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映画『サニー強い気持ち強い愛』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『SUNNYサニー強い気持ち強い愛』です。
映画『SUNNYサニー強い気持ち強い愛』は、2011年に公開された韓国映画『サニー永遠の仲間たち』のリメイク映画です。
物語の舞台を90年代後半のコギャルブームにするなど日本ならではのアレンジでリメイクされています。
篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、板谷由夏、池田エライザ、渡辺直美、山本舞香などそうそうたる女優が出演している映画となっていて、個性豊かなキャラクターが楽しませてくれると同時に心に残る感動作となっています。
懐かしの楽曲が堪能できることも見どころの一つです。
それでは『SUNNYサニー強い気持ち強い愛』の映画紹介です。
映画『SUNNYサニー強い気持ち強い愛』は2018年に公開された日本映画。
上映時間は119分。
韓国映画『サニー永遠の仲間たち』のリメイク作品。
監督は大根仁監督。
『モテキ』『バクマン。』『恋の渦』『SCOOP!』などを監督している高い評価を受けている監督です。
キャストは
阿部奈美…篠原涼子
阿部奈美(女子高生時代)…広瀬すず
裕子…小池栄子
裕子(女子高生時代)…野田美桜
心…ともさかりえ
心(女子高生時代)…田辺桃子
梅…渡辺直美
梅(女子高生時代)…富田望生
伊藤芹香…板谷由夏
伊藤芹香(女子高生時代)…山本舞香
藤井渉…橋爪淳
藤井渉(青年時代)…三浦春馬
中川…リリーフランキー
新井…新井浩文
梅の兄…矢本悠馬
鰤谷美礼…小野花梨
奈々…池田エライザ
奈美の母…キムラ緑子
奈美の父…橋本じゅん
奈美の祖母…三田和代
奈美の兄…坂口涼太郎
奈美の娘…松本穂香
奈々の継母…宮下今日子
ほか。
映画『サニー強い気持ち強い愛』ネタバレ・あらすじ
阿部奈美(篠原涼子)はサラリーマンの夫と結婚し、高校生になる娘(松本穂香)と3人で暮らしています。
毎朝決まった時間に起きて家族の朝食を作り、3人で無言の中で食事をしています。と言っても特に不仲というわけではありません。
テレビでたまたま90年代後半のコギャルブームの特集をしていて、奈美は思わず微笑んでテレビを観ています。
奈美はこのコギャルブームのど真ん中にいた世代なのでした。しかし娘はまったく興味がないらしくあっさりとチャンネルを変えてしまいました。
奈美の母親は入院していました。奈美は希望の品を持って母のお見舞いに行きます。奈美の母親は下町の人のようなあっけらかんとした性格でした。
お見舞いが終わる母の病室を出て廊下を歩いていると、奈美と同年代ぐらいの女性が苦しそうに泣き叫んでいる光景が視界に入ってきました。
複数の医師や看護師が抑えつけています、奈美は見てはいけないものを見てしまった気持ちになり通り過ぎようとしますが、その病室の入り口に書かれている名前を見てハッとしました。
その名前は高校生の時に仲の良かった友達の名前でした。
奈美は翌日母のお見舞いに来た時に、一度は帰ろうとしますが引き返してその友人の病室を訪ねました。
病室に本人はおらず、仕事で使っているらしきパソコンなどが置いてあります。豪華な個室でした。会社の同僚と思われる人たちとの写真も飾られています。
本人が戻ってきました。奈美の高校時代の友人の伊藤芹香(板谷由夏)でした。
芹香は高校時代にもリーダーシップを発揮していて優しい心の持ち主でした。奈美は転校生でしたが初日にイジメられていたところを助けてくれて自分のグループに入れてくれたのも芹香でした。2人は再会を喜びました。
お互いの近況を話し、奈美は結婚して高校生になる娘がいることを話します。芹香は子供が大きいことに驚きながらも自分は未婚であることを話し羨ましがりました。芹香は会社をいくつか経営している実業家となっていました。
そしてまったく悲観的な空気を出さずに、自分がガンであることを話し、余命1か月であることを奈美に話しました。
突然の芹香の告白に奈美はショックを受けます。
芹香は明るく振舞っていましたが、奈美にお願いをします。
それは高校時代の仲間たちに会いたいという願いでした。
奈美は連絡先もわからない中で、芹香の願いを聞くことにします。
