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映画『トゥルーマンショー』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『トゥルーマンショー』です。
『トゥルーマンショー』はジム・キャリー主演の斬新な設定のヒューマンドラマで、とても好きな映画です。
どんな困難にも立ち向かう勇気を持つ大切さを感動と共に教えてくれる映画です。手に汗握る展開もあり飽きることなく観られる映画です。
それでは『トゥルーマンショー』の映画紹介です。
映画『トゥルーマンショー』は1998年に日本公開されたアメリカ映画です。
上映時間は103分。
監督はピーターウィアー監督。名作『いまを生きる』を撮った監督です。
キャストは
トゥルーマン…ジム・キャリー
クリストフ…エド・ハリス
メリル…ローラ・リニー
マーロン…ノア・エメリッヒ
ローレン…ナターシャ・マケルホーン
アンジェラ…ホランド・テイラー
ローレンス…ピーター・クラウス
ディレクター…ポール・ジアマッティ
クロエ…ウナ・デーモン
他。
映画『トゥルーマンショー』ネタバレ・あらすじ
離島シーヘブンで暮らすトゥルーマン(ジム・キャリー)はサラリーマンとして毎日を過ごしていました。島から出たことのないトゥルーマンは海の向こうに行ってみたいと思い続けていますが、父親を海で亡くしていてそれがトラウマとなり島から出たことはありません。
トゥルーマンの父親は溺れたトゥルーマンを助けるために溺れて死んでしまっていて、以来トゥルーマンは水恐怖症となっていました。
トゥルーマンは出勤の際に知人と会うと「おはよう!会えなかった時のためにこんにちはとこんばんは!おやすみなさい!」!と決まって挨拶する好青年です。
ある日トゥルーマンは空から落ちてくる物体に遭遇します。落ちた物体に近づくと正体は照明器具でした。なぜ空からこんなものが…と疑問に思います。
トゥルーマンはメリル(ローラ・リニー)という女性と結婚していました。しかしトゥルーマンには恋をした女性がいました。
トゥルーマンは学生の時にローレン(ナターシャ・マケルホーン)という女性と恋に落ちます。
しかし二人きりになった際にローレンは実は自分の本名はシルビアで、あなたは作られた世界で生きていて、常に監視されているとトゥルーマンに告げます。
困惑するトゥルーマン。ローレンは何者かに連れ去られ、それから二人は二度と会うことはありませんでした。
ローレンを連れ去った男は、フィジーでゆっくり休ませるとトゥルーマンに話しました。
シルビアがいるというフィジーに行きたいトゥルーマンは妻メリルにフィジー行きを提案しますが、家のローンのことや子供が欲しいなどの話題を出され却下されてしまいます。
トゥルーマンはローレンが残した赤いカーディガンを大切に持っていました。
キオスクで婦人雑誌を買うのが日課のトゥルーマンでしたが、モデルの女性の顔のパーツを組み合わせてローレンを作ろうと努力していたのです。
トゥルーマンはローレンを決して忘れられずにいました。
ある日突然、キオスクで買い物していたトゥルーマンは死んだはずの父親らしきホームレスの男性を見掛けます。
トゥルーマンは後を追い確認しようとしますが、なぜか周りにいた人たちや車に行く手を阻まれ、ホームレスの男性は何者かに連れ去られ、トゥルーマンは確認できず終わってしまいます。
母親にこの一件を話すトゥルーマンでしたが、母親は冗談で話をはぐらかし取り合ってくれませんでした。
実はトゥルーマンの人生は生まれた時から監視され続け、あらゆる場所に設置されたカメラによって生中継されていました。
家族も町の人もトゥルーマンが産まれてから出会ってきた人々は全員俳優やエキストラで綿密な指示の元で動いていました。
トゥルーマンは産まれてからの自分の成長を『トゥルーマン・ショー』という番組として放送され世界中の多くの人々に見守られてきていたのでした。
もちろんトゥルーマン自身はそのことを知りません。
周りの人間が俳優というだけでなく、トゥルーマンが生活している島はすべてセットで大きなドームとなっているのです。
空も太陽も月も海も雨などの天気もすべてが作りものです。なので番組としてはトゥルーマンが海の向こうに行こうとするなんてもってのほかなのです。
