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映画『探偵なふたりリターンズ』作品情報
今回の絶対見るべき映画は『探偵なふたりリターンズ』です。
映画『探偵なふたりリターンズ』は、映画『探偵なふたり』の続編になります。
クォン・サンウとソン・ドンイルのコンビに新たにイ・グァンスが加わり、前作のドタバタ具合を継続した見応えのある作品になっています。
それではさっそく『探偵なふたりリターンズ』を紹介していきます。
映画『探偵なふたりリターンズ』は2018年に制作された韓国映画。
上映時間は116分。
監督はイ・オンヒ監督。
【キャスト】
カン・デマン…クォン・サンウ
ノ・テス…ソン・ドンイル
ヨチ…イ・グァンス
ほか。
映画『探偵なふたりリターンズ』ネタバレ・あらすじ
事件を解決したカン・デマン(クォン・サンウ)と元刑事のノ・テス(ソン・ドンイル)は、満を持して探偵事務所を開業します。
デマンは探偵業に人生をかける決意をし、経営していた漫画喫茶の経営権を他人に譲りました。
テスも刑事の職から探偵業に本格的に乗り出しています。
探偵事務所を開けば仕事が舞い込んでくるものと思っていましたが、2人の元にはまともな仕事が来ることはありませんでした。
2人には養わなければならない家族がいるので、何とかお客を引っ張ってこようと争います。
探偵事務所に2人でいるところに1人の男がやってきますが、客ではなく近くの飲食店のコックで店の宣伝に来ただけでした。
テスは男が置いて行ったチラシを見て料理を注文しようかと考えますが。デマンはこんな昼時にコックがチラシを配りに来ている店の料理が美味しいわけがないと言い反対しました。
2人はそんなやり取りをしながら、焦りとともに時間を過ごしていました。
デマンは自分が取ってきた仕事は報酬の割合を増やしてもらうという条件を出し、本格的に営業活動を開始します。
ステッカーを作ってあらゆるところに貼りに行き、警察署にも赴いて警察に相手にされずに帰る市民の相談に乗ろうとしますが、警察署内の人間に追い返されてしまいました。
なかなか探偵事務所の経営が軌道に乗らずに焦る中、デマンに1本の電話が入ります。
相手は経営していた漫画喫茶を譲った人間でした。
デマンは心配をかけないために妻に漫画喫茶を売ったことを内緒にしていましたが、お店を手伝いに来てしまったため妻にバレてしまったという連絡でした。
デマンは慌てて漫画喫茶に行きますが、デマンが経営していた頃は閑古鳥が鳴いていたのに店を譲った後はお客がたくさん来るようになっていました。
デマンは1人で頭を抱えるのでした。
デマンが警察署で声を掛けた女性が探偵事務所を訪ねてきました。
その女性は婚約者だった男性が夜に買い出しに出かけた後に行方がわからなくなったと2人に話します。
さらに行方不明になっていた婚約者は電車にひかれて命を落としてしまったと後日連絡が入りました。
婚約者は施設で育った生い立ちで、葬式などは施設の人間が済ませていて、すでに火葬されてしまっていました。
婚約者のスマホにはある人物から「施設の人間が立て続けに命を落としているから気をつけろ」といった旨のメールが届いていました。
この女性は警察に捜査を依頼していたのですが、警察は親身になって動いてくれる様子がありませんでした。
警察に相手にされずに帰ろうとしていたところをデマンに話しかけられたので、探偵事務所を訪ねてきたのでした。
テスは元刑事なので警察署にたくさんの知り合いがいます。
コネを使ってテスは情報を集めますが、警察もメールを送った人物などの招待を掴めずにいました。
警察署のチーム長はテスが警察署に出入りしていることにいい顔をせず、デマンが勝手に探偵事務所のチラシを警察署のあらゆる場所に貼っていることにも腹を立てていました。
テスは昔の仲間に迷惑がかかるのを恐れて、刑事時代の部下に頼らずに独自で捜査を開始します。
テスはデマンを連れてある男を訪ねました。
髪を長く伸ばしたヨチ(イ・グァンス)は元々サイバー捜査官のエリートでしたが、類まれな能力を使って自分の恋人に対してサイバー的に付きまとってしまい、今は警察の人間ではありません。
ヨチは報酬を支払うという条件でテスとデマンに協力することにしました。
ヨチはさっそくメールを送った人物のスマホを発見しGPS機能を使って居場所を突き止めます。
テスとデマンがGPSを頼りに追いかけますが、あと一歩のところで逃げられてしまいました。
しかしGPSという手掛かりがあるので2人は再び追いかけ、遂に廃墟で追い詰めることに成功します。