ちょうど奈美の夫がシンガポールに急遽1か月出張することになり、奈美はこの1か月で高校時代の仲間の6人が集えるように頑張ろうと決めます。
誰も連絡先もわからない奈美はとりあえず母校の高校を訪ねます。
お世話になった先生が健在で、奈美のことを覚えてくれていました。先生は「あなたダサかったもんね」と遠慮なく言いました。奈美は当時田舎から転入してきていたのでした。
学校でわかったのは仲良しグループの1人である梅(渡辺直美)の連絡先でした。
奈美は早速梅に連絡を取ります。梅は不動産会社に勤めていましたがまったく契約が取れず、半年間1件も取れずで上司から怒られていました。そんな時に奈美からの電話が梅に入りました。
再会した梅は高校時代も太っていたのですがさらに太っていました。
梅はいつも明るくてムードメイカーでしたがそれも相変わらずでした。ただ私生活では夫が仕事を始めてもすぐにやめてしまうという悩みを抱えていました。
奈美と梅は病院に行き芹香と会います。梅は病気のことも聞いているので再会の喜びと重なって感極まってしまいます。
梅は奈美と協力して残りのメンバーを探すことにしますが、まったく手掛かりがありませんでした。そこで2人は探偵に頼んで残りのメンバーを探してもらう事にします。かかる費用は奈美がもつことにしました。
探偵は中川(リリーフランキー)という男性で、胡散臭い感じで2人はあまり期待していませんでしたたが、中川は裕子(小池栄子)を見つけ出してくれます。
中川と一緒に裕子の元へ行くと裕子は美容整形外科のセレブ妻となっていました。
裕子は胸がなかったことを高校時代にからかわれていたのですが、目を見張るような胸になっていました。夫が美容整形外科なので奈美と梅はすぐに悟りました。
裕子に会いに行くと再会を喜んでくれはしましたが、現在は住む世界が違うとセレブぶって芹香に会いに行くと言ってくれませんでした。
裕子は乗馬クラブに通っていたなど旦那にかなり嘘をついているようで、バレるのを恐れていました。
さらに裕子は探偵に依頼して自分のことを探させたことを怒り、探偵の名刺を渡すように言いました。
奈美が探偵事務所を訪れていると、中川が別のお客の対応をしていました。なんと裕子で夫の浮気調査をしてもらいにきていました。
裕子は夫が浮気している可能性が高いことを奈美に話し、見栄を張るのをやめて本心をさらけ出しました。
奈美と梅が病室で芹香と話していると、裕子が泣きながらやってきました。裕子は芹香に「遅くなってごめん」と泣きながら謝りました。
裕子は芹香のことで泣いていたのではなく、夫の浮気が確定して泣いていました。裕子は浮気を決意しました。
話を聞いた芹香は「私今怖いものないんだぁ」と言って、裕子の夫が出会い系で待ち合わせしているところを4人で襲撃して裕子の夫をボコボコにしてしまいました。
裕子は結果的に離婚して財産をかなりもらうことになります。
残りの2人、心と奈々は探偵の中川もなかなか見つけることができません。
中川は奈美に「これだけ探しても見つからないということは意図的に身を隠しているんじゃないか」と話します。特に奈々は高校時代にモデルとしても活躍していた美貌の持ち主でした。
しかし突然高校を辞めていてその理由を中川は奈美に訊きますが、奈美は言いづらそうにしていました。
そんな中、中川は心(ともさかりえ)の居場所を見つけ出してきます。
心はスナックの雇われママをしていてかなり疲弊している様子でした。
中川の調べでは心は美容院経営に失敗し夫とも離婚をしていて、かなりの借金を抱えていてアルコール依存症にもなっているということでした。
5歳の息子がいるものの、現在は離れて暮らしているとのことでした。
奈美が心と話していると借金取りが現れます。奈美はお金を渡してその日のスナックの売り上げを建て替えます。心はボロボロに荒んでしまっていました。
高校時代の奈美(広瀬すず)は父親(橋本じゅん)の工場が倒産してしまい、仕方なく淡路島から転校してきました。
奈美は学校初日に派手なコギャルばかりの生徒たちの中に入って完全に圧倒されていました。
方言などもすべてをバカにされていました。いじめられているところを芹香(山本舞香)が現れて助けてくれたのでした。
芹香はそのまま奈美を気遣っていつも一緒にいる、梅(富田望生)、心(田辺桃子)、裕子(野田美桜)、奈々(池田エライザ)のグループに入れたのでした。奈美は可愛がられながら段々とコギャル風のファッションになっていきました。
喉が渇くと水道の水をガブガブ飲んだり、お弁当にお好み焼きを持ってきてしまう奈美をみんな好きになっていました。
