クリックできる目次
映画『ブロークンシティ』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ブロークンシティ』です。
映画『ブロークンシティ』はマークウォールバーグとラッセルクロウ共演という豪華キャスト実現の映画です。
マークウォールバーグ演じる主人公が、ラッセルクロウ演じるニューヨーク市長の陰謀に挑むクライムサスペンス映画となっています。
かなり面白い映画です。
それでは『ブロークンシティ』の映画紹介です。
映画『ブロークンシティ』は2013年に公開されたアメリカ映画です。
上映時間は109分。
監督はアレン・ヒューズ監督。
兄弟で活躍する監督、ヒューズ監督のアレンの単独での監督作となります。
ヒューズ兄弟は『フロムヘル』などを監督しています。
キャストは
ビリー・タガート…マーク・ウォールバーグ
ニコラス・ホステラー…ラッセル・クロウ
キャサリン・ホステラー…キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
コリン・フェアバンクス…ジェフリー・ライト
ジャック・ヴァリアント…バリー・ペッパー
ケイティ・ブラッドショー…アロナタル
ナタリー・バロー…ナタリー・マルティネス
トニー・ジェンセン…マイケル・ビーチ
ポール・アンドリュース…カイル・チャンドラー
トッド・ランカスター…ジェームズ・ランソン
サム・ランカスター…グリフィン・ダン
ライアン・ブレイク…ジャスティン・チェンバース
ほか。
映画『ブロークンシティ』ネタバレ・あらすじ
ニューヨークのボルトンヴィレッジで1人の男が拳銃を手に立ち尽くしています。
男の前には頭部を撃ち抜かれた1人の男性が横たわっていました。立ち尽くした男の息遣いは荒く、パトカーのサイレン音が近づいてきていました。
立ち尽くしている男はニューヨーク市警の警官であるビリータガート(マークウォールバーグ)です。
裁判所の周りはビリーの行いが正当防衛ではなく過剰防衛だとして市民によるデモが行われていました。
無抵抗の相手を撃ったという主張でビリーの行いは殺人だとデモで訴えられていました。
裁判所に出頭しているビリー。後ろの席では恋人のナタリーバロー(ナタリーマルティネス)が心配そうな顔で見ていました。
警察署長のコリンフェアバンクス(ジェフリーライト)はニューヨーク市長のニコラスホステラー(ラッセルクロウ)の元へ行き、ビリーの裁判のことを話します。
コリン署長はビリーの分が悪いことを話しますが、ニコラスはビリーは街の英雄だと話しビリーが裁判で負けることはないと話しました。
ニコラスの言う通りビリーは証拠不十分で正当防衛が認められて不起訴処分となります。
無罪となったビリーは恋人のナタリーと抱き合って喜びます。
しかし喜びも束の間でビリーは警察署長のコリンから呼び出しを受けてコリンの元へ急ぎます。
コリンはビリーをニコラスの元へ連れていきました。ニコラスはビリーの働きを称えた後、良からぬ証拠が持ち込まれたことをビリーに話します。
このままではニコラスの立場もコリンの立場も危険な状況になることを話し、ビリーに辞職をするように要請します。
目撃者の証拠が決め手となってしまうと言われたビリーは納得した様子ではありませんでしたが、この要請を聞き入れて警察官を辞職しました。
それから7年の歳月が過ぎました。
ビリーは警察官を辞めた後に私立探偵をして生計を立てていました。恋人のナタリーとの関係も続いていて、ナタリーは女優になるために日々努力していました。
ビリーはしっかりと事務所を構えていて、助手としてケイティブラッドショー(アロナタル)という女性を雇っていました。
仕事はきっちり行っていましたが顧客の支払いが滞ることが多く、ケイティへの給料を満足に支払う事ができていなかったりで、経営は順調ではありませんでした。
ケイティからお客から回収できていない代金の総額を聞いたビリーはその額の大きさから自分も料金の督促を顧客にし始めます。
督促に応じて支払うお客もいれば開き直ってなかなか払ってくれないお客もいました。
ビリーが出かけようとするとケイティが電話が入ったことを伝えてきます。
ビリーは伝言を聞いておくようにケイティに言いますが、ケイティは「ニューヨーク市長からです」と言い、ビリーは何事かと電話にすぐに応じました。
ビリーは市長の二コラスの元を訪ねました。
事件以来7年ぶりの再会です。
ニコラスは警察官を辞職させてしまったもののビリーの手腕を評価していたことを話します。
ニコラスはビリーが私立探偵をしていることを知っていて、仕事を依頼するためにビリーに連絡をしたのでした。
ビリーが依頼された仕事はニコラスの妻であるキャサリンホステラー(キャサリンゼタジョーンズ)の浮気調査でした。
ニコラスはキャサリンが浮気をしていることは確実なので、その現場の証拠と相手がどんな人間なのかを調べ上げて欲しいと依頼します。
