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映画『奥様は取り扱い注意』作品情報
今回のおすすめ映画紹介は『奥様は、取り扱い注意』です。
綾瀬はるかさん、西島秀俊さん主演の『奥様は、取り扱い注意』はテレビドラマで人気を博し、映画化された作品です。
綾瀬はるかさんの卓越したアクションが話題になった作品で、ドラマでもかなりハイレベルなアクションが見られます。
「ドラマを観ていないから、いきなり映画を見てもわからないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、最初にある程度のあらすじさえ読んでおけば問題ありません。
僕自身もドラマをしっかり観ていたわけではないのですが、いきなり映画を見ても十分楽しむことができたので。
ただし、出来ればドラマを観てから映画を観た方が、倍楽しめることは間違いないでしょう。
それでは『奥様は、取り扱い注意』の映画紹介です。
映画『奥様は、取り扱い注意』は2021年に公開された日本映画。
ドラマからの映画化になります。
ロケ地はポルトガル。
上映時間は119分。
監督は佐藤東弥監督。
映画『カイジシリーズ』などを監督しています。
【キャスト】
伊佐山菜美(桜井久美)…綾瀬はるか
伊佐山勇輝(桜井裕二)…西島秀俊
矢部真二…鈴木浩介
岩尾珠里…岡田健史
三枝礼子…前田敦子
横尾義文…みのすけ
ドラグノフ…セルゲイ・ヴラソフ
小林大悟…浅利陽介
小林果穂…やしろ優
神岡恭平…鶴見辰吾
五十嵐晴夫…六平直政
浅沼信雄…佐野史郎
ナレーター…石丸謙二郎
坂上洋子…檀れい
池辺章…小日向文世
ほか。
映画『奥様は、取り扱い注意』ネタバレ・あらすじ
現在は桜井久美として生きる伊佐山菜美(綾瀬はるか)は、元特殊工作員です。
菜美は自分のことをつけ狙う敵対する工作員のドラグノフ(セルゲイ・ヴラソフ)と戦いを繰り広げた際にピンチに陥りますが、隙をついて何とか反撃しドラグノフの左目に怪我を負わせ、ヘリコプターで逃走しました。
ドラグノフは菜美のことを兄弟の敵としてつけ狙っていました。
桜井久美は現在、夫の桜井裕司(西島秀俊)と珠海市という田舎町で夫婦生活を営んでいました。
桜井裕司も久美と同じく仮の姿で、本来は公安部の人間でした。
現在は桜井裕司として高校教師として生活しています。
菜美は過去に裕司とともに敵に襲われた際に、頭に攻撃を受け記憶をなくしていました。
菜美は格闘ゲームに夢中になる傾向があり、カウンセリングを行っている精神科医の三枝礼子(前田敦子)は菜美に寄り添い、穏やかにいつも話を聞いていました。
菜美が住み始めた珠海市は、市長選で盛り上がりを見せていました。
珠海市は新しいエネルギー資源と考えられているメタンハイドレートの先駆者となれると地として注目されていて、様々な利権が絡み合おうとしていました。
現在の市長の坂上洋子(檀れい)は、メタンハイドレートの賛成派として、市長を続行するべく次の市長選にも立候補しています。
洋子にはきな臭い調査会社の後ろ盾もついていました。
しかし珠海市の開発を良しとしないグループも存在していて、メタンハイドレート計画を頓挫させるべく、反対派のリーダーである五十嵐晴夫(六平直政)も市長選に立候補しています。
このメタンハイドレートはこの街の人間以外にも多くの人間が関わっていて、メタンハイドレートに関する研究を行っていた教授が数日前から行方不明になるなど事件が起きていました。
メタンハイドレートを反対派の事務所に泥棒が入り、幸い盗まれるような物を置いていなかったものの事務所内を荒らされる事件も起きます。
市長の洋子には調査会社の横尾義文(みのすけ)がぴったりとくっついていて、街の学校や警察とも癒着をしている雰囲気がありました。
裕司が高校教師として勤めている学校には、市長の洋子の元旦那である矢部信二(鈴木浩介)も教師として勤めていました。
洋子と真二はもともと仲の良い夫婦でしたが、メタンハイドレートに関する意見で食い違ってしまい離婚に至っています。
真二はメタンハイドレート反対派の人間です。
裕司と菜美がこの街にやってきたのは偶然ではありませんでした。
菜美は記憶を失っていますが、裕司は公安の人間として上司の池辺章(小日向文世)から珠海市のメタンハイドレートに首を突っ込んできている調査会社グローバルマネーホールディングスの動向を探るように命令されて珠海市にやってきていました。
菜美は記憶を失っているので、何も知らずに裕司とともに珠海市にやってきています。
裕司は菜美を徹底的に監視していました。
上司の池辺からも菜美の記憶が戻り、もしも公安に協力することを拒んだ場合はすぐに始末するようにと命令されています。