ルーズソックスとカーディガンを勧められた奈美は親にお小遣いをねだりますが、家庭はお金がなく、奈美はゴムの伸びた足首までのソックスとおばあちゃん(三田和代)の毛玉だらけのカーディガンを着てきて爆笑されていました。
しかし雑誌モデルとしても活躍している奈々(池田エライザ)は奈美に冷たく接していました。ダンスコンテストがありみんなでダンスの練習をしますが、踊ったことのない奈美はまったくついていけません。
奈々はそんな奈美に怒り「その子がいたら無理だから自分は出ない」と言って出て行ってしまいます。
芹香が奈美を庇いますが奈々は「芹香はその子に甘すぎ」と言って危うく喧嘩になりそうになってしまいました。
奈美は1人で奈々の家を訪ねます。「どうして自分を嫌うのか」と奈々に訊きます。すると家の中から関西弁の奈々の母親が出てきます。
奈々は明らかに母親を嫌っている様子で、家を出て行ってしまい奈美は慌てて奈々を追いかけました。
奈々は奈美に母がなくなってすぐに新しい母親が家に来たことを奈美に話しました。奈美は嫌っている継母(宮下今日子)と自分が同じ関西弁だから私のことが嫌いなのかと訊きます。
奈美も自分の父親が工場を潰してしまい大変なことや、兄(坂口涼太郎)は引きこもりのアニメオタクで働かないこと、おばあちゃんはボケ始めているなど自分の家庭のことを話しました。
さらに奈美は感情を露にして奈々のことを一目見た時から綺麗だと思っていたことなどを話しました。すると奈々は初めて感情を露にして「私だってあんたを初めて見た時に、何この子超かわいいと思ったんだから」と話します。
2人の溝は本心を打ち明けて埋まっていきました。
奈美は梅の家に遊びに行った時に梅の兄の友人の藤井渉(三浦春馬)に一目惚れをしてしまいます。
街で渉を見かけた奈美はこっそりとあとをつけてクラブに入ってしまいます。渉はDJをしていてこのクラブでもDJをしていました。
奈美は大人のお店に圧倒されていましたが、渉が話しかけてくれてテンションが上がります。
しかし敵対しているグループの鰤谷美礼(小野花梨)らに見つかって強引に変な写真を撮られそうになります。渉が現れて助けてくれて事なきを得ましたが、奈美はさらに渉に惹かれていきました。
渉は自分が出演するイベントのチラシを奈美に渡してくれました。
奈美は海辺で開催されているこのイベントをお洒落をして観に行きますが、砂浜にいる渉を見つけますがそこに奈々がやってきて2人が恋人のようにふるまっているのをみてショックを受けます。
奈美は号泣しながら1人帰ったのでした。
奈美は学校でも鰤谷に絡まれていじめられます。履いていたジャージを脱がされそうになっているところを奈々が来て助けてくれます。
奈々は鰤谷をキック一発で倒し焼却炉の杭を取り出して鰤谷の顔に押し当てようとしました。奈美が必死で止めます。鰤谷は泣き叫んでいました。奈々はとても強い女の子でした。
鰤谷は元々芹香と親友でした。しかし鰤谷が違法な薬に手を出して芹香がやめろと言ってもやめなかったために絶縁をされていました。鰤谷は明らかに芹香を意識していました。
学校でダンスコンテストに参加することになり6人はグループ名を考えます。心のアイディアで「サニー」というチーム名に決定し、6人はダンス練習に励んでいました。選んだ曲は小沢健二の「強い気持ち強い愛」でした。
ダンスコンテストの本番の日がやってきました。
奈美は渉の失恋で奈々と今まで通りに話せなくなっていました。奈々も奈美の様子がおかしいことには気づいていました。
奈美は水道に行って蛇口から水を飲んでいました。そこにまたしても鰤谷が現れます。
しかし鰤谷は明らかに普通ではない状態で奈美にこれまでのことを謝罪し、友達になってほしいとい頼んできます。
鰤谷がまともじゃないので奈美が怯えながら友達になると言うと、鰤谷は豹変し友達なら一緒にこの薬を飲もうと奈美に強引に薬を飲ませようとします。
奈美は抵抗していますが、鰤谷はしつこく中庭にまでついてきて迫ります。他の生徒も何事かと集まってきています。
芹香たちも駆け付けます。芹香はかつての親友の鰤谷をひっぱたき罵倒します。
鰤谷は落ちていたガラスの破片を拾い殴りかかってきました。奈々が芹香をかばって頬を切られてしまいます。
傷は深く校内は悲鳴に包まれて救急車に乗せられ奈々は運ばれて行きました。サニーのメンバーは号泣しながら救急車を見送りました。
奈々はその後学校を辞めて連絡の取れない状態になっていたのでした。