CMが一切入らない番組なので、知り合いに扮した俳優のセリフ、トゥルーマンにとっては何気ない会話の中にCM要素が込められていたり、トゥルーマンの立ち位置が広告の前にくるようにとトゥルーマンは自分が気付かないうちに操られていました。
もちろん不自然さを感じたことはありましたが…。
ある日トゥルーマンは車のラジオから撮影指示の声が聞こえてきて驚きます。慌てた番組スタッフは周波数を変えますがそのせいで耳障りな音が大音量で流れてしまい町の人々(本当はエキストラ)はみんなして耳をふさぎます。
また他の不審な出来事も立て続けに起こり、トゥルーマンの不信感は強まっていきます。
妻・メリルは看護師です。しかしトゥルーマンはメリルが看護師として働いている姿を見たことがなく、最近の不審さも気になり初めて仕事に出かけたメリルの後をついていきました。
トゥルーマンの普段と違う行動は当たり前ですが番組スタッフと俳優陣を狼狽させます。
この時も手術と装ったものの医師免許など誰も持っているわけもなく、仕方なくメスを患者にあてようとしますが、患者もどこも悪くない俳優です。
思わず恐怖で悲鳴を上げてしまいます。トゥルーマンはさらに不信感を募らせます。
トゥルーマンは旅行代理店に入りフィジー行きのチケットを購入しようとしますが、空席はないと言われ、それならまずはシカゴまで行こうと思いバスに乗りますが故障で出発できなくなったと告げられます。
それならばとトゥルーマンはメリルを乗せて車で町から出ようとしますが、水恐怖症のトゥルーマンは橋でも渡ることができませんでした。
仕方なく山を越えるルートに切り替えますが向かった先は山火事が起きて目の前で炎が上がります。車を降りたトゥルーマンでしたが、今度は放射能が漏れたと言われ行く手を阻まれてしまいます。
制止を受けた際に制止をした人間が自分のことをトゥルーマンと呼んだことにも疑問を持ちます。知り合いでもないのになぜ自分の名前を知っているのかと。
仕方なく帰宅したトゥルーマンにメリルは病気なんじゃないかと話しますが、突然メリルはココアの説明を始めます。番組のCMのためです。
トゥルーマンがメリルに珍しくなんなんだと詰め寄ると、メリルは誰か助けてと叫び、なぜかタイミングよく友人のマーロンが家に入ってきました。メリルはマーロンに抱きつくと、いくら仕事でももう無理!と言ってしまいます。
親友と呼べるマーロンと二人で話すトゥルーマン。マーロンとは7歳の時からの関係です。「僕を中心に世界が回っている気がする」と話すトゥルーマン。悩むトゥルーマンにマーロンは俺の事も疑うのかい?と問いかけます。
そしてマーロンは自分が見つけたというトゥルーマンの父親を呼びます。
トゥルーマンの前に現れる父親。嵐に襲われ他の島に流され、以来ずっと記憶喪失だったとトゥルーマンは説明を受けます。トゥルーマンは父親との再会に感動し心から喜びます。
もちろんこれは番組の演出で、いつも通り全世界に放送されていて父子の再会に視聴者は感動し涙を流します。
これまで大人気超長寿番組『トゥルーマン・ショー』を作り上げてきた番組責任者のクリストフ(エド・ハリス)は、視聴者からの質問を受ける時間を設けます。
ある女性視聴者が電話で質問し、クリストフに「人の人生をさらしものにする権利があると思っているのか?」と問いかけます。
電話をしてきたのはトゥルーマンとの恋を引き裂かれたシルビアでした。クリストフはこの質問に「彼には自由があるじゃないか」と答え質問は終了になります。
父と感動の再会を果たしたトゥルーマンでしたが、よくよく考えてみるとやはりおかしいと思う事ばかりでした。父との再会にしてもタイミングといいあまりに都合が良すぎると疑問の念を持っていました。
トゥルーマンは再び行動を起こします。
自宅の地下室で作業をしていたトゥルーマンはそのままうつぶせになって眠ってしまいました。
起きる気配もなくピクリとも動かないトゥルーマンを見てクリストフは不審に思い、トゥルーマンの家の電話を鳴らしますがまったく起きません。
今度は親友のマーロンをトゥルーマンの家に行かせます。妻は家を出ていっていて不在です。
マーロンが確認すると、うつ伏せで寝ていたトゥルーマンはパジャマを着せられたダミーでした。しかもマーロンが発見した穴は家の外の庭に続いていました。