グローバルマネーホールディングス社長の浅沼信雄(佐野史郎)は、メタンハイドレートで金儲けを企んでいました。
市長の洋子にぴったりとくっついている横尾は浅沼の命令で動いていました。
行方不明になっている教授の事件や、メタンハイドレート反対派の人間達がガラの悪い若者たちに襲撃される事件が相次ぎ、珠海市は穏やかな街から物騒な街へと変貌を遂げつつありました。
そんな中で久美も買い物帰りに事件に巻き込まれそうになります。
メタンハイドレート反対派の事務所にトラックが突っ込んだのですが、その際に久美が轢かれそうになってしまったのです。
久美は記憶が戻ってないものの特殊工作員だった時の反射的な動きで、なんとか危険を回避しました。
この時に久美は自分を気遣ってくれた町の人間の岩尾珠里(岡田健史)と知り合いました。
トラックの事故を聞いて駆けつけた真二も、まずは久美の心配をしてくれました。
明らかに不可解な事故でしたが、五十嵐が警察に調査するように訴えても警察はまともに調べようとしませんでした。
五十嵐は反対派の自分たちに対する完全な嫌がらせだと憤慨しますが、真二は元妻の洋子がそんなことをするわけがないと反論します。
市長の洋子の知らないところで、裏の力が働いているとしか思えない事件が頻発していました。
裕司は公安の上司である神岡恭平(鶴見辰吾)と久しぶりの再会を果たしていました。
神岡からアドバイスを受けた裕司は、怪しい調査会社の正体を暴くためにあえて反対派のグループに潜り込みました。
久美は自分を気遣ってくれた珠里と仲良くなっていて、珠里の経営する小さなカフェバーのような店にも行くようになり、いつかカフェをやりたいという夢を話して、その時のために料理も教わるようになっていました。
街では反対派に対する襲撃事件が引き続き起きていました。
五十嵐が集団に襲われそうになる現場に、久美がたまたま居合わせます。
久美は若者たちに襲撃され殴られてしまいますが、このときの衝撃がきっかけで記憶を取り戻します。
五十嵐と久美は駆けつけた裕司によって助けられました。(裕司は久美にGPSをつけているので不審な動きがあるとすぐに駆けつけるのです)
久美は記憶を取り戻しつつありましたが、この事は裕司に内緒にしていました。
若者からの襲撃にあった五十嵐は久美が間に入ったことで大きな怪我はなかったものの、精神的に参ってしまい市長への立候補を取りやめることを真二に話しました。
久美の病室で真二はこのことを久美と裕司に話しますが、久美のお見舞いに来ていた珠里が立ち聞きしてしまい、何かを決意した顔で病院を去っていきました。
そんな中、浅沼は公安の人間が自分たちを探っていることに気づき始めていました。
目的のために手段を選ばない浅沼と横尾は助っ人を呼びます。その助っ人はなんと久美に恨みを持っているドラグノフだったのです。
相変わらず珠海の街では反対派の人間が狙われていましたが、ある時から襲撃事件がなくなります。
襲撃の際に黒い服でコスプレした人物が助けに入り、ガラの悪い若者たちを一瞬で始末する噂が広まっていました。
裕司はこの噂を聞いて久美の仕業なのではないかと思います。
久美はこの頃珠里のカフェバーでアルバイトをするようになっていました。
何食わぬ顔で帰宅した久美は、テレビで心臓を撃ち抜かれて奇跡的に生きていた人物のドキュメンタリーを見て目を輝かせていました。
裕司は若者たちを返り討ちにしている人物の正体を知るために、襲撃されそうな反対派の真二の後をつけます。
案の定、真二は襲撃に遭いそうになりますがコスプレした人物が助けに入り真二を救いました。
裕司は久美に間違いないと思い追いかけます。
反対派の人達を救っていたコスプレした人物の正体は、なんと珠里でした。
珠里は元々空手部の生徒で、しかもかなり強かったことが顧問を務めていた真二の話でわかりました。
裕司は危ないことをするなと珠里に怒りますが、珠里はメタンハイグレート推進派の人間たちが警察と繋がっていることが許せないと怒りを露にしました。
裕司は真二からメタンハイグレードに関する教授の研究データが、調査を行っていた船の中のどこかに隠されていることを話しました。
裕司は神岡と会い、一般人が参加できる船上パーティーで研究データをさがして奪う計画を話しました。
裕司は実際に船上パーティーに参加し、メタンハイグレードに関する研究データのドライブのありかを探しました。
記憶が戻っていることを隠しながらいつも通り礼子のカウンセリングを受けていた久美でしたが、スマホに着信が入ります。
電話の相手はドラグノフで、久美に宣戦布告をしてきました。
久美は電話を切るとカウンセラーの礼子の目の前で「終わり」とつぶやきました。
久美の記憶が戻っていることを悟った礼子は、緊急ボタンを押して公安の人間たちを呼びます。
しかし久美の相手にならず、あっという間に返り討ちにあってしまいました。
