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映画『ブレイブ-郡青戦記-』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ブレイブ-群青戦記-』です。
映画『ブレイブ-群青戦記-』は、週刊ヤングジャンプで2013年から2017年まで連載された漫画『群青戦記 グンジョーセンキ』を映像化した作品です。
踊る大捜査線シリーズなどで有名な本広克行監督がメガホンをとっています。
漫画の実写映画ということで賛否両論ある作品にはなっています。
僕の感想は後ほど詳しく述べさせていただきます。
それでは『ブレイブ-群青戦記-』の映画紹介です。
映画『ブレイブ-群青戦記-』は2021年に公開された日本映画。
上映時間は115分。
原作は笠原真樹によるマンガ『群青戦記グンジョーセンキ』
監督は本広克行監督。
『踊る大捜査線シリーズ』『亜人』などを監督しています。
【キャスト】
西野蒼…新田真剣佑
瀬野遥…山崎紘菜
松本考太…鈴木伸之
吉元萬次郎…濱田龍臣
黒川敏晃…鈴木仁
成瀬勇太…飯島寛騎
藤岡由紀夫…足立英
不破瑠衣…渡邊圭祐
鈴木あさみ…水谷果穂
今井慶子…宮下かな子
佐野亮…市川知宏
小暮サトシ…草野大成
松平元康…三浦春馬
織田信長…松山ケンイチ
木下藤吉郎…池田純矢
本多正信…高橋光臣
ほか。
映画『ブレイブ-群青戦記-』ネタバレ・あらすじ
全国大会常連のスポーツ学校である星徳学園高校。
この学校では昨年に生徒が一人行方不明になる事件が起きていました。
行方不明になっている生徒は不破瑠衣(渡邊圭祐)で、噂では屋上から突然姿を消したと言われています。
部活に非常に力を入れている学校で全国大会出場は当たり前、様々な部活にエリート選手が所属していました。
弓道部に所属する西野蒼(新田真剣佑)は実力は認められているものの、あまり前に出たがらない性格が足を引っ張り、せっかく持っている実力を出しきれずにいました。
そんな蒼を気にかけているのが同じ弓道部の瀬野遥(山崎紘菜)です。
遥は蒼と違って強気な性格で、蒼を奮い立たせるような言葉をかけていました。
剣道部の松本考太(鈴木伸之)も遥と同じように蒼を気にかけていて、蒼と遥と考太の3人は幼なじみでした。
ある日、学校内の生徒がいつも通り部活動に取り組んでいる時に、突然雲行きが怪しくなりこれまで見たことのない生あたたかい雨が降り出します。
学校にはオブジェのような大きな岩があり、雷がその岩に落ちます。
雨は勢いを増し、生徒たちは「何かがおかしい」と感じ始めていました。
すると突然、戦国時代の甲冑を着た大勢の男たちが現れ生徒たちに斬りかかってきたのです。
目の前で友人たちが襲われパニックになる生徒たち。
運動部の生徒たちは自分たちの得意なスポーツを生かして、戦国時代の武士たちに応戦します。
剣道部の考太は木刀で次々と野武士たちを倒していき、蒼と遥を連れて教室に避難し外の様子を伺っていました。
外では生徒達が野武士たちに次々と襲われて命を奪われています。
校舎内にも武士たちが続々と現れたため、3人はグランドに向かいアメリカンフットボール部や野球部、フェンシング部や空手部やボクシング部の仲間たちと必死に応戦します。
しかし、次々と友人たちの命は奪われていきました。
そんな中、ひときわ目立つ馬に乗った武将が現れます。
黒い画面で顔を隠したその武将は自分を簗田政綱だと名乗り、生徒の一部を人質にとって去っていきました。
悲しみに暮れながら呆然としている生徒たち。
今度は今まで生徒たちを襲っていた武士たちとは違った集団が現れます。
次に現れた武将は松平元康(三浦春馬)でした。
松平は無駄に生徒たちの命を奪うことをせず、生徒たちは体育館に収容されました。
考太を中心にこれから先のことを話し合います。
蒼は歴史マニアなので、簗田という武将を知っていたので、みんなにそのことを話します。
簗田はあの織田信長(松山ケンイチ)の家臣でした。
松平元康が後の徳川家康であることも話し、桶狭間の戦いの時期に当たるとみんなに伝えました。
蒼と考太は松平と話す機会を設けてもらい、自分たちが未来から来たことを話し、敵でも味方でもないことを告げました。
蒼は未来から来たことを証明するために、これから松平たちが兵糧攻めをしようとしていることを言い当てます。
