
『あすなろサイキック』は超能力やUFOなどを取り扱っている番組です。
司会はユースケマツイ(ユースケ・サンタマリア)が務めています。
桜井米は少女の頃に近所の海に巨大な謎の物体が落下するのを目撃していて、以来未確認飛行物体や未確認物体、超能力といった類のものに興味を持っていました。
しかしなかなか実際の超能力者やUFOなどは現れず、番組は何かテコ入れをしなくてはという状況に陥っていました。
桜井米は番組ディレクターから指令を受け、番組に届いた手紙を頼りに全国の超能力者を探し回ります。
『見つかるまで帰ってくるな』というディレクターの言葉をそのまま受け取った桜井米は次の日のスペシャルの番組収録の際にもスタジオに帰ってこずに探し回っていました。
12月24日のこの日、桜井米は香川県にいたため東京にすぐ戻ることも不可能でした。
ここで桜井米はまず『へっちゃら男』という男(寺島進)に会いにいきました。
『毒グモに刺されてもへっちゃら(平気)』という能力を持っているという事でしたが、桜井米がカメラを構えていざ毒グモを身体に乗せますが、へっちゃら男は全然へっちゃらではなく救急車で運ばれてしまいます。
この時の毒グモがどこに行ったか桜井米はこの時知る由もありませんでした…。
ちなみにどちらにしてもへっちゃら男は超能力ではありません。
桜井米は気を取り直して次の約束の相手の元へと急ぎます。次の相手との待ち合わせ場所は喫茶店です。喫茶店の名前は『カフェ・デ・念力』でした。
そして桜井米がこの『カフェ・デ・念力』に向かっている時に、『カフェ・デ・念力』に桜井米が来ることなど露知らず、本物の超能力者たちが続々と集まっていたのです。
『カフェ・デ・念力』はマスターの早乙女(志賀廣太郎)が超能力に憧れていて、超能力者が来てくれるかもと期待してつけた店名でした。
その願いが叶って今では超能力者たちが集まる店となっているのです。
本物の超能力者たちは実は能力をひけらかすことはなく、自分の能力を隠して生きていて、それぞれの能力に対する悩みを抱えていました。
『カフェ・デ・念力』にはその時4人のエスパーが集まっていて、マスターから新たに新人が1人来ることを知らされていました。
マスターがトイレに行っている間に1人の男性が『カフェ・デ・念力』の中を覗いていました。
店内にいた4人の超能力者がそれに気づき招き入れました。
喫茶店は『CLOSE』の看板を出していたので、てっきりマスターの言う新人だと思い込んだのです。
しかしこの男性は桜井米と待ち合わせをしている男性だったのです。
店内にいた超能力者たちは超能力者と思い込んでいるので話の辻褄も合ってしまいます。
しかしこの男性の超能力はまったく超能力ではなく、ただ単に細い隙間を通り抜けるという痩せている人間であれば誰でもできる能力でした。というか能力でもなんでもありません。
本物の超能力者たちは男に超能力がないことを知り、なんとか自分たちの能力をごまかそうとします。
そこへ本来来るはずの新人がテレポーテーションで店内に突然現れます。これでごまかすことができなくなってしまった超能力者たちは、男に対して口外しないように約束させます。
そこへ男と待ち合わせをしていた桜井米がやってきます。
超能力者たちは焦ります、自分たちの能力を隠したいのに、まさか超能力を取り扱うテレビ番組のアシスタントディレクターと鉢合わせをするなんてバレたくない超能力者にとっては最悪の事態です。
なんとかこの場をやり過ごそうと普通の人間を装います。
桜井米は約束していた男性の能力を店内で見せてもらいましたが、細いところを通り抜けるだけなのでがっかりしてしまいます。
落胆して店を後にしようとする桜井米でしたが、ある事件が起こります。
『カフェ・デ・念力』に集まっていた超能力者の中には『透視』の能力を持っている人間がいました。
なんと桜井米の胸ポケットの中の名刺入れの中に、毒グモが入っているのを透視で見つけたのです。『へっちゃら男』が使っていたあの毒グモです。
このまま放っておけば桜井米が名刺を出すときなどに噛まれてしまうかもしれないと心配した超能力者たちは、毒グモを何とかしようとします。
しかしストレートに言うわけにもいきません、そんなことをしたら超能力者であることがバレてしまいます。胸ポケットの中の名刺入れの中に毒グモがいるなんて普通の人には絶対わからないことです。
なんとか桜井米を毒グモから救おうと画策する超能力者たち。はたして無事桜井米を救う事はできるのでしょうか…。
能力をひた隠す超能力者たちでしたが、一人の超能力をきっかけに桜井米が超能力に対する純粋な強い想いを持っていることを知ります。
超能力がこの世に存在することを桜井米に知らそうと、超能力者たちは力を合わせ、あることを計画します…。
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映画『曲がれ!スプーン』感想・評価
本広克行監督らしさがとっても出ている作品で、笑わせてくれるところもしっかりあってとっても楽しめる作品なのですが、最後はとっても心温まる映画なのです。
こういう映画って僕は大好きです。個人的にはまさに『絶対観るべき映画』です。
元々舞台で上演されていたという事ですが、なるほど確かにといった感じの脚本で、二転三転する展開といい伏線の張り方といいかなり凝っている脚本だと思います。展開だけでもかなり楽しめると思います。
映画『サマータイムマシーンブルース』や『UDON』を観ているとより楽しめる映画となっています(登場人物的に)。
役者陣も魅力的な演技でとっても楽しませてくれます。長澤まさみさんも相変わらず素晴らしいです。ラストの笑顔なんて日本代表って感じの笑顔ですし。
本広克行監督らしさでもう一つ素晴らしかったのが、音楽の使い方でした。
前半から音楽の使い方が効果的でさすがだなぁと感嘆してしまいました。
僕普段は映画音楽ってあんまり気にならないというか気にできないタイプなのですが、本広監督作品は音楽がしっかり頭に入ってくることが多い気がします。
とにかく楽しめてあったかい気持ちになれる映画です。もちろんお薦めです。
映画『曲がれ!スプーン』
エスパーのお陰で、地球はときどき回っていたりする。
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