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映画『オズランド』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『オズランド』です。
映画『オズランド笑顔の魔法おしえます』は小森陽一による小説『オズの世界』を映画化した作品です。
遊園地に配属された波瑠演じる主人公が西島秀俊演じる小塚をはじめ働く従業員との交流を通して成長していく物語で、笑いあり感動ありの映画となっています。
実際にある熊本県の遊園地『グリーンランド』が舞台となっています。
それでは『オズランド笑顔の魔法おしえます』の映画紹介です。
映画『オズランド笑顔の魔法おしえます』は2018年に公開された日本映画。
原作は小森陽一による小説『オズの世界』です。
上映時間は106分。
監督は波多野貴文監督。テレビドラマを多く手掛けている監督です。
キャストは
波平久瑠美…波瑠
小塚慶彦…西島秀俊
吉村豪太郎…岡山天音
上園龍…深水元基
小西俊郎…中村倫也
南原カツヨ…濱田マリ
玉地弥生…橋本愛
園長…柄本明
戸田昌宏
朝倉えりか
久保酎吉
コング桑田
ほか。
映画『オズランド』ネタバレ・あらすじ
大学4年生の波平久瑠美(波瑠)には、すでに社会人の恋人小西俊郎(中村倫也)がいました。
俊郎は大手一流ホテルチェーンで働いていて、久瑠美は同じ職場で働くことを夢見て就職活動を行い見事に俊郎と同じ企業に就職を果たします。
配属も希望していた企画事業部に決まり、光り輝く未来を感じ久瑠美は張り切りまくっていました。
しかし早々に転勤の辞令が下ります。配属先はホテルチェーン会社が所有している熊本県にある遊園地『グリーンランド』でした。
本社でバリバリ働くことを夢見ていた久瑠美はがっかりし意気消沈しますが、恋人の俊郎が経験も積むことはいいことと慰め、乗り気ではないまま熊本へと向かいました。
グリーンランドは久瑠美が想像していたよりも田舎にあり、広大な自然が広がっていました。
久瑠美は熊本の地にやってきてもまだ前向きな気持ちになれずにいました。
グリーンランドには久瑠美と共に新入社員の吉村豪太郎(岡山天音)も配属されていて、2人の教育係には魔法使いと言われている小塚慶彦(西島秀俊)が担当となりました。
小塚はたくさんの企画を発案を成功し遊園地の動員を上げまくった従業員で、いつもニコニコしていて、グリーンランドの従業員たちから全幅の信頼を寄せられていました。
企画をバンバン考えて早く結果を出して本社に返り咲きたい久瑠美は企画を発案することに重きを置きたがりますが、小塚が久瑠美と吉村に出した最初の課題は園内のゴミ拾いでした。
グリーンランドの従業員から久瑠美は名字の「波平(なみひら)」を「なみへい」と間違われていて、久瑠美が嫌がるのもお構いなしに久瑠美はみんなから「なみへい」のニックネームで呼ばれ可愛がられます。
園内を案内してもらっている久瑠美と吉村でしたが、耳につけているトランシーバーに緊急を要する情報が入ったのか、案内してくれていた従業員たちの雰囲気が一変します。
久瑠美たちも同行し目的の場所に行くと落とし物と思われる紙袋が置いてあります。
中を覗き込むと時限爆弾で手に持ってしまった久瑠美は激しく動揺します。
警察にすぐに連絡しないとと慌てる久瑠美でしたが、遊園地内に緊急車両を入れることは絶対にしてはいけないという規則があり、他のスタッフたちはそれはできないと他の案を考えます。
時限爆弾のタイマーはどんどん進んでいっています。
爆弾をお客さんの迷惑にならない場所まで運ぶことになり、なぜ新入社員の久瑠美が持たされます。
吉村も一緒です。他のスタッフに連れていかれた場所は大勢のお客さんが観ている最中のヒーローショーのステージでした。
ヒーローは爆弾を待ってましたと渡すように久瑠美に言いますが、久瑠美はヒーロー役の人間が緊急事態を知らないのだと思い、それどころではないと渡しません。
ヒーローが強引に奪おうとするので久瑠美は合気道をやっていたため思わずヒーローを投げ飛ばしてしまいます。