しかしテスが捕まえる寸前で相手は無謀にも飛び降りてしまい、大怪我を負ってしまったのでした。
その現場を監視カメラが捉えていたので、テスはすぐに問われることはなく警察から注意を受けるだけで済みます。
逃げていた人物はテスに「毒蛇」という言葉を残していました。
テスは事件に関わることをチーム長から止められ素直に従うふりをしていましたが、手がかりとなるデヒョンのスマホとデマンのスマホをこっそりすり替えることに成功しました。
大怪我をして入院しているデヒョンの病室の前に監視としてヨチを配置しますが、ヨチは睡眠剤を仕掛けられて眠気に襲われてしまいます。
その間にテスとデマンはテスの部下が動いてくれたおかげでデヒョンの自宅を突き止め、乗り込んでいました。
部屋には何もないと思われましたがデマンが部屋のカーテンを開くと、事件の手がかりになると思われるメッセージが書かれていました。
被害にあっていた施設出身の人間たちは、みんなある食品工場で働いていました。
退職金をもらい退職した後に、命を落とすものが相次いでいたのでした。
テスとデマンは食品工場へ向かいますが、ヨチから睡魔に襲われて監視を怠ってしまったと連絡が入り慌てて病院へと戻りました。
デヒョンは何者かによって命を奪われてしまっていました。デヒョンが亡くなったことによって、大きな手がかりを失うことになってしまいました。
デマンは独自の捜査と推理で、ある違和感に気がつきました。
依頼に来た女性の婚約者が亡くなった時に、真っ先に連絡が行ったのは働いている会社のキム部長でした。
しかし婚約者の登録していた住所は会社の寮ではなかったので、キム部長になぜ真っ先に連絡が行ったのかがわからないのです。
デマンはキム部長が黒幕ではないかと疑い始めました。
施設で育った子達に保険金をかけていて、自分が受け取るように仕向けていたのではないかと…。
デマンの推理を聞いたテスは、焦らないようにとデマンに釘を刺しました。
デマンのこの推理は的を得ていて、命を落とした人間たちには保険がかけられていて、彼らの保険金はキム部長が受け取っていました。
キム部長の逮捕に警察も乗り出します。
キム部長は取り調べで自分がやってきたことを白状しますが、その様子を見ていたテスは違和感を覚えました。
事件は無事に解決したかのように見えました。
デマンは妻と子供たちのためにプレゼントを買って帰り、テスも家族との溝を埋めようとしますが、2人ともなかなか家族に探偵という仕事を理解してもらえず、一家団欒というわけにはいきませんでした。
キム部長の起こした事件がニュースで流れています。
デマンとテスはニュースを見ていてあることに気がつきました。
キム部長の片手が義手だったのです。複数の犯行のうちの1つはとても義手で行うことができないものでした。
テスは警察にいた頃の部下に連絡をし、キム部長のアリバイや監視カメラなどを洗い出します。
するとキム部長にはアリバイがあり犯行が不可能だったことが分かりました。
テスとデマンは施設長が黒幕であることを確信しました。
しかし事件は解決していることになっていて、施設長に自白をさせるのはかなり難しいミッションでした。
しかもデマンは愛想ををつかされて妻に出て行かれてしまい、まだ赤ん坊の末っ子を抱いたままテスの運転する車に乗り込みました。
テスが施設長と話し、事件がまだ解決していないこと、大きな手がかりが見つかったなどと施設長を揺さぶろうとします。
手がかりが見つかったので行かなければならないと施設長の前を去るテス。
施設長が黒幕であることを突き止めるため、ヨチも再び協力し3人は捜査を進めていきます。
ヨチは病院にコネ入社した施設長の娘に探りを入れ、施設長が黒幕であることを確信しますが忍び込んでいるところに警備の人間たちが現れ逮捕されてしまいます。
さらにテスは警察署内で施設長の娘に無理矢理襲われた芝居をされ、ハメられる形で逮捕されてしまいます。
デマンだけが自由に動ける状況にいました。
そんなデマンのもとに1本の電話が入ります。
デマンは電車に轢かれてなくなった婚約者の遺留品の財布についた血痕の血液型を調べてもらっていました。
血液型の結果は、婚約者の血液ではないという衝撃の結果でした。
デマンは急いで捜査のために自宅を出ようとしますが、妻の目がありなかなか出ることができません。
そんな中で長男がデマンを勇気づけてくれて、デマンは意気揚々と事件解決に出かけて行ったのでした。
テスは保険金をキム部長が受け取っていたことから、施設長の目的がわからないでいましたが、デマンは施設長の目的が臓器売買であることを突き止めました。
財布に着いた結婚が婚約者のものではなかったことを話し、婚約者がまだ生きていると推測するデマン。
