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映画『ジョーカー』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ジョーカー』です。
ヴェネツィア国際映画賞で金獅子賞受賞、アカデミー賞は11部門にノミネートされ、主演男優賞(ホアキンフェニックス)、作曲賞を受賞しました
心にズシンとくる作品となっています。
それでは『ジョーカー』の映画紹介です。
映画『ジョーカー』は、2019年に公開されたアメリカ映画。
上映時間は122分。
監督はトッド・フィリップス監督。
『ハングオーバーシリーズ』や『ウォードッグス』などを監督しています。
《キャスト》
アーサー・フレック/ジョーカー…ホアキン・フェニックス
マレー・フランクリン…ロバート・デ・ニーロ
ソフィー・ディモンド…ザジー・ビーツ
ペニー・フレック…フランセス・コンロイ
トーマス・ウェイン…ブレット・カレン
ギャリティ刑事…ビル・キャンプ
バーク刑事…シェー・ウィガム
ランドル…グレン・フレシュラー
ゲイリー…リー・ギル
ほか。
映画『ジョーカー』ネタバレ・あらすじ
1970年代のゴッサム・シティには、重苦しい雰囲気が漂っていました。
アーサー・フレック(ホアキンフェニックス)は、ピエロの仕事をしています。
アーサーは病気の母親ペニー・フレック(フランセス・コンロイ)の介護をしながら仕事をしている心優しい青年です。
ピエロの仕事であるお店の宣伝で看板を持っていたアーサーは、街の若者たちに絡まれ理不尽に暴行されてしまいます。
怪我をしたアーサーがピエロの会社に戻ると、同じくピエロの仕事をしている同僚のランドル(グレンフレシュラー)が護身用にと半ば強引に拳銃を渡してきました。
アーサーは突然笑い出してしまう病気を持っていました。
そのため「発作的に笑ってしまう病気なので不快に思わないで欲しい」といったことが書かれているカードを常に身につけていました。
アーサーの母親のペニーはゴッサム・シティの大富豪であるトーマス・ウェイン(ブレットカレン)に、メイドとして30年前に雇われていました。
ペニーはトーマスが自分たちの貧困を助けてくれるはずと、手紙を出し続けていました。
アーサーはピエロの仕事をしている最中に、ランドルから渡された拳銃を落としてしまいます。
慌てたアーサーはその場から逃げますが、多くの人に目撃されてしまいピエロの会社をクビになってしまいました。
やりがいを感じていたピエロの仕事を解雇されたアーサーは、呆然としながらピエロの格好のままゴッサム・シティを歩き、電車に乗り自宅に帰っていました。
ピエロの格好をしているアーサーを笑う者達が現れ、アーサーに暴行を加えます。
アーサーは持病の発作を起こしてしまい笑いだし、さらに暴行を加えようとする者たちを持っていた拳銃で撃ってしまいました。
ピエロが発砲し人の命を奪ったという事件はニュースになり、多くの人に影響を与えます。
アーサーを暴行し撃たれた会社員たちは、トーマス・ウェインの会社の従業員でした。
トーマス・ウェインはこの事件の犯人に怒りの気持ちをぶつけましたが、富裕層以外からは憎まれていたこともあり、ピエロはデモの象徴のような扱いになります。
アーサーは感じたことのない感覚を味わっていました。
何かが吹っ切れた感じのアーサーは、同じアパートに住むソフィー・ディモンド(ザジービーツ)を自分が出演するショーに招待します。
コメディショーに出演したアーサーでしたが、全く笑いを取ることができませんでした。
しかし全く笑いを取れないアーサーは逆に目立ち、マレー・フランクリン(ロバートデニーロ)が司会を務める人気番組への出演オファーを受けました。
ある時、アーサーは母親のペニーがトーマス宛に書いている手紙の内容を読みます。
その手紙には自分がトーマスの息子であるという内容が書かれていて、驚いたアーサーはトーマス・ウェインの屋敷へ行き事実を確かめようとします。
アーサーは門前払いされてしまい、使用人から母親のペニーは頭がおかしいという言葉を浴びせられました。
自分が本当に息子かどうかを確認せずにいられないアーサーは、トーマスが赴いた映画館に自分も行き、自分が息子なのかどうかを質問しました。
トーマスははっきりとアーサーは自分の息子ではないと言い、さらにペニーがトーマスの下で働いていた時にもらった養子だと話しました。
この言葉を聞いたアーサーは、トーマスの言ったことが事実なのかどうかを調べます。
アーサーは自分がペニーの本当の息子ではないこと、自分の脳の病気は先天性のものではなくペニーの交際相手の虐待が原因であった事を知ります。
アーサーの中で何かが崩れ落ちました。
アーサーは母親のペニーの顔を枕で覆い、そのまま窒息死させてしまいます。
自分の感情に収まりがつかないアーサーはソフィーのもとに行きますが、ソフィーはよそよそしい態度でアーサーに接します。
ソフィーと仲を深めていたのはアーサーの妄想でした。
アーサーの元へかつての同僚であったランドルとゲイリー(リーギル)がやってきました。
ゲイリーはいつもアーサーに優しく接してくれる小人症の同僚でした。
母親を亡くしたアーサーを心配してやってきた2人でしたが、アーサーはランドルの命を奪ってしまいます。
その様子を怯えながら見ていたゲイリーでしたが、アーサーは自分に優しかったゲイリーには何も危害を加えませんでした。
いよいよアーサーがマレー・フランクリンのテレビ番組に出演する時間がやってきます。
アーサーはマレーに挨拶した時に自分の事をジョーカーと呼ぶようにお願いしました。
テレビ番組がスタートします。
アーサーはいきなりピエロが拳銃で会社員を撃った事件の犯人は自分だと告白しだします。
さらに司会者のマレーの頭を持っていた拳銃でいきなり撃ち抜きました。
アーサーのこの行動は、ゴッサム・シティで起きている暴動に火に油を注ぐ形になりました。
ジョーカーは捕まりますが、パトカーに乗せられる時にピエロの仮面をかぶった暴徒たちを見て満足感を得ていました。
パトカーで連行されていくジョーカーでしたが、そこにピエロ姿の男たちがやってきて…。
緊張感の続く結末は本編をご覧ください。
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映画『ジョーカー』感想・評価
映画『ジョーカー』は、どの映画にも似ていません。
〇〇みたいな映画と例えることができない映画です。
ホアキンフェニックス演じるアーサー、つまりジョーカーがあまりに救われない境遇のため観ていてこれでもかというぐらい心が沈んできます
作品自体のテイストもアーサーの心境に凄くマッチしてる感じなんですよね。
バットマン関連の作品というより、人間ドラマの映画として独立している印象を受けます。
もちろん現在第2期となっているバットマンの映画に全て繋がっているわけですが。
ホアキンフェニックスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞していますが、何の矛盾も感じません。
個人的にはホアキンフェニックス演じるアーサーが、マレー演じるロバートデニーロを突然銃で撃ち抜いたシーンが1番心拍数が上がりました。普通にびっくりしましたし。
映画館で声を出しちゃった人とかいるんじゃないでしょうか。
ジョーカーといえばヒールという印象ですが、背景を知ってしまうと…どんな人間にも事情ってあるんだよなと考えさせられる映画でもあります。
他人を傷つけることを肯定するわけでは決してありませんが。
正直言って『何度も観たい』と思う映画ではないかもしれません。
でもたまに観たくなる稀有な作品なんです。
もしもまだ一度も鑑賞したことがないという人は、ぜひ1度観てみてください。
バットマンシリーズの映画を観たことがなくても、全く問題ありませんので。
自信を持ってお勧めします。
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