観客は大いに盛り上がります。吉村は違う場所で怪物役に捕まりながら、遊びじゃないんだと必死に訴えています。
爆弾のタイマーがゼロに差し掛かりますが、爆発はまったく起きずにヒーローが怪物を倒してショーは大盛況のまま終了しました。
時限爆弾は偽物で、すべては新入社員2人に対する歓迎の意を込めた壮大なドッキリだったのでした。
小塚の出した最初の課題はゴミ拾いでしたが、渡されたゴミ袋の束をいっぱいにするまで連日ゴミ拾いを行う事になっていました。
真面目に落ちているゴミを汗だくで拾う吉村とは対照的に久瑠美はゴミ箱からゴミを取ったりしてズルをして早々にゴミ拾いを切り上げて企画書の制作をしていました。
しかし久瑠美が企画を考えて小塚に渡しても小塚は読みもせずに「わかった」と言って受け取ってはその場に置いたままにしていました。
久瑠美のフラストレーションはどんどん溜まっていきました。
久瑠美は俊郎に電話をしては愚痴を言います。俊郎はできる限り久瑠美を励ましていましたが、仕事中もかかってくる久瑠美の愚痴電話に段々と早く電話を切るようになっていきます。
久瑠美は目覚ましい活躍をしてMVPに選ばれると希望の部署に異動できるという会社の方針を耳にして、俄然やる気になります。
なんとかMVPを獲得してグリーンランドから出ていきたいと思い、躍起になって仕事に取り組む久瑠美でしたが、何をやってもうまくいかず途方に暮れます。
園長(柄本明)と話している時に、久瑠美は同期の吉村が東大卒であることを聞いて絶句します。
吉村に東大を出てこんな仕事が嫌じゃないのかと訊くと、吉村は学生時代研究に没頭していて、あたたかい仕事がしたくなったんだと久瑠美に話しました。
自分はこんなことをする人間じゃない、こんなことをするために大学をでたわけじゃないと思い詰めている久瑠美のところに、お客さんがお化け屋敷の場所を訪ねてきます。
マップを見ながら説明しようとしますがお化け屋敷の場所がわからずしどろもどろになってしまいます。
そこへ吉村が通りかかりお化け屋敷の場所へとお客さんをスムーズに案内しました。
吉村は毎日真面目にゴミ拾いをして園内を歩き回っているので、アトラクションの場所をすでに覚えていたのでした。ズルをしていた久瑠美には園内のアトラクションの場所はわからないままでした。
久瑠美は自分の不甲斐なさに涙を流します。そこに小塚が来て久瑠美と話します。
小塚は久瑠美がゴミ拾いでズルをしていることを知っていました。指摘はしますが久瑠美のいいところも話します。久瑠美の心に少しづつ変化が訪れてきていました。
園内に迷子が出てスタッフで子供を探します。久瑠美も靴や服の色を手掛かりに必死で子どもを探します。
園内の池に子供の靴の特徴と一致する靴が浮かんでいるのを発見した久瑠美は子供が溺れているのかと思い迷わず池に飛び込みます。
久瑠美が飛び込んだ直後、子供が無事に見つかったとの報告がトランシーバーから聞こえてきました。
ずぶ濡れになった久瑠美を園長と小塚が大笑いしながら褒めたたえます。他スタッフもみんな駆け付けて笑いますが、久瑠美の行動はスタッフの心に響き、距離は一気に縮んでいきました。
久瑠美は遊園地での仕事に一生懸命に取り組むようになり、やりがいを感じ始めていました。グリーンランドで働いている自分を好きになり、誇りを持つようになっていました。
そんな久瑠美の元に、サプライズで俊郎がやってきました。グリーンランドに現れた俊郎は小塚などとも挨拶をして久瑠美と園内を散歩しました。
俊郎はグリーンランドの欠点を並べ立て、こんなところ確かに嫌になるよなと久瑠美に話します。やりがいを感じている久瑠美はショックを受けます。俊郎は久瑠美に仕事を辞めて東京に戻ってくるように言います。
久瑠美はグリーンランドの仕事を辞めたくないのと俊郎の発言に違和感を覚え、俊郎に別れを伝えます。俊郎は予想外の展開に驚きますが、久瑠美の考えは変わらず、久瑠美は俊郎と別れました。
久瑠美は小塚をはじめとしたグリーンランドを愛するスタッフと一緒に過ごし、どんどんと成長していきました。
グリーンランドの名物の花火大会がやってきます。
