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映画『ザ・ビーチ』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『ザ・ビーチ』です。
映画『ザ・ビーチ』は公開当時は髪をバッサリ切ったレオナルド・ディカプリオが新鮮で、またダニー・ボイル監督作品として注目を集めていました。
撮影場所となったタイのピピ島は映画公開後にあまりの綺麗さに多くの観光客が訪れ、環境保護の観点から閉鎖されるなどの処置がタイの国立公園局によってとられました。『ザ・ビーチ』はそれだけ話題なった映画なのです。
それでは『ザ・ビーチ』の映画紹介です。
映画『ザ・ビーチ』は200年に日本公開されたアメリカ・イギリス映画です。
上映時間は119分。
監督はダニーボイル監督。映画『トレインスポッティング』や『28日後・・・』『スラムドッグミリオネア』などの監督です。
キャストは
リチャード…レオナルド・ディカプリオ
サル…ティルダス・ウィントン
ダフィ…ロバート・カーライル
フランソワーズ…ヴィルジニールドワイヤン
エティエンヌ…ギヨームカネ
キーティー…パターソン・ジョゼフ
他。
映画『ザ・ビーチ』ネタバレ・あらすじ
刺激を求めて一人旅でバンコクにやってきたリチャード(レオナルド・ディカプリオ)自分が求める何かがあるはずと蛇の生き血を飲んだり様々な事にチャレンジします。
しかし、求めていた刺激や、自分を変える何かとは出会えずにいました。
安宿に宿泊していたリチャードはダフィ(ロバート・カーライル)という奇妙な男と知り合います。ダフィは楽園の話をリチャードに話します。
話半分に聞いていたリチャードでしたが、次の日、ダフィはリチャードの部屋に楽園へ行くための地図を貼りつけ、自分は自殺をしてしまいました。
地図を手にし悩んだリチャードは安宿の隣の部屋に宿泊しているフランス人カップルのフランソワーズ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)とエティエンヌ(ギヨーム・カネ)を誘って楽園と呼ばれるビーチへと向かうことになります。
ビーチへの出発前夜、リチャードが部屋の鍵をなくしてしまい戸惑っていると、宿泊している若者たちに声をかけられビールをご馳走になります。
そこで若者たちが楽園のビーチの話をしますが、リチャードは黙っていました。
あくる日、出発前にリチャードは書き写した楽園のビーチまでの地図を書き写し、その若者たちの部屋にお礼のつもりで置いてきました。
ビーチを目指し出発したリチャードとフランス人カップルは予定通り、無人島へとたどり着きます。森を抜けるとそこにはなんと大麻畑が広がっていました。
驚きはしゃぐ三人でしたが、紐をつけられた猿を発見し紐に目をやると銃を持った男が寝ていました。まずいと思った三人は息を殺し、そして他にも銃を持った男たちが現れ三人は身を潜めながらその場を通り抜けます。
次に三人が辿り着いたのは結構な高さのある滝でした。
行く手を阻まれたリチャードとエティエンヌはどうするんだ!と口論を始めますが、そんな二人を尻目にフランソワーズは二人の横を駆け抜け滝の下へとダイブします。
驚く二人ですが下では着水したフランソワーズが笑顔で手を振って二人を呼び寄せていました。
勇気を出してリチャードとエティエンヌもこれに続き、三人は歓声を上げてはしゃぎます。
すると拍手が聞こえてきて一人の男が三人の勇気を称え案内するからと三人を連れ歩き出します。男はキーティ(パターソン・ジョゼフ)といい気のいい男です。
案内された先は共同生活を行っている集落でした。三人はそこで集落のリーダー・サル(ティルダ・スウィントン)と面会します。
ダフィが亡くなったことに動揺する集落の人間たちでしたが、三人は秘密を守る事を約束し、無事メンバーに受け入れられます。サルはリチャードがダフィからもらった地図を燃やしました。
その後ビーチへ案内された三人はあまりに美しいビーチを前に感動します。
集落ではこの場所にたどり着いた人間たちが秘密を守りながら、それぞれの役割をこなしながら自給自足で生活していました。
集落の他にもこの島には住人がいて、リチャードたちが大麻畑で見た人間たちでした。
集落の人間との交流はまったくなくお互いに干渉せずに生活していました。
