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藤原竜也にドラマは似合わない!映画や舞台で活きる天才的演技
今回は日本を代表する俳優・藤原竜也さんについて解説していきます。
日本で普通に生きていれば、知らない人はいないであろう有名俳優の藤原竜也さん。
日本を代表する演出家と言われた蜷川幸雄に見出され、舞台『身毒丸』で華々しくデビューを飾った藤原竜也さん。
俳優として右も左も分からない時に蜷川幸雄の演出を受けるわけですから、想像を絶する大変な稽古だったのではないかと思います。
藤原竜也さん自身も、俳優になった初期の頃の蜷川幸雄さんの稽古の厳しさについてよく話されています。
ちなみに僕は藤原竜也さん主演の舞台『身毒丸』を生で観劇させて頂いているのですが、はっきり言って本当に半端なかったです。
「芝居に命をかけるってこういうことか!」と衝撃を受けたのを覚えています。
若さゆえにまだ力を抜くこと知らなかったこともあると思いますが、本当に全身全霊で命を削って役を演じている感じだったのです。
言うまでもなく、その時から僕は『俳優・藤原竜也』の大ファンになりました。
【藤原竜也の演技に関するおすすめ動画はこちら】
蜷川幸雄に育てられたのが藤原竜也が成功した大きな理由?
藤原竜也さんは間違いなく才能に溢れた俳優です。
繊細な芝居も上手ければ、感情の解放も日本で唯一無二と言えるぐらい上手い俳優です。
俳優をスタートしたと同時に蜷川幸雄さんの演出の舞台に出演したことは、本当に大変な経験だったと思いますが、そのおかげで現在の【俳優・藤原竜也】が形成されたのだと僕は思っています。
もともと素晴らしい才能を持っていて、そこに蜷川幸雄イズムが加えられたという感じでしょうか。
蜷川幸雄さんに芝居のイロハを教わった藤原竜也さんは、同年代の中で圧倒的な演技力を持った俳優になります。
もちろん藤原竜也さんと同世代の山田孝之さんも素晴らしい才能を持った俳優ですし、小栗旬さんなども素晴らしい俳優です。
しかし、若い時に舞台であれだけの存在感を放てるかどうかでいうと、藤原竜也さんには及ばなかったのではないかと思います。
観劇したことがない方は1度は見に行って欲しいと思うぐらい、舞台の藤原竜也さんは素晴らしいのです。
映像と舞台とでは演じ方も大きく異なるので、映像の方では山田孝之さんの方が才能を発揮していた印象はあります。
藤原竜也さんは昔はテレビドラマや映画などに出演すると、「演技が大袈裟」「舞台っぽい」などと評価されることが多い俳優でした。
確かにドラマなどで藤原竜也さんを見かけると、ファンの僕であっても「なんだか浮いてるな」と思うことがありました。
藤原竜也さんはひとつひとつの台詞に全力なんですよね。
気を抜いてセリフを言うことがないのです。
僕は勝手に蜷川幸雄さんに鍛えられたせいだと思っているのですが、全てのセリフにとにかく感情を込めている印象でした。
ドラマに出ている俳優や女優でそんな人はいないので、そりゃあドラマに出演したら浮きますよね。
僕はファンながらも「藤原竜也さんをドラマや映画で見れることがあんまりなくなっちゃうのかな」と思っていました。
しかし、藤原竜也さんは自分の演じ方を決して変えず、どんどん人気を獲得していったのでした。
『藤原竜也ブランド』を武器に唯一無二の俳優に
藤原竜也さんのことをすごいと思う点のひとつに『決して自分の演じ方を曲げなかった』という点があります。
たぶん藤原竜也さんほどの才能と実力があれば、ドラマなどに出演しても浮かないように「当たり障りなく自然に演じる」ということができたと思います。
しかし藤原竜也さんはその選択をしませんでした。
全身全霊で演じるというスタンスを崩さず、気づけば多くの人が藤原竜也さんの演技を期待するようになっていました。
僕は勝手に藤原竜也さんの演技のことを『藤原竜也ブランド』と呼んでいます。
自分の信念を貫いたからこそ、世間に認めさせることができたのでしょう。
もはや今では藤原竜也さんが映画などで当たり障りなく普通に演じていたら、間違いなく観客はがっかりするぐらい『藤原竜也ブランド』は浸透しています。
個人的な意見ですが、それでもやはり藤原竜也さんにはテレビドラマは似合わないと考えています。
カイジやデスノートは藤原竜也だからヒットした?
