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映画『友へチング』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『友へチング』です。
映画『友へチング』は日本でも大人気を誇ったチャンドンゴンの主演作です。
幼馴染みの4人が成長して悲劇的な最期を遂げるまでを描いた感動映画です。
韓国では818万人を超える動員数を誇った大ヒットモンスター映画です。
監督の実体験がベースになっている映画です。
それでは『友へチング』の映画紹介です。
映画『友へチング』は2002年に日本公開された韓国映画です。
上映時間は118分。
監督はクァク・キョンテク監督。
キャストは
イ・ジュンソク…ユ・オソン
ハン・ドンス…チャン・ドンゴン
チョン・サンテク…ソテファ
イ・ジュンホ…チョン・ウンテク
ジンスク…キム・ボギョン
ほか。
映画『友へチング』ネタバレ・あらすじ
1976年の釜山に4人の少年がいました。
1人はヤクザの父親を持つイジュンソク(ユオソン)、1人は葬儀屋の父親を持つハンドンス(チャンドンゴン)、優等生で可愛がられていたチョンサンテク(ソテファ)、そしてお調子者で口が達者なイジュンホ(チョンウンテク)です。
4人は同じ小学校に通っていていつも一緒に遊んでいました。
しかし中学校になると別々の中学に進みサンテクとジュンホ以外は少し疎遠になっていました。
高校生になった4人は再び顔を合わせます。そして昔のように4人で遊ぶようになります。
ある時学校で心無い教師に親のことをバカにされ頭に血が上ったジュンソクとドンスは反抗し教室を飛び出していきます。
映画館で他校の不良たちと乱闘騒ぎを起こしたことを理由に学校も退学処分になってしまいます。
ジュンソクはサンテクにしっかり勉強して道を踏み外さないようにと話します。
時は経ち1984年、サンテクとジュンホは大学生になっていました。
サンテクとジュンホが久しぶりにジュンソクを訪ねるとジュンソクは薬物中毒になっていました。
ボロボロのジュンソクは同居している女性に罵声を浴びせるような人間性になっていましたが、昔の友達には優しく、再会を喜んでいました。
ジュンソクの父親が亡くなり、この頃からジュンソクは裏社会へと足を染めていきます。
薬を苦悩の末に断ち切ったジュンソクはヤクザとして一生懸命に生きようとしていました。
サンテクはこの頃留学をしていましたが、一時帰国をした際にジュンソクが偶然サンテクを見つけ、歓喜の中で再会を果たします。
ジュンソクは子分を多数引き連れるヤクザになっていました。
再会を喜びサンテクとジュンソクはご飯を食べに行きます。
サンテクはジュンソクに本音を言える間柄なので、ヤクザなんて威張るものじゃないだろうと言います。
周りにいたジュンソクの子分がサンテクを睨むと、ジュンソクは俺の友達になにガンつけてんだと子分を怒ります。
サンテクはジュンソクにとって特別な存在でした。
一方ドンスは家業の葬儀屋を継がずに裏社会に入り、組員となります。
ドンスが盃をもらったのはジュンソクと対立しているサンゴンの組織でした。
奇しくも2人は対立することとなってしまいます。
サンゴンはあらゆる手を使って勢力を広めていきいました。
ドンスは右腕として大活躍をしていて、地位もどんどん上がっていき昔のドンスの面影は消えつつありました。
ジュンソクはドンスに歩み寄ろうとしましたがドンスは聞く耳を傾けませんでした。
ドンスは稼いだお金を葬儀屋を営みながらも貧しい両親に渡そうとしますが、裏社会で稼いだ金など受け取れないと拒絶されてしまいました。
ジュンソクの組織とドンスの組織の関係は悪化の一途をたどり、衝突は避けられないところまできていました。
ドンスのやり方は多くの反感を買っていて多くの恨みを買っていました。
ジュンソクはドンスの身を案じ、ドンスを呼び出し2人で会います。
ジュンソクに対してドンスは威圧的な態度を取っていましたがジュンソクはドンスのことを思いやり、海外に逃亡するように言います。
しかしドンスはジュンソクの提案に耳を傾けませんでした。
その帰り道、ドンスはチンピラに襲われてメッタ刺しにされます。
怯えながら何度も何度も刺してくるチンピラにドンスは静かに「おい。もういい。充分食らった。」と言いました。
ジュンソクは裁判にかけられていました。
裁判でジュンソクはドンス殺害を指示したのは自分だと証言します。
留学に行っていたサンテクが面会に行きジュンソクの証言に疑問をぶつけると、ジュンソクはサンテクを見つめながら、ある言葉を発しました。
ジュンソクがサンテクに言った言葉とは…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『友へチング』感想・評価
映画『友へチング』は文句なく感動を与えてくれる映画です。
何度見ても感動してしまっている映画です。
少年時代から大人になるまでを描いているせいか、4人に対して妙に親近感を持つようになってしまうので、ラストは涙腺がかなり刺激されます。
ジュンソクを演じたユオソンが相当いいです。
ルックスも役柄にハマっていますし、外見だけでなく内面からキャラクターを作り上げていて、ジュンソクが普通に存在している錯覚に陥ります。
この部分では4人の中で群を抜いています。
サンテクを車で見掛けた時にサンテクの乗っているタクシーを強引に停めて、渋滞になることをお構いなしに車を降りて歩み寄り窓ガラスに顔を近づけて「サンテクーーーー!!!」と叫ぶシーンが個人的にすごく好きでして。
ジュンソクに気付いて表情が歓喜に変わるサンテクの演技もいいんですよねぇ。
ドンスを演じたチャンドンゴンですが、ヤクザを演じている感が少し出てしまっているのは虚勢を張っている演技としてなのかがわからないのですが、もしかしたらまだ顔に幼さが残っているせいかもしれません。
ヤクザの階段を一気に上がっていく人間を演じるために飢えている感じを出しているせいなのかもしれません。
もちろん終始いいお芝居で魅了してくれるのですが、存在の自然さで言うとユオソンが自然過ぎるだけに少し気になる部分はあるかもしれません。
『友へチング』のチャンドンゴンで一番カッコいいシーンと言えばやはり最期を迎えた時の「おい。もういい。充分食らった。」でしょう。
韓国人の友人にこの話をした時にすぐにこのシーンを再現してくれたので、韓国でも有名なシーンになっているのでしょう。
この映画は方言も使用しているようです。
なので日本語吹き替え版は関西弁もあるようです。
そして韓国映画の凄いところというか当時だからかもしれませんが、高校時代もチャンドンゴンたユオソンなどがそのまま演じているのですが、若作りなどをするメイクをすることもなくただ学生服を着ているだけなんですよね。
最初は正直思わず笑いそうになったのですが、段々と高校生に見えてきてしまったので、やはり韓国の俳優はレベルが高いということなのでしょう。
韓国で伝説的ヒットとなった映画『友へチング』、感動の名作です。
一度は是非観て頂きたい作品。
若かりしチャンドンゴンが輝いています。
おすすめ映画です。ぜひ。
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