ただこれ以上人数を増やさないようにと厳しく言われているとのことでした。
島での生活も慣れてきたころ、リチャードはエティエンヌの彼女のフランソワーズと結ばれてしまいます。
内緒にしていた二人ですが島では秘密にすることはできずエティエンヌの耳にも入ってしまいます。
しかしエティエンヌはフランソワーズが幸せならいいとリチャードに告げます。
島では定期的に本土に買い出しに行くのですが、サルと同行するパートナーにリチャードが選ばれます。
久しぶりに本土に着いたリチャードはその人工的なきらびやかさと雑踏にうんざりし、ビーチを秘密にすることの大切さを再確認します。
しかし、偶然にもリチャードが地図を書き残してきた若者たちと再会してしまいます。
若者たちはサルのいる前でリチャードにビーチの話をしてしまい、リチャードは焦り、そんなものは存在しないと若者たちを邪険に扱います。
ビーチに戻れないことを恐れ、みんなに言わないでと懇願するリチャードにサルはきっとたどりつけないでしょうと言ってリチャードの罪を許します。
弱みを握られたリチャードはその夜サルと結ばれてしまいます。
物資を持って無事に島に帰ってきたサルとリチャード。フランソワーズにサルと何かあった聞かれますがリチャードはシラを切り通します。
再び平穏な楽園での生活が始まりますが事件が起こります。
漁をしていた三人がサメに襲われ、一人が死亡し一人が足を食いちぎられてしまいます。
島にはもちろん医者はいません。
医者を連れてきてくれと懇願するけが人でしたが、秘密が漏れることを恐れるサルはそれを許しません。
医者にかかるなら島を出て病院に行くしかないと告げますが、本土への道のりは重症の人間にはあまりに酷です。結局けがをしたまま島に残るしかありませんでした。
激痛と腐り始めた足のために呻き声を出し続けるけが人に集落の人達は次第にイラ立ちを募らせます。
限界を感じた人たちはなんとけが人を隔離するために森へと運び出します。
エティエンヌは激しく反対しますが聞く耳をもってもらえず、エティエンヌは一人で看病のためにけが人と隔離された場所に残ります。
非常にも集落には平穏が戻ったのでした。
ある日リチャードはサルに呼び出され、本土の若者たちが島に渡ってこようとしていることを知らされます。
リチャードは追い返すように命令され、見張りを余儀なくされます。
同じ時にサルとの浮気をしったフランソワーズが激怒しながらリチャードに別れを突き付けます。
見張りをたった一人で行っていたリチャードは、少しずつ精神に異常をきたし始めます。森の中に罠をつくり、大麻畑の人間たちにいたずらをしたり、キーティに集落に戻るように言われても耳を貸さなくなっていました。
そんな中いよいよ若者たちが島にやってきてしまいます。リチャードたちと同じように大麻畑にはしゃぐ若者たち。リチャードも彼らのすぐ近くまで来ていました。
大麻畑の見張りに見つかった若者たちは撃ち殺されてしまいます。
逃げ惑う一人の女性がリチャードの目の前で命を落とし、女性の血を顔に浴びたリチャードはハッと我に返ります。
見張りの人間たちから逃げ切ったリチャードはフランソワーズとエティエンヌに事の顛末を話し、すぐに島を出ようと提案します。
しかしエティエンヌは隔離されたけが人を放ってけないと拒みます。
リチャードは自分が何とかするから心配するなと二人を先に行かせ、自分はけが人の元へ行き、窒息死させてしまいます。
集落には大麻畑の人間たちが乗り込んできていました。
若者たちがリチャードの地図を持っていたこと、これ以上人数を増やすなという忠告を破ったこと、またリチャードの彼らへのちょっかいも問題となりました。
全員本土へ帰れと命令しますが、サルを筆頭に断固拒否をします。
そこで一発だけ入った銃をサルに渡し、この島に残りたければこの銃でこいつ(リチャード)を撃てと命じます。
島に残りたいサルはリチャードの頭部に銃口を当てます。
撃てと叫ぶ者、やめろと叫ぶ者、悲鳴を上げる者、阿鼻叫喚の中でリチャードは「撃てばこの楽園もすべてが終わるぞ!」叫びます。サルは引き金を引きました。
しかし銃弾は発射されずリチャードは助かります。
しかしこの光景をみた集落の人間たちはショックを受け、集落は崩壊したも同然でした。大麻畑の人間はこうなる事がわかっていてやらせたのでした。
楽園に残ったのは…?
