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映画『俳優亀岡拓次』ネタバレあらすじ感想

映画俳優亀岡拓次ネタバレあらすじキャスト評価

映画『俳優亀岡拓次』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『俳優亀岡拓次』です。

映画『俳優亀岡拓次』は戌井昭人にの小説を実写映画化した作品です。

独特の雰囲気を持つ個性派俳優の安田顕がパッとしない俳優である主人公の亀岡拓次を好演しています。

麻生久美子の醸し出す雰囲気も映画にとてもマッチしていてとてもいいです。

決してスターではない俳優の日常を切り抜いたような映画になっていて、安田顕ファンには特にたまらない映画になっています。

それでは『俳優亀岡拓次』の映画紹介です。

映画『俳優亀岡拓次』は2016年に公開された日本映画。

上映時間は123分。

監督は横浜聡子監督『ウルトラミラクルラブストーリー』などを監督しています。テレビドラマは『バイプレイヤーズ』の監督も務めています。

原作は戌井昭人に同名小説『俳優亀岡拓次』。

キャストは

亀岡拓次…安田顕

室田安曇…麻生久美子

宇野泰平…宇野祥平

山之上…新井浩文

横田…染谷将太

藤井…工藤夕貴

スナックのママ…杉田かおる

古藤…山崎努

松村夏子…三田佳子

ほか。

映画『俳優亀岡拓次』ネタバレ・あらすじ

俳優の亀岡拓次(安田顕)はどんな役でも断らずに受ける俳優で、チンピラやホームレス、斬られ役や泥棒役などあらゆる役をこなす俳優です。

亀岡は撮影現場に奇跡を呼ぶ男としても知られていて、チョイ役ながら多くの監督やスタッフに愛されています。そんな亀岡は現在37歳で独身でした。

亀岡の楽しみは現場が終わると行きつけのスナックに行ってママ(杉田かおる)やお客と話したりして一杯飲みながらリラックスをすることでした。亀岡は決して口数の多い男はありませんでした。

スナックで飲んでいるとマネージャー藤井(工藤夕貴)から電話が入ります。

トイレに入りマネージャーの電話に出る亀岡でしたが、候補となっていた映画の仕事が落選してしまったという連絡でした。

マネージャー藤井は実は舞台の仕事のオファーが来ていると告げますが、亀岡はこれまで舞台の仕事はすべて断っていたので、マネージャーは亀岡が返事をする前に「断っておくね」と言って明日のスケジュールの確認をしました。

亀岡は電話の終わりに「舞台、やります。」とマネージャーに言います。マネージャー藤井は驚きながらも「わかった、やろうやろう!」と言って電話を切りました。

翌日、亀岡は撮影に参加するために長野県に赴きます。

駅に助監督が迎えに来ていて車に乗り込みます。この日に亀岡のシーンの撮影があるはずでしたが、撮影がおしていて今日は亀岡のシーンの撮影がなくなったことを告げられます。

別段珍し事ではないので亀岡は「そうですか」と答え淡々としています。

助監督が後ろに弁当があるのでと勧め亀岡は頂きますと答えますが、助監督の勘違いで弁当はありませんでした。亀岡はこういったことにも対してリアクションを取らない男でした。

撮影があった日、亀岡は長野県の現場近くに合ったこじんまりとした居酒屋『ムロタ』に1人で飲みに入ります。

カウンターの中では室田安曇(麻生久美子)が1人でお酒を出したり料理を出したりしていました。亀岡は安曇と会話をしていくうちにだんだんと惹かれていっていました。

会話も進んでいき、亀岡は仕事は何をやっているのかと安曇に尋ねられます。

亀岡は俳優とは答えずに「ボーリングの球を売りに来ているんです」と謎の嘘をつきます。

安曇はその仕事に驚きますが亀岡は話を合わせて嘘をつき通していました。亀岡としては「俳優です」というのが妙に照れ臭かったのです。

飲みながらテレビを見ていた2人は外国の女性が交際相手を殴るためにオムツをはいて高速道路をノンストップで走り犯行に及んだというニュースが流れていて、その話で盛り上がります。