久美はつけていた結構指輪を取り外し、裕司が潜伏している船上パーティーへと向かいました。
裕司は船の地下で研究データのドライブを探し出せていました。
しかし、そこに外国人の工作員たちが現れます。ここで裕司はドラグノフの目的が研究データのドライブではないことを知ります。
兄弟の仇として追っている久美こそが目的だったのです。
裕司は大勢の外国人工作員に取り囲まれ万事休すとなりますが、そこに久美が現れ2人は協力体制となり相手をなぎ倒していきました。
一方真二は元妻である市長の洋子と会い、裕司が証拠となる研究データを入手したことを話しメタンハイグレートの計画は中止するように説得します。
しかしそこにメタングレート計画を何としてでも実行したい横尾たちが現れ、無理やりサインを迫ります。
捕まってしまった洋子と真二でしたが、弱いながらも空手部顧問であった真二が相手を倒しなんとか逃走します。
裕司と久美はドラグノフの部下たちと戦いを繰り広げていました。
ドラグノフも現れ久美は裕司を巻き込まないようにエレベーターにドラグノフと二人だけ乗り込み、屋上で戦いを繰り広げます。
久美はピンチを迎えますが機転を利かせてドラグノフの意識を断ちました。
裕司が屋上に駆けつけますが、そこには公安の上司として裕司に予言をしていた神岡が現れました。
神岡は公安を裏切っていて情報を売ることでお金を儲けていました。
神岡は久美をおびき寄せるために、様々なことを画策していました。
そうこうしているうちに、池辺をはじめとした公安の人間たちもやってきました。
池辺は裕司に久美を捕まえるように命令します。
久美は裕司に自分のことを愛しているかと質問し、愛しているなら撃つようにと無防備の状態で裕司の前に立ちました。
裕司は久美の胸を打ち抜きました。
久美はそのまま船の屋上から海へと落下していきました。
池辺は裕司の肩に手を置き「よくやった」と裕司を労いました。
果たして久美は本当に裕司に胸を撃ち抜かれて絶命してしまったのか…?
裕司は本当に命を奪うつもりで久美を撃ったのか…?
衝撃の結末は本編をご覧ください。
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映画『奥様は、取り扱い注意』感想・評価
冒頭にも書きましたが、僕はドラマの『奥様は、取り扱い注意』は観ていません。
もしかしたらチラッと観たことがあるかもしれませんが、ほとんど記憶に残っていません。
そんな僕でも映画『奥様は、取り扱い注意』はとっても楽しむことができました。
普通に面白い作品でした。
ストーリー的にはドラマ版を観ていた方が確実に楽しめたんだろうなとは思いましたが、映画だけを見ても十分分かる内容のストーリーなので、ドラマを観てない人も安心して鑑賞してください。
それにしても綾瀬はるかさんのアクションは相変わらず凄まじかったです。
綾瀬はるかさんってきっと運動神経がめちゃめちゃいいんでしょうね。アクション演技の訓練をしたとしても綾瀬はるかさんほどできるようになる人は滅多にないと思います。
さらにアクションだけじゃなく、顔の表情なども含めて『あくまでアクションは演技の中のひとつ』といった感じなので、よりアクションが素敵に見えるのだと思います。
綾瀬はるかさんは普通の演技もとても上手いので、本当に芸達者な人だなと感じます。
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西島秀俊さんも西島秀俊さんらしい演技で、作品に安心感をもたらしてくれています。
『奥様は、取り扱い注意』の西島秀俊さんは結構ハマり役なのではないかと思います。
感情的にならずに冷静でいるシーンの方が、西島秀俊さんは得意そうですし。
特に『演技上手いなぁ』と感じたのは、鈴木浩介さんでした。
ちょっとした表情の演技とかが抜群にうまかったです。元々好きな俳優の一人でしたが、この『奥様は、取り扱い注意』でもっと好きになりました。
西島秀俊さん演じる裕司のお弁当にコロッケが入っていた時の会話のシーンの、鈴木浩介さんの表情の演技がたまらなく上手かったです。
あと近年よくある、とりあえず出演者を豪華にしておこう的な感じが映画『奥様は、取り扱い注意』には全くなかったので、個人的にはその部分をすごく好印象でした。
あまりにキャストを豪華にすると話がとっちらかる傾向があるんですよね。
映画『奥様は、取り扱い注意』はドラマを見ていなくても楽しめますし、自信を持ってオススメできる作品です。
正直、綾瀬はるかさんのアクションシーンだけでも見る価値があるでしょう。それぐらいアクションシーンすごいです。
まだ見たことがないという人は、一度鑑賞してみてください。
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