リチャードたちは楽園を去ったのか…。
結末は本編をご覧ください。
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映画『ザ・ビーチ』感想・評価
レオナルド・ディカプリオ主演映画という事で正直かなり贔屓目に観てしまう部分は正直あるのですが、個人的にはとても面白く好きな映画です。
『タイタニック』で世界的にもスターダムにのし上がったディカプリオが多数のオファーの中から出演を選んだ作品だけあって、テーマとしても興味深く、考えさせられる映画です。
人間のエゴや欲望は楽園と呼ばれる場所に行ったとしても、その場所に慣れてしまえば今までの生活と変わらず顔を出してくるもので、また人間を狂わせる一つの要因になると思わされました。
しかし世間の評価は結構辛辣な意見も多い映画なのは確かで、作風によるところなのかストーリーによるところなのか、個人的にはそんなにダメな作品かしらと疑問に思ってしまいます。
元々ダニー・ボイル監督ということもあり主演にはユアン・マクレガーが予定されていたといわれるこの『ザ・ビーチ』。主演がレオナルド・ディカプリオに決まりユアン・マクレガーが怒って「あいつらは所詮金に目がくらんだのさ」とインタビューで答えたとか。
当時のレオフィーバーを思えば確実にレオナルド・ディカプリオの方が興行収入も見込めますし、映画会社としては出来るならディカプリオという考えだったのかもしれません。どこまで誠の話しなのかはわかりませんが…。
全体的にもスリリングなシーンではしっかりハラハラドキドキさせてくれますし、遊び心も満載で、突然ディカプリオがゲームの主人公になっている演出だったり、サメとの格闘シーンなどなかなかお目にかかれない映像演出も楽しめます。
全体的に重くなり過ぎないように意識したのかなと思う演出で、これを受け入れられるかどうかもこの映画を気に入るかどうかを大きく左右するのではと思います。
主演のレオナルド・ディカプリオですが、当時としては結構新しい役柄に挑戦した映画だったと思います。
後半にかけては葛藤や苦悩するディカプリオの得意とする演技のシーンが増えてきて、僕はディカプリオのその類にの演技がとても好きなので惹き込まれつつもつい嬉しくなってしまいます。
テンション高いシーンや狂っていく様子など幅の広さをしっかり見せつけてくれるので、退屈しないのはもちろん魅力的なリチャード像を作り上げてくれています。
リチャードは決してヒーローではないのですが、そこらへんもリアルに演じてくれています。
ロバート・カーライルは『トレインスポッティング』の紹介記事でも出てきていますが、かなり好きな俳優の一人でして、今作では正直出番かなり少ないのですが、ストーリーとしてもキーマンで、とても大切な役どころをロバート・カーライルらしく演じてくれていて、強烈なインパクトを残しています。
この人普通に役柄も上手いけど、ぶっ飛んでる役も本当に上手いです。
個人的にはお薦めの映画で楽しんで頂けると思います!!
映画『ザ・ビーチ』
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