報酬はかなりの高額でビリーは前金としてその半額の小切手を受け取りました。
ニコラスはニューヨーク市長選挙を控えていて、妻に浮気されたニューヨーク市長という汚名を着るのだけは御免だとビリーに語りました。
ビリーは早速調査を開始します。キャサリンの尾行を始めるとキャサリンはすぐにある男と合流しました。
最初の尾行では相手の男の顔が確認できませんでしたが、調査を進めていき、ビリーは相手の男が只者ではないことに気が付きます。
ニコラスがニューヨーク市長選挙で戦う相手はジャックヴァリアント(バリーペッパー)議員でした。
キャサリンの浮気相手はそのヴァリアントの1番手のブレーンであるポールアンドリュース(カイルチャンドラー)だったのです。
ビリーは電車の中でポールに話しかけられて会話をします。
その後ポールを尾行し、ポールとキャサリンが落ち合い親しげにしているところを写真に収めました。
ニコラスの選挙支援者のパーティーが開かれてビリーも出席しました。その会場でビリーはキャサリンに呼び出されてホテルの1室でキャサリンと話します。
キャサリンはビリーが尾行していることを知っていて、証拠の写真を持っていることも知っていました。
キャサリンは夫のニコラスがビリーに依頼したのはただの浮気調査ではないとないと話し、もっと大きな陰謀が背景にあることを話しました。
そしてニコラスよりも高額の報酬を払うと言い、証拠を渡すように言いますがビリーは応じることなくキャサリンと部屋から出て行きました。
キャサリンとビリーがエレベーターから降りるとニコラスが待ち構えていました。ニコラスはキャサリンに「独占契約だ」と言ってビリーを引き寄せました。
寝返らなかったビリーを褒め、ニコラスはビリーの胸ポケットにある証拠写真の入った封筒を抜き取りました。
恋人のナタリーは低予算ながら映画の主役に抜擢されていました。
ナタリーに頼まれて監督ら関係者の食事会に出席していたビリーでしたが、監督はビリーに失礼な言葉を浴びせてビリーは苛立ちます。
さらにその映画が完成しビリーはナタリーの付き添いで完成披露の試写会へと赴きました。映画の上映が始まります。
ナタリーは緊張の面持ちで自分の初主演映画が映し出されているスクリーンを観ていました。
ビリーは映画鑑賞後に明らかに不機嫌になります。
映画の内容は濡れ場が多くナタリーのその姿を観てショックを受けたのと同時に、監督と浮気をしたと思い込んで怒りを露にしました。
ビリーはずっとやめていたお酒をパーティーで飲みだし、ナタリーと大喧嘩をしてそのままビリーとナタリーは破局してしまいました。
パーティー会場から出たビリーはやけくそになってバーを飲み歩き荒れに荒れます。
これまでの時間はなんだったのかと怒りに支配されていました。
荒れているビリーの携帯電話が鳴ります。電話はヴァリアントのブレーンでありキャサリンの浮気相手とされていたポールが亡くなったという知らせでした。
ビリーは急いで現場へと向かいます。
現場はすでに警察が仕切っていましたが、コリン署長がいてビリーは立ち入り禁止テープの中へと入れてもらいます。
警察はこの事件を強盗ということでマスコミに発表するつもりでした。
しかしコリン署長はポールの亡骸をビリーに見せて「ただの強盗事件じゃないことは一目瞭然だ」と言いました。ニコラスが裏で動いたと思うのがあまりに自然でした。
ビリーは真実を暴こうと調査を始めます。自分のせいてポールが亡くなってしまったという負い目を感じています。
調べていくとトッドランカスター(ジェームズランソン)という男が浮上してきます。キャサリンに尋ねえるとトッドとポールは友人だったという情報を得ます。
ビリーはトッドの会社に行き、ニューヨークの街の再開発の設計の計画書を入手します。
しかしビリーは銃撃に襲われなんとか車で逃げますが、執拗に追跡され車はクラッシュし、衝撃でビリーは気を失ってしまいました。盗んできた計画書は襲ってきた男に盗まれてしまいました。
現場検証をしている警官に犯人の特定はできるかと訊くと監視カメラがあるからコネクションさえあればすぐにわかるだろうと話しました。
ビリーがクラッシュした場所の街灯には確かに監視カメラがついていました。
ビリーはコリン署長とバーで会います。ビリーはキャサリンの浮気相手がポールではなくコリン署長だとわかり、それを餌にコリン署長から警察内部の情報を入手しました。
ビリーを襲って計画書を盗んでいったのは元警察官で殺人課に配属されていたマードックだという事がわかりました。
トッドの父親サムランカスター(グリフィンダン)は会社経営をしていて、マードックはトッドの父親サムのボディガードをしていました。マードックは今回ニコラスに雇われていました。
再開発の内容はニコラスが市民に公言しているものとは全く違う内容で、シークレットとして取り扱われていました。
