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映画『複製された男』作品情報
今回のおすすめ映画は『複製された男』です。
映画『複製された男』はジェイク・ギレンホール主演の映画で、ネタバレというか「いったい結末はどういうことなんだ?」と思われるストーリーと結末が大きな話題になった作品です。
詳しくは「感想」のところに書かせて頂きますが、僕は見事に騙されたというか…まったく想像していないストーリーだったようです。(つまり「話についていけてなかった」ということ)
ただ置いてけぼりをくらっていたとしても、ちゃんとドキドキして最初から最後まで楽しむことができる映画だったので、「映画を深読みするのが苦手」という人も安心して鑑賞してください。
それでは『複製された男』の映画紹介です。
映画『複製された男』は2014年に公開されたカナダ映画です。
上映時間は90分。
原作はポルトガルのノーベル賞作家、ジョゼ・サラマーゴの小説「複製された男」。
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。
ジェイク・ギレンホールが主演の映画『プリズナーズ』を監督しています。
【キャスト】
アダム/アンソニー…ジェイク・ギレンホール
メアリー…メラニー・ロラン
ヘレン…サラ・ガドン
キャロライン…イザベラ・ロッセリーニ
ほか。
映画『複製された男』ネタバレ・あらすじ
暗く重苦しい通路を歩いていくと、そこには多数の男たちがいます。
真ん中には女性がいて、男たちはその女性を凝視しています。どうやらいかがわしい店のような雰囲気です。
果たしてこの店や起こっている出来事は現実なのか…主人公の夢なのか…。
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アダム(ジェイク・ギレンホール)は大学で講師をしている男性です。
科目は歴史で、特に仕事に情熱を持っているわけでもなく目をかけている生徒がいるわけでもなく、変わらない毎日を過ごしていました。
アダムにはメアリー(メラニー・ロラン)という恋人がいて、ほとんど毎晩一緒に過ごしていて決まってベッドを共にしていました。
むしろベッドを共にする以外は会話もあまりない関係の2人でした。
アダムは感情を豊かに表現するタイプではなく、淡々としていて一見何を考えているかわからない男性でした。
母親からの電話に出たアダムは、早く身を固めろなど大人になっても鑑賞してくる母親にうんざりしていました。
大学で同僚からアダムは映画の話をされ、帰りにDVDを借りて自宅で鑑賞することにしました。
アダムが選んだ映画は『道は開かれる』という作品でした。
映画を観ているとベルボーイ役の俳優が、自分にそっくりなことに気がつきます。
もちろんアダムは映画に出演した記憶などありません。
動揺しながらアダムはベルボーイを演じている俳優を調べます。
自分にそっくりな俳優の名前はダニエル・センクレアでした。
俳優の名前がわかったアダムはネットで調べ、彼の出演作を新たに借りて来て鑑賞しますが、やはりどの映画を観ても自分と瓜二つでした。
気になって仕方なくなったアダムは、ダニエル・センクレアが所属している芸能事務所を訪ねることにします。
事務所のエントランスにやってきたアダムは警備員から「アンソニー」と呼ばれました。
警備員は土曜日だから事務所は休みだとアダムに言い、さらに会うのは半年ぶりだと話しました。
警備員は完全にアダムを俳優のダニエル・センクレアだと思っているようで、アンソニーと呼び自然に会話し続けました。
アダムは事務所に届いた郵便物を採りに来たと話すと、警備員は何も疑わずにアダムに届いていた一通の封筒を渡しました。
アダムが封筒の中の手紙に書かれていた電話番号に電話してみると、女性が電話に出ました。
アダムは女性にダニエル・センクレアと話したいと告げると、「何をふざけているの?」と相手にしてもらえませんでした。
アダムが再び電話をかけると今度は自分とまったく同じ声の男性がでました。
アダムは相手の男性にファンだと告げ、会いたいことを伝えました。
アダムとそっくりのダニエル・センクレアことアンソニーは、妻のヘレン(サラ・ガドン)に電話の相手を聞かれ「僕のファンらしい」と答えます。
妊娠しているヘレンはアンソニーの言葉を信じず、浮気を疑いました。どうやらアンソニーには浮気の前科があるようでした。
アンソニーは電話をしてきたアダムのことが気になり、独自で調べ始めます。
浮気を疑っているヘレンはアンソニーに内緒でアダムを調べ、大学教授をしていることを突き止め大学まで足を運びました。
アンソニーはアダムに電話し、近いうちに会う約束をします。
その頃ヘレンは大学に到着し、ベンチに座っている自分の夫とそっくりのアダムを見て愕然とします。
何も知らないアダムは妊娠しているヘレンに何か月か尋ねて世間話をしました。
ヘレンはあまりに夫と酷似しているアダムを見てショックを隠せずにはいられなかった。
ヘレンは帰宅してそっくりのアダムと会ったことを夫に話したのでした。
アンソニーから電話があり、アダムとアンソニーはホテルの一室で会うことになります。
アダムが約束の部屋に行くと、まだアンソニーは来ていませんでした。