蒼は兵糧攻めについて歴史のままアドバイスをしますが、松平は蒼たちがその作戦を敢行するように言いました。
生徒たちは仲間たちを救うために有志を募って戦場へと向かうことにします。
蒼は現実的な考えを持っていて、なんとか現代に帰る方法を探す方がいいと訴えます。
アメフト部や空手部、フェンシング部やボクシング部の主要メンバーが名乗りを挙げ、考太はみんなを引っ張る形で作戦に参加します。
乗り気ではなかった蒼でしたが、考太にも頼まれて参加することにしました。
松平は蒼のことを「いい目をしてる」と褒めていました。
蒼や考太を中心とした有志の生徒たちは、目的の砦へと出発しました。
しかし砦に向かう最中に織田軍に襲われ、多くの生徒たちが命を落としてしまいます。
蒼もあと一歩のところで命落としそうになりますが、考太によって間一髪助けられました。
しかし親友の考太はこの時の襲撃で命を落としてしまいます。
生き残った生徒たちは目的地に到着しますが、かなりの人数が減っていて蒼は考太を失ったことでひどく落ち込んでいました。
そんな蒼を松平は勇気づけました。
蒼と同じ弓道部で幼なじみの遥が織田軍にさらわれてしまい、遥はすでにさらわれていた他の生徒たちと同じ牢屋に入れられました。
遥を連行してきたのは後の豊臣秀吉である木下藤吉郎(池田純矢)でした。
遥が入れられた牢屋に簗田がやってきて、黒い仮面を取ります。
なんと梁田の正体は、1年前に学校で行方不明になったとされている不破瑠衣(渡邊圭祐)でした。
不破は天才と呼ばれていた生徒で、意図的に戦国時代にやってきて歴史を変えるために現在は織田信長に仕えていました。
遥たちは簗田の招待をして愕然としていました。
戦いに参加せずに学校に残った生徒たちは、特進コースの生徒を中心に現代に帰る方法はないかと模索していました。
そんな中、学校がタイムスリップした時と同じように校内にある大きな岩に雷を落とせば戻れるのではないかというアイデアが出ます。
特進コースの小暮(草野大成)らはこの考えが理にかなっていると考え、雷を意図的に落とすように他の生徒と協力して装置を設置し始めます。
雷が落ちるタイミングは、すでに起きている歴史から割り出すことができました。
蒼たちが次の場所へと進もうとしている時に、陸上部の生徒が息を切らしながら走り込んできました。
科学部と特進コースの生徒によって、落ちる雷を利用して現代に戻ることができるかもしれないと、陸上部の伝令は伝えました。
しかし、雷が落ちる予定時刻は6時間後で、蒼たちがいる場所から学校までは歩いて4時間はかかる計算でした。
仲間を救いに来ている有志の生徒たちは、帰れるということで一瞬心が揺らぎますが、やはり仲間を助けに行くという結論を出して先へ進むことにします。
2時間以内に作戦を終えて学校に向かえば、間に合う計算でした。
蒼たちは砦を陥落するために、3つのグループに分かれて総攻撃を仕掛けます。
砦の一番上の場所には、さらわれてしまった遥をはじめとする生徒たちがいるはずでした。
屈強な肉体を持ったアメリカンフットボール部の生徒たちが先陣を切り、爆破するボールを蹴り込みさらに体当たりで武士たちをなぎ倒していきます。
野球部のメンバーは昨日ついたボールをバットで打ち、相手陣営をパニックに陥れました。
空手部の生徒とフェンシング部の生徒は、武士たちと肉弾戦を繰り広げ、弓道部の蒼とボクシング部の黒川(鈴木仁)、科学部の吉元萬次郎(濱田龍臣)は別ルートから進んでいきます。
しかし、数で勝る織田軍の勢いは凄まじく、生徒たちは次々と命を落としていきます。
蒼は遥が閉じ込められている牢屋に行き、なんとか遥たちを救い出します。
蒼たちは追い詰められ、姿を現した簗田を見て蒼は全てが簗田の計算通りであったことに気がつきました。
万事休すと思ったその時、松平が家来を連れて現れ加勢してくれました。
入り乱れる中で蒼を松平が体を張って守り、銃弾に撃ち抜かれた松平は命を落としてしまいます。松平は後の徳川家康です。
蒼は自分を勇気づけてくれた松平が命を落としたこと、松平が亡くなってしまうと歴史が改ざんされてしまい自分たちが戻る未来がなくなることを悲しみました。
さらに簗田は、蒼の目の前で木下藤吉郎に刃を突き立てました。
蒼は簗田と一騎打ちとなります。
簗田の槍を前に刀を構えた蒼は劣勢になります。
万事休すとなったところで、弓道部の遥が弓矢を放ってなんとか蒼を救いますが、今度は遥が簗田の槍で足を貫かれてしまいます。
