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映画『あしたは最高のはじまり』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『あしたは最高のはじまり』です。
映画『あしたは最高のはじまり』は突然子育てをすることになった主人公とその娘、そして子供を強引に渡してきた母親、そして主人公を取り巻く人たちとの触れ合いを描いたハートフルな映画となっています。
涙するほどの感動映画でもあるのですが、ユーモアもふんだんに取り入れられている映画になっています。
『最強のふたり』のオマール・シーがめちゃくちゃいいです。
2013年のメキシコ映画『Domain Tout Commence』のリメイクとなります。
『あしたは最高のはじまり』は実話ではありません。
それでは『あしたは最高のはじまり』の映画紹介です。
映画『あしたは最高のはじまり』は2017年に日本公開されたフランス映画。
上映時間は117分。
監督はユーゴ・ジェラン監督。
キャストは
サミュエル…オマール・シー
グロリア…グロリア・コルストン
クリスティン…クレマンス・ポエジー
ベルニー…アントワーヌ・ベルトラン
ローウェル…アシュリー・ウォーターズ
トム…ラファエル・ヴォンブルメンタル
サマンサ…クリスティーヌ・セラリエ
アップルトン校長…アンナ・コティス
グロリアの担任…ラケル・キャシディ
判事…ハワード・クロスリー
ほか。
映画『あしたは最高のはじまり』ネタバレ・あらすじ
サミュエル(オマールシー)はフランスのコートダジュールで観光客を相手にしている人気ガイドです。
気さくな明るい性格ですぐに観光客たちと仲良くなるサミュエルでしたが、ハメを外してしまうこともあり、雇い主からたしなめられることも少なくありませんでした。
雇い主に禁止されていたにも関わらずいつものように海辺でパーティーを開催するサミュエル。そこに来ていた女性たちと仕事に使っているボートで一夜を共にします。
サミュエルが目を覚ますと赤ちゃんを抱きかかえた1人の女性・クリスティン(クレマンスポエジー)が現れます。
クリスティンは突然サミュエルに向かって「あなたの子よ」と告げます。サミュエルは冗談だと思い笑って相手にしません。
しかしサミュエルは多くの女生と関係を持っているため、クリスティンのことも見たことがあると言えばあるような気がしてきます。
ただ子供ができるようなことはしていないはずだと自分の中で強く思っています。
なにがなんだかわかっていないサミュエルにクリスティンは「グロリアよ」と言って赤ん坊を渡そうとします。
サミュエルは拒みますが、クリスティナはタクシーを待たしていると言い、とりあえず代金を支払ってくるのでお金を貸して欲しいと言います。
サミュエルは船内に戻り一夜を共にしたまだ寝ている女性からお金を勝手に借りてクリスティンに渡しました。
クリスティンはサミュエルにグロリアを抱かせて停車しているタクシーの元に走っていきます。
サミュエルがその様子を見ていると、クリスティンはなんとタクシーに乗りこみそのまま去って行ってしまいました。サミュエルはグロリアを抱いたまま呆然としています。
とりあえずグロリアを連れて船内に戻ったサミュエルでしたが、どうしていいかわかりせん。サミュエルの携帯電話が非通知で鳴ります。サミュエルが電話に出ると相手はクリスティンでした。
クリスティンは「精神的に限界でその子は私といると不幸になる」とサミュエルに告げます。
サミュエルは「俺といた方が不幸になる!」!と声を荒げますが、クリスティンは自分がロンドンに行くということを告げて電話を切ってしまいました。
サミュエルはとても子供なんて育てられないと思い、グロリアを連れてロンドンへと向かうことにしました。
雇い主に適当な理由をつけてロンドンに到着したサミュエルでしたが、クリスティンの手掛かりはロンドンという事だけで他には何もありません。
さらに雇い主から連絡が入り、ごまかしきれずにロンドンにいることを白状するとサミュエルは解雇されてしまいました。
グロリアを連れて当てもなく移動を開始するサミュエルでしたが、エスカレーターを昇っている時にうっかりグロリアをエスカレーターとエスカレーターの間に置いて1人で昇ってしまいます。
気が付いたサミュエルは慌てて戻ろうとしますが、昇りのエスカレーターのため仕方なくエスカレーターの溝を滑り落ちてアクロバティックにエスカレーターを降りてグロリアを保護しました。