藤原竜也さんといえば、挙げたらキリがないぐらいたくさんの映画をヒットさせてきています。
さらに『デスノート』シリーズや『カイジ』シリーズなど、漫画原作の映画化もたくさん成功させてきています。
『るろうに剣心』でも圧倒的な存在感を放っていました。
映画『デスノート』の藤原竜也さんのラストの断末魔の演技は、未だに鮮明に記憶に残っています。
松山ケンイチさんの評価が高かった印象がありますが、僕としては藤原竜也さんの凄さばかりを感じていました。
映画『デスノート』のレビューはこちら。
映画『デスノート前編』ネタバレあらすじ感想
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映画『カイジ』でもこれでもかというぐらい藤原竜也ブランドを炸裂させていました。
デスノートやカイジを始めとした漫画原作の映画は特に、『藤原竜也だから大ヒットした』と僕は思っています。
漫画原作の映像化は原作ファンから受け入れてもらえないケースも多々あります。
例えば『カイジ』に至っては、原作のキャラクターの顔と藤原竜也さんの顔ははっきり言って全然違います。
しかし藤原竜也さんの演技力は、ビジュアルの違いを超越する力を持っているのです。
演技力があるから説得力が生まれているんです。
藤原竜也ブランドだからこそ、「キンキンに冷えてやがる」「悪魔的」「どいつもこいつも狂ってやがる」などのセリフがここまで有名になっているのでしょう。
『カイジ 人生逆転ゲーム』での香川照之さんとのEカードの一騎打ち、『カイジ 人生奪回ゲーム』での沼が大当たりした時のセリフなどは特に、藤原竜也さんだからこそできたシーンになっていると思います。
映画『カイジ』のレビューはこちら。
映画『カイジ人生逆転ゲーム』ネタバレあらすじ感想
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他の俳優が藤原竜也さんの真似をしても、説得力を持たせる事ってできないんですよね。
藤原竜也という俳優は、この時代に本当に稀有な存在だと思います。
藤原竜也さんの凄さは分かってほしいのですが、今は『藤原竜也ブランド』の演技を期待して楽しんでいる人も多いと思うので、もちろんそういった楽しみ方も全然いいと思います。
僕も思わずクスッと笑ってしまうことがあるぐらいなので。(本当は声を出して笑う時もあります)
そこがまた魅力なんですよね。
こちらも参考にしてください。
《藤原竜也は演技が下手?うまい?いつも同じ演技?藤原竜也の演技力を解説》
藤原竜也は演技が下手?うまい?いつも同じ演技?藤原竜也の演技力を解説
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昭和の匂いがする藤原竜也の人間性
藤原竜也さんといえば、昭和の匂いがする俳優の現代の代表格でもあります。
普通の俳優であれば「イメージが悪くなるから」という理由で隠すような行為も、藤原竜也さんはカメラの前で結構堂々と行なっていたり、自ら公言したりしています。
『藤原竜也のカイドウシリーズ』や『フジタツ猪突猛進撃』などでも、破天荒な性格が垣間見えます。
好感度などを意識することが必要とされる現代において、藤原竜也さんのような俳優は本当に貴重だと思います。
この藤原竜也さんの破天荒な感じが、お芝居にも間違いなく生きていると思っています。
ルックス的にはどちらかと言うと可愛い系の顔だし、体も細くて繊細な印象もあるのですが、そのギャップがまた魅力なんですよね。
細い身体でお芝居の時にとんでもないエネルギーを発するので、初めて藤原竜也さんの舞台を見た人はたぶん驚くと思います。
今回は俳優・藤原竜也について僕が思っていることを書かせていただきました。
とても大好きな俳優なので、これからも大活躍していって欲しいです。
「藤原竜也さんが出演してるなら観たいな」と思わせてくれる貴重な俳優なので。
最後に、あまり知られていない藤原竜也さんのおすすめ映画を紹介します。
映画『探検隊の栄光』という映画が僕はとっても好きです。
藤原竜也ブランドの演技が、絶妙に笑える使われ方をしているので気になる方は是非観てみてください!
映画レビューも載せておきますので参考にしてください。
映画『探検隊の栄光』ネタバレあらすじ感想
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