怒った蒼は簗田と激闘を繰り広げ、ついに簗田を倒しました。
雷が落ちる時間が迫っていました。
他の生徒たちはすでに学校に向かうように指示を出していたので、続々と学校に到着していました。
蒼と遥は馬に乗って校舎へと急ぎます。
雷が落ちる前に2人は無事に学校にたどり着くことができましたが、遥は蒼が現代に戻る気がないことを悟ります。
幼馴染のはるかは蒼に向かって「何を考えているかわかる。一緒に帰ろう」と説得しますが、蒼は不破によって歴史が改ざんされてしまったため、元に戻さねばならないと話し、不破が歴史を変えようとしたために僕たちが呼ばれたんだ、と遥に話しました。
雷が落ち蒼以外の生き残った生徒たちは、現代へと帰っていきました。
足の治療をした遥が通常の学校生活に戻っています。
遥はスマホのネットニュースを見て、微笑みながら涙を流しています。
ネットニュースは、徳川家康の若い頃の肖像画が見つかったと報じていて、そこには1枚の絵が載っていました。
徳川家康として描かれていた絵は誰だったのか…?
結末は本編をご覧ください。
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映画『ブレイブ-群青戦記-』感想・評価
全く原作のマンガを読んだことがない状態で映画『ブレイブ-群青戦記-』を観たのですが、かなり楽しませてもらいました。
普通に面白い映画でした。
設定としては『戦国自衛隊』『幕末高校生』などの映画が過去にもあったので、そこまでめずらしい設定ではないと思いますが、スポーツ万能の学校というところが面白いなと思いました。
意外と生徒たちが襲撃されるシーンなどがリアルな映像だったのでちょっと驚きました。
出演しているキャスト陣が皆さん素晴らしかったのも、映画が面白かった1つの大きな要因でしょう。
三浦春馬さんや松山ケンイチさんは若手俳優が多く出演している中で、キャリアの豊富さを感じさせる演技を披露してくれています。
特に三浦春馬さんの徳川家康はこれまでになかった徳川家康像で、新しいにも関わらず違和感が全然なく、むしろあまりにもかっこよく魅力的でした。
本当に素敵な俳優だと思うので、もう彼の新しい出演作を見ることができないと思うと残念で仕方ありません。
主演を務めた新田真剣佑さんですが、とっても素晴らしかったと思います。
気弱な性格の高校生を演じているのですが、表情はもちろん空気感でも表現されていてすんなり感情移入することができました。
アクションが得意な俳優だと思うのですが、刀の使い方が下手な演技なども上手かったです。豹変してからはやはり素人とは思えない刀の使い方になっていましたがw
乗馬をできる特技も生かされていましたが、蒼というキャラクターが馬に乗ることがどうしてできるのかがちょっと謎でした。弓道部って乗馬も練習するのかしら。
ヒロインを演じた山崎紘菜さんも素晴らしかったです。
すごい芯のある女優さんですよね。目力も強くて演技力に定評のある女優さんだと思いますが、高い評判に負けないお芝居で魅了してくれました。
考太を演じた鈴木伸行さんも、とっても良かったです。
映画の中盤で絶命してしまいますが、「マジか〜、もっと見たかった〜」と自然に思ってしまうぐらい考太を素敵に演じていました。
ものすごく大切な役柄である不破瑠衣を演じていた渡邊圭祐さんもすごかったです。
何がすごいってビジュアルが美しかったです。
めちゃくちゃ綺麗な顔してますよね、すでに売れている俳優だと思いますが、これからも非常に楽しみな俳優さんだと思います。
選ばれし者という感じがものすごくする俳優さんです。
本広克行監督らしい演出がふんだんに観られる映画で、演出に新しさはあまり感じることはありませんが、エンターテイメントな映画を撮るのがうまい監督なので、しっかりと楽しませてくれます。
本広克行監督は大人数を使った演出の方が得意なイメージがあるので、映画『ブレイブ-群青戦記-』は本広監督の良さが出ている映画でもあると思います。
原作を読んでいる人は逆に楽しめなかった可能性もありますが、原作の漫画を全く読んだことない僕はとっても楽しめる映画でした。
少しでも興味が湧いた方は、ぜひ一度鑑賞してみてください。
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