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映画『悪人伝』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は韓国映画の『悪人伝』です。
マ・ドンソクの好演が光る映画となっています。
『悪人伝』は、カンヌ国際映画祭のミッドナイトスクリーニング部門の正式上映作品。
ハリウッドでのリメイクも決定している作品で、韓国での観客動員数が300万人を超える大ヒット映画となっています。
映画『悪人伝』は実話なのか?モデルになった事件があるのか?ということがたびたび話題になっています。
『悪人伝』は実話とまではいきませんが、実際にあった事件『天安連続殺人事件』から着想を得ていると言われています。
それでは映画『悪人伝』の映画紹介です。
映画『悪人伝』は、2019年に韓国で公開され、2020年に日本で公開された韓国映画です。
上映時間は約110分。
監督はイ・ウォンテ監督。
【キャスト】
チャン・ドンス…マドンソク
チョン・テソク…キム・ムヨル
殺人鬼、キム・ソンギュ
アン・ホボン…ユ・スンモク。
クォン・オソン… チェミンチョル
ペ・スノ…キム・ユンソン
ほか。
映画『悪人伝』ネタバレ・あらすじ
ある夜、ヤクザの組長チャン・ドンス(マ・ドンソク)が、運転中に追突してきた車の運転手によって、突然襲われます。
他の組織との揉め事を、話し合いで収めた帰りでした。
ドンスは1人で行動していて、突然の襲撃だったので刃物で大怪我を負ってしまいます。
屈強なドンスは反撃に出るもののダメージは重く、倒れこみ病院に運ばれました。
その頃、韓国内では連続殺人事件が起きていました。
刑事のチョン・テソク(キム・ムヨル)は、この事件の犯人を追っていました。
連続して起きている殺人事件は、1人の人間の犯行ではないかと考えていました。
しかし、手がかりとなる証拠は少なく、捜査は難航していました。
ドンスは刃物により大怪我をしていましたが、一命をとりとめました。
刑事のチョンは、仕事柄ヤクザの組長のドンスと顔見知りでした。顔見知りというか、、むしろ目の敵にしていました。
チョンはドンスを襲った犯人が、連続殺人事件と関係しているのではないかと睨み、ドンスに刃物で襲ってきた人間の顔を見たのではないかと質問しました。
しかし、ドンスはチョンを快く思っていないため、捜査に協力する姿勢を見せませんでした。
チョンは警察組織に馴染めていない刑事で、警察内部と繋がりのあるドンスに対しても関係なく突っかかっていくので、警察と裏で繋がっているドンスも手を焼いている刑事でした。
ドンスは警察に協力をすることなく、似顔絵を用意して組織の人間を使い、独自で自分を襲った犯人の捜査を開始しました。
ドンスの部下たちはドンスを襲った人物が敵対する組織の人間だと思い復讐に出ますが、ドンスは部下たちを抑え、似顔絵や車の特徴を頼りに、自分を襲った犯人を見つけ出すように命令しました。
チョンはドンスが持っているであろう情報を、何とかして手に入れられないかと考えていました。上司に話を通そうとするものの、警察組織として動いてくれることはありませんでした。
チョンは警察の力を使って独自にドンスに対して嫌がらせを行いました。ドンスはこれに屈することはありませんでしたが、チョンのエスカレートするやり方に辟易し、ついに情報を共有することを考えました。
ドンスの部下が、犯人のものと思われる車の情報を手に入れました。
自分達だけの搜索に限界を感じ始めていたドンスは、チョンと情報を共有することを決断します。
チョンがドンスと協力したかった理由は、犯人をできる限り早い段階で逮捕し、これ以上被害者を増やさないためでした。
ドンスはチョンに捜査に協力する条件を提示します。もしドンスが先に犯人を確保した場合、警察に突き出すのではなく自分で犯人に罪を償わせることを伝えました。
もちろんチョンはドンスの条件に反発しますが、情報が欲しい為仕方なくドンスの条件を飲むことにしました。
チョンはさっそく、ドンスの部下が発見した犯人のものと思われる車を鑑定に出します。操作は進み始めるかと思われましたが、ここで新たな事件が起こります。
ドンスと敵対している組織のボスが、何者かによって命を奪われてしまったのです。
ドンスはこの組織のボスから、抗争の慰謝料を請求されて支払っていたばかりでした
さらに犯行に使われた道具は、ドンスの部下が犯人の手がかりとして押収しているもので、ドンスが現在管理しているものでした。
せっかく協力体制をとることになったのに、チョンとしてはドンスを疑わざるを得ない事件が発生してしまいました。
ドンスとチョンはお互いの言い分を言い合い、激しく殴り合いました。
ドンスは隠しカメラを仕掛けていて、この殴り合いの様子を撮影し今回の事件のことを口外しないようにチョンに持ちかけました。
鑑定の結果が出ます。
犯人が同一人物であることを確信した警察は、大規模な捜査に乗り出します。
ドンスが敵対する組織のボスの葬儀に参加した際に、事件は新たな進展を迎えます。
なんと真犯人が葬儀場に現れ、亡くなったボスの部下に対して、自分の武器が勝手に使われたことをメモでこっそりと伝えました。