亀岡は「わざわざオムツをはくあたりが衝動的な怒りと思えないな」など感想を言っていました。

亀岡はすっかり安曇を気に入って次の日も撮影終わりに安曇を訪れます。亀岡にとって幸せな時間でした。

次の日の撮影で、亀岡は元々の役と違う役を演じていました。殴られるリアクションを絶賛されます。

この時撮影していた映画の監督の山之上(新井浩文)は亀岡のことを認めていて、過去の亀岡の出演作などの話で盛り上がります。

山之上は亀岡にいい飲み屋あります?と訊ねます。亀岡は安曇のお店『ムロタ』を紹介しました。山之上はぜひスタッフ連れて行ってきますと答えました。

長野での撮影が終わったので、亀岡は長野県から東京へと帰京しました。

東京に戻った亀岡はオファーを受けた舞台作品の稽古に参加しました。

亀岡が参加したのは劇団陽光座の公演で、主宰の松村夏子(三田佳子)は稽古が始まると亀岡にも厳しく演技指導をしていきます。松村は大女優として名の通っている人物でした。

稽古に参加しながらも亀岡は他の撮影現場にも参加しています。

ある撮影で外国人の女優を相手に芝居をすることになる亀岡は、その女優が演技未経験ということで監督の横田(染谷将太)から、リードしてくださいと頼まれます。

亀岡は何とかリードしようと本当のお酒を飲んだりしながら奮闘しますが、その女優はどうしても演技が出来ず、結局撮影は完全にストップしてしまいました。

キスシーンなどもある予定でしたが、それもすべてなくなってしまい、そのことを亀岡はマネージャーの藤井に報告していました。

藤井はある外国人監督の映画のオーディションの話が亀岡に指名で来ていると話します。

巨匠と呼ばれるアランスペッソ監督の映画で、この監督のファンであった亀岡は珍しくテンションが上がっていました。

亀岡はアランスペッソ監督のオーディションに行き、通訳を介して会話をします。監督は亀岡の過去の出演作を見ていて亀岡を褒めてくれ、亀岡は感激します。

一風変わったオーディションが始まり、亀岡は監督の指示のもと演技を披露しました。結果は追って報告すると言われ会場を後にしました。

亀岡の次にオーディション会場にやってきたのは、以前撮影で一緒だった若手俳優で亀岡が監督に言われて演技の手本を見せたことのある俳優でした。

彼は亀岡とは真逆で主張の強い俳優でした。

亀岡は舞台稽古に1人早く行き自主練をします。そこへ松村が現れて亀岡に稽古をつけてくれます。亀岡は松村の指導のもと成長していきます。

公演がスタートしています。松村は亀岡の演技を褒めますが、亀岡の出来が公演ごとにムラがあったこともあり「あなたは舞台向きじゃなくて映像向きなのね」と告げました。

亀岡は次の撮影のために山形に来ています。

かつらをメイクをするために部屋に入ると先にメイクを始めていた俳優の宇野泰平(宇野祥平)に声を掛けられます。

2人はもう長い付き合いでしたが久しぶりの現場での再会で会話に花を咲かせています。

かつらをつけたところでスタッフが入ってきて、機材トラブルのため今日の撮影はなくなったと告げて去っていきました。

こんなことも亀岡にとっては日常茶飯事なので特にうろたえることはありませんでした。

作品は時代劇で亀岡の役は泥棒役です。監督は大御所の古藤監督(山崎努)で現場も緊張感のある現場となっていました。

殺陣のシーンの動きを殺陣師から指導される亀岡。

しかしいざ本番が始まると言われていた殺陣とは全然違う動きになってしまいます。古藤監督は表情を変えることなくその日の撮影は終了しました。

仲の良い亀岡と宇野は山県の夜の街を飲み歩いていました。

翌日の撮影で亀岡は橋の上で殺陣を行うことになります。

このシーンで亀岡は相手に腹を殴られ口から水を吐き出してそのまま橋から落下するという予想外の芝居を本番でいきなり見せました。

古藤監督はしばらく無表情で現場は緊張に包まれていましたが、やがて古藤監督からカット、オーケーの声が出ます。

亀岡はこれでクランクアップとなります。

監督は助監督から亀岡に一言と言われ、橋から落ちてゴムボートに助けられているびしょ濡れの亀岡に向かって「涙は口からも出る!偶然という名の必然!俳優亀岡拓次!」と賛辞を送りました。