すると施設長の娘の部屋に忍び込んで捕まったヨチが、部屋にあったカレンダーに飛行機の便がメモしてあったことを思い出しデマンとテスに話しました。
婚約者の臓器が移植される日が今日であることがわかった3人は、チーム長の計らいで脱走という形で警察署から出ることを許されました。
テスは施設長のもとに行き、デマンとヨチは空港へと急ぎました。
施設長を説得しようとするテスでしたが施設長は聞く耳を持たず、スタンガンでテスを気絶させ連れ去りました。
空港に行ったデマンとヨチは施設長の娘が何者かに1人の人間を引き渡しているのを目撃します。
デマンとヨチは施設長を中心としたグループがアジトにしている建物を突き止め、ヨチが開発したカメラ付きラジコンで建物の中を探りました。
テスが捕まっているのもラジコンに映った画像で確認しました。
臓器移植も行われようとしていて、手術室では医師たちが準備を始めていました。
手術が開始されますが忍び込んだデマンとヨチが建物の電源を切り、照明を落として阻止します。
捕まっていたテスもなんとか助け出しますが、施設長の娘がやってきて電源をオンにして手術を続行させようとします。
施設長の娘の手から逃れて進む3人の前に、屈強な手下たちが立ちはだかります。
ヨチがデマンが子供から預かったおもちゃの銃を構え威嚇したことでなんとかその場を切り抜け、施設長の元へとたどり着きました。
しかし施設長は本物の銃を持っていてテスに向かって発砲します。
デマンがテスをかばって撃たれてしまいますが、その隙にテスが施設長に襲いかかり拳で顔面を殴り続けました。
ヨチがやってきた警察を誘導し、3人は事件を解決へと導きました。
デマンが怪我のために入院しているとテスがやってきます。
婚約者と依頼者の女性は報酬を支払おうとしますが、テスはこの報酬を受け取りませんでした。
デマンは家族を食わせなければいけないから報酬受け取るべきだと主張しますが、テスはこれに反対します。この様子をヨチが盗聴しています。
報酬をもらえないことに不満の色を表すデマンに、テスは保険会社からの謝礼だと言って1枚の紙を渡しました。
テスとデマンは多額の保険金詐欺を阻止したお礼として、保険会社から信じられない金額の謝礼金をもらいます。
テスとデマンはもともとの報酬額からのヨチの取り分をすでに払っていたので、ヨチには内緒にしようと口裏を合わせます。
盗聴して全てを聞いていたヨチは意味ありげに微笑んでいました。
デマンが無事に退院し、テスとデマンは新たな依頼者のもとへ向かっています。
今回の事件解決で探偵事務所の名をあげたので、2人はどんな大きな仕事が来るかとワクワクしていました。
そんな2人に来た依頼の仕事は…?
思わず微笑んでしまう結末は本編をご覧ください。
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映画『探偵なふたりリターンズ』感想・評価
映画『探偵なふたり』が面白かったので、続編の『探偵なふたりリターンズ』を見るのをかなり楽しみにしていました。
続編はクオリティが通しても落ちるという映画の定説があるので、もしかしたら『探偵なふたりリターンズ』も…と若干心配していたのですが、そんな心配は無用でした。
前作のドタバタしながらもハラハラドキドキさせてくれたり感動させてくれるテイストをそのまま引き継いでいて、最初から最後まで楽しませてもらいました。
ヨチという新たなキャラクターが加わったのも、大成功だったと思います。
イ・グァンスがヨチというキャラクターを、素敵なキャラクターに仕上げていたのが大きかったのでしょう。
クォン・サンウもソン・ドンイルも前作に引き続き素晴らしかったです。
メインの3人はもちろんですが他のキャストの皆さんも含めて、韓国の俳優・女優は本当にレベルが高いと毎回思います。
いわゆる脇役の人たちもすごい人間味があるし、コミカルな一面を見せたり全体的に演技力が高いんですよね。
間とか表情で笑いを取ることもできる俳優が本当に多くて、本当にレベルが高いなぁと感嘆してしまいました。
ストーリーも面白いですし芸達者な俳優陣のおかげで、大満足できる映画になっています。
個人的にはクォン・サンウは年齢を経てからの方が好きかもしれません。もちろん若い頃から好きな俳優ですが。
前作に続いて大いに楽しめる映画です。
自信を持っておすすめできるので気になる人は是非鑑賞してみてください。
映画『探偵なふたりリターンズ』
祝!探偵事務所オープン!
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