奈々は見つからないままでしたが、芹香の病室に集まって楽しい時間を過ごしていました。芹香の希望で遺影用の写真のメイクなどをして盛り上がっていました。
奈美は探偵の中川に初恋の相手である渉のことも調べてもらっていました。渉はDJブースのあるお洒落なカフェで働いていました。
大人になっている渉(橋爪淳)は奈美に気付くことはありませんでした。奈美は高校生の時に渉にもらったイベントのチラシを渡して帰ってきました。
奈美の携帯電話に連絡が入ります。芹香が他界したという連絡でした。
葬儀の会場に奈美と梅と裕子が来ています。さらに後から心が来て合流しました。
遺影の芹香はみんなでメイクして撮影した写真です。
奈々を見つけられなかった中川の悪口を言っている時に、中川がちょうど現れます。
中川は芹香が生きていた時に追加の費用をもらっていたこと、また葬儀に関してサニーの新聞広告を出すことを依頼されていたと言って、新聞に載せた高校を魅せました。6人の高校時代の写真が一面に載っています。
そして遺言状を預かっていることを話し、5人の前で読み上げました。
遺言状には『自分がいなくなっても変わらずみんなで会って欲しい、リーダーは奈美がやるように。服リーダーは裕子が、それと裕子の胸は無理があるかな。梅は仕事頑張ってね、港区のビルを梅の会社から買いました。担当はもちろん梅でおねがいします。それから心は都内の空き物件を使って美容院をはじめること。私が住んでいたマンションにそのまま住めるようにも手配しています。養育費などもすべて用意してあるから子供と一緒に暮らしてね。』と記されていました。
4人は芹香の遺言状を聞いて号泣しています。
しかし中川はさらに言葉を続けました。
遺言状にには条件も書かれていたのです…。
果たして書かれていた条件とは…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『サニー強い気持ち強い愛』感想・評価
映画『サニー強い気持ち強い愛』、最高の映画でした。
もう本当に面白いですね。特に世代的にわかる部分が非常に多かったのでより楽しむことが出来ました。90年代を生きていた人は懐かしい気持ちと共にかなり楽しめるはずです。
大人の時間を描いている部分も高校生時代を描いている部分もしっかり両方楽しめるのがこの映画『サニー強い気持ち強い愛』のすごいところで、まさにどっちもメインといった感じなのです。
大人キャストは渡辺直美さんがとっても面白くて魅力的でした。
表情とかいちいち面白くてキャラクターも最高でした。小池栄子さんも負けずに面白いので、ある意味小池栄子さんのすごさも思い知らされます(笑)
篠原涼子さんももちろんだし、皆さんとても魅力的でした。
そして高校生時代のキャストも豪華で驚かされます。
広瀬すずさんに池田エライザさんに山本舞香さん、そして富田望生さんとすごいメンバーですね。
富田望生さんは作品によって違い過ぎてこの人は本当にすごい女優さんだと驚かされます。
広瀬すずさんは他の映画でもそうですが、とてつもなく整ったルックスをしているのに、三枚目(女性で言うのかな)の役柄を見事に演じてしまいますよね。
この部分が広瀬すずさんのなによりすごいところだと思っています。
まぁそれでもかわいいという結論になってしまうズルさはありますが(笑)
池田エライザさんも非常にはまり役でした。ルックスを存分に生かした役柄で、さらにしかりした演技で見応えも与えてくれています。
山本舞香さんも僕は初めて演技をしているところを見たのですが、とっても良かったです。めちゃくちゃ大切な役柄を演じていたのですがすごくよかったです。
裕子の高校生時代を演じた野田美桜さんは演技もすごく自然で素晴らしかったのですが、絶対ルックスで選ばれたんだろうなと思います。
小池栄子さんの娘みたいですもん(笑)素晴らしいキャスティングです。
リリーフランキーさんもいつも通り素晴らしかったし、みなさん本当に魅力的でした。
そして映画『サニー強い気持ち強い愛』は音楽もかなり楽しめる映画となっていて、個人的には小沢健二さんの『強い気持ち強い愛』は今でも聴いている楽曲なのでなおさら最高でした。
いっぱい笑って感動して、懐かしい気持ちにもなれて人生についても考えさせられる、そんな最高の映画になっています。
大根仁監督はやっぱりすごいな。
おすすめ映画です。ぜひ。
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