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映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』です。
スティーヴン・スピルバーグが監督を務め、トム・ハンクスとメリル・ストリープという超演技派俳優が共演していて、見応えがないわけない映画になっています。
ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書『ペンタゴン・ペーパーズ』の内容を暴露した、ワシントン・ポスト紙の2人のジャーナリストを描いたストーリーになっています。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は実話なのか?とネットでも話題になっているようですが、実話を映画化した作品です。
それではさっそく映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の映画紹介です。
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は、2018年に公開されたアメリカ映画。
上映時間は116分。
実話を元にした映画です。
監督はスティーヴン・スピルバーグ監督。
『ターミナル』『リンカーン』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』など数えきれないほど名作を生み出している監督です。
【キャスト】
キャサリン・グラハム…メリル・ストリープ
ベン・ブラッドリー…トム・ハンクス
トニー・ブラッドリー…サラ・ポールソン
ベン・バグディキアン…ボブ・オデンカーク
フリッツ・ビーブ…トレイシー・レッツ
アーサー・パーソンズ…ブラッドリー・ウィットフォード
ロバート・マクナマラ…ブルース・グリーンウッド
ダニエル・エルズバーグ…マシュー・リース
ロジャー・クラーク…ジェシー・プレモンス
アンソニー・エッセイ…ザック・ウッズ
ジュディス・マーティン…ジェシー・ミューラー
エイブ・ローゼンタール…マイケル・スタールバーグ
リチャード・ニクソン…カーゾン・ドベル
ほか。
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』ネタバレ・あらすじ
1966年、ベトナムの状況を偵察に来たダニエル・エルズバーグ(マシュー・リース)は、疲弊した兵士たちを目の当たりにして戦況が決して順調ではないことを実感します。
ダニエルは帰路に着く飛行機の中で国防総省長官のロバート・マクナマラ(ブルース・グリーンウッド)に真実を報告しますが、追加で兵士を派遣しているアメリカにとって苦戦を強いられているという情報は国民に届けたいものではありませんでした。
マクナマラは真実を伝えることを拒み、ベトナムでの状況はアメリカにとって有利に運んでいると発表しました。
ダニエルはマクナマラとのやり取りを記録し、最高機密文書として保管します。
キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)はワシントン・ポスト紙の代表です。
夫がワシントン・ポスト紙の代表を継いでいたのですが、他界してしまったためキャサリンが代表として奮闘するようになっていました。
しかし女性であるキャサリンを心から認められない上層部の人間もいて、キャサリンは頭を悩ませながら業務に当たっていました。
ワシントン・ポスト紙は儲けはあまり期待できないとして、投資家も良い反応を示さなくなっています。
状況を打破できない現実に上層部は焦りの色を滲ませていました。
そんな中ライバル紙であるニューヨークタイムズ社が大スクープを掲載するという知らせが入ります。
なんとマクナマラ文書と呼ばれる最高機密文書の『ペンタゴン・ペーパーズ』の内容の一部がニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたのです。
同業の新聞社だけでなく世間も蜂の巣を続いたような騒ぎになります。
ワシントン・ポスト紙の編集者であるベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、ニューヨーク・タイムズ紙に対抗するべくあらゆる策を考えます。
ペンタゴン・ペーパーズの全文をなんとか入手しようとしますが、そう簡単に手に入れることはできませんでした。
ベンはキャサリンの家を訪ね、マクナマラから文書を入手できないかと交渉をします。
キャサリンとマクナマラは昔から家族ぐるみの付き合いがあったのです。
キャサリンはベンの頼みであってもそれは難しいと返事をしました。
そんな中、ワシントン・ポスト紙のオフィスに1人のヒッピー風の女性が小包を持って現れます。
その女性はワープロを打っていた1人の記者に「偉い人か?」と訪ね、その小包を置いてさっさと帰ってしまいました。
記者が小包の中身を確認すると、中には分厚い束になった機密文書が入っていました。
小包を受け取った記者は慌ててベンを含む上層部たちに機密文書を届けます。
ベンたちは興奮を隠せず、社内は一気に活気に満ちました。
アメリカ政府はペンタゴン・ペーパーズの一部を掲載したニューヨークタイムズ紙に対し、機密保護法に違反していると訴え、差し止めを要求しました。
ニューヨーク・タイムズ紙はこの措置のせいで、続報を出すことができなくなっていました。