エスカレーターにはたくさんの人がいましたが、アクロバティックなサミュエルの動きに拍手が起こります。近くにいた人はサミュエルにハイタッチをしていました。
その現場には偶然にも映画会社の人間であるベルニー(アントワーヌベルトラン)がいて、サミュエルの動きに惚れこみます。
ベルニーはサミュエルにぜひスタントマンとして働いて欲しいとスカウトしました。サミュエルはこの場ではそのスカウトに応じることはなく、クリスティンを探しに行きます。
しばらくしてサミュエルは財布がないことに気が付きます。エスカレーターのところがあやしいと思い急いで戻ると財布はあったものの中味はすべて抜き取られていました。
途方に暮れたサミュエルはベルニーのお世話になることにします。
スタントマンとなりベルニーの家で一緒に暮らすことになりました。
ベルニーはゲイでいい母親代わりとなってくれて、サミュエルの子育ての力になります。それから8年の歳月が流れグロリア(グロリアコルストン)もすっかり大きくなっていました。
サミュエルのスタントマンの仕事も順調で結構なお金を稼ぐようになっていて、その人柄からサミュエルは撮影現場でも周囲から好かれる存在でした。
またサミュエルはグロリアを撮影現場に頻繁に連れて行っていました。サミュエルは英語が喋れないため映画を喋れるグロリアが通訳代わりをすることもありました。
グロリアはサミュエルに母親の存在を訊くようになります。
サミュエルはわが子を捨てた母親の真実を言うわけにもいかず、グロリアには「ママは特別捜査官で特殊任務に就いていて世界中を飛び回っている」と嘘をつき、グロリアはその嘘を信じ込んでいました。
母親からのメールと偽ってサミュエルはメールを作ってグロリアに見せていました。
ある時、グロリアが難病にかかっていることが発覚します。
何気ない病院での検診で発覚し、しかもかなり重たい病気で進行も早く、治療することが不可能という話をサミュエルは医者からされます。
サミュエルはグロリアの余命が長くないことを知り深く落ち込みます。
グロリアは他の子がお母さんと遊んでいるのを見ると落ち込みます。サミュエルが何か買ってあげても「お母さんと会いたい」と言う時もありました。
サミュエルはグロリアに母親のことを打ち明けた方がいいのかと悩みます。
ベルニーにも相談します。ベルニーにとってもグロリアは大切な存在で優しさを込めた厳しい言葉をサミュエルにかけました。
サミュエルはクリスティンの手掛かりがフェイスブックしかなかったため、フェイスブックで連絡を取っていましたが、ずっと未読だったクリスティンへのメッセージが次々と既読になって行くのを見ます。
サミュエルはグロリアとクリスティンが会う機会をセッティングしました。
グロリアは母親と会えるという事で興奮しています。待ち合わせの公園にサミュエルとグロリアが立っているとクリスティンがやってきました。グロリアは抱き着きクリスティンは強く抱きしめました。
サミュエルは「お母さんは潜入捜査官なんだ」と嘘をついてきたので、グロリアは「イヤホンをしてないの?」などクリスティンに訊きますが、クリスティンは嘘のことを知らないのでただ動揺してしまい、サミュエルがなんとかごまかしていました。
クリスティンはグロリアの居ない時に「なぜそんな嘘をついたのか」とサミュエルを責めますが、サミュエルは「お母さんがいないのはお前を捨てたからなんだなんて正直に言えるか!?」と怒って言い返しました。
クリスティンはその日はサミュエルとグロリアの家に泊めてもらいました。
クリスティンには現在ニューヨークに恋人のローウェル(アシュリーウォーターズ)がいました。そのことをサミュエルに打ち明けます。
そしてクリスティンはサミュエルにグロリアを引き取ってニューヨークで一緒に暮らしたいと話します。
この提案にサミュエルは『自分で捨てておいていまさら何を言うんだ!』と激怒します。
グロリアに「母親が潜入捜査官」という嘘がバレてしまいます。
グロリアは自分に嘘をつき続けていたサミュエルに怒り、母親と一緒にいると言ってきかず、グロリアはクリスティンとローウェルの宿泊しているホテルにい一緒に滞在して過ごします。
サミュエルは泊まっているホテルに行き、クリスティンと廊下で話します。
クリスティンは完全にグロリアを引き取りたい気持ちになっていて、平等に時間を過ごせるようにしたいとサミュエルに言います。
サミュエルはクリスティンの勝手な言い分に怒り、眠っているグロリアを抱いてホテルを出ます。