遅れてアンソニーがやってきて初めて対面する2人。
お互いにそっくりな相手に驚き、手までもそっくりなことに愕然とします。
アンソニーが「胸に傷があるか?」と尋ねると、胸に傷があるアダムは恐怖を感じ「もうやめよう。会うべきじゃなかった」と言い、部屋を出て行きました。
部屋を出る直前に事務所で受け取った郵便物をアンソニーに渡しました。
アダムはもうアンソニーに関わるのをやめようと思いますが、今度はアンソニーがそっくりなアダムに興味を持ってしまいます。
バイクでアダムの住むマンションにやってきたアンソニーは、アダムと恋人のメアリーが家から出てくるところを目撃。
メアリーの後をつけ、自分のモノにしたいと考えます。
アンソニーはアダムに会いに行き、妻を混乱させた詫びに恋人のメアリーを一晩だけ貸すように言います。
そっくりなのでメアリーにバレることはないという考えからでした。
アダムは渋々この申し出を受け、一晩だけお互いに入れ替わることになります。
アンソニーはアダムの服と車を借りてメアリーを誘って出かけ、アダムはアンソニーのマンションを訪ねました。
しかしアダムはアンソニーのマンションの入り方がわかりませんでした。
すると管理人らしき男性が声をかけてきて、エントランスのセキュリティを解除してくれました。
管理人は「また行きたい」「忘れられない」「鍵を変えたらしいが何も連絡がない」とアダムに話してきます。
アダムは適当に受け流し「ベストを尽くす」とだけ答えました。
アダムはうっかりアンソニーの部屋を一回通り過ぎてしまい、管理人に案内されて戻りました。
ヘレンが帰宅しするが、アンソニーと入れ替わっていることに気付いている様子はありません。しかしヘレンは会話の中で学校のことを聞いてきました。
その頃ホテルの部屋ではアンソニーとメアリーが情事を楽しんでいましたが、メアリーがアンソニーの指に指輪の跡があることに気がつき、アンソニーを拒絶します。
アンソニーとメアリーは険悪な雰囲気のまま車に乗り帰っていきした。
しかし車内で口論がヒートアップしてしまい、アンソニーは運転を誤り大事故を起こしてしまいました。
車は大破し窓ガラスには蜘蛛の巣のようなヒビが入っていました。
ヘレンと一緒にいるアダムの部屋に場面が切り替わります。
アダムはヘレンとベッドにいた後に、大学に来て行くジャケットを羽織ります。
ベッドでアダムはヘレンに心を許すように甘えていました。
アダムは着用したポケットの中に封筒が入っていることに気がつき、開封すると中に鍵が入っていました。
鍵を見つけたアダムは管理人の言っていたことを思い出し、ヘレンに今夜は遅くなると伝えようと寝室に行くと、そこにいたのは大きなクモでした…。
(このサイトでは基本的に最終的は結末・ネタバレまでは書かないのですが、『複製された男』に関しては表面的な描写は書いてもあまりわからないと思うので、今回は書かせて頂いています)
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映画『複製された男』感想・解説(ドッペルゲンガー・二重人格?)
映画『複製された男』ですが、ジェイク・ギレンホール好きだというのに公開からだいぶ経ってから鑑賞しました。
後から知ったのですが、どうやらこの映画は公開当時に「ネタバレ」でかなり盛り上がっていたようです。
簡単に言うと、ジェイク・ギレンホール演じるアダムとアンソニーが普通に2人とも存在するSF的というかドッペルゲンガー的なストーリーなのか?という点と、アダムとアンソニーは同一人物で二重人格的なストーリーなのか?という点です。
ほとんどの人が「二重人格のお話し」という事を鑑賞している間に感づいたのではないでしょうか。
え?僕ですか?
正直に言います。
全っ然気がつきませんでした!
もうこれ以上ないぐらい綺麗に気がつかなくて、心の底からこう思っていました…。
「ドッペルゲンガー怖ぇぇぇぇ!!!」と。
結局最後まで疑うことなく観終えたのですが、どこかひっかかる点はありました。
というかドッペルゲンガーの解釈だと、意味がわからないシーンがいくつもあるのです。
そこでちょっとネットで「複製された男」について調べてみると…
僕が衝撃を受けたのは言うまでもありません。
ホントにこういう「実はこうだった!」的な映画を見破るの苦手なんですよね。
でも見破れなくても普通に楽しめましたし、鑑賞後に「そういうことか!」ってなって2度楽しめているので、自分的には得していると思っています。損得の問題でもないけれど(笑)
ジェイク・ギレンホール演じる主人公が、大人になって落ち着くことを心のどこか(深層心理)で拒絶していて、さらに欲望(主に性に対する)が強いがゆえに生まれたストーリーなんだと解釈しています。全然違ってたらごめんなさい。
なにはともあれ…ジェイク・ギレンホールって本当にいい俳優ですよね。
どこか狂気が潜んでいる感じがすごいするんです。今回の役でもそんなジェイク・ギレンホールの持つ独特の雰囲気が映画の中でこれでもかと活かされていた気がします。
90分しかない映画だけど、いい意味で短く感じない見応えのある作品でした。
まだ鑑賞したことがない人はぜひ観てみてください!
映画『複製された男』
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