これによりボスを殺された組織側の人間たちは、ドンスによる犯行であったことを確信します。
その頃ドンスはチョンとともに、犯人が犯行に使った車を調べていました。
そこにボスを殺害された組織の人間たちがやってきました。
仇を取ろうとする組織の人間たちでしたが、チョンとドンスは2人で共闘し、返り討ちにしてしまいました。
激昂しやすいチョンは上司と衝突してしまい、追っていた殺人事件の捜査を外れることになります。
誘拐事件の捜査に当たることになったチョンは、身代金受け渡しの現場に行きますが、身代金の受け取りに犯人が現れることはありませんでした。
身代金は指定された店の店員が受け取っていて、事情を聞くと、犯人と思われる人物から身代金を受け取っておくようにと指示をされたとのことでした。
チョンは犯人と思われる人物が飲んでいた店内の飲み物を鑑定に出し、身代金を要求していた犯人の正体がギョンホという人物であることを割り出します。
住所を特定しチョンはギョンホの自宅に踏み込みますが、部屋の中はもぬけの殻でした。しかし部屋の中にあった写真を見て、チョンは驚愕しました。
ギョンホと思われる人物の顔は、ドンスの犯人の似顔絵にそっくりだったのです。
チョンは誘拐事件の身代金要求の音声を、ドンスに聞かせます。
音声を聞いたドンスは、自分を襲った犯人がギョンホという男と同じだと確信しニヤリと笑いました。
チョンとドンスは協力体制をとり、警察とヤクザは力を合わせギョンホの捜索にあたりました。
もともと敵対している組織同士が、捜査を通してだんだんと打ち解けていく謎の光景が広がっていました。
ドンスは以前、雨にフラれて困っている女子校生に傘を貸してあげていました。
ある時、部下たちとの食事会の最中にテレビを見ていたドンスは、傘を貸した女子高生が何者かによって命を奪れてしまったニュースを見ます。
犯人がジョンホであることを確信したドンスは、捜査の手を更に強めました。
チョンとドンスは徹底的に調べ上げ、ギョンホを追い詰めていきました。
ギョンホが潜伏している場所を突き止めたドンスとチョンは、犯人が帰ってくるのを待ち伏せます。
しかしギョンホは待ち伏せされていることに気づき、踵を返して逃げ出します。
チョンもドンスの組織も、車でギョンホを追跡します。
追跡している途中でドンスの部下がギョンホによって命を奪われてしまいます。
ギョンホはカラオケ店に逃げ込み、さらにトイレの個室に隠れていました。
ギョンホを発見したドンスは、容赦なく殴りつけました。
意識を失ったギョンホを、ドンスは連れ去りました。
チョンはドンスがギョンホの命を奪ってしまうのを防ぐため、慌ててドンスの後を追いました。
ドンスがギョンホの命を奪おうとする寸前に、チョンが車で突っ込んできます。
この衝撃でドンスは気を失い、チョンはギョンホを生きたまま逮捕することに成功しました。
チョンはギョンホを逮捕したものの、ギョンホの犯行であることを決定づける証拠がいまだに見つかっていませんでした。
裁判は証拠がないまま進んでいきます。
この時ドンスは様々な罪状で逮捕されていて、チョンはギョンホを逮捕するためにドンスに法廷で証言をするように頼みます。
ドンスはある条件を飲んでくれるなら、法廷で証言するとチョンに伝えました。
ドンスは法廷で証言をしました。ドンスの証言によりギョンホは、連続殺人事件の犯人として逮捕されることとなりました。
ドンスは刑務所に入ることになりますが、チョンが手をまわしたおかげで実際に犯した罪よりも軽い罪状で刑務所に収監されました。
ドンスが証言する代わりにチョンに提示した条件とは果たして何だったのか。
刑務所に収監されたドンスは、ある人物を見てニヤリと笑いました。
ドンスの目線の先にいた人物とは…。
結末は本編をご覧ください。
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映画『悪人伝』感想・評価
映画『悪人伝』、かなり面白かったです。
まず脚本が面白いですよね。
警察のつまはじき者とヤクザが協力して連続殺人犯を捜索するって、すごい発想だなって思います。
そしてキャストの芸達者ぶりも、映画をさらに面白いものにしてくれています
それにしてもマ・ドンソクってめちゃくちゃいい俳優さんですよね。
ただ強面って言うだけじゃなくて、滲み出るあたたかさもあり、悪い人間の役をやってもどこか人間的魅力を感じてしまいます。
今回の映画『悪人伝』にしても、敵対組織には容赦ない鬼でありながら、人間的な優しさを持っているキャラクターでかなり魅力的でした。
マ・ドンソクが演じたからこそ、魅力的なキャラクターになったのだと思います。
特にラストのマ・ドンソクの狂気的な笑顔はかなり見ものです。
何年か前から日本映画よりも韓国映画の方が、面白い作品が正直多いんですよね。
非常に寂しいことです。
今回、映画『悪人伝』を観て、「やっぱり韓国映画は面白いな」と改めて思いました。
鑑賞して損はありません。
自信を持ってオススメできる映画です。
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