久瑠美はイルミネーションを担当し吉村らと自信を持てる作品を作り上げますが、電気系統のトラブルで急に点灯しなくなってしまいます。イルミネーションを諦めようという声に猛反発し、花火が上がっている間は花火をよりよく映えさせるために他の電灯も落とすことを来場者に伝え、電気系統のトラブルの原因をみんなで探し回りました。
園長がショートしている部分を発見し、修繕をして無事にイルミネーションを点灯させることがでました。
スタッフみんなで飲み会を行った帰り、久瑠美は小塚の退職願の書類を偶然見てしまいます。一緒にいた吉村と絶句する久瑠美。久瑠美は吉村と今はまだ2人だけの秘密にしておこうと約束しました。
久瑠美はお世話になった小塚が安心してグリーンランドから旅立てるように開園記念にイベントと共に小塚にサプライズを行う計画をします。
開園記念イベントでは久瑠美の企画で気球から大量の風船を落とす催しを行う事が決定しています。史上初となる風船の数で注目度も抜群でした。
開園記念イベントの日、小塚は少し不審な男に久瑠美が話しかけられて手紙を渡されているのを見かけます。
気になった小塚は久瑠美に大丈夫か聞きますが久瑠美は特に大丈夫ですと答えるだけでした。
小塚はその後、その不審な男が園内に1人でいるのを見かけてやはり少し気になっていました。
事務所に時限爆弾が置かれていることが発覚します。みんなまたドッキリだと思い込んでいますが、小塚は久瑠美に手紙になんて書いてあったのかを確認します。
久瑠美は「イベントを中止しないと大変なことになる」と書いてあったことを小塚に話しました。みんなの表情が一変します。
爆弾が偽物ではないとわかり、どう処理するべきかを動揺しながらも話し合います。
どこか遠くに運ぶにしても遊園地はごった返していて思うように歩けません。車で運ぶ案も出ますが人気のない場所までたどり着く時間はもう残されていませんでした。
気が付くと小塚が爆弾を持って勝手に出て行ってしまっていました。
無線で久瑠美がもうどんな方法も間に合わないと話しますが、小塚は爆弾を持って気球に乗って海に捨てることを告げました。
自分の命の保証がまったくない作戦でした。
小塚はスタッフの反対を押し切って1人で気球の場所に行き、気球に乗り込んで空へと上がっていきました。
小塚は爆弾を紙袋から出して捨てる準備に入りますが、爆弾を取り出した紙袋の底には…。
結末は本編をご覧ください。
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映画『オズランド』感想・評価
映画『オズランド笑顔の魔法おしえます』は、正直に言いまして映画館でポスターを見かけた時に全然観たいと思わなかった映画です。
面白そうだと思わなかったんですね。
しかしある意味失礼ないことを言いますが、『オズランド笑顔の魔法おしえます』を騙されたと思って観てください。めちゃくちゃいい映画です。
どんな人の心にも響く映画だと思いますが、特に新入社員の人や仕事に悩んでいる人はかなり心に響く映画になっています。
波瑠さんがすごく合っていて成長していく様子を微笑ましく観てしまいます。
吉村を演じた岡山天音さんは以前から気になっている俳優なのですが、この人もとってもいいなぁと『オズランド笑顔の魔法おしえます』を観ていて実感しました。
西島秀俊さんは一見苦手そうな役柄を見事に自然に演じられていてすごく魅力的でした。
濱田マリさんや柄本明さん、深水元基さんなど個性的な俳優陣も良さをとても発揮されていて、映画の面白さを増してくれます。
中村倫也さんは憎たらしいなと感じてしまうのですが、そう思わせるという事は演技が上手いということなのだと思います。
映画『オズランド笑顔の魔法おしえます』は観るととっても心があたたかくなると同時に明日からの活力ももらえる映画です。
最初あまりそそられないかもしれませんが、本当に騙されたと思って観て頂きたいです。
後悔はしません。
おすすめ映画です。ぜひ。
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