トゥルーマンは見事に番組を欺いたのです。初めての出来事に世界中の視聴者もテレビを観ながら驚きます。
クリストフは俳優・エキストラを使ってトゥルーマンを探させます。時刻は夜でしたが、トゥルーマン捜索のために太陽まで昇らせてしまいました。
トゥルーマンを見失ってしまったために番組は「機械の故障」というテロップを出し放送を中止していましたが、今までにない事態に世界中の視聴者は「トゥルーマンに何かあったのか。
まさか死んだのではないか?」と思い、番組には問い合わせが殺到します。クリストフはトゥルーマンを見つけられないまま仕方なく番組を再開します。
いくら捜索しても見つからないトゥルーマン。もうすべての場所を探したはずと思った時、クリストフは海を捜索していないことに気付きます。
思った通りトゥルーマンはボートで海に出ていました。水恐怖症のトゥルーマンは勇気を振り絞り海へと漕ぎ出していたのです。
視聴者も夢中になってテレビ画面を見ています。
予想外の展開にクリストフはセットの装置で嵐を起こします。暴風と大雨と稲妻に襲われ、トゥルーマンは海へと落ちてしまいます。それでもトゥルーマンは這い上がり懸命に海の向こうを目指そうとします。
あきらめないトゥルーマンに対しクリストフはさらに嵐を強め、トゥルーマンの行く手を阻もうとします。あまりの嵐の強さに番組スタッフはトゥルーマンが死んでしまう、殺す気かとクリストフを責め始めます。しかしトゥルーマンは叫びました。「僕は負けない!殺すなら殺せ!」と。
クリストフはとんでもない大波をトゥルーマンの乗ったボート浴びせました。ボートはひっくり返りトゥルーマンは落下してしまいました。
世界中の人が真剣な眼差しで息を呑んでテレビ画面を観ていました。
トゥルーマンは瀕死の状態でボートに再びよじ登りました。
そしてトゥルーマンの乗ったボートがあるはずのない壁にゆっくりと静かにぶつかりました。
壁に水平線や空がリアルに描かれています。その壁の存在に気付いたトゥルーマンはさらに階段を見つけます。階段の先には扉がありトゥルーマンは扉へと向かいます。
クリストフは仕方なくマイクを使いトゥルーマンに話しかけ、出てはいけないと説得をします。
しかしトゥルーマンは扉の前まで来ると振り向き、「おはよう!会えなかった時のためにこんにちはとこんばんは!おやすみなさい!」と彼らしい優しい明るい笑顔でいつもの挨拶をしました。
トゥルーマンは外の世界へと出ていくいのか…?
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映画『トゥルーマンショー』感想・評価
この映画は好きな作品で挙げる人が僕の知人では結構多いんです。僕も大好きな作品です。
まさに「いい作品」といった映画で老若男女に受け入れられる映画だと思います。
感動するし心温まるし笑えるしというドラマではありますが、客観的にストーリーだけを見ればかなり残酷というか恐ろしいストーリーだと思います。
生まれた時からプライベートはまったくなく、家族や親友、知人もすべてが偽りの関係、自分の意志ではなく作られたストーリーに誘導されて生きている人生。恐ろしいですよね。
でも普通に観るとまったくもって重たいイメージは持ちません。コミカルな演出が大きいのと、なんといってもジム・キャリーのすごさによるところが大きいでしょう。
「おはよう!会えなかった時のためにこんにちは!こんばんは!おやすみなさい!」と笑顔で挨拶するジム・キャリー演じるトゥルーマンを見るだけで、もうトゥルーマンを愛してしまいます。
シリアスな演技ももちろん上手いジム・キャリーですが、この映画ではシリアスなシーンも重くなり過ぎないように絶妙にバランスを取っていて、その結果が映画『トゥルーマン・ショー』が重く暗くなりすぎることのなかった大きな要因だと思います。
変な例えですが、スコセッシ監督・ディカプリオ主演でこの映画撮ったら全然違う映画になってたと思います。ちょっと観てみたいですが(笑)
自然とトゥルーマンを応援している自分がいたり、感動して泣けて心温まると同時に、自分自身も「頑張ろー!!」って思える映画なんです。
自信を持ってお薦めします。
映画『トゥルーマン・ショー』
全世界に放映中。知らぬは…。
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