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映画『素晴らしき哉、人生!』ネタバレあらすじ感想

素晴しき哉、人生あらすじキャスト評価

映画『素晴しき哉、人生!』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『素晴らしき哉、人生!』です。

今回ご紹介するのは名作として語り継がれている1946年の『素晴らしき哉、人生!』(IT'S A WONDERFUL LIFE)です。

2016年のウィルスミス主演の『素晴らしきかな、人生』(Collateral Beauty)ではないのでご注意ください。

ちなみに原題がまったく違うことからもわかるように、2016年の映画はリメイクでもなんでもなく、まったく関係ありません。

なぜか日本公開のタイトルを同じにするという謎の事態になっていますので、間違えないようにしてください。邦題を考える人って本当にセンスないことが多いんですよね。中にはセンスいい邦題もありますが。

気を取り直して『素晴らしき哉、人生!』の映画紹介です。

僕は人生に悩んでいる時にこの映画を観て救われたので、かなりオススメの映画です。

映画『素晴らしき哉、人生!』は1946年のアメリカ映画。

日本公開は1954年。時代を超えて語り継がれる名作です。

監督はフランク・キャプラ。

《キャスト紹介》

ジョージベイリー…ジェームズ・ステュアート

メアリーハッチ…ドナ・リード

ヘンリーポッター…ライオネル・バリモア

クラレンス…ヘンリー・トラヴァース

ビリーベイリー…トーマス・ミッチェル

ジョージの母親…ボーラ・ボンディ

アーニー…フランク・フェイレン

バート…ワード・ボンド

バイオレット…グロリア・グレアム

ガウワー…H・B・ワウナー

サムウェインライト…フランクアルバートソン

ニック…シェルドンレナード

ほか。

映画『素晴らしき哉、人生!』ネタバレ・あらすじ

クリスマス前夜、ジョージベイリー(ジェームズステュアート)は自殺を図る運命にありました。

ジョージの自殺を食い止める仕事を任された天使のクラレンス(ヘンリートラヴァース)は、天使のキャリアを積むと授けてもらえる翼を20年ももらえないでいる2級天使でした。

クラレンスはジョージの自殺を止めることができれば翼をもらえると周囲の天使に言われます。

ジョージのことを知るためにジョージのこれまでの人生を見るクラレンス。

ジョージは少年時代に池に落ちた弟を助けた時に、あまりの寒さから風邪をひいたことがきっかけで片耳の聴覚を失ってしまいます。

少年になったジョージはガウワー(H・Bワウナー)という初老の男性が経営するバーと薬屋が一緒になった店でアルバイトをしていました。

カウンターに入って同年代の女の子にジュースを出していたジョージは、ガウワーが「息子が亡くなった」という知らせを聞くところを見ていました。

ジョージはガウワーに薬の配達を頼まれますが、ガウワーは息子を亡くしたショックから間違えて処方した薬をジョージに持たせてしまいます。間違えて処方すれば死にいたる劇薬です。

薬を間違えていることに気がついたジョージは薬を届けずに店に帰ってきました。

「薬がまだ届いていない」という電話を受けたガウワーはジョージに激怒します。

ジョージは薬が間違っていて毒になってしまっていることをガウワーに告げます。

自分の間違いに気がついたガウワーはジョージの機転に感謝し、激怒したことを謝罪しました。

 

ジョージは成人し、旅立つ準備をしています。

ジョージはしっかりした青年で、自分でお金を貯めて大学に進学する予定でした。ガウワーはジョージを変わらず可愛がっていて、ジョージに大きなカバンをプレゼントしました。

ジョージの父親は住宅ローンを提供する会社を営んでいました。

ジョージもジョージの父親も心優しい性格で、父親は主に低所得の人を対象に融資を行っていました。

しかし同じ街にはお金持ちの不動産屋であるヘンリーポッター(ライオネル・バリモア)がいて、低所得者に安い金利で融資するジョージの父親を疎ましく思っていました。

ジョージの父親は自分の仕事をジョージに継いでほしいと考えていましたが、ジョージの夢を尊重もしていました。ジョージは街を出て広い世界を見たいと考えていて、父親もジョージを応援していました。