しかしすでにサムとニコラスは契約を交わしていてそこには莫大な利益が生まれることとなっていました。
ビリーはサムの息子のトッドを尋ねます。
トッドはポールの友人とうこともあり、また父親のサムのことも忌み嫌っていて、ビリーに極秘の不正契約の証拠となる契約書を隠し金庫から取り出してきてビリーに渡しました。
元々はトッドはこの契約書をポールに渡す予定でした。
この契約書によってニコラスを失脚させられるはずでした。そうはさせまいとニコラスに雇われたマードックがポールを殺害したのでした。
トッドはポールの死にショックを受けていて涙ながらに契約書をビリーに託しました。
マードックが再びビリーを襲撃します。しかしビリーはマードックを返り討ちにして契約書を守りました。
ビリーは助手のケイティに切り札の契約書をマスコミに流す準備をしてもらい、ニコラスの元へと向かいました。
ケイティはビリーのことを心配していました。ビリーがニコラスからもらった浮気調査の報酬の小切手を破り捨てていたことも知っていました。
ニコラスと会う前にビリーはスマートフォンの録音機能をオンにしました。
これまでに明らかにした内情をニコラスに話すビリー、また問題の契約書はクリック1つで各メディアに流れる準備が出来ていることも話しました。
公表してほしくなければ市長を辞任するようにビリーはニコラスに告げました。
ニコラスはビリーの提案をはねのけます。その代わりにビリーにあるビデオを見せました。ビリーが訪れた時に再生の準備をしていたビデオでした。
ビデオには7年前のビリーが映っていました。街の少年たちがビデオを回して遊んでいます。そこへ逃げる少年とビリーが背後に映り込んできました。
ビリーは両手を上げている無抵抗の少年に向けて発砲しました。正当防衛が認められたあの時の事件の証拠のビデオでした。
ビリーは無抵抗の少年の頭部を拳銃で撃ち抜いていたのでした。その後も倒れた少年に向かって発砲していました。
撃たれた少年はビリーの恋人のナタリーに姉妹に危害を加えていた人物でした。ビリーは私怨から発砲をしていたのでした。
ニコラスは7年前のこの事件の証拠があるからこそ、ビリーに妻の浮気調査を依頼したのでした。ビリーを黙らせる切り札を持っているからでした。
ビデオが公になればもちろんビリーは有罪となります。明日までに答えを出すように言われてビリーとニコラスはその日は別れました。
ニコラスは支援者のパーティーに出席していました。ビリーはコリン署長に録音した音声を聴かせています。
コリン署長はビリーに庇いきれない、逮捕されることになると告げます。ビリーの覚悟はできていました。
パーティー会場に警察がやってきます。コリン署長が先陣を切りニコラスの前に行き逮捕することを告げました。
ニコラスはまだ余裕を見せていてコリン署長に「ただで済むと思うな」と告げます。
コリン署長は妻のキャサリンと浮気をしているのは自分だとニコラスに告げました。ニコラスは逮捕され連行されていきました。
バーでビリーが1人カウンターで飲んでいました。コリン署長が現れます。
ビリーの身柄を拘束しにきたのでした。ビリーはコリン署長とバーを出ようとします。
そこへ助手のケイティが現れ…。
結末は本編をご覧ください。
|
映画『ブロークンシティ』感想・評価
映画『ブロークンシティ』は手に汗握るという表現がぴったりの映画です。
大きな陰謀の裏に隠された展開が次から次へと畳みかけてきて、息つく暇なくクライマックスを迎えエンディングでしんみりと感動するといった感覚です。
ニューヨーク市長を演じたラッセルクロウがやっぱりものすご上手いです。怖いです。
暴力的な怖さではなく権力的な怖さを醸し出していて、こういった表現をできることが素直にすごいと思います。
外面のいい顔を見た後の本性を見ると背中が冷たくなる感覚を覚えます。やっぱりラッセルクロウはすごい。
個人的に好きな俳優のマークウォールバーグももちろん素晴らしくて、保身よりも正義を選択する主人公の行動に心打たれます。
マークウォールバーグのルックスも関係していると思いますが、男らしさの中の優しさが本当に似合う俳優で、これは『ブロークンシティ』以外の映画でもよく見受けられます。
マークウォールバーグの俳優としての大きな特徴だと思います。
助手のケイティを演じたアロナタルもよかったです。近くなりすぎないけど信頼し合っているビリーとの関係は観ていて心地よくなりました。
キャサリンゼタジョーンズもカイルチャンドラーもジェフリーライトもベテランの風格で素晴らしかったです。
『ブロークンシティ』はストーリーも俳優陣も見応え十分の映画となっています。
おすすめ映画です。ぜひ。
感想はコメント欄にどうぞ。
映画『ブロークンシティ』
ノンストップクライムサスペンス。
ヒューズ兄弟の映画はこちらもおすすめ。
映画『フロムヘル』ネタバレあらすじ感想
続きを見る