クリスティンは裁判沙汰にしたくないと言っていましたが、これをきっかけにクリスティンは親権をめぐっての訴訟を起こしてしまいます。
裁判が始まります。ベルニーももちろんサミュエルに同行しています。
クリスティンは過去の過ちを後悔していることを裁判で話しました。サミュエルはクリスティンをいかに大切に思っているかを話しました。
グロリアの学校のアップルトン校長先生(アンナコティス)、ベルニーもサミュエルの愛情の深さを証言しました。
裁判官はグロリアの学校の出席率が悪いことを指摘しました。(サミュエルと撮影現場にいっているため)
判決の時がやってきます。親権は多くの時間を過ごしてきた人にということでサミュエルが持つことになりました。
ただし条件は英語を学ぶこととスタントマンの仕事を辞めることでした。サミュエルは裁判官に条件をしっかり守ることを約束しました。
サミュエルはアップルトン校長の協力の元、グロリアの学校で働くことになります。
しかしクリスティンは諦めきれずDNA鑑定を行うと言い出し、実際に行います。
その結果、サミュエルはグロリアの父親ではありませんでした。裁判官もこの結果を見て「残念だ」とサミュエルに告げるしかありませんでした。
グロリアは法的にクリスティンに引き取られることになります。
クリスティンは警察官を引き連れてサミュエルの自宅にクリスティンを引き取りにきます。グロリアはどんな形であれサミュエルが自分のお父さんだとサミュエルに告げました。
グロリアが通りに出るとベルニーがいてグロリアを強く抱きしめました。
クリスティンに連れられてグロリアは空港へと向かうタクシーに乗り込みます。1人部屋に残ったサミュエルは号泣していました。
グロリアが忘れ物をしたと言ってサミュエルの元に戻ります。部屋に入ったグロリアはサミュエルに抱きつき離れたくないと思いを打ち明けました。
グロリアが戻ってこないのでクリスティンが様子を見に行きます。ベルニーと警察官も続きます。部屋にサミュエルとグロリアの姿はありませんでした。
2人は窓から脱出して屋上づたいに逃げていました。クリスティンとベルニーと警官も追いかけます。警官が誘拐扱いにしますかとクリスティンに訊ね、クリスティンは言葉に詰まります。
ベルニーがクリスティンに言葉をかけます。
「サミュエルはずっとあの子の笑顔が見られなくなることを恐れていた。グロリアは病気なんだ」とグロリアの病気のことを打ち明けました。
そしてクリスティンに「君はグロリアのことを何も知らない」と言葉を続けました。
クリスティンはこの事実を聞き、サミュエルのグロリアを思う気持ち、自分の行いを省みて呆然としていました。
サミュエルはグロリアを連れてフランスのコートダジュールに戻っていました。
元のサミュエルの雇い主は2人を見て微笑んでいます。
ベルニーとクリスティンがやってきます。
グロリアはクリスティンに抱きつきました。
グロリアはサミュエルと共に生活をしていくことになっています。
そしてサミュエルと時間を過ごしたグロリアは…。
最後のサミュエルの言葉が心に染みます…。
結末は本編をご覧ください。
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映画『あしたは最高のはじまり』感想・評価
映画『あしたは最高のはじまり』は涙なくして観れない映画となっています。
たくさん笑ってたくさん泣ける、そんな最高の映画になっています。
主人公のサミュエルを演じたオマールシーが素晴らしいです。
この人は本当に魅力的な俳優で大好きです。
シーン自体を明るくできる底なしの明るさと、胸を打つ演技の両方に長けていて、その振り幅が大きいからこそ大きな感動を与えてくれます。観ていると元気になれる俳優です。
グロリアを演じたグロリアコルストンもとってもかわいくて自然体でとても魅力的でした。
映画『あしたは最高のはじまり』の感想として、そう思わない人もたくさんいるのでしょうが、僕は自分で捨てておいて都合よく引き取りにくる母親のクリスティンがどうしても許せませんでした。
あまりにも身勝手で、それなのに強気で腹立たしくて仕方なかったです。だからこそドラマが生まれるわけですが。
ラストはかなしい結末だけれでも、悲しいのだけれども心はあったまる感覚になれる映画です。
絶対におすすめです。ぜひ。
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