ジョージはあるパーティーに出席した際に、メアリーハッチ(ドナ・リード)という女性と再会します。

ジョージとメアリーはパーティー後に2人で帰宅していました。

幸せな時間が流れていましたが、ジョージのもとに父親が倒れたという知らせが入ります。

ジョージの父親は帰らぬ人になってしまいました。

ジョージは父親の死後、自分の旅行の予定をキャンセルして会社の事務仕事を行っています。

しかしジョージの父親が亡くなったことで、会社は経営の危機に陥ります。

もともとジョージの父親を目の敵にしていた不動産屋のポッターも介入し、会社の存続をかけた会議が開かれました。

ジョージが会社を継ぐならば会社を存続できることになり、ジョージは大学進学の夢をあきらめて父親から社長を引き継ぎました。

ジョージは自分のために貯めていた学費を、弟のハリーの学費に充てて大学に行かせてやりました。

ハリーが大学を卒業して戻ってきたら、ジョージは社長の座をハリーに譲り自分の夢を追うつもりでした。

しかし、大学を卒業して戻ってきたハリーは女性を伴ってジョージの前に現れます。

女性はガラス工場の娘でハリーは結婚してガラス工場で働くことになっているとジョージに告げました。

自分の夢のためにハリーが帰ってくるのを待っていたジョージでしたが、ハリーの決めた道を認め自分の夢をあきらめました。

 

ニューヨークに行っていたメアリーが帰ってきてジョージと再会します。

ジョージとメアリーは結婚し新婚旅行へと旅立とうとしています。

しかし世の中は大不況となっていて銀行はパニック、出発する直前にジョージは会社に行かなければならなくなってしまいます。

ジョージの住宅ローン会社には大勢の顧客が押しかけていて、多額の現金が必要になってしまいます。

街がパニック状態のため平常心を失っていた顧客たちでしたが、ジョージとジョージの父親が弱い者の味方でこれまで尽力してくれたことを思い出し、ジョージの会社も現金がなくこのままでは倒産してしまう事態を理解し、それぞれ本当に必要な金額だけを用立てすることに。

ジョージは新婚旅行の資金を吐き出し、どうにか会社は倒産を免れました。

ジョージはわがままを言わずに協力してくれ、勇気づけてくれるメアリーに深く感謝しました。

その後ジョージの仕事は順調に進んでいて、低所得者が家を持てるように施策を行っていました。

ジョージの仕事が調子が良くなることで、ポッターの会社は業績が落ちていました。

ジョージの存在に驚異を感じ始めたポッターは、破格の給料を提示してジョージを雇用したいと告げます。

ジョージは人々の助けになっている仕事に充実感を感じていたものの、収入は決して多くはなかったため、家族のことを思い少し心が揺れます。

しかし結果的にジョージはポッターの提案を断ります。

ちょうどその頃メアリーが妊娠した知らせを受け、幸せを噛みしめるジョージでした。

時間は流れ、弟のハリーが兵隊して戦地にいくことになります。ジョージは耳の障害があるため街に残り仕事に精をだしていました。

ハリーは名誉勲章をもらうことになり、街では帰ってくるハリーの歓迎で大騒ぎになっていました。

しかし、ここで事件が起こります。

会社の副社長であるジョージのおじさんのビリーベイリー(トーマス・ミッチェル)が銀行に会社のお金8000ドルを預けに来た時に、たまたま銀行にいたポッターにハリーが載っている新聞を見せて自慢しました。