亀岡は恐縮して会釈をしていました。現場は拍手に包まれました。

飲みに行った時に宇野は心から亀岡を褒めてご一緒出来て光栄だと話していました。

会話の中で亀岡が宇野が結婚していて奥さんがいることを初めて知り、寂しくなり素直に羨ましがります。

宇野はアランスペッソ監督のオーディションに呼ばれたり松村夏子と共演している方がよっぽ羨ましいと亀岡に告げました。

東京に戻った亀岡はバラの花束を持ち、バイクに乗って長野へと向かいます。

居酒屋『ムロタ』の安曇に会いに行くためです。2人で見たニュースを覚えている亀岡はオムツを装着してバイクを走らせています。

転倒して右手をケガしてしまいますが、懸命に走った亀岡はなんとか『ムロタ』に到着しました。

『ムロタ』に入店するとカウンターの中で出迎えてくれたのは安曇ではなく、安曇の父親と思われる初老の主人でした。

亀岡が静かに飲んでいると2階から安曇が降りてきます。父親の話では安曇は熱を出している様子でした。

父親は出かける用事があるらしく安曇が大丈夫なら出掛けると言って出かけようとしますが、安曇が亀岡に気付き会話を始めたので「知り合いかい?」と会話に入ってきます。

安曇は「ほら!話していた俳優の!」と言い、父親も「ああ!例の!」とテンションが上がりサインを求めてきました。

安曇は監督の山之上がスタッフを連れて来た時に「亀岡さんから教えてもらった」と言っていたので、その時に亀岡が本当は俳優なのだと知ったと亀岡に話します。

安曇は「ボーリングの球を売っている亀岡さん」と言ってしまい監督に変な顔をされたと話しました。亀岡は俳優というのは照れ臭かったのでと話しました。

亀岡は頑張って安曇に会いにきたと告げます。しかし安曇がまったく本気にしないので「本当は撮影もあったんですけど」と嘘をつきました。ちなみに亀岡の怪我した右手は動かなくなっています。

体調は大丈夫かと訊く亀岡に安曇は「私じゃなくて息子なんです」と答えました。予想していなかった答えに亀岡は内心動揺しています。安曇は息子を連れて実家に戻ってきていたのでした。

それでも亀岡の安曇に対する気持ちは変わりませんでしたが、安曇は夫とやり直すことになったと話します。

子供のためにも頑張ってみますという安曇を前に、亀岡は花束を出すことが出来ませんでした。

傷心して店を出た亀岡は寒空の中を歩いている時に、思わず失禁してしまいます。

オムツをはいているのでズボンには染みてきません。亀岡はそのまま脱力して情けない声を出して失禁していました。

亀岡はアランスペッソ監督のオーディションに合格し…。

スペッソ監督の映画に出演した亀岡は…。

結末は本編をご覧ください。

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映画『俳優亀岡拓次』感想・評価

映画『俳優亀岡拓次』は正直人によっては退屈に感じる映画かもしれません。

しかし大きな盛り上がりはないものの、観ていてなんだか癖になる面白さのある映画です。

パッとしない俳優ではあるものの、安田顕さん演じる亀岡拓次はひっきりなしに仕事のある売れっ子俳優です。

独特な演技が持ち味となっているのですが、そんな亀岡拓次を安田顕さんが好演されています。

他に誰が演じられたかなと考えても思い浮かばないぐらい似合っていたので、安田顕さんの芸達者ぶりも堪能できる映画となっています。

安田顕さんのファンの人はもちろん俳優安田顕さんが気になっている人は絶対に観た方がいい映画です。

麻生久美子さんも本当に魅力的で。安田顕さんと麻生久美子さんのお芝居はあまりに自然で一見の価値ありです。

個人的には大御所監督を演じた山崎努さんがすごく好きでした。

出てくるだけで「おお!」となってしまうので、もうその時点ですごい俳優です。まとっている空気感も見事に大御所監督そのものでした。

あとやはり染谷将太さんもすごいですね。監督役だったのですが、超自然でリアルで「こういう監督いるよな~」と観ながらしみじみ思ってしまいました。

映画『俳優亀岡拓次』はリラックスして観れて思わずクスっとしてしまうシーンがたくさんある映画です。

ラストの方で亀岡拓次が失禁してしまうシーンがあるのですが、このシーンの安田顕さんはもうずるいです(笑)声を出して笑ってしまいました。

おすすめ映画です。ぜひ。

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すんません。不器用に恋してます。

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