キャサリンはニューヨークタイムズ紙の差し止めのニュースを聞き、ベンに無茶をしないようにと連絡を入れます。
では機密文書を手に入れたことをキャサリンに黙っていました。
ワシントン・ポスト紙は株の取引上々の結果を手に入れ、キャサリンを筆頭に社員たちは安堵して社内でパーティーを開きます。
ニューヨークタイムズ紙の差し止めのニュースが流れ、幹部の一人が「巻き込まれないで良かった」とつぶやきますが、ジャーナリストたちは面白くないと言った表情を浮かべていました。
ベンはパーティーを終わりにして仕事に戻ろうとみんなに発破をかけました。
ワシントンポスト紙の記者であるベン・バグディキアン(ボブ・オデンカーク)は、ベトナムに視察に行ったダニエルに接触をすることに成功します。
ダニエルは全ての最高機密文書を持っている最重要人物でした。
バグディキアンはダニエルに文書のすべてを公開することを約束し、全ての機密文書を持ってベンの家へと向かいました。
ベンの家には編集者たちが集まり、4000ページに及ぶ機密文書をまとめて記事にする作業にあたりました。
床中に原稿が置かれ、ベンの妻のトニーが作った軽食を頬張りながら編集者たちは記事作成に精を出しました。
顧問弁護士から文章を公表することの危険性を指摘されますが、ベンは構わず編集作業を続けました。
キャサリンはマクナマラに連絡を入れますが、マクナマラからリチャード・ニクソン大統領(カーゾン・ドベル)に潰されるぞと忠告されてしまいます。
社内は機密文書の記事を掲載するかしないかで意見が割れます。
ベンはもちろん記事を掲載したがっていて、フリッツ・ビーム(トレイシーレッツ)は掲載しない方がいいという考えを持っていました。
ペンタゴン・ペーパーズの記事を掲載するかどうかは、代表であるキャサリンの決断に委ねられました。
キャサリンは記事を掲載する決断をしました。
ペンタゴン・ペーパーズの記事が出来上がり、ついに印刷段階に入ります。
文章を入手した記者のバグディキアンは顧問弁護士から、刑務所に入ることになる可能性があると忠告されました。
ワシントン・ポスト紙の上層部たちは、やはり掲載を中止するようにとキャサリンに迫ります。
しかしキャサリンの意思は揺るがず、印刷所で着々と記事は刷られていきました。
ベンは妻のトニーからキャサリンがいかに勇気を出してこの決断をしたのかを話されました。
ペンタゴンペーパーズの記事が書かれた新聞がついに発売されました。
さっそくベンに連絡が入り、機密文書の変換を求められますがベンはこれを拒否します。
キャサリンとベンが一緒にいるところに、ニューヨーク・タイムズ紙の差し止めが継続し、ワシントン・タイムズ紙は差し止めを免れたというニュースが入ります。
ベンはバグディキアンが持ってきた新聞の束をキャサリンに見せます。
キャサリンの勇気に影響された他の新聞社たちも、圧力を恐れずに記事を掲載したのでした。
政府は新聞社を訴えていて、報道の自由が認められるかという点で裁判は大きな注目を集めていました。
果たして報道の自由は認められるのか…?
世間が注目する裁判の結果は…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』感想・評価
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の率直な感想をまずお伝えすると、非常に面白かったです。
何よりこの物語が実話ということが驚きですし、この実話を映画化してしまうアメリカってすごいなと感じました。
実話を元にしているだけあってフィクション映画のような大きな盛り上がりはありませんが、だからと言ってストーリーが退屈な感じで展開するわけでもありません。
ワクワクと緊迫感が交互にやってくる感じで、最初から最後まで楽しむことができる作品です。
さすがスティーヴン・スピルバーグ監督といった感じですね。しかも安定のトム・ハンクスとのタッグですから。
トム・ハンクスとメリル・ストリープは言わずもがなで素晴らしい演技を見せてくれています。
さらにトム・ハンクスとメリル・ストリープ以外のキャストも皆さん魅力的で、しっかりと面白い面も出したりと人間味に溢れていて自然と映画の世界に引き込まれてしまいました。
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のようなジャンルの映画って日本だとなかなかヒットしない印象があります。
クオリティも高いし重厚感があって素敵な作品だと思うのですが…この映画を知っている人も多いと思いますが、もっと有名な映画でいいと思います。
一昔前だとスティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスとメリル・ストリープっていうだけで映画好きが発狂する組み合わせです。
今の映画が好きな人たちはこの3人の名前を聞いてもそんなに興奮しないんですかね。
映画『キャッチミーイフユーキャン』が公開される時なんて、僕は楽しみすぎて呼吸が浅くなっていたほどです(笑)
感想から少し話がずれてしまいました。
テーマ的にも実話という部分でも非常に見応えがあり重厚感がある映画です。
鑑賞し終わった後に「いい映画を見た〜」と余韻に浸れる作品です。
まだ観ていないという人は是非一度観てみてください。
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
「今」を弾丸のように撃ち抜く、真実の物語
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