その時に現金の入った封筒をうっかり新聞と一緒にポッターに持ち去られてしまいます。

ポッターは後で封筒の中に大金が入っていることに気が付きましたが、返すような男ではありません。

8000ドルを紛失してしまったビリーは大慌てで探します。この現金が見つからなければジョージの会社は倒産の危機にさらされます。

ビリーから報告を受けたジョージも必死に探しましたが、8000ドルは見つかりませんでした。

8000ドルはポッターが持っているので見つかるはずがありません。

失意のどん底で自宅に帰ったジョージを、何も知らないメアリーや子どもたちが迎えます。

ジョージはイラ立ちを隠せずに子供にキツく当たってしまい、自分の行動に嫌気がさしたジョージは衝動的に家を出ていきます。

ジョージはプライドを捨ててポッターに借金を申し入れます。

しかしジョージの存在を邪魔に感じているポッターが貸すわけもなく(8000ドルを盗んだのもポッター)、ポッターはジョージの社会的地位も奪いにかかります。

ジョージはバーで他の客と口論になり喧嘩騒ぎを起こします。

さらにジョージは車を運転中に木にぶつかって事故を起こし、雪の中を車を出てさまよいます。

雪の寒空の中、自暴自棄になっているジョージは橋から下の川へ落ちようかと考えます。

そこへ天使のクラレンスが現れ、ジョージより先に川へと飛び込みます。

驚いたジョージは続いて川に飛び込みクラレンスを救出しました。

ジョージとクラレンスは小屋で暖を取ります。

クラレンスは自分が天使であることを話し、ジョージを救いに来たと告げました。

しかしクラレンスは見た目は普通の男性なので、ジョージは天使などと到底信じられず自分自身を卑下し続けていました。

ジョージが「生まれてこなければよかった」という言葉を言ったことで、クラレンスはジョージに『ジョージが存在しない世界』を見せます。

ジョージが存在しない世界は悲惨な状態になっていました。

弟のハリーは子供の時に川で溺死していて、ガウワーのバー&薬屋はガウワーが違う薬を処方してしまったため閉業しタチの悪いバーに…ガウワーは刑務所に長期間服役し、見違えた姿で街をフラついていました。

ジョージの会社は倒産していて、誰もジョージのことをわかりません。

ジョージはパニックになりながらメアリーと子供たちがいるはずの自宅に帰りますが、メアリーたちはいませんでした。

橋まで戻ってきたジョージは、自分が存在した元の世界に戻りたいと懇願します。

クラレンスはジョージの存在が人々にとってどれだけ意味があったかをジョージにわからせたのでした。

ジョージは元の世界に戻りました。

今の人生に感謝しているジョージは『メリークリスマス!』と叫びながら街中の人に挨拶します。

自宅に戻ったジョージには会社の現金がなくなってしまった関係で、銀行の役員や警察官が待ち受けていました。

しかしジョージは何よりも先に子どもたちとメアリーがいる喜びを噛み締めていました。

さらにジョージは街の人達がみんなでカンパしてお金を集めてくれていることを知ります。

大勢の人がジョージを救おうと家に押しかけます。

ジョージを捕まえに来た面々もお金を寄付しだします。

弟のハリーも駆けつけました。

ジョージはクラレンスが大切にしていた本があることに気が付きました。

本にはクラレンスのメッセージが書かれていました。

果たしてクラレンスがジョージに贈ったメッセージとは…?

ジョージの自宅には天使が翼をもらえた時になるというベルの音が鳴っていました。

 

 

映画『素晴らしき哉、人生!』評価・感想

いや〜さすが時代を超えて残り続けているだけあって、とってもいい映画です。

映画『素晴しき哉、人生』は何事もない時に観ても十分感動すると思います。

ですが、特に「人生に少し疲れたな」「なんのために生きてるかわからない」「生きてても楽しいことがない」そんな思いを持っている人が観ると、本当に力がもらえる映画です。

僕は生きる目的とか、このまま生きてても楽しいことないんじゃないか…と悩んでいる時にすがる思いでこの映画を観ました。

結果的に『素晴しき哉、人生!』に救われました。

自分が今までの人生で人に役にどれだけ立ったかなんて、自分ではなかなかわからないものです。

きっと役に立ったこともあるんだろうと思えましたし、人の役に立つことを普段の生活でもしていきたいなと素直に思うようになりました。そして一応実践しているつもりです。

クラレンスのキャラクターもいいし、感動するだけでなく楽しめる映画です。

舞台化とかしてもおもしろそうだけど、舞台でやってるの見かけたことないですね。どうなんだろう?

観終わった後にあったかい気持ちになると同時に、映画って素晴らしいなって思わせてくれます。

まさに名作です。

おすすめなので、ぜひ観てみてください。

映画『素